小さな子供がいるご夫婦で、「旅行をして思い出をたくさん作りたいな」とか、「高齢の両親とも旅行を計画したい」という願望があっても、万が一のことを考えると身が重い…
と思っているそこのあなた!耳寄りな情報がありますよ!
せっかく楽しみにしている旅行に対して、こんなことを言って申し訳ないのですが、人生何が起こるかわかりません。
そこで気になるのが「キャンセル料」ですよね。
家族間でもバタバタしたり、夫婦喧嘩に発展したりなんてことも。
あぁ、考えただけでも気が重い…。そんな時におすすめなのが、「キャンセル保険」。
でも、保険ってよく分からないし、起こらないかもしれないことにお金をかけるなら、その分旅行をより楽しむために全部使いたいよ~!
という声が聞こえてきそうですね。そのお気持ちは、とっても分かります。
そんなあなたのために、一見難しそうな旅行の保険やキャンセル保険の種類と用語をかみ砕いてご説明していきますので、ご安心を。
目次
旅行の急なキャンセルに安心な保険を比較!3つの方法をご紹介!

旅行をキャンセルしなくてはならなくなった場合に使える保険を大きく分けて3つご紹介します。
国内・海外旅行傷害保険の「旅行キャンセル費用特約」
国内へ旅する時、私は保険をつけたことがないのですが、海外旅行に行くなら必須と言っても過言ではないほど多くの人が加入する、旅行の傷害保険。
この保険は、主に旅行中のリスクに備えるための保険であることは、すでにご存じですよね。
日本の健康保険証が使えない海外では医療費を100%自己負担しなければならない事態を避けるためというのが主な目的です。
この主契約の他に、旅行の中止によるキャンセル料、帰国費用を補償する「旅行変更費用補償特約」を付けることも可能です。
特約って生命保険とかでもそうですけど、ちょっと分かりにくいし、こんなに漢字ばっかりだど覚えられな~い!
まぁ、要するに、旅行中のトラブルについて補償するのがメインだけど、その他にもオプションとして、出発前のリスクにも対応しますよってことです。
しかし、あくまでもメインの旅行傷害保険に加入する必要があり、「旅行変更費用補償特約」のみに加入することはできません。
メリット・デメリットを挙げてご説明します。
〇メリット
- 海外旅行に行く人は、主契約で大半の人が海外旅行傷害保険に加入するため、僅かな保険料で特約をプラスできる
- 出発前のみならず、出発後の予定変更によるキャンセル費用もカバーしてくれる
×デメリット
- 本人の通院やインフルエンザ、急な発熱・ケガなどは補償対象外となる
- 交通機関の遅延や出張などでキャンセルの場合は、補償対象外となる
- 対象となる家族の補償範囲が狭い
保険会社によっては出発前の旅行キャンセルだけを補償するのではありません。
出発後に急遽帰国することになった場合の旅行変更やキャンセル費用なども補償対象としている場合もあります。
キャンセル補償特約のメインは「旅行保険」で契約しています。
そのため、コンサート・イベントへの参加など、旅行以外に対するキャンセルは補償対象外となります。
また、病気やケガによる通院は補償対象外です。急な発熱や骨折による通院という理由では、旅行に行けなくなってしまった場合でも保険金は支払われません。
クレジットカードの「キャンセル・プロテクション補償」を付ける
日常的に利用しているクレジットカードにも、旅行先でのトラブルを補償する機能が付いています。
しかし、旅行自体をキャンセルするという点においては、対応しているクレジットカードが少ないのが残念な点。
ただし、自動的にキャンセル料をカバーしてくれるクレジットカードは存在します。
有名どころなのが「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」。もちろん、ゴールドカード以上のランクにはすべてこの補償が付いてきます。
〇メリット
- 予めクレジットカードに付帯しているため、新たな保険加入の手間や保険料が不要
- 国内・海外旅行に対応している
- 旅行だけでなくチケット代のキャンセルも可能
- カード会員の配偶者や子供が病気やケガの場合も適用される
×デメリット
- 限られたクレジットカードにしか対応していない
- 元々、キャンセル補償が付帯しているクレジットカードは維持費が高い
- 自己負担金が必要な場合も
クレジットカードに付帯のキャンセル補償を受けるには、旅行代金やチケット代金を事前にそのクレジットカードで決済する必要があります。
カードの種類によっては、宿泊を伴う出張が発生した場合や家族の通院や入院も補償されます。
ただし、キャンセル補償の付帯のクレジットカードは、維持費が高額で「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」は、年会費31,900円(税込)!!
