wordデータの中から「図として保存」つまり画像ファイルに変換して保存ができないと、他のアプリケーションで使い回すことができず不便ですよね。
wordで図として保存をするには、画像を選択した状態で右クリックして出てくる「図として保存」を選択するとできます。
ですが「図として保存」が表示されているのに、選択できない現象が起きることもあるようです。
図として保存できない場合でも解決する方法がいくつかあるのを知っていますか?
スクリーンショットをとる、webページで保存する、一度コピーして貼り付けする、これらの方法を使えば図として保存ができますよ!
実際に試して、普段はExcelを使うことが多くwordが苦手な私でも、マスターできました!
便利な「グループ化」や解像度を変えて画質を上げる方法も公開するので必見です!
パソコン操作をするときにあなどれないのがマウスの使い勝手ですよね。無線のマウスでストレス無く操作できていますか?
こちらは無線でスイスイなのはもちろん、従来モデルよりも90%以上クリック音が軽減されているので、静かな環境でも音を気にすることはありません。
図書館や静かなカフェでの作業でも周りを気にすることなく作業ができますよ。

目次
wordで図として保存ができない時の解決法

通常であれば、wordで図として保存をする方法は2ステップでとても簡単にできます。
- 画像や図を右クリック→「図として保存」
- ファイルの形式(bmp、jpg、gif、pngなど)を選択して、名前をつけて保存する

この「図として保存」が表示されているのに選択できない、または表示されなくて困っているあなた。
まず確認してほしいのですが、図を選択したときに画面上部のリボンに図ツールの書式タブは表示されていますか?
そもそも図として認識されていないと図ツールの書式タブは表示されません。その状態では「図として保存」はできないため注意しましょう。
そんな時は、一度コピーして貼り付けすると図として認識させることができますよ!
その方法をはじめ、wordで図として保存ができない時にぜひ試してほしい方法がこちらです。
- 一度コピーして貼り付けする
- wordのスクリーンショット(画面キャプチャ)をする
- wordをwebページで保存する
早速、画像などを使いながら1つずつご説明していきますよ!
この記事では、word2019で実際に試してみた方法をご紹介しています。それ以前のバージョンでは表示が違うこともあります。
一度コピーして貼り付けする方法
画像が図として認識されていない場合や、図形を保存したい場合は、一度コピーして貼り付けることで「図として保存」ができるようになります。
本来、描画ツールで作成した図形は右クリックをしても「図として保存」の表示はでてきませんが、この方法なら図として認識させることができますよ。
- 図を選択した状態でホームタブの「コピー」をクリック
- 貼り付けの下の▼をクリックして「図として貼り付け」を選択する
- 図として貼り付けられたので、図形を選択するとタブが「図ツール」になっている
- 図形を右クリックして「図として保存」を選択できる
図として保存が表示されているのに選択できない場合にも、ぜひ一度試してみてほしい方法ですよ♪
wordをスクリーンショットする方法
図として保存できない場合は、スクリーンショット(画面キャプチャ)を使用して保存することができます。
- 「PrintScreen」キーまたは「PrtSc」キーを押す(機種によっては「Fn」キーを同時に押す)
- スタートメニューから「ペイント」を起動する
- ペイントのメニューバーにある「編集」→「貼り付け」を選択する
- スクリーンショットした画面がペイント上に表示される
- 「図として保存」したい部分のみトリミングする
- メニューバーから「名前をつけて保存」を選択する
- 保存するファイル形式(bmp、jpg、gif、pngなど)を選択して名前をつけて保存
「PrintScreen」キーまたは「PrtSc」キーは、キーボードの右上あたりにありますよ。

このキーを押すことでパソコン上の画面のスクリーンショットを簡単にとることができます。

実は、ファイル形式はpngに限定されますがスクリーンショットした画像を自動保存することも可能です。
「Windows」キー+「PrtScn」キー(+「Fn」キー)を押すことで自動保存ができます。

