郵便や宅配便などで届いた配達物。自分宛の配達物を受け取りたくないという事ってありませんか?
私は受け取り拒否について、自分宛の荷物を頼んだのになぜ拒否しなくてはいけないのだろうと疑問に思っていました。
しかし、先日友人から【宅配された荷物を受け取り拒否したい】という相談を受けました。
理由は、キャンセルしたはずのネット通販の商品が届いてしまったというものでした。
そういう理由もあるのか!と衝撃を受けた私は、気になったので受け取り拒否について調べてみました。
調べてみると受け取り拒否をしたい、せざる負えない様々な事情があることがわかりました。
今回はその方法や注意点などについてご紹介したいと思います。
目次
宅配便や荷物の受け取り拒否のやり方は?大手3社ごとの方法と注意点!

様々な理由で受け取り拒否しなくてはならない場合、どのように拒否したらよいのでしょうか。
受け取り拒否する側に何かペナルティが発生するのか、料金はかかるのか、相手に通知は行くのかなど色々気になりますよね。
ここでは、大手3社【ヤマト運輸・日本郵便・佐川急便】の受け取り拒否の方法について紹介します。
ヤマト運輸の受け取り拒否のやり方
ヤマト運輸では、受け取り拒否の事を取り辞退と呼びます。
受け取り辞退の方法は以下の通りです。
- 配達員に渡す
- 伝票番号がわかっている場合は電話にて拒否する
- 窓口へ直接持っていく
- クロネコメンバーズに登録する
1~3の際は配達表の裏やメモ用紙、付箋などに
- 受け取り辞退する理由(キャンセルした商品が届いたや身に覚えのない為など)
- その日の年月日
- サインまたはハンコ(裏印と言います)
をきちんと記載してください。メールでの受け取り辞退の申請も出来ませんので注意してください。
メールでの申請が出来ない理由は、なりすましなどによる不正な申告を防ぐためです。その為に裏印を押す必要があるのですね。
伝票番号がわからない際の電話での受け取り辞退も同じ理由からできませんのでお気をつけください。
基本的に受け取り辞退出来るのは宛名の人物のみになります。家族や同じ職場の人であっても頼まれたとしても原則できません。
また、ヤマト運輸にはクロネコメンバーズという会員限定のサービスがあります。
こちらに登録すれば、メールにて発送通知などが送られてきます。
発送元もわかるので心当たりがない場合は、配達前に受け取り拒否が出来ます。登録は無料です。
lineでもヤマト運輸の公式アカウントがあります。友達になると配達状況の確認や受け取り日時の変更も出来ます。
私も登録しています。とても便利なので、ぜひ登録してみてください!
日本郵便の受け取り拒否のやり方
いたずらや架空請求などの迷惑な郵便物って結構ありますよね。
その度にまあいいやと受け流していると、何度も何度も届いてイライラしませんか?
そんな時は、受け取り拒否をしましょう!日本郵便の受け取り拒否の方法もヤマト運輸とそんなに違いはありません。
ヤマト運輸と同じように、理由・年月日・サインか押印を付箋やメモに記載し貼り付けます。直接郵便物に記載してもいいようです。
その後の対応は以下のいずれかを選択して下さい。
- 配達員に渡す
- 伝票番号がわかっている場合は電話にて拒否する
- 窓口へ直接持っていく
- 郵便ポストに投函する
郵便ポストに投函出来るのは楽でいいですよね。その時は理由と年月日、押印は忘れずに。
投函する際は張り付けた付箋やメモが取れないようにしっかりと張り付けてくださいね。
普通郵便の場合は配達後、未開封の状態でしたら受け取り拒否が可能です。
しかし、書留の場合はハンコを押していたり、署名してしまったものに関しては受け取ったとみなされてしまうようです。
その為、受け取り拒否は原則的にできないことになっているようです。
拒否したいときは、配達されたときに受け取り拒否と配達員に伝えます。
受け取った際はよく見て、考えて署名や押印をしなければなりませんね。