ひゃ~、さすが強気のお値段!ど庶民には手も足も出ないです。1,000円の年会費を払うクレジットカードさえ、退会するか迷っているレベルですから。
さらにキャンセルが発生したときには要注意!
1,000円もしくはキャンセル料の10%相当の額のうち、いずれか高い方の額を自己負担金として支払う必要があるのです。
その他のクレジットカードでもう少し年会費がお手頃なのは、TRUST CLUBワールドカードというクレジットカードです。年会費は、12,000円なり。
入会基準が設けられており、「25歳以上で年収400万円以上」と年収制限はありますが、この基準をクリアできる方で興味を持った方は検討してみてはいかがでしょうか。
「旅行キャンセル保険」を契約する
初めて聞いた方もいらっしゃると思いますが、ここ数年のニーズの高まりによって、各社が力を入れて開発しているのが、「旅行キャンセル保険」です。
字のごとく、旅行自体をキャンセルするリスクに対して掛けられる保険です。ただし、ツアー型の旅行に限ります。
子供や高齢の方がいらっしゃるご家庭で、高額な旅費やチケット、早期予約で購入した際、体調不良や急な入院などで旅行が取りやめになるケースも考えられますね。
キャンセル料が発生する前であれば保険料が返還される場合もあるので、旅行の申し込みと同時に加入しておくと精神的なハードルを下げることができます。
〇メリット
- 補償対象となるキャンセル理由が広い
- 補償割合を選択できる
- キャンセル料発生前のキャンセルなら、保険料が全額戻ってくる
- 家族の補償が手厚い
×デメリット
- 申し込み手続きや、旅行費の他に保険料を用意する必要がある
- 申し込み期限が決まっている
- 旅行、チケット、宿泊など目的ごとに備える必要がある
- 旅行キャンセル保険は、ツアーでの旅行しか補償されない
キャンセル保険は、国内・海外旅行傷害保険と異なり単独で加入することができます。
出発前の急な発熱やインフルエンザなどの感染症が理由でキャンセルとなった場合に補償されます。
補償の対象者は、本人だけでなく身内のアクシデントによってのキャンセルもOKです。
身内へのサポートがあるのは、嬉しいですね。
旅行の急なキャンセルに安心な保険を一覧表でチェック!
上で候補に挙げた3つの保険について、下の表に比較したものを載せておきます。
キャンセル理由 | 旅行傷害保険の「旅行キャンセル費用特約」 | クレジットカードのキャンセルプロテクション補償 | キャンセル保険 |
本人の死亡・入院 | OK | OK | OK |
本人の通院 | NG | クレジットカードの種類によって異なる | OK |
親族の死亡 | 特約で追加可能 | 特約で追加可能 | 特約で追加可能 |
家族の入院 | 商品による | 保険金支払い条件あり | OK |
家族の通院 | NG | NG | OK |
当日の交通機関の遅延 | NG | NG | OK |
急な出張 | NG | クレジットカードの種類によって異なる | 1泊以上の場合はOK |
裁判員に任命 | OK | クレジットカードの種類によって異なる | OK |
イベントやコンサートのみの補償 | NG | OK | 商品によって異なる |
この表からも分かるように、キャンセル保険なら様々なキャンセル理由に対応できそうです。
裁判員として任命されるというのは、まずあり得ないでしょって思っちゃいますが、こういった理由も補償の対象ということは初めて知りました。
次からは、旅行のキャンセルのリスクに対応できそうな、キャンセル保険について掘り下げていきます。
旅行の急なキャンセルに安心な「キャンセル保険」は3種類

先ほどご紹介しました「キャンセル保険」について、ここで詳しく解説していきます。
キャンセル保険には、大きく分けて3種類あり、目的ごとに備える必要があります。
一つ目は、「旅行キャンセル保険」です。
これは、ツアーの旅行に申し込んでいることが条件となりますが、旅行に行けなくなったときに発生するキャンセル料を補償する保険です。
2014年にAWPチケットガード少額短期保険株式会社から日本初となる「旅行キャンセル保険」が発売されています。
2019年2月には、あのエイチ・アイ・エスと三井住友海上火災保険がタッグを組み、「海外旅行キャンセル保険」を開発、販売を始めています。
二つ目は、「チケットガード保険」です。
これは、イベントやコンサートに行けなくなったとき・飛行機に乗れなかったときのチケット代を補償する保険です。
「不使用チケット費用補償保険」とも呼ばれています。
チケットと言えば、「チケットぴあ」や「イープラス」が有名ですが、現在保険商品を展開しているのは、主に4社です。(2019年11月現在)
AWPチケットガード少額短期保険株式会社「チケットガード保険」
三つ目は、「宿泊キャンセル保険」です。
旅行キャンセル保険は、ツアー型の旅行にしか掛けられないので残念に思ったあなた。
私も、個別でホテルを予約することが多いのでがっかり…と思っていたのですが、こんな保険まであるのですね!
