夕食にちょっと一品増やしたい時。パーティーメニューなど凝った料理を作りたい時。忙しい朝にお弁当を作る時にも。
私たち主婦の強い味方になってくれる冷凍食品。ただ長持ちするだけでなく、レパートリーもクオリティも年々上昇!!
しかし「冷凍食品って開封後どうやって保存するのがいいの?」「開封したものってみんなどのくらい保存してる?」
と、疑問に感じていませんか?私もなんとなく「感覚でいっかー」と思いつつも、ずっと気になっていました。
そこで、今回は冷凍食品開封後の保存期間や方法、また食品の状態についても徹底的に調べてみましたよ。
ようこそあなたの知らない冷凍食品の世界へ。さぁ、新たな冷凍庫の扉を開いてみましょう。
目次
冷凍食品開封後の保存期間は種類ごとに違う

素朴な疑問。「冷凍食品、賞味期限は書かれているけど、開封した後ってどうなのよ?」
これは正直、判断が分かれますね。「2〜3日で食べ切る」という方もいれば、「2ヶ月くらいは平気」という方も。
ん?私ですか?もちろん数ヶ月平気な人です。捨てるのは勿体ないので、しれっと食卓に出しちゃいます(笑)
冷凍食品の開封後はなるべく早く食べよう
冷凍食品を扱う企業のホームページでは「開封後なるべく早くお召し上がりください」と書かれていることが多いですね。



やはり意見が分かれますが、『結局はその時の状態を確認し、その人次第で判断して食べてください』ということですよね。
そこで、冷凍食品の保存期間や保存方法や冷凍食品の開封後の変化をしっかりと見ていきましょう。
そして、最終的にあなたの目や鼻で食品を確認するための判断材料にしていただければ幸いです。
冷凍食品の賞味期限について
冷凍食品を購入する際、賞味期限ってチェックしていますか?『なんだか冷凍ならずっと持ちそうな気がしますよね。』
しかし、記載されているものを見てみると、製造日から3ヶ月程度のものもあれば、半年や10ヶ月程先に設定されているものも。
実は、冷凍食品全般についてザックリ言うと、正しい保存状態であれば、約1年は品質を良好に保って保存できるのだそうです。
具体的には、−18℃以下の環境で冷凍保存する状態ということになります。
この状態であれば、食品が酸化する速度を遅めたり、食品内に存在している微生物の増殖を抑えることができるのです。
その結果、食品の変化があまり起こらないので、ある程度の期間は美味しい状態で保存することが可能なのですね。
それではなぜ、商品によって記載されている賞味期限にバラつきが出てくるのでしょうか。
これは、素材や成分によっても変化が異なるので、各メーカーが総合的に判断して賞味期限を決めているからなのです。
冷凍食品の種類や成分について
冷凍食品のバリエーションってすごく豊富ですよね。チャーハンに唐揚げ、グラタンにドリアなどの調理済みのもの。
それから枝豆やインゲン、ミックスベジタブルなどのお野菜。シーフードやミンチなどのお魚やお肉。
キッシュに使えるパイシートも、手軽に食べれるおうどんも、冷凍食品の冷凍庫はなんでも揃っている玉手箱ですね。
しかし、これらの商品は、使っている素材も入っている調味料もみんなバラバラです。
この成分の違いによって、食品の劣化のスピードが異なり、結果的に美味しく食べられる期限=賞味期限が違ってくるのです。
具体的には、酸化やタンパク質の変性といったものの化学反応のスピードが重要になってきます。
特に、酸化しやすい脂質を含んでいる赤身魚などは早めに消費した方が良さそうです。
逆に、加熱されていたり、調味料やタレで味付けされていたりするものは、乾燥や化学反応を防いでくれます。
そのため、しゅうまいやコロッケ、漬物などの冷凍食品は、良い品質を保って長期保存することが可能なのですね。
冷凍食品開封後の保存方法は形状に合わせて