佐川急便の受け取り拒否のやり方
佐川急便の受け取り拒否方法も上記の2社と大差はありません。
しかし、佐川急便には放置して受け取り拒否なる方法もあるようなのでご紹介します。
佐川急便の受け取り拒否の方法は下記の通りです。
- 配達員に受け取り拒否と伝え渡す。
- 電話にて事前に拒否する。
- 放置することにより、長期不在によるキャンセルにする。
1と2の方法はヤマトや郵便局と変わりありません。正当な理由を言えば受け取り拒否出来ます。
しかし、3の放置する方法は、結果的にキャンセルすることが出来ても、佐川急便や差出人への心証は最悪ですね。
佐川急便は原則的に7日間の保管期間が過ぎれば長期不在によるキャンセルという扱いになり、配達物は差出人へ返送されます。
しかし、こちらの方法ですと返送の理由も差出人へ伝わります。
なので、ネット通販などで購入した場合などにはお店から往復の送料が請求される場合があります。
実際にある例を紹介します。
荷物を頼んだことを忘れていて海外旅行に行ってしまい保管期間が過ぎ、往復分の送料と再送の送料も請求された例があります。
佐川急便の配達員さんも毎日届けてくれることでしょう。鋼の心臓を持っている方でなければ気まずくてしかたありませんよね。
このことから、放置することはおすすめしません。人として、受け取り拒否する際はきちんと対応しましょう。
基本的にどの配送業者も受け取り拒否は開封前です。
開封してしまったら原則的に受け取り拒否はできませんので、注意してください。
実際に荷物を受け取り拒否されたらどうなるの?

さて、受け取り拒否は達成されても、実際に受け取りを拒否されてしまった荷物たちはどのような経路でどこに行くのでしょうか。
それは単純で、そのまま差出先に返送されます。
その際は拒否した側が書いたメモや付箋なども差出人が見ることになります。
その為、あまりにも身勝手な理由の場合は往復分の送料を請求されることがあります。
また、受け取りの拒否の拒否というなんとも複雑な例も実際にあるようです。
受け取りを拒否された荷物を返送したが、差出人も受け取りを拒否するという場合です。
そのようなことが実際にあるのかと思いますが、少ないですがあるようです。【受取人拒否・差出人拒否】と言います。
日本郵便の場合はそのような荷物は、配達も出来ない、返すこともできないという状態になるので事故郵便物として扱われます。
事故郵便物は一定期間荷物を保管したのち、荷物を解きます。
中身は売却され、様々な手数料を差し引き、その差額を一年間保管されます。
受け取り人から請求があればその金額を返金します。請求がなければ郵政公社という所に帰属されるようです。
面倒ですね。あまりない事例のようですが、皆無というわけでは無いようですので、郵便局員さんの苦労が見えますね。
そんな理由も!?仰天な受け取り拒否の理由

受け取り拒否される理由は様々ですが、納得が出来る理由とそうではない呆れた理由があります。
受け取り側も様々な事情がありますから、一概に良い・悪いと言えるわけではありません。
しかし、社会的に問題になっている受け取り拒否の理由もいくつかあります。
ここでは、納得の出来る理由とそんなことで?と思う呆れてしまった理由を紹介します。
それはしょうがないよね!納得の理由
- ネット通販で購入し、不備がありすぐキャンセルしたいと問い合わせをしても返答がなく、急に送られてきてしまった。
- メルカリやヤフオクなどで購入したが、着払いの記載が無いのに着払いで送られてきた。
- 架空請求、いたずらで送られてきた郵便物なので受け取り拒否したい。
- 発送元にキャンセルの旨を連絡したが、発送元から一旦受け取り拒否してくれと言われた。
- ストーカーの被害にあっていて、手紙や荷物が届くので受け取り拒否したい。
- 身に覚えのない荷物が届いた。
上記の理由はまぁ仕方ないかな…と思いますよね。
海外のネット通販ではキャンセル出来ないことがよくありますので、受け取り拒否も一つの手ですね。
以前、韓国のネット通販で洋服を代引きで購入しました。
そのあとに詐欺サイトだという事がわかり、連絡したかったのですが連絡がつかなかった事がありました。
そうこうしているうちに発送通知が来て、届いた商品はサイトに載ってあるものとは似ても似つかない酷いものでした…。
友人の結婚式で着るドレスだったので、そこそこ値が張りましたが可愛かったので頑張って購入しました。
ですが、届いたものがあまりにも酷かったのでとても悲しかったです。
当時、受け取り拒否という制度を知っていれば、受け取り拒否も出来たのかと思うと泣き寝入りしたことが悔しく思います。
着払いの記載が無いのに着払いで送られてきた
こちらも正当な理由といえるでしょう。メルカリやヤフオクでの受け取り拒否は着払いの記載が無いことが大切です。
着払いの記載があるのも関わらず、見落としなどで受け取り拒否をすることはできませんのでお気をつけください。
フリマアプリではこういったトラブルが多いので、トラブルを回避するためにも隅々までチェックしてから購入しましょう!
ストーカーの被害にあっている為手紙や荷物が届くので受け取り拒否したい
この理由は本当に深刻ですね。ストーカー被害はとても怖いです。
警察に相談している場合はその事を配達員に伝え、受け取り拒否をすればもう二度と配達されません。
しかし、警察に相談をしていないのにしていることにしてしまうのは虚偽になってしまいますので、お気をつけください。