2019年5月に発売されたAWPチケットガード 少額短期保険株式会社の「宿泊キャンセル保険」です。
いずれの保険も、保険適用中の期間に生じたアクシデントによって、キャンセルすることになってしまった場合、キャンセル料が保険金として支払われる保険です。
「旅行キャンセル保険」補償プランについて
AWPチケットガード少額短期保険株式会社から発売している、「旅行キャンセル保険」の補償プランを例にとってご説明します。
補償プランは旅行代金に対して、100%の補償をかけるか、50%の補償をかけるかによって保険会社が支払う保険金額が変わってきます。
2種類のみの補償プランで、非常にシンプルなところが分かりやすいですね。
この表は、理解しやすくするために旅行代金を5万円単位に区切っているだけで、もちろんかかった旅行代金の総額に対して保険料が決まってきます。
引用:チケットガード「旅行キャンセル保険」・「トリップキャンセル保険」AWPチケットガード 少額短期保険株式会社
例えば30万円でパリへ旅行の予定が、出発当日キャンセルに…
連絡する→旅行会社からの返金15万円+「補償プラン50%」加入で15万円
連絡しない→旅行会社からの返金0円+「補償プラン100%」加入で30万円
いずれにしても100%旅行代金が返金されます。
保険会社が定める期間内での取り止めであれば、保険料が全額返還されるので早期に申し込んでも安心です。
「チケットガード保険」とは?
「チケットガード保険」とは、20万円未満のチケットを購入した場合に申し込める保険です。
オペラのコンサートだったり、人気売れっ子アーティストのコンサートチケットなど高額な場合や入手困難なチケットを購入する場合に加入しておくと安心です。
保険料はチケット代金の10%が目安ですが、チケット代金が高額になるつれて保険料の比率が下がっていきます。
注意点としては、1回の手続きで購入した複数枚のイベントチケットの一部のみに保険を付けることはできないそうです。
このチケットガード保険を知って、よく出張が入る友人とかなり倍率が高いライブのチケットを申し込もうかなと思ったのですが…。
運よくゲットできたとしてもキャンセルになったらボッチで楽しんでくるつもりなので、無理ですね(あっさり)。
チケットはチケットでも、航空チケット代を補償する保険だってありますよ。
急な病気やケガなどで飛行機に乗れなかった場合、払戻しを受けられない取消料や違約金が掛け金に応じて保険金として支払われます。
ただし、AWPチケットガード少額短期保険株式会社のチケットガード保険は、どの航空券でも申し込めるかというとそうではありません。
Peach Aviation、エアトリ、旅工房のサイトで購入した航空券に限るという条件があります。
また、日本から出発する航空券のみが対象となります。
こういった制限はありますが、キャンセル手数料無料の航空チケットに比較すると保険料は安いのでお得と言えるでしょう。
旅行代金を支払ったと同時に保険に加入したけれど、キャンセル料が発生しない期間に旅行を取りやめることになった場合というパターンもありますよね。
そういう場合は、旅行初日(搭乗日)までの日数が14日を超えれば、保険料を全額返金してくれるそうです。
何度もカレンダーを指さし確認しましょうね。
「宿泊キャンセル保険」は個人手配の予約に使える!
先ほどご紹介しました「旅行キャンセル保険」は、ツアーの旅行以外は補償対象外でしたが、ご安心ください。
個人でホテルを予約した場合にも補償される保険があるんです!
「宿泊キャンセル保険」とは、急な病気やけが、交通機関の遅延などが理由で、予約していた宿泊施設にチェックインできなかった場合に発生するキャンセル料を補償する保険です。
宿泊代金を事前に決済する予約のみ、補償対象となります。
特にインフルエンザなどの感染症が流行りやすい時期に、旅行やコンサートに行くことを計画している場合も当然ありますよね。
急な体調不良で病院を受診したケースも補償対象となるかあらかじめチェックしておきましょう。
保険によっては、診断書が発行されない場合、補償対象外と定められていることもあるので注意が必要です。
保険料と補償金額の目安についてですが、例えば、5,000円なら300円の掛け金で、200,000なら12,000円ほどの掛け金です。
なお、保険料は、1室あたりとなります。
旅行の急なキャンセルに安心な「キャンセル保険」、気になる補償内容は?

