昔はついたお餅が中心でしたが、今は餅つき機や市販のお餅がありますよね。
しかし市販のお餅も、家でついたお餅でも、変わらない悩みは保存方法。
大体の場合は天日で乾燥させて、焼き餅にするのが一般的でした。が、問題はお餅はカビに非常に弱いということ。
食べたい時に食べることができないと、保存食にした意味もありません。なんと言ってもとても虚しい!
乾かして乾燥させたお餅でも、保存には限界がありますよね。
大事に保存しておいたのにカビちゃった!なんてことも珍しくありません。
そこでお餅の保存方法、どんなものがあるのかを調べてみました!
乾かすだけが保存方法ではありません、全く予測しなかった保存方法もあったんです!
目次
市販のお餅を保存する方法は3つ!常温冷蔵冷凍

さて、お餅の保存方法は全部で3通り。常温、冷蔵、冷凍です。保存方法と、ポイントをチェック!
鏡餅もなが餅も豆餅も切り餅だっていけちゃう!

まずは保存できるお餅の種類です。実はルールさえ守れば、どの方法どのお餅でも保存ができちゃいます!
鏡餅でも、なが餅でも、お豆が入っている豆餅も、もちろん市販の切り餅だって大丈夫なんです。
豆餅は意外にも、きちんと保存すれば、切り餅などの白いお餅と同じだけ保存ができちゃうんですよ!
これを聞いたらもう安心。様々なお餅を保存して、好きな時に食べることができますね。
冷凍保存はラップで密封!

まずは冷凍保存から。お餅は小さい切り餅を大体2、3個ずつまとめてラップで包み、フリーザバッグへ。
この時絶対!どちらにも空気が入らないようにすること!空気が入ると冷凍庫の臭いが移ります。
また乾燥も防ぐことができるので、保存期間も伸ばすことができますよ。他の食品もそうですよね。
冷凍したお餅は自然解凍してから焼きます。この時電子レンジで解凍しても大丈夫です!
賞味期限はできれば一ヶ月、きちんと保存できていれば1年間、おいしく保存ができますよ。
- 小分けにラップして、完全密封してから冷凍庫へ
- 自然解凍をしてから焼く(きちんと解凍しないと焦げやすくなる)
- 賞味期限は約1年間
冷蔵保存も密封が肝心!

冷蔵保存も冷凍保存と同じ方法です。ラップとフリーザバックで完全密封することが大事なポイント。
冷蔵庫で問題になるのがカビ。お餅はカビやすいので、密封は必須!カビていたら即処分しましょう。
賞味期限は大体一週間です。きちんと保存できていれば10日位持ちますが、早めに食べましょう!
- 冷凍保存と同じく、小分けにラップして完全密封する
- 調理はそのまま焼いたり煮たりして、通常の調理
- 賞味期限は一週間
常温保存するための水餅という保存方法

お餅を柔らかいままの状態で保存したい!という場合におすすめしたいのが常温保存です。
しかしただの常温保存ではありませんよ!「水餅」といって、元々鏡餅を保存するための方法でした。
保存方法はお餅をたっぷりの水に沈めておくだけです。水は毎日交換して、お餅も洗いましょう。
できるだけ涼しい所で保存するのがポイントですよ。涼しさが安定した冷蔵保存でもいいですね。
調理方法は、そのまま調理で使えるので、煮るなり焼くなりとお好きな調理方法で食べてくださいね!
賞味期限は一ヶ月です。カビも生えやすいので、意外と丁寧なメンテナンスが必要になってきますよ。
- 水の中に沈めて保存する、毎日水を変えて洗ってあげること
- 調理は通常のお餅と同じ方法
- 賞味期限は一ヶ月
お餅を保存をする時に覚えておきたいこと

ここまで3通りのお餅保存法をご紹介してきました。しかしこれで安心!と思い込んでいませんか?
実は全く安心ではなく、お餅を保存する時覚えておいてほしいことは結構あるんですよ!

