近しい存在の子供が成長していくと、様々な行事やお祝い事に関わることが多くなってきますよね。
中でも七五三は、子供の成長を祝う伝統的な行事。
自分の子供はもちろん、姪や甥、孫。成長を皆と共に喜び合うことはとても素敵なこと!
でもそれと同時に、お祝い金額やマナーについても正直気になる…。
なんとなく知っているつもりだったけど、いざ自分がその立場になると全然わからない。
かといって今さら誰にも聞けない。親族で相談し合うにしても、知識だけは入れておかないと恥をかくことに!
兄弟に贈る際、お祝いの相場は?と同時に、祖父母が孫に渡す金額との兼ね合いも気になるところ。
マナーについて知りたい!というあなたに、七五三のあれこれを徹底解説します。
目次
七五三のお祝いを兄弟に贈る際の相場


ある日の電話で突然降りかかってくる七五三問題。
独身ならなおさら、子供がいたって家族以外の七五三のお祝いを渡す機会なんてそうないこと。
昔から続く行事なだけに、マナーを知らないと非難の対象になってしまう恐れが…。
七五三のお祝い相場はズバリ、こちらです!
- 祖父母が孫に渡す場合:10,000円~30,000円
- 甥や姪に渡す場合:5,000円~10,000円
- 特に親しい友人の子供に渡す場合:3,000円~5,000円
しかしながらこれはあくまでも相場。結構開きがあります。
兄弟の子供に渡す場合は、事前にどうするかを兄弟同士で話し合い、足並みを揃えておくべきです。
夫の兄弟姉妹は夫の方から、妻の兄弟姉妹は妻の方から、聞いてもらうようにしましょう。
話し合いはやはり必要。頂く方もいつかは自分もお祝いを渡すことになります。
お互いの懐事情もあることですし、腹を割って話し合いを。
兄弟同士で話し合った結果、お互いにお祝いはなし!と決まる場合もあります。
ちなみに我が家は両家ともに、祖父母からのお祝いはありますが、兄弟間では写真を送り合うのみでお祝いは渡していません。
もちろん、先ほどのように祖父母からの要請があった場合は、有無を言わさずお祝いを渡すことになるかと思いますが(笑)
そして確認できる間柄なら、念のため祖父母方にも確認をとりましょう。
ただし、ほとんど連絡をとっていない、いつもお祝い事は一緒に祝っている、など、それぞれの関係性にもよります。
関係性を考慮した上で聞ける場合は聞き、聞けないけれど出さなくてはいけない場合は、相場を参考にしましょう。
七五三のお祝いはいつどう渡す?

金額が決まったら、いつ、どういう形で渡すかが問題になってきますね。
私の友人が以前、姪の七五三の時期を知らずに、お参りが終わってから渡してしまったことがありました。

案の定、お義母さんからちくりと言われたそうです…。怖い…。
もちろん参拝の日程などはそれぞれですので、聞かないと分かりませんよね。
でも簡単に聞けない場合もあるでしょう。そんな場合にも備えて、失礼にあたらない時期と渡し方について解説します。
七五三のご祝儀袋と書き方
まずご祝儀袋の種類ですが、のし付き、水引は紅白の蝶結びとなります。
のしは、ご祝儀袋の右上についている飾り、水引は、中央についている飾り紐のことです。
水引は結び切りや蝶結びなど種類があります。
結び切りは一度結ぶとほどくのが難しいもの。結婚式などに使います。
一方で蝶結びは結び直しができるので、何度あっても良いこと、という意味で慶事などに使います。
表書きの上段には、「七五三御祝」もしくは「祝七五三」と、下段には、送り主の氏名を書きましょう。
忘れがちな内袋にも、封入金額と氏名・住所を記入します。
そして私が何度書いても、その都度検索してしまう金額の漢字はこちら(笑)
いつかは検索せずに常識としてばしっと書きたい!と思うのは私だけでしょうか…。
- 一:壱
- 二:弐
- 三:参
- 五:五または伍
- 七:七
- 八:八
- 十:拾
- 万:萬
- 円:園
4と9は「死」や「苦」を連想させる為、七五三に限らずお祝い事は必ず避けましょう。
七五三のお祝いはいつ渡す?
ここまできっちり準備を済ませれば、あとはいつ渡すか?だけです。
基本的には、七五三のお参りよりも前に渡します。七五三は、毎年11月15日です。
後述しておりますが、実際にお参りする日は各家庭によって違いますので、一度確認することをオススメします。
「もうお参り終わりましたけど。」と言われ、震え上がることにもなりかねません(笑)
どんなに遅くなっても、11月15日の1週間前までには渡しましょう!
早めに渡すことで、参拝にかかる費用に充てることもできますよ。
どうせ渡すのならば、喜んでもらいたいですよね♪
七五三を兄弟まとめてお祝いする場合
兄弟にお祝いをあげることになった際、甥5歳、姪7歳、と、2人同時に七五三をお祝いすることもあるかと思います。
その際の注意点として、必ず1人に1つずつ、ご祝儀袋を用意しましょう。
失礼に当たりますので、間違ってもまとめて一つのご祝儀袋に入れてはいけません!
三の時、五の時、七の時、とそれぞれの時期に意味があります。一人一人をお祝いしましょう。
また、入学式や卒業式などの成長の節目にお祝いするものとは違いますので、お祝い金額は2人同じでかまいません。
七五三のお祝いはプレゼントでもOK