先ほど、キャンセル理由と補償対象になるかどうかを一覧表にしましたが、ここで注意点などを掘り下げてご説明します。
- 前日または当日に本人や家族の急な発熱や体調不良
- 家族や本人のケガや病気による入院や通院…旅行出発の当日、または前後1日に医師の診断を受けた場合に補償されます。
入院の場合は、旅行初日に入院、あるいは旅行初日からさかのぼって30日以内に3日以上入院した場合に補償対象となります。
- 本人または親族の死亡…配偶者と3親等以内の親族が含まれます。
- 公共交通機関の2時間以上の遅延や運休…この場合、各種キャンセル保険に加入していれば安心。
台風で最寄り駅から利用する電車やバスが運休してしまい、空港まで行くすべがなく旅行をキャンセルせざるを得ない時でも補償してもらえます。
- 旅行当日からさかのぼって、30日以内に火災や地震などによって家屋損害を受けた場合
- 急な出張…本人の勤務先の出張命令に従って、海外への出張または国内の宿泊を伴う出張をする場合、というのが前提です。
出発日(宿泊日)が業務出張の開始日から業務出張の終了日の間に含まれるとき、という条件があります。
- 旅行する本人が裁判員に任命された場合
補償内容や補償範囲は保険会社の種類によって異なりますので、必ずホームページや約款を確認してください。
私の友達の話なのですが、5歳の子供がいる女友達Aさんは、ゴールデンウイークに初の母子二人旅を計画していました。
しかし、出発する前日にお子さんが急な入院となってしまい、ドクターストップがかかってしまったので泣く泣くキャンセルしたそうです。
インフルエンザなどが流行らない時期を考慮して、前々から意気込んでいただけに、とても残念がっていました。
バタバタしていて、ホテルへの連絡は当日だったので100%のキャンセル料を支払う羽目に。
幸い1泊ではありましたが、宿泊先のキャンセル料は25,000円ほどかかってしまったそうです。
東京~青森の新幹線代の払い戻しは、Aさん本人のクレジットカードで支払ったため、AさんがJRの窓口へ出向きました。
その間子供の世話は旦那さんにバトンタッチできたようですので、新幹線代の払い戻しも宿泊先のキャンセル料の手続きは無事にできたそうです。
しかし、旅行をキャンセルしたことがなかったのでかなりバタバタしてしまったようです。
そもそも友達は国内旅行ということで「保険」については全く考えていなかったのだそうで…。
そして、幼い子供がいるのに体が丈夫でめったに風邪などひかなかったため、キャンセルが発生するなんて想定外だったようです。
こんなときに、「宿泊キャンセル保険」や「チケットガード保険」に加入していたら、補償が受けられたのになぁと思ってしまいました。
直前に子供が体調を壊しキャンセルになることは、十分に想定できます。
このような場合は、普通の旅行保険ではなくキャンセル保険に加入することをおすすめします。
特に冬の時期は、インフルエンザやノロウイルスといったやっかいな感染症が流行りますよね。
年末年始に飛行機で帰省というファミリーにとっては、旅行キャンセル保険だったり、チケットガードだったりは加入しておくと安心できます。
パパの急な出張にも対応できそうですし。
実際、もしも本人や家族の通院で保険金を請求することになった場合は、下のいずれか一方の書類を提出すればOKです。
・当日受診した場合→当日日付の領収証のコピー
・前日または翌日に受診した場合→医療機関発行の診断書or保険会社の書式の診断書
ちなみに、診断書料は実費で3000円まで、保険会社が負担してくれます。領収証も忘れずに保管しておいてくださいね。
旅行を予約したのに…妊娠が発覚!キャンセル保険は使えるの?

妊娠すると、初期は流産のリスクが高まったり、つわりが辛い方、出血を伴う方…様々なトラブルが発生する可能性があってほんとに辛い!