え!?そんな理由で!?仰天な呆れた理由
- 気が変わった
- なんとなく
- お金がない
- 忘れていた
唖然としてしまいますよね。こんな理由で受け取り拒否されてしまったら差出人もたまったものではありません。
受け取り拒否された荷物は差出人に返送され、いかなる理由で返送されても差出人が送料を支払わなければなりません。
なんというか…踏んだり蹴ったりで可哀そうですね。
今、このように悪質な受け取り拒否が問題となっています。本人に悪意はなくともそのように見えてしまうのです。
代引きサービスなどで商品を受け取らないという迷惑行為が多発しているようです。
その背景には、受け取り拒否がキャンセルと同じ意味だと勘違いしている方が沢山いるからなんです。
受け取り拒否はキャンセルではないのです!
上記のような理由の受け取り拒否は迷惑行為なんだという事を私達消費者が理解しなければななりません。
驚くことに意外と多いことのようなので、これを見ている皆さんは、そんなことをなさらないようにしてください!
悪質な受け取り拒否多発!お店側も色々考えている

先ほども書いたように、いたずらや気が変わったなど悪質な受け取り拒否が多いネット通販の世界。
かなり困っているネット通販の販売者の方も多いようです。
代引きの受け取り拒否の場合、受け取り拒否された側は利益が出ないどころか、往復分の送料がかかってしまいます。
場合によっては、商品代金よりも送料のほうが高くなってしまうこともありますので、マイナスになってしまいますよね。
残念ながら、そんな悪質なお客様が増えているという事で、ショップ側も色々と対策を考えているようです。
例えば、以下のような対策があるようです。
- 代引きの商品発送後のキャンセルはできない。
- 代引き商品の受け取り拒否はお客様に往復送料がかかる。
このように注意書きに記載しているショップもあります。
そういう場合は、拒否する側が送料を払わなければならないことになりますのでしっかりと確認してください。
ホームページに記載されているのであれば、見ていなかった・知らなかったでは済まされません。購入する際は確認必須です!
まとめ

- ヤマト運輸は受け取り辞退
- 受け取り拒否の方法は理由をきちんと伝える
- 受け取り拒否の際はメモや付箋に裏印必須
- 受け取り拒否をする際は本人確認が必要
- 受け取り拒否は伝票番号がわかれば電話でもできる
- 受け取り拒否は宛名の人物のみ出来る
- 日本郵便の受け取り拒否は郵便ポストへの投函でも出来る
- 基本的に受け取り拒否は未開封の状態でなければならない
- 佐川急便での受け取り拒否には長期不在によるキャンセルがある
- 長期不在によるきゃんせるは非人道的なのでおすすめしない
- 呆れた理由での受け取り拒否は辞めよう
- ネット通販の受け取り拒否は注意書きがある場合があるのでよく確認しよう
いかがでしたでしょうか。
たいていの配達物は受け取り拒否をすることが可能です。しかし、受け取り拒否は配達業者も困るし、差出人も大変困ることです。
正当な理由もなく受け取り拒否をすることは、様々な方に迷惑が掛かります。
なので、なるべくそのようなことが無いようによく確認して購入するようにしましょう。
しかし、迷惑がかかるからと正当な理由があるにも関わらず受け取り拒否を躊躇してしまうと泣き寝入りになってしまいます。
きちんとした理由がある場合は理由をしっかりと伝えれば問題ありませんので、その辺は臨機応変に対応しましょう!
ぜひ、受け取り拒否をしようか迷っている皆さんもこの記事を参考になさってみてください!
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