冷凍食品の賞味期限は、食品や加工品に含まれている成分の化学反応スピードや、乾燥が品質の劣化に大きく関わるということ。
もうバッチリお分かりいただけましたよね?お次は、冷凍食品を保存する上でとても大切なもう一つのこと。
保存方法についてお伝えしていきます。特に開封後は、酸化や乾燥がすごく気になりますよね。
冷凍食品開封後は密封して劣化を防ごう
冷凍食品は開封したらそこから劣化が始まってしまうわけですから、何としても阻止しなければなりません。
【冷凍食品開封後に便利なアイテム】
- 輪ゴム
- クリップ
- ラップ
- ジップロック
- タッパー
- 真空パック
袋を束ねやすいものであれば、輪ゴムを使ったり、クリップを使って留めたりできますよね。
ただし、トレー状態になっているものなどは束ねにくいので、ラップで覆ったあと、ジップロックにいれて保存するとよいです。
また、重ねておきたい場合や、グチャッと潰れてしまうのが心配な時は、タッパーに入れ替えて保存というのも手ですね。
最近は、真空状態にできる袋や容器といった商品もよく見かけるようになりました。
多少手間やお金がかかっても、なるべく鮮度を保ちたいという方は、ぜひ取り入れてみてくださいね。
とにかく、どんな方法であれ、酸化や乾燥を防ぐために、なるべく空気に触れさせないことが大切になります。
冷凍食品のパッケージについて

最近は、冷凍食品に限ったことではありませんが、食品のパッケージ自体に工夫が施されているものがあります。
袋を縛ったり入れ替えたりしなくても、最初からチャック式になっているものなど。これは非常に助かりますよね。
特に、一回で使い切る可能性の低い枝豆やミックスベリーといった素材系の冷凍食品でよくみかけますね。
冷凍食品開封後に起こる怪奇現象
冷凍食品の開封後、具体的にどのような状態になるのか、怖いもの見たさで覗いてみましょう。
ただし、閲覧注意状態は控えたいので、今回は文章で記載します。あとはあなたの想像力で思う存分ゾクゾクしてください。
①【乾燥】
冷凍食品の開封後、きちんと密封できていなかったり冷凍庫内の温度変化が激しかったりすると、どうなるのか。
食品が白っぽくなり、乾燥してしまいます。水分が抜けた食品。カッチカチのカッピカピ。恐怖。
②【変色】
乾燥だけでなく、酸化も重要ポイント。開けてビックリ!!元の色ではない色になっている…恐怖。
③【極端な霜】
包装の内側にビッシリと霜がつき、「あれ?雪でも降ったのかしら?」というように食品が白くなっている場合。
これは、食品に含まれている水分が移動している証拠です。つまり品質も変化している可能性がありますね。恐怖。
④【固まり】
本来バラバラのものがくっついて固まりになっているものは、一度溶けて、再度固まった可能性が。
冷凍食品は解凍して再冷凍すると、食品の細胞が破壊されて、味だけでなく栄養の質も低下します。恐怖。
⑤【ニオイ】
嗅覚は、遠い昔から、人間が命を守るために進化の過程で獲得した能力ですので、本能を信じましょう。
冷凍に限らず、変なニオイがする食品や、腐敗臭がする食べ物…恐怖。絶対に食べてはいけません!!
冷凍食品は開封後だけでなく品質劣化が進む

冷凍食品開封後の保管期間や保管方法、そして開封後どのような状態が危険なサインかはお分りいただけたと思います。
ここからは自宅の冷凍庫で管理したり、開封したりするまでの流れを確認していきましょう。
冷凍食品は良好な品質をキープするため「冷凍食品関連産業協力委員会」というものが設置されています。
そこで生産・流通・販売の、どの段階においても−18℃が保たれるよう定められているのです。
すごーい!!きちんと基準が設けられていて、お店に並ぶまでの流れについてはとても安心できますよね。
しかし、そこから先はどうでしょうか。冷凍食品が店頭から私たちの口に入るまでの旅を思い返してみましょう。
冷凍食品!売り場から自宅冷蔵庫までの試練