しかしながら、妊娠自体は病気ではないんですよね…。
ですので、妊娠をしたからと言って海外旅行傷害保険・キャンセルプロテクション・キャンセル保険(旅行キャンセル保険・チケットガード・宿泊キャンセル保険)は使えないのです。
許容範囲が広いキャンセル保険なら、妊娠が発覚してキャンセルしても補償してくれるのでは、と一瞬期待してしまったのですが。
ただし、妊娠したのち、切迫早産などによって3日以上の入院があった場合でしたら、通常の海外旅行傷害保険でも旅行キャンセル保険でも補償対象となります。
友人の奥さんは、新婚旅行で宮古島へ行った時、奥さん自身は妊娠したことに気が付いていたそうです。
でも、旅行をキャンセルしたくないがために、旦那さんに内緒で思いっきり海を満喫していたことを知った後に見た写真が印象的でした。
臨月間近で切迫早産となってしまったそうですが、今では元気な3歳の男の子がすくすくと育っています。よかったね。
ツアー旅行や宿泊予約・チケット購入し、支払い後5日以内に契約が必要!
キャンセル費用を支払ってくれる補償があるんだ!と知ったら、気が楽になってできるだけギリギリまで契約するか迷ってもいいかなという気持ち、よく分かります。
しかし、あまりゆっくり考える猶予がないのが現状です。
保険に加入できるのは、旅行代金の一部もしくは全部を支払った日から5日間のうちに申し込まなければなりません。
また、もう一つ契約の条件として記載されているのが、最初の旅行の搭乗日まで7日以上の残日数があるということです。
思い立ったが吉日で、今日・明日の段階で申し込みができないので要注意です。
契約手続き自体は、インターネット上で可能ですので手軽にできますよ。
旅行の急なキャンセルに慌てない!キャンセル料のポイントとは?

キャンセル保険について、ワ―っと書き連ねてきましたが、ちょっと待てよ!?
そもそも「キャンセル料っていつから発生するものだっけ?」とか、「支払った金額の何%取られるの?」
など、様々な疑問が降って湧いてくるあなたのために、せっかくですから基本的なポイントもおさらいしておきましょうか。
ここでは、知っているようで知らないキャンセル料について押さえておくべきポイントをご説明します。
まず「キャンセル料」とは、予約していた旅行会社が企画したツアー型の商品や、個人で手配した宿泊先・航空券・新幹線のチケットなどをキャンセルした場合に発生する料金を指します。
パッケージツアーのキャンセル料に関する規定は、「旅行業約款」に記載してあります。
ツアーパンフレットの裏表紙などに細かく書かれているあれです。
ネット予約の場合も、サイト内に必ず記載があるので確認してください。
とはいえ、旅行を決める時って、ホテルの写真とか観光地の写真や説明ばかりに目がいきがち。
細かい字で難しい用語が並んだ文章の注意事項だとかは、確認を怠りがちなのは私だけでしょうか?
もちろんしっかり隅々まで確認するというデキる旅行の達人も多くいるでしょう。
でも正直、私のように分かってるつもりで細かく読まないタイプの方も一定数いますよね?(笑)
ええと、説明に戻ると、旅行商品によってあらかじめキャンセル料が発生する日が定められていて、該当期間に入ってからのキャンセルが対象となります。
キャンセル料はどうやって支払うの?
旅行契約の考え方として、「契約を締結し申込み金を支払ったときに成立するとみなす」というのが基本です。
キャンセル料は旅行契約が締結されている場合に発生するので、申込み金もしくは全額入金されていることが前提となります。
そのため、キャンセルすると支払い済みの金額からキャンセル料が差し引かれ、残金があれば払い戻されます。
返金処理は決済方法によって異なります。クレジットカード決済の場合は、クレジットカード会社を通じて、銀行振込の場合は銀行口座に返金されます。
「キャンセル料がかかる期間でも、日程変更ならキャンセル料の対象にはならないのでは?」と考える方もいるでしょう。私も以前はそう考えていました。
しかし、友人が急な出張による日程変更をした経験談を聞いた時に教わりました。
基本的には、変更した時点でキャンセルをして取り直し、という新規契約の扱いになるそうです。
商品によって異なるそうですべての旅行商品が該当するわけではありませんが、ここも意外と勘違いしている方がいるかもしれませんので、補足でした。
も~、なんやかんや堅苦しい規則が多いなぁ(ため息)。でも、一度知識として定着すれば、旅の達人になれること間違いなしですよ!
航空券のキャンセル料発生日はいつから?