保存された画像は「ピクチャ」フォルダ内のスクリーンショットというファイルに保存されていきます。
わざわざペイントを起動して貼り付けるという作業を省略することができるので、ファイル形式にこだらわなければオススメの方法です。
自動保存されたスクリーンショットの使いたい部分を、好きなアプリケーションでトリミングするだけで良いので楽ですね。
wordをwebページで保存する方法
図として保存ができない場合、webページ形式で保存することで画像を一括ダウンロードすることができます。
こちらの方法は、図として保存したいデータがいくつもある場合などに便利です。
さらに一括ダウンロードされる画像は、wordに貼り付けられている状態よりも高解像度の高いものになります。
- wordファイルを開き、ファイルメニューから「名前をつけて保存」を選択する
- 保存するファイル種類を「webページ」にして保存する
「名前をつけて保存」で指定した保存場所にファイル形式のフォルダが作成されます。
このフォルダの中にwordファイルに添付してあった画像が全て保存されていますよ。
wordで複数図形も図として保存可能になるグループ化!

wordの図形ツールで複数の図形を組み合わせて作成したものは、グループ化しないと図として保存することができません。
図として保存することで、頑張って作った図形を他のアプリケーションでも使用することができるようになります。
- グループ化したい複数図形を全て選択する
- 全て選択している状態で右クリック→「グループ化」を選択する
- グループ化した図形をコピーする
- 貼り付け→「図として貼り付け」をする
- 図として貼り付けした図形を右クリック→「図として保存」を選択する
先ほどご紹介した「一度コピーしてから貼り付けする方法」をここでも使用しています。
いろいろな場面で応用がきくテクニックなので、覚えておくと役にたつこと間違いなしですよ♪
手順1の複数図形を全て選択する方法はこちらです。
- 「Ctrl」キーを押しながら選択していく
- 「オブジェクトの選択」からドラッグで全選択する
- 「描画キャンバス」を使用する
1つは「Ctrl」キーを押した状態で、グループ化したいものを1つずつクリックして選択していく方法です。
あとの2つは画像を使いながら詳しく手順をご紹介していきますね♪
オブジェクトの選択からドラッグで全選択する方法
もう1つは私のオススメ、「オブジェクトの選択」からドラッグで全選択する方法をご紹介します♪
- ホームタブ→編集グループにある「選択」をクリック
- 「オブジェクトの選択」をクリック
- グループ化したい図形や画像を全て囲むようにドラッグして全選択
- 全選択されている状態の上で右クリック→「グループ化」を選択する
この方法はドラッグすることで一気に複数の図形や画像を選択できるので、グループ化したいものが近くに密集している場合にオススメです。
私はグループ化をよく使うので、「オブジェクトの選択」を画面上部のクイックアクセスツールバーに追加して、すぐに操作できるようにしていますよ♪
描画キャンバスを使って全選択する方法
描画キャンバスは図形・画像・アイコン・ワードアートなどを複数組み合わせてひとつのアイテムを作りたい時などに特化したものです。
SmartArt・グラフ・3Dオブジェクトは入れることができないので注意しましょう。
それでは早速、描画キャンバスの使い方をご紹介していきますね!
- 挿入したい位置にカーソルを置き、挿入タブの図形→「新しい描画キャンバス」を選択
- 図形の書式タブから図形の塗りつぶし→「塗りつぶしなし」を選択
- 描画キャンバスが選択されている状態で、挿入タブ→図形や画像を選択する
- 描画キャンバス内に挿入される
- この手順を繰り返して、複数の図形や画像を挿入していく
私は「描画キャンバス」という機能を今まで知らなかったのですが、調べてみてとても便利な機能だということがわかりました!
- 描画キャンバス内に挿入した図形や画像は、レイアウトオプションを設定せず自由に動かすことができる
- 描画キャンバス内ではカーソルが自動的に「オブジェクトの選択」状態になる
- グループ化する手順を省略できる
wordに直接図形や画像を挿入すると、1つずつレイアウトオプションから「行内」や「前面」などを設定しないといけないですよね。
複数の図形や画像を使用するときは1つずつ設定していくのは手間がかかってしまいます。
描画キャンバス内に挿入した場合、レイアウトオプションは表示されずキャンバス内を自由に動かすことができます。
また、キャンバス内でカーソルは自動で「オブジェクトの選択」状態になります!
クリックして選択したり複数の図形などをドラッグで選択することで、グループ化せずに移動することが可能です。
複数選択ができない場合の対処法

wordでは文字列の折り返しが「行内」になっている状態は、図形や画像を複数選択することができません。
図形や画像を右クリックして文字列の折り返しを「行内」以外に変更しましょう。
または、画像や図形を選択した状態で表示されるレイアウトオプションからも「文字列の折り返し」は変更できますよ。
wordの図として保存で解像度が下がってしまう時の解決法