「あら、今日は冷凍食品の特売日だったのね。ラッキー。」スーパーの冷凍庫前で立ち止まったあなた。
次々と商品を買い物カゴに入れていきます。はい、この時点からもう温度が変化し、食品の状態が劣化していくわけです。
そこからお会計を済ませ、ショッピングバッグに詰め込み、自宅まで持ち帰り、冷凍庫に詰める。
店頭からここまでどのくらいの時間−18℃を保てていたでしょうか。1秒足りとも難しいですよね。
特に気温の高い日などは要注意。保冷バッグや保冷剤などを利用して、なるべく低い温度をキープするよう心がけたいです。
冷凍食品!自宅の冷凍庫内で繰り返される試練
日本では、JIS規格で家庭用冷凍庫の冷凍室の温度は−18℃と決められています。
冷凍食品を家に持ち帰り、冷凍庫内に無事入れ終えたら、とりあえずは安心ですね。
「じゃあ食品を冷凍庫の中にいれてしまえば、少なくともそのあとは保存状態が保てるってことよね!!」
と思ったあなた。「ちょーっと待って!!あなたは昨日、何回冷凍庫の扉を開けましたか?」
朝、眠い目をこすりながら「愛妻弁当という名の冷凍食品詰め込み弁作らなきゃ」と思って扉をパタン。
唐揚げの袋を取り出しましたよね。「あ、アレもあった方がいいわよね」と思い出してまた扉をパタン。
ポテトの袋も取り出しましたよね。そして冷凍庫に戻す時にまたパタン。おーっと、また扉を開けた!!
お昼ご飯にはお決まりの冷凍うどんを取り出すためにパタン。子供とおやつタイムを楽しむためにアイスを取り出してパタン。
「ええーっと、夜ご飯はシーフードミックス使ってシチュー作りよね。」ってまたまたパタン。
指折り数えてみると、結構な回数ですよね。私たちは無意識のうちに何度も何度も冷凍庫を開け閉めしているのですね。
そして、実はその度に冷凍庫内の温度がどんどん下がっているんですねー。
「うわー!!そうだったの。食べよっかやめよっか考え中ー。バニラかイチゴか考え中ー。
ってアイスの種類悩んで何回も冷凍庫開けてたわ。ちゃんと決めてから開けないとダメね。」
そうそう、その通り。開け閉めする回数を減らす、開ける時間を短くするなど。
『なるべく冷凍庫内の温度を−18℃に保てるよう、家庭内でできる努力はしたいところですね。』
また、冷凍庫内であってもドアポケットは特に温度が変化しやすいため、なるべく食品を入れないようにしましょう。
私は、保冷剤や再利用するジップロックなど、食べ物以外を入れて使っていますよ。
冷凍食品はギュウギュウにした方がいい!!
ここで朗報です。なんと、冷凍庫は食品をギュウギュウに入れている方がよく冷えるというまさかの事実が!!
「え?冷蔵庫は詰めすぎたら冷えないよねぇ?冷凍庫も同じじゃないの?」と思いますよねぇ。
しかし逆なんです。冷凍庫は凍った食品自体が保冷剤のようになるため、密着させた方がお互いを冷やしてくれるんですって。
ただし「詰め込みすぎて奥に何があるか分からない。いつのものかも分からない。カッチカチの変なもの出てきた。汗」
なんてことにならないよう、分かりやすい収納を心がけて、冷凍食品を美味しく無駄なく便利に活用しましょうね。
まとめ

- 冷凍食品の開封後は酸化や乾燥が進むのでなるべく早めに食べるのがよい
- 冷凍食品に記載されている賞味期限は未開封で正しい保存状態を保った場合の期日
- 冷凍食品は素材や調味料によって劣化スピードが異なる
- 冷凍食品の開封後はジップロックやラップ、タッパーなどを使用して密封する
- 商品の袋自体がチャック式になっていて開封後密封しやすいものもある
- 冷凍食品の開封後は【乾燥】【変色】【極端な霜】【固まり】【ニオイ】などに注意する
- 冷凍食品は店頭から自宅、冷凍庫内に辿り着いても日々試練が待ち受けている
- 冷凍庫内はギュウギュウにした方がよく冷える
この記事の扉を開いてみて、いかがでしたか?あまりにも身近になりすぎていて知らなかった冷凍食品の秘密。
覗きたくないような怖いものもチラリと見えてしまいましたが、この機会に冷凍庫内を見直してみては?
私たちの手元に来るまでにも、いろんな業界の方達が一丸となって良い品質を保ってくれている大変便利な冷凍食品。
そんな素晴らしい発明品なのですから、開封後も無駄にすることなく、少しでも美味しい状態でいただきたいですね。
とても参考になりました。
余った冷凍食品が翌日には塊になってて、大丈夫かな?と心配してたので理由がわかってよかったです。
冷凍庫の中はギュウギュウが良いとは初めて知りました。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
冷蔵庫の中がギュウギュウの方が良いなんてびっくりですよね^^。
お役に立てた様で良かったです^^。
これからもお宝情報を掲載していきますので
よろしければ読んでください♪