航空券は、払い戻し手数料と取り消し手数料がキャンセル料になります。
- 払い戻し手数料
発券後にキャンセルした場合に一律でかかる料金。航空券1枚(1区間)ごとに必要となる。 - 取消手数料
規約に定められた時期に入ってからキャンセルした場合にかかる料金。「運賃の〇%」「出発前まで一律〇万円」など、航空会社などにより金額は異なってくる。
また、早期割引がきくリーズナブルな航空券(PEX)は、予約・入金をすると即航空券が発券されます。
そのため、出発日に関係なく発券後から取消手数料が発生するので要注意!払い戻し不可の航空券もあります。
キャンセル料の発生日~ホテル~

ホテルのキャンセル料に関しては、予約方法やホテルによって規定が異なります。
決済が完了した時点でキャンセル料が発生するホテルもあれば、宿泊する日の7日前からキャンセル料が発生するホテルもあります。
セール時に予約した場合、全額キャンセル料を取られてしまう場合もあります。
やはりここでもLCCと同じように、安いほどキャンセル料が高くつくリスクがあるということを頭に入れておかなくては。
私はすぐ安物に飛びつく傾向があるので、自戒の意味も込めて(苦笑)。
確認するポイントは、繁忙期などキャンセル料の設定が異なるかどうか。
自分でWEB予約する場合には、予約画面にキャンセル料の発生日・金額などが記載してあるので、じっくりと目を通しましょう。
ツアーのキャンセル料発生日とキャンセル料金(海外編)

海外パッケージツアーのキャンセル料は、以下の表の通りです。
いつを基準とするかですが、これは「旅行開始日の前日からさかのぼって」というのがポイントです。
旅行開始日の前日を1日目から数えるのです。そして、そのさらに前日を2日目、3日目…とカウントしていきます。
う~ん、数え方も専門的ですな。これみんな知ってるのかな?
キャンセルする日 | キャンセル料 |
31日前まで | 無料 |
30日前~3日前まで | 旅行代金の20% |
2日前から当日の旅行前まで | 旅行代金の50% |
旅行開始後or連絡なしでのキャンセル | 旅行代金の100% |
ツアーのキャンセル料発生日とキャンセル料(国内編)

国内ツアーといっても、「遠くの日本より近くのグアム!」というように、海外より国内旅行の方が高額な旅費となる場合もありますよね。
国内ツアーのキャンセル料は、以下の表の通りです。
こちらも、海外のケースと同様、旅行開始日の前日からさかのぼってカウントするのが基本です。
キャンセルする日 | キャンセル料 |
21日前まで | 無料 |
20日~8日前まで | 旅行代金の20% |
7日~2日前まで | 旅行代金の50% |
旅行開始日前日 | 旅行代金の100% |
日帰りツアーの場合でしたら、11日前までのキャンセルは無料なのですが、それ以降は表と同様にキャンセル料が発生します。
国内・海外問わず、GWやお盆、年末年始などのピーク時は、早い時期からキャンセル料の対象となりますので要注意!
40日前~31日前までに、旅行代金の10%が発生してしまいます。
ただし、旅行代金によってはキャンセル料の額が決まっています。
さらに、チャーター便やクルーズのツアーなど商品ごとに異なるキャンセル規定が設けられていることもあります。
申し込みの際に、商品ごとの規約を確認しておくのがベストですね。
まとめ

- 旅行自体をキャンセルする保険に「旅行キャンセル保険」が登場している
- 旅行キャンセル保険は、ツアー型の旅行のみ補償される
- 旅行キャンセル保険・チケットガード・宿泊キャンセル保険は、旅行傷害保険やクレジット付帯の補償よりも、補償内容の範囲が広いのが特徴
- ただし、妊娠が発覚した時には使えない
- キャンセル保険の契約は、旅行代金を決済した日から5日以内に申し込みが必要
- 「キャンセル料」とは、予約していた旅行会社が企画したツアー、個人で手配した宿泊先・航空券・新幹線のチケットをキャンセルした場合に発生する料金
- キャンセル料の発生日は、「旅行開始日の前日からさかのぼって」というのがポイント
保険料について安いと思うか、高いと思うかは、人それぞれですが、出発の時期によっては安心を買っておきたい補償ですよね。
「保険は安心料」とはよく言ったもの。旅行の計画や手続きってそれなりに骨が折れるものですよね。
万が一のときがっかりしないように、このような保険で安心を買っておくのも一つの手です。
最近は、猛烈な台風の被害が深刻でもあるので、こういった保険は今後ますますニーズが高まるでしょうね。
備えあれば憂いなしで「もしも」に備えることを考えてトラブルを回避してみませんか?
万が一に備え、準備万端にして笑顔で旅行へ飛び立ちましょう!
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