お祝い金もいいけれど、何かプレゼントを渡したいなぁと考える方もいらっしゃるはず。
マナー的には、お祝いはプレゼントでも問題ありません。
ただし、プレゼントを渡す場合は必ず事前に相手にご相談をお忘れなく!
私の父が、孫(私の子供)の七五三の時に相談もなしに送ってきたのは、なんと超特大の木馬。
大人も乗れます。いや、大人乗れる必要あります?家の中の存在感に本当に困っています(笑)
これが義両親の家からだったらと思うと、文句の一つも言えず、かと言って処分もできず…。
プレゼント一つで関係性にヒビが入ることもありえます。いや本当に…。
喜ばせたい!と気持ちが高まることは悪いことではありませんが、どうか冷静に。ご相談は必須です!
七五三のプレゼント女の子編
- お参り当日の着物・ドレス(祖父母の方)
- お参り当日の髪飾り、草履などの小物類
- お菓子やケーキ
- 洋服
- 鉛筆や消しゴムなどの文房具
- フォトフレーム
- 本・絵本
- おもちゃ・知育玩具
当日の晴れ着は、レンタルされる方も非常に多いので、事前の確認が必須です。
女の子は髪飾りなどのおしゃれが楽しめますので色や形などを聞いてプレゼントされるのもオススメです。
七五三のプレゼント男の子編
- お参り当日の袴着・スーツ(祖父母の方)
- お菓子やケーキ
- 洋服
- 鉛筆や消しゴムなどの文房具
- フォトフレーム
- 本・絵本
- おもちゃ・知育玩具
同じく、当日の晴れ着はご確認を。男の子は、スーツを着る可能性もありますね。
その場合は、ネクタイやハンカチなどの小物も喜ばれるかもしれません。
七五三でお祝いやプレゼントを渡すのはなぜ?

お祝いやプレゼントを渡したり、皆で祝う七五三。
七五三ってどうしてお祝いする必要があるの?七五三とは何ぞや!
これを知れば、もっと心を込めてお祝いできるようになるはずです♪
昔は乳幼児の死亡率が今よりも高く、子供の成長、健康は非常に喜ばしいことでした。起源からさかのぼってみましょう。
七五三の起源
七五三は、平安~鎌倉の時代に宮中で行われていた、子供が無事に成長することを祈る儀式が元になっています。
現代にまで受け継がれた、子供の成長を祝う行事。
3歳 | 初めて髪を伸ばし始める儀式「髪置き(かみおき)の儀」 |
5歳 | 初めて袴を身に着ける儀式「袴着(はかまぎ)の儀」 |
7歳 | 着物の付け紐をとり、帯を初めて締める儀式「帯解き(おびとき)の儀」 |
3歳、5歳、7歳を節目とした理由は諸説あります。
奇数で縁起が良いことや、3歳で言葉を理解し、5歳で知恵がつき、7歳で乳歯が生え変わることから、などがあります。
それぞれの年齢で意味が違うことが分かると、お祝いする気持ちに変化が表れそうですね。
七五三のお参りに行くのはいつ?


