あなたは「知床(しれとこ)のヒグマ」を知っていますか?クマって可愛い!一度は会ってみたい!
観光や旅行が好きならほとんどの人が知っているのではないのでしょうか?
見かけたら餌を与えていいの?写真撮影はしてもいいの?
そんな興味本位って誰にでもあります。私もそうです!滅多に見られない動物は写真に残しておきたいです。
ですがこれらの行動が、マナー違反となったり、あなたの身に危険が及んだりします。
そして知床のヒグマを見たいなら、知識をしっかり身につけて会いに行きましょう。
知床半島という世界遺産に登録されている素晴らしい島なので、観光に行こうと考えているあなたは是非この記事を読んでください!
目次
知床のヒグマの出没・目撃情報を知っておこう!

知床と言ったらヒグマってくらい良く目撃情報が出ます。そりゃそうですよね、この知床半島に500頭くらい生息しているのですから。
ですが行けば必ず会える!というわけではありません。私の友人はヒグマに会いに観光に行ったのに、会えなかった…と言っていました。
海辺や森、稀に住宅地にも現れることがあるようで「ここに行けば必ず会える」というのは言い切れないです。
そしてヒグマを見られるスポットなどもありません。
ただ年々、道路脇や住宅地付近で昼間の目撃情報が相次いでいるので、探しに行かなくても偶然ひょこっと現れるかもしれません。
ばったり鉢合わせてしまった場合は要注意です。きちんと知識や対応の仕方を身につけましょう。
ヒグマの行動と注意すること
- 子グマを守るために攻撃的になることがあります。
- 基本、オスとメスは別々に暮らしています。(繁殖期以外)
- 走るのがとても速いです。(オリンピックの選手並み)
- 美味しい食べ物には執着心がすごい。
人間がクマを見ると逃げるように、クマも人間を避けているようなのでクマに会うことは少ないのです。
ですが人間たちのある行動によってクマが人間を見ても逃げなくなりました。
写真を撮る人、餌を与える人など興味本位で近付く人が増えたのでクマが人慣れをしてしまったのです。
「え、慣れるってことは襲われたりしないんじゃないの?」と思う方も居るかもしれませんがそうではありません。むしろ逆です。
慣れほど恐ろしい事はありません。人間に慣れてしまったクマが人を襲うというデータが多くあるのです。
子グマを連れているクマには特に注意しましょう。危険を少しでも察したらすぐに襲ってきます。
年々事故が減らないのも、興味本位で近付く人が原因だと私は思います。
ヒグマに出会ってしまった場合
ヒグマに出会ってしまった場合の対処法が詳しく書かれています。専門家による対処法なので確認しましょう。
なるべく真正面から出会わないようにするのが基本です。出会ってしまったとしてもきちんと対処すること。
クマについて多くの情報を知ることが大事です。
知床のヒグマを撮影したい場合
どうしてもヒグマを撮りたいって方は、消音にして写真を撮る、離れて撮るなど工夫しましょう。
クマが興奮しないように、距離を取りながらです。距離がある程度離れていれば写真撮影は可能です。
知床半島では多くのカメラマンが、子グマを囲って写真を撮っていたりするようなので真似をしないように。
知床で高確率でヒグマに会える時期は夏!

ヒグマの1年は簡単にまとめるとこんな感じです。
- 3月から5月
冬眠から明ける頃です。活動期なのでフキやせり科の草本類を主食にしているようです。
見かけることもかなり多いと思いますが、毎年4月から5月に山菜を採りに来た人間との事故が多発します。
山菜が生えている場所が偶然重なることがあるのでクマが人間を敵とみなし襲ってしまうのだそうです。
言葉が通じたらいいのに…と思ってしまいますよね。この事故の死亡率が圧倒的に高いです。
- 6月から8月
6月から7月はヒグマの繁殖期です。オスがメスを求めて行動範囲を広めるのと同時に、子グマが親離れするのです。
行動範囲が広いという事は必然的にヒグマを見る確率がぐーんと上がるのです。
この時に注意しなければいけないのが、同じ餌(セリ科など)を食べ続けていると次第に食べるものがなくなるのです。
食べるものがなくなったクマはどうするのか?人間の住む町に降りてきて農作物を荒らしたり、そこで出会った人間を襲ったりします。
クマも人間も生きるためには食べ物が必要なので、農作物を荒らしたりするのは仕方のない事なのかもしれません…
- 9月から11月
この時期は冬眠前にできるだけたくさんの食べ物を食べて栄養などを蓄えます。
普段草ばかり食べているクマでもこの時期はサケやマスなどを採りに、川や海に現れるのだそうです。
冬眠前の食事は大事ですね!人間にも冬眠があるとするならできるだけたくさんの美味しいものを食べますよね(笑)
- 12月から2月
この時期に冬眠します。山の斜面などに穴を掘ってその穴にこもって春になるまで過ごすのだそうです。
もちろんその間は何も食べないし、起きないし、賢くしています。
2000年には、冬眠中のクマが人間を襲ったという死亡事故も起きていますが、普通ではありえない事ですよね。
冬眠中のクマを探す、などの行為は冗談のつもりでもしないほうが身のためですね…
知床に住むヒグマの生息数は500頭!
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引用:インスタグラム
先ほども言った通り、知床半島には500頭程のヒグマが生息していると推測されています。
この500頭という数字は知床財団によるデータの結果です。
知床半島という小さな半島にこれだけの数のクマが生息していると、怖いですよね。
畑を荒らされたり、家に侵入してきたり、さらには人を襲ったりすることもあるようで死亡事故が増えているのだそうです。
それでもクマを一目見たい人、観光や旅行がしたい人が年々増えているのは不思議ですよね。
知床でトレッキングツアーも人気!ヒグマに会うことなく散策!