そんな事言わず、もう一度頭の中に入れておいてください。きっと後で役に立ちますから!
お餅はカビやすいので密封必須

先程から何度も何度も言っていますが、大事なことなのでもう一度いいます。お餅はカビやすいです!
元々お米ですから、お餅の中には水分量もたっぷりはいっています。水分と栄養はカビの天国です。
で、もしかしたら『ちょっとだけだから、削っちゃえば食べられるからオッケー』と思ってる人も。
でもこれって大間違いなんです。なんでカビの部分だけ削ってもオッケーじゃないんでしょうか?
カビには多くの種類があり、味噌やチーズのように有用で食べられるものもありますが、中には毒素を作るものもあります。
カビの色の付いているところはカビ全体の一部で、より広範囲にカビは生えているのです。
また、毒素も目で見ることはできませんから、カビの生えた餅は食べないほうが安全です。
なるほどね。残念ながらカビが生えてるお餅は、こんな理由で全部処分したほうがいいみたいですよ。
カビを防ぐ方法の1つとして、まずは絶対密封すること!空気はカビにとって必要なものの1つです。
ラップで密封して、更に密封袋に入れると確実な方法ですよ。またわさびでもカビは防げます。
わさびをお弁当用の小さいカップに入れ、そのまま密封したお餅を入れた容器に入れてフタをするだけ!
これでカビを防ぐことができるので、手元に密封用袋が無いときは、ぜひ試してみてくださいね!
お餅のおいしい解凍方法

お餅を冷凍して保存した後は、おいしく解凍して食べたいですよね。もちもち食感がベスト!
ちょっと意外ですが、冷凍したお餅って、そのまま料理に使っちゃっていいんです!
詳しいレシピはまた後ほどご紹介しますので、レシピの件は置いておくとして。
もちろん解凍が必要なときもありますよね。そんなときは電子レンジか、室温で自然解凍しましょう。
- 必要な分を取り出して、冷蔵庫で解凍する
- 室温での解凍も可(この時解凍してるのを忘れないように!)
- 必要な分を取り出す
- 表面に水を軽く付けてお皿に移動
- ラップをかけず500ワットで温める
硬さを見て調整してね!
- 柔らかくしたいときは500ワットで1、2分
- 硬いまま使いたいときは10秒位
お餅って再冷凍できるの?
はっきりいいます。再冷凍はやめておきましょう。再冷凍してしまうとぽそっとしてしまいます。
解凍して食べきれなかったお餅は、冷蔵庫で保存して、早めに食べるのが一番いい方法です。
また先程ご紹介した水餅であれば、もうちょっと長く持たせることができます。
- 容器に水を入れ、お餅が丸々入るように沈める
- 水は毎日交換、お餅も洗う
- 賞味期限は一ヶ月
こんなナイス解凍も知恵袋で紹介されていましたよ!
常温解凍は乾燥させないように容器に入れるか水餅(水を張ったボゥルの中に入れる)で解凍させると好いですよ。
解凍された物を小ぶりに切り分けてからレンジに掛け 柔らかくなったお餅を一度まとめてから練り直し 小分けに丸めて粗熱が取れたら又冷凍。
この方法でも全然美味しく最後まで食べれますよ。
小振りに切り分けるのは 大きいままでは均一に熱が伝わらず 柔らか過ぎと硬いままのところが出来てしまうから。一度お餅になって硬くなった物でも 新たに熱を加えて保存し直しても大丈夫です。
引用:Yahoo!知恵袋
袋のお餅なら中に水滴があっても平気!

さて、最近では既に切れていて、袋の中に密封されてる、切り餅というお餅が売られていますよね。
そのお餅を買ってきて、ある日使おうとしたら…え、中に水滴が入ってる!ってことありませんでしたか?
これってメーカー側の不備なのでは?なんて不安になっちゃいますよね。サトウさんそこどうなの?
個袋内の水滴は、周囲の温度変化により個袋内で餅から発生した水蒸気が結露しているもので、食べて害になる物質が生じているのではありません。
よかった!不備とかじゃなく、ちゃんと食べることができるんですね!これなら安心して食べられます。
お餅を冷凍した後も楽しめるレシピ集

キレイにおいしく冷凍できたお餅ですから、料理にもおいしさを活かしたいですよね。
ここからは冷凍したお餅だけではなく、冷蔵保存、常温保存したお餅でも作れるレシピをご紹介します!
先程の電子レンジ解凍の部分と合わせて挑戦してみてくださいね。なお形はどれでもオッケーですよ。
基本のキ!ホッとするおしるこ