七五三を祝う正式な日は、毎年11月15日とされています。
お参りは、地域の氏神様に出向き、子供が無事に成長したことへの感謝と、今後の健やかな成長を祈ります。
ちなみに七五三は日本の祝日ではありませんのでお休みにはなりません。
人出が重なること、学校や両親の仕事の都合などがありますので、11月15日に限らず、10月下旬~12月上旬くらいの間で行います。
七五三お参りの日取り2020年予想
2020年の日取り予想をしてみたいと思います。(2020年7月現在)
お祝いを渡さなければいけないのに、お参りの日をどうしても聞けない!という、複雑かつプレッシャーの中にいる方(笑)
また、自身が2020年七五三のお参りに行かれる方も。参考にしてくださいね。
2020年の11月15日当日は仏滅ですが、日曜日とあってかなりの混雑が見込まれます。
最近では、日取りを決める優先順位は、土日祝日>六曜(吉凶を占う指標)となることが多いようですが、まだまだ六曜を気にされる方も多くいらっしゃいます。
また、早い方で10月の下旬から、遅い方で12月初旬と幅広くいるようです。
これらを総合的に判断して2020年の混雑予想を立ててみました。
日付 | 六曜 | 混雑予想 |
10月24日(土) | 仏滅 | △ |
10月25日(日) | 大安 | 〇 |
10月31日(土) | 大安 | ◎ |
11月 1日(日) | 赤口 | △ |
11月 7日(土) | 赤口 | △ |
11月 8日(日) | 先勝 | △ |
11月14日(土) | 先勝 | △ |
11月15日(日) | 仏滅 | ◎ |
11月21日(土) | 仏滅 | △ |
11月22日(日) | 大安 | ◎ |
11月23日(月祝) | 赤口 | △ |
11月28日(土) | 大安 | 〇 |
11月29日(日) | 赤口 | △ |
12月 5日(土) | 赤口 | △ |
12月 6日(日) | 先勝 | △ |
最も混雑が予想されるのは、10月31日、11月15日、11月22日の3日間。
先勝は午前中が吉で午後は凶ですので、午前中の参拝がオススメ。
赤口は11時から13時のみの時間が吉で、他の時間帯は全て凶とされていますので、正午前後の時間がオススメ。
六曜は気にしない!と決めても、少しの知識があるのとないのでは全然違いますよね。
土日祝日のみを調べましたが、実は衣装レンタルや写真館などは、平日割引をしているところもあるんです♪
予定を調整して、平日に参拝される方も多いようですね。
七五三のお祝いをする年齢は?


七五三をお祝いする年齢について、実はざっくりと分けても2通りの考え方があります。数え年式と満年齢式です。
私は、今まで何度か検索して調べましたが、読み込んでもわからないままでした…。そういう方、多いのではないでしょうか?
そこで、シンプルイズベスト(余計な情報は書かない!)にまとめてみました。ズバリこちら!
満年齢式 | 生まれた年を1歳と数え、次の誕生日が来ると年を取る |
満3歳(女の子)、満5歳(男の子)、満7歳(女の子)になる年に七五三 | |
数え年式 | 生まれた年を1歳と数え、1月1日が来ると年を取る |
満2歳(女の子)、満4歳(男の子)、満6歳(女の子)になる年に七五三 |
なんのこっちゃとなってしまったらすみません(笑)
早生まれの方はこれに加え、前の年かその年どちらに組み込むかの選択が出てきます。
考えるポイントは「満年齢」か「数え年」か「早生まれ」!
満年齢は単純に現時点での年齢であり、満年齢式とは、その年に〇歳となるということ。こちらの方が馴染みがありますよね。
現在は、政府の方針もあり、様々な場面で満年齢が使われています。
数え年は、簡単に言うと一つ前の年齢になります。
一番早いと2歳で行うことになりますが、3歳まで待つ方が、衣装の選択肢が広がり、何より成長してお出かけもしやすくなりますので、私のオススメは満年齢式です。
ただし、これはあくまで目安であり、この歳で絶対にしないといけない!なんてことはありません。
さらに、3歳は男女、5歳は男の子、7歳は女の子でお祝いするのが一般的ですが、これも地域差があったり、その年でなくても兄弟一緒にお祝いしたりと本当にそれぞれです。
まだまだしきたりにこだわる祖父母の方もいらっしゃいますので、両家両親のご意見も取り入れつつ、周りやご家族で話し合って決めることが多いようです。
起源から、実際に七五三を行う年齢など、幅広く解説させて頂きました。
七五三はそれぞれの年齢ごとに祝う意味がきちんとあるんです。
そして、人類の宝である子供が無事にその年を迎えられた喜びを、皆で祝うんですね。
この知識を入れたあなたは、もっともっと心を込めてお祝いができるはず♪
まとめ

- 七五三のお祝いを兄弟に贈る際の相場は5,000円~10,000円
- 七五三のお祝いを兄弟に贈る際は兄弟同士で話し合い、足並みを揃えておく
- 七五三のご祝儀袋はのし付き、水引は紅白の蝶結び
- 七五三のお祝いはどんなに遅くなっても、11月15日の1週間前までには渡す
- 七五三を兄弟まとめてお祝いする場合は一人に一つずつご祝儀袋を用意する
- 七五三のお祝いはプレゼントでもOK
- 七五三を祝う正式な日は、毎年11月15日
- 七五三のお参りは10月下旬~12月上旬が目安
- 七五三をする年齢は「満年齢式」か「数え年式」どちらを選ぶかによって違う
- 多種多様化の時代なので、行う年齢はお参りの日取りなどは、こうでなければいけないというものはない
誕生日と違ってなかなか機会がないので、これまでに機会があった人さえも忘れてしまっているのが七五三。
それなのに伝統行事とあって、マナーやルールが結構あります。
一番いいのは、思い切って聞くか、話し合うことですね。
お祝いは絶対に渡さなければならないものではありません。
それぞれの事情がありますので無理をしないことです。心温まるメッセージを一筆贈るだけでも違いますよ♪