知床五湖を散策したいけど、ヒグマが怖い…とそんな方にはトレッキングツアーがあります。
知床五湖は世界遺産に登録されている知床の観光スポットで、山の中を歩きながら野生動物の爪跡(ヒグマやシカなど)や自然を楽しむのだそうです。
トレッキングする際にはレクチャーを受講したり、ガイドの同伴が義務付けられていたりと、一人で登るより心強いです。
登れる山は決まっていて高架木道か地上遊歩道のどちらかです。
知床五湖の案内マップ

引用:知床五湖公式サイト
高架木道を選んで、地上遊歩道に進むという事はできません。
知床でトレッキング 高架木道
往復約1.6kmを約40分かけて歩きます。ヒグマの出没に影響されないので安心して歩くことができます。
さらに安心なのがもし万が一ヒグマが現れたとしても、電気柵(7000V)が備えられているため安全です。
そして、段差がなく進みやすくなっているので車いすやベビーカーも利用できるシステムになっています。
私は小さい子供が居るので、ベビーカーが使えるのはかなり助かります。
最終地点は展望台から景色を眺めることができるので、自然を満喫しましょう!
知床でトレッキング 地上遊歩道
こちらは、レクチャーを受講した方のみしか利用できません。レクチャーは知床五湖公式サイトで申請書をダウンロードして持参します。
地上遊歩道に入る人数は制限されていて、予約制になっています。立ち入る前日の10日前から受付の30分前まで可能だそうです。
予約し忘れていた!なんてことがないようにしましょう!距離と時間は、その時によって異なるようです。
こちらもヒグマの出没の際には地上遊歩道を閉鎖にするなど安全対策がしてあります。
ただ山道を歩くので車いすやベビーカーは利用できませんのでご注意を。
プロのガイドさんが無線でヒグマの出没情報について連絡し合っているので安心ですね。
知床でヒグマを見る方法は船の上から!

知床で普通に歩いていて、探しても会えない場合海から探せばいいのです!
海からだと危険性がなく、安心して観察することができます。クルーザーツアーによっては双眼鏡を貸し出ししてくれることがあります。
知床クルーザー観光船 ドルフィン(小型)
船に乗れる定員は48名で、小型船に乗って野生の動物(ヒグマや珍しい鳥)を探します。
小回りが利くので絶壁に寄れるのが小型船のおすすめポイントです。知床半島の先端「知床岬」を目指すのだそうです。
ヒグマが97%という高確率で会えるのがこの小型船の良いところです。ヒグマだけでなくその他の野生動物にも会えるのだとか。
大型クルーザー船 道東観光開発
船に乗れる定員は400名程の大型船で、揺れが少なく船酔いしやすい方におすすめです。
展望デッキがあるのが最大のおすすめで、知床の迫力を最大に体験できます。
ゆっくり進むので、運がよければヒグマだけでなくイルカやエゾシカにも会えるのだとか。
それぞれ、旅行会社によってプランやコースが違うのでまずは大型か小型かを決めてから旅行会社を決めましょう!
まとめ

- 知床に行っても必ずヒグマに会えるとは限らないが、偶然ばったり会う可能性がある。
- ヒグマを見に行くならヒグマについて性格や行動をよく知ることが大切。
- 出会ったときの対処法や写真撮影などもきちんと公式サイトで確認する。
- 夏になると行動範囲が広くなるので、ヒグマに会える可能性が高くなる。
- ヒグマの生息数は知床財団によると500頭くらいと言われている。
- 知床で山道を歩いたりできるトレッキングツアーが人気!ヒグマに遭遇する危険性がない。
- 高架木道か地上遊歩道のどちらかを選ぶ。
- 地上遊歩道の場合、レクチャーを受講する必要がある。
- 知床のヒグマをみたいならクルーズツアーも人気!海からヒグマを見ることができる。
クマは凶暴で、近づくと人間を襲うことがあるので恐ろしいですが知床半島は自然豊かな小さな島です。
マナーや知識を身につけていれば突然襲われたりすると言うことも少ないです。
リスクはありますがそのリスクを知ってでも、知床半島に行ってみよう!と、思う方が多いも事実。
観光に行こうと思っている方はぜひ気を付けて、行ってみてください!
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