まずは基本のおしるこから行きましょう。あんこは今回は購入してきたものを使って作りました。
- あんこ(つぶ、こしはお好みで)
- 塩(ひとつまみ)
- 水
- お好みの量のお餅
- あんこを水でお好みに伸ばし、味を整える
- 冷凍餅を電子レンジで加熱、もしくはトースターなどで焼く
- お餅を器に入れ、上から作ったあんこをかける(お好みの量で)
お好みであんこを自分で作ってももちろんおいしいですよ。
変わり種!?覚えておくと便利なもちピザ

続いては和モノに飽きちゃったーという人のために、イタリアンをご用意しました!
お餅を薄く切るのがポイントなのですが、縦半分に薄く切ると食べやすくなります。
- お餅(表記は全て2人分、4個)
- チーズ(40グラム)
- ベーコン(15グラム)
- ピーマン(4分の1)
- トマトケチャップ(好きな量)
- オリーブ(お好みで10グラム位)
- 油(小さじ1)
- お餅の厚さを均等に、やや薄めに切って水につける(10分位)
- フライパンに油を敷き、お餅を並べて中火で1、2分焼く
- 水を軽くふりかけ、フタをして2、3分蒸し焼き
- 裏返して具を全て載せて、フタをして3分程焼く
余ったお餅を一掃できる!?かきもち

『まだお餅が余ってる…もうすぐにでも処分したいけどもったいないし…どうしたらいいの?』
そんなときは迷わず「かきもち」にしちゃいましょう!手がすぐ伸びてあっという間に無くなっちゃいます。
ただし!カロリーはお高めなので、食べすぎには注意してくださいね。
- お餅(好きなだけ)
- 塩(お好みで醤油や一味なども)
- 揚げ油
- お餅を1センチ位の大きさに切り、3日程ひび割れるまで乾燥させる
- 200度の揚げ油でひび割れたお餅を揚げる
- 味付けをする(ビニール袋に入れるときは温度に注意!)
お餅を使う行事って結構ある!

ここまでお餅の食べ方を見てきましたが、よく考えたらお餅ってお正月だけの食べ物なんでしょうか?
実はそんなことはなく、式の中で日本人は結構お餅を行事食にしている事があるんですよ!
季節 | 行事 | 解説 |
春 | 2/15 涅槃会 | お釈迦様が亡くなった日に、供養としてお餅を作ります |
3/3 ひな祭り | 忘れがちですが菱餅はひな祭りです。お団子もありますね | |
お彼岸 | ぼたもちとしてあんこで包んだお餅をお供えします | |
入学や卒業祝い | お祝い餅を送る地域もあります。紅白饅頭の方が今は多いかも | |
夏 | 5/5 端午の節句 | 子供の日のお餅といえば柏餅ですね。江戸中期が始まりです |
秋 | 8/15 お盆 | 収穫祭でもあるので、収穫した野菜やお米の餅をお供えします |
月見団子 | 満月にお団子と一緒にイモ類やお餅をお供えする所もあります | |
秋のお彼岸 | おはぎとしてあんこで包んだお餅をお供えします | |
冬 | 11/15 七五三 | 親戚にお祝い餅をもらい、そのお返しとして千歳飴を贈ります |
これだけの文化があるお餅ですから、やっぱり日本人としては大事にしていきたいところですね。
まとめ

- お餅の保存方法は常温冷蔵冷凍の3種類
- 冷凍と冷蔵をするときは必ず二重に密封する
- 常温保存は水に沈める「水餅」という方法がある
- お餅はカビやすいので注意
- お餅のレシピは和洋中様々な方法があるので挑戦してみよう
- お餅を使う行事は日本にはたくさんある
お餅には様々な保存方法があります。なんと言っても元はお米ですから、大事にされているんですね。
しかし水気が多く、空気に触れやすいお餅はどうしてもカビやすいという欠点を持っています。
そこで利用したいのが、お餅を多く使うことができる料理達です。和洋中様々な料理があります。
長く保存しておくことも大事ですが、おいしいうちに消費することも考えてみてくださいね。
日本生まれのおいしい文化、大事に使っていきましょう!