wordの画像を「図として保存」すると解像度が下がりますが、拡張子を変更して保存すれば高解像度の画像を取り出すことができます。
wordでコピーや「図として保存」をすると、プレビュー用に表示されている圧縮された画像がコピーされるため解像度が下がってしまいます。
実際には高解像度の画像データが貼り付いているので、ファイルの中身を分解すれば元の画像ファイルを取り出すことができますよ。
ファイルの拡張子(ファイルの末尾についているドットで始まる文字列)によって少し手順が変わります。
拡張子が表示されていない時は、エクスプローラーの表示タブ→「表示/非表示」項目の「ファイル名拡張子」にチェックを入れると表示されるようになります。
それでは、拡張子ごとの手順を紹介していきますね♪
拡
張子がdocxファイルの場合
記事の前半でファイル形式を「webページ」にして保存すれば、画像データを一括で取り出せるという方法をご紹介しました。
「webページ」にする方法では、一度wordファイルを開いてからファイル形式を変更する必要がありました。
今回ご紹介する方法はwordファイルを開く必要がなく、名前の変更だけで画像を取り出すことができますよ♪
- 画像データが含まれているwordファイルを選択し、「F2」キーまたは右クリックで「名前の変更」をする
- 拡張子(ドット以降の文字)を「zip」に書きかえる→「名前の変更」ボックスが表示されるので「はい」を押す
- wordファイルがzipファイル(圧縮ファイル)に変化
- zipファイルをダブルクリックまたは、圧縮フォルダーツールタブの「すべて展開」をクリックして展開する
- 展開されたフォルダ内の「word」フォルダを開く
- その中にある「media」というフォルダを開く
- wordファイルに添付された画像データを元の解像度状態で取り出せる
拡張子がdocファイルの場合
画像を取り出したいファイルの拡張子が「.doc」だった場合は「.docx」に変更する必要があります。
- 拡張子変更するファイルをwordで開き、名前を付けて保存
- ファイルの種類を「Word文書 (*.docx)」にして保存しなおす
この後の手順は拡張子「.docx」ファイルと同じやり方です。
「名前の変更」でzipに拡張子変更をして、必要な画像を取り出していきましょう。
wordで解像度を下げずに画像を挿入する方法
wordは画像を挿入する際に初期設定では自動で圧縮されるため、オリジナルの解像度で図として保存してもらいたい場合は「イメージのサイズと画質」を変更しましょう。
wordに画像を挿入するとき、解像度を下げたくないあなたはぜひ参考にしてください。
- ファイルタブをクリックしてその他→「オプション」をクリックする
- 詳細設定から「イメージのサイズと画質」→「ファイル内のイメージを圧縮しない」を選択する

この2ステップだけで簡単に解像度を下げることなくwordに画像を挿入することができます。
ただし、解像度の高い画像を挿入するとwordのファイルサイズが大きくなってしまうので、用途によって使い分けるようにしましょう。
標準の設定では、高解像度の画像を挿入しても220ppiに圧縮されるようになっています。
ちなみに220ppi以下に解像度を下げることも、設定から変更すれば可能です。
この220ppiという解像度の単位ですが、一般的なインクジェットプリンターの場合200ppiあれば十分きれいに印刷されるそうです。
変更する必要がない場合は初期設定のままにしておくといいですね。
まとめ

- wordで図として保存ができない時は一度コピーして貼り付ける、スクリーンショット、webページ形式で保存しなおす方法がある
- wordで複数画像や図形を組み合わせたものを図として保存できない時は、グループ化を行う
- グループ化の複数選択には「Ctrl」キー、「オブジェクトの選択」、「描画キャンバス」を使う方法がある
- グループ化で複数選択できない場合は、文字列の折り返しやレイアウトオプションを「行内」以外に変更する
- wordの図として保存で解像度が下がってしまう時は、webページ形式で保存または拡張子を変更をする
- 拡張子を変更する方法は、wordファイルを開くことなく高解像度の画像データを取り出すことができる
- wordに挿入する画像の解像度を下げたくない時は、設定を「ファイル内のイメージを圧縮しない」に変更する
- 画像データを圧縮しない設定をすると、ファイルの容量が大きくなるため用途によって使い分けよう
wordで画像や図形を扱うときに、役に立つ情報をたくさんお届けしてきました。
いろいろな場面で応用がきく方法もあるので、ぜひマスターしてみてくださいね♪