あなたは新型コロナウイルスになった人に、何が起こるかご存知ですか??
私には旦那さんと3人の子供がいて、誰かが感染してしまわないかと心配な日々を過ごしています。
感染が疑われる場合には、検査をすることになります。その時に受ける代表的な検査としてpcr検査があり、結果をプラスやマイナスで教えてくれます。
では、pcr検査とはいったいどんな検査で、その結果がマイナスだったとは、どういうことなのでしょうか。
実はpcr検査がマイナスだった、とは言っても決して安心安全という意味ではありません。
あなたやあなたの大事な人が、もし新型コロナウイルスに感染した時に、役に立つ情報をお伝えしていきます。
これを知れば、もし感染してしまったり、濃厚接触者になってしまっても安心して療養することが出来ますよ。
目次
pcr検査のマイナスとは現時点では陰性!!という意味

pcr検査がマイナスとは、検査の結果が「現時点では陰性であった」ということです。
マイナスであれば一安心と言いたいところですが、新型コロナウイルスの場合はそうとも言い切れないんです。
その理由とは??それを今からご紹介いたします。
pcr検査の精度はあまり高くない?!
新型コロナウイルスは潜伏期間が1~14日間(平均5~6日)と言われています。
ウイルスの量が多くなるのは、発症前後です。
感染後1日でpcr陽性率は60%、4日後で67%、発症日の陽性率は62%ぐらいだと言われおり、その精度は低めです。
つまりpcr検査を受けたとしても、100人感染者がいる中でpcr検査が陽性になるのは7割程度だということです。
なんと驚くことに残りの3割は感染しているが、陰性という結果が出てしまうんです。
pcr検査とは別で抗原検査も感染を調べる為に用いられますが、この抗原検査は更に精度が悪く、陽性になる人が少ないです。
精度が悪いなら、違う検査をすればいいのに…と思ってしまいますよね。
しかし、2021年6月現在までの検査方法では、これらが一番精度が高いため、こちらを使うしかないというのが現状です。
あなたがもし濃厚接触者になった時に、pcr検査や抗原検査の結果がマイナスでも、先ほどの残り3割に該当した場合は、あなたは感染しているということです。
新型コロナウイルス感染確認のためにする検査の種類は?
新型コロナウイルスに関してよく耳にするpcr検査、抗原検査、抗体検査という3つの検査の特徴と検査方法をご紹介します。
《検査方法》
- 鼻から長い綿棒状の棒を入れて、鼻の奥から鼻汁を採取します。
→発症後どの時点でも、無症状でも有用な検査方法です。
- 唾液を採取する方法もあります。
→発症から9日以内か無症状の方のみに用る検査方法です。
新型コロナウィルスは上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)から感染し、上気道と下気道で増殖すると考えられている為、鼻や唾液を採取して検査をします。
《検査方法》
- 鼻や口から長い棒を差し込み鼻汁か唾液を採取します。
病院で簡易検査に行われる定性検査は、多くのウイルスが必要となるため、ウイルス量が少ない時期に検査した場合は結果が陰性になります。
次にご紹介する検査方法は新型コロナウイルスに感染しているかを確認するための検査ではありません。
しかし、よくテレビ等でよく耳にする検査なのでご紹介します。
《検査方法》
- 血液検査で少量の血液を採取し、15分ほどで結果判明
抗体は体の中に細菌やウイルスが入ってくると、それに対応するために作られるたんぱく質です。
抗体は症状が出た後1~3週間後に陽性となるようです。
この場合、陽性とは過去に感染したことがある、ということを示します。
抗体検査による、検査の結果は4種類あります。
- 未感染(IgM陰性・IgG陰性)
→感染したことがない可能性が高い。 - 免疫状態(IgM陰性・IgG陽性)
→4週間以上前に感染した可能性が高いが、症状がなければ治癒している可能性も高く、周囲に感染させるリスクも低いと言えます。 - 感染初期(IgM陽性・IgG陰性)
→1~2週間以内に感染している可能性が高いため、pcr検査、抗原検査などで感染の有無を確認する必要があります。 - 感染中~後期(IgM陽性・IgG陽性)
→4週間以内に感染している可能性があり、周囲に感染させるリスクがあります。
※IgM陰性・IgG陽性の免疫状態であっても、今後、新型コロナウイルス感染症にかからないわけではありません。
pcr検査がマイナスの結果なら通常の生活はできる?!

pcr検査の結果がマイナスだった!!ひとまずほっとしますね。
同じマイナスという結果でも、あなたが濃厚接触者であるかないかで、今後の生活には大きく差が出てきます。
体調