香りが良く、お米がピカピカに光って、程よく粘りがあり、甘みがある。
新米って本当に美味しい!!
でも、そんな香りや味を期待してご飯を炊いた時に「ん?臭い…?」なんて事ありません?
古いお米ならともかく、せっかくの新米。
炊いた時の香りが臭いなんて事があると、食欲も無くなっていくものです。
でも、諦めないで!
この記事では、新米なのに炊きたてのご飯が臭くなってしまう原因や、簡単に出来る解決方法を分かりやすく解説します。
その他、新米の魅力や弱点、反対に古くなったお米の魅力や弱点も紹介していきます。
お米が好きで美味しく食べたいあなたの為の、欲しい情報盛りだくさん。
これを読めば、新米が臭いと落ち込んでいるあなたの悩みを解決出来るはず!
目次
新米なのに炊きたてのご飯が臭い!原因は何?

炊飯器で炊いたご飯がすごく臭い匂いがします。
(中略)
これは炊飯器の故障でしょうか?それとも麦と玄米のが臭いが炊飯器にうつったりしただけなのでしょうか?
またはそれ以外でしょうか?
(後略)
炊きたての美味しい匂いを期待していたのに、臭い…ってのはかんりゲンナリしちゃいますよね。
原因は大きく分けて二つあります。
一つ目は、お米の洗い方。そして、二つめは炊飯器の管理の仕方です。
どちらかに心当たり…あるんじゃないですか?
では、この二つを詳しく解説していきます。
新米の臭いが気になるのは洗い方に問題が?
新米に限った話ではないですが、お米は乾燥してます。
なので、一番最初に水につけた時に沢山の水分を吸収します。
その時にお米を白く濁った水につけていると、お米についたヌカの臭いも吸収してしまうんです。
これが、新米なのに炊きたてのご飯が臭い理由なんです。
なので、一回目の洗米時は汚れた水を吸収しないように、ザルでホコリやヌカを洗い流す為にサッと水にくぐらせます。
この時の水は、水道水では無くミネラルウォーターなどが理想です。
ま、まぁ、少量ですしね、ミネラルウォーターくらい、別に惜しくないですし?お米を美味しく炊くためなのでぐっと堪えます。
二回目の洗米からはボウルに移して大丈夫です。
ちょっと、お米を洗う方の手でガオーポーズしてもらっていいですか?
そうそう。指を立てて、ガオーって。
そのままの手で、優しく円を描くように優しく洗うのがベストな洗い方です。
ちなみに、ここではまだお水は入れません。
お米の摩擦を利用して、30回程度かき混ぜ、水ですすぎ、水を捨て、また同じように水なしでかき混ぜます。
(すすぎは3,4回でいいよ!)
その後、再びザルに戻して10分程置いておきます。これが、正しいお米の炊き方です。
では、簡単におさらいです。
- 最初の洗米は水につけず、ボールで汚れを洗い流す。
- ボールにお米を移し、水を入れないままガオーで30回ほどかき混ぜる。
- 水を入れてすすぎ(3,4回)、水を捨て、ガオーで洗いすすぐ。
- 再びザルに戻し10分ほど置いておく。
どうですか?意外と「知らなかったわ~」って思ってません?
ちなみに、正直に言うと毎回ミネラルウォーターで洗ってないんです(超絶小声)。
でも、やっぱり新米だったり良いお米を炊いたりするときは正しいやり方で炊いてますよ。
せっかくの新米。これだけの手順で美味しくなるなら、やるしかないっしょ!
新米の臭いが気になるのは炊飯器に問題が?

炊飯器、毎回きちんと洗ってますか?私は、洗っていませんでした。(おい)
窯はもちろん、ご飯を取ってしまったあとに洗っていましたよ?
でも、蓋の内側についている所(あれ何て言うの?内蓋?)を毎回洗わなきゃいけないと言う認識がなかったです。(えへへ)
この炊飯器の汚れ問題、お米が臭くなる原因で一番多いんです。
毎回洗うようになって気が付いたんですけど、内蓋の所に「使用後は毎回洗って下さい」みたいな事書いているんですよね。
なので、その炊飯器メーカーの推奨している洗うべき部品は毎回きちんと洗うようにしておきましょう。
洗い方も正しい、炊飯器も洗っているのに臭い場合
上記の方法でお米も洗っているし、炊飯器も洗える部分は毎回洗っている。
それなのに、ご飯が臭う!どういう事?と困っている方は以下の原因があるのかもしれません。
- 炊飯器の劣化・故障
炊飯器の寿命は大体平均して4年~6年です。
それ以上使い続けていると、使用方法を正しく守って炊いても以前のように炊きあがらない。となります。
お米に芯が残っていたり、逆に水分を含み過ぎてべちゃべちゃに炊き上がったりして、正常に炊けない事が臭いの原因になる事も。
家電に寿命は付き物ですからね…買い替え時を冷静に判断しましょう。
(ちなみにうちは6年目だという事に今気が付いた。どうしよー!)
- 炊飯器の中の水やお米が汚れている
炊飯器のタイマー機能、とても便利ですよね。
私は大体、朝起きる前や夕ご飯が出来る前に予約して炊き上がるようにして使ってます。
この便利なタイマー機能なんですが、夏場などの気温が高い時には要注意!
お米を洗ってから炊くまでに時間を置きすぎると、炊飯器の中で雑菌が繁殖して水が傷んでしまうんです。
その傷んだ水でお米を炊く事で、嫌な臭いが発生してしまう事もあるので気を付けましょう。
新米の基準はいつからいつまで?

新米が新米が言うてますけども、果たしてハッキリとした基準はあるのだろうか?
答えはYESです。
なんと、新米と呼ばれるお米は法律で明確にルール付けされているんですよ!
収穫された年の12月31日までに収穫されて袋詰めされたお米だけが『新米』と明記して良いんです。
お米の袋に精米年月日が記載されているので見てみてくださいね。
新米が人気なのは何でなの?
新しく、穢れが無いものは日本人が昔から好んできたものですよね。
お米に限らず、初物は好まれ別格に扱ってきた昔からの名残なのでしょう。
春だったら山菜、夏は初鰹、秋はサンマなど、旬の初物は強い生命力を持つと考えられて、お米もその中の一つです。
こうした理由から、新米はもちろんその年の初物は人気で好まれるんです。
新米じゃなくなったお米は何て呼ぶの?
12月31日までに収穫、袋詰めされたお米が新米。
そして、次の新米がでると前年の新米は自動的に『古米』となります。
さらに古米の期間も1年間で、翌年には古古米、古古古米…と1年ごとに古が増えていきます。
古米なんて呼び方をすると、あんまり美味しくなさそう。
古くなったお米は良い所が無くなるのでしょうか?
新米と古米それぞれの魅力の違いは何なのか

新米と古米、字面を見ると新米の方が良いに決まってる。と思う人が多数だと思います。
では、古米、古古米、古古古米…となったお米たちに、美味しく食べられる未来は訪れないのか。
いいえ。そんな事はありません。
新米には新米にしかない魅力があり、古米には古米にしかない魅力があるのです。
白米、古米、それぞれの魅力と弱点を比べてみるとそれが見えてきますよ。
新米の魅力と弱点
ではまずは、新米の魅力を語っていきましょう。
- みずみずしさが違う!
稲刈り後、脱穀されてすぐのお米見た事ありますか?
古米に比べて収穫されて間もない新米は、水分量が豊富で、透明感があり、ひとつひとつの粒にみずみずしさがあるんです。
こうした事から、食べた時に鮮度の高いジューシーな味になるのです。
- 粘りが違う!
お米の約七割を占めるデンプン質ですが、新米には特に多く含まれているんです。
その新米を炊くことによって、デンプン質が粘りと美味しさを引き出してくれ、消化が良くなる成分に変化していくのです。
新米特有の、もっちもちで粘りのある美味しさの理由はデンプン質の豊富さなんですね。
- 香りと、食べた時の風味の豊かさが違う!
収穫されたばかりの新米には、さっぱりとしてほのかに甘い香りがあります。触った感触も水分量が豊富でしっとり滑らか~です。
そして、食べた時にもジワーっと旨み、そして甘さが感じられます。これぞ新米の真骨頂!と言う所ですよね。
ここまで上げた新米の魅力がそのまま弱点にも繋がります。
水分量が多くみずみずしいという事は、炊く時の水の量が難しいということです。
お米そのものに、水分があるのでべちゃべちゃになりがちで、炊く時の洗い方によって味や風味が左右されます。
お米って生鮮食品って知ってました?なので、当然ですが香りと風味も時間と共に無くなるので保管方法が大切です。
(夏場は2~3週間、冬場でも1カ月程で風味は落ちていきます)
古米の魅力と弱点
古米の魅力は新米と比べると見えてきますよ。
- 一粒一粒がしっかりしている!
水分量の多い新米に比べて水分が抜けて古米は固めなので、くっつきにくく炊き上がります。
なので、粘り気が無く、ごはんの粒をしっかり味わいたい料理だったら新米より古米の方が好まれるんですよ。
お寿司やチャーハン、ピラフやカレーなどは粘り気がある新米より古米の方が料理の良さが引き立つのが分かりますよね。
こういうご飯を扱うお店では、古米指定で買われたりしてるんです。
- 古米を炊くとご飯が増える!?
水分量が無い古米に、水を足して炊くことで炊き上がるお米の量が多くなるんですよ。
この事を炊き増えといい、食べ盛りの子どもがいる家庭では炊き増えマジックはとても助かります。
- 保管方法次第で新米の甘さを越えられる!?
実はワインと同じように、お米を低温で熟成する保管方法があるのは知っていますか?
玄米に最適な保管環境は気温13℃~15℃で湿度が70%で、この環境で保管された玄米は熟成されて甘みが生み出されます。
まぁ、でも一般家庭でこんな保管は無理なので生産者さんを調べる際に低温倉庫の有無なんかを参考にしてみて下さいね。
古米の弱点は古米独特の臭いですよね。
この古米の嫌な感じの臭いの原因はお米の脂質が変化しているのと、お米の表面の酸化が原因なんです。
新米と比べると、モチモチ感も無いですし、どうしても食感や旨みは落ちてしまいますね。
私の実家が近くのコメ農家の方と契約していて、精米されていないお米をたまにもらうんです。
でも毎回精米に行くのが面倒で、一度に全部の量を精米した事があります。
でも、最後の方は精米したてのお米に比べて旨みがなくなっていて以降は食べる量に合わせて精米しに行ってます。(めっちゃ面倒だけど!!(笑))
お店に並んでるお米も一緒ですよ!
精米されているお米を冷蔵庫保存しておけばいいと買っても、やはり鮮度は落ちます。
お米は生鮮食品という事を忘れずに、その都度食べる量に合わせて買っておけば常に新鮮で美味しいお米が食べられます。
まとめ

- 新米なのに炊きたてのご飯が臭いのは洗い方や炊飯器の管理に問題があるのかも。
- 新米の基準は法律でも決まっていて、新米が出た年の12月31日まで。それ以降は古米になる。
- 新米と古米、それぞれに違った魅力があって、あえて古米が選ばれる事もある。
どうでしたか?あなたの悩みは解決されましたか?
原因や解決方法と共に、新米と古米それぞれの魅力を紹介しました。
それぞれ、料理や食べ方にあったほうをお好みで買われてみてくださいね。
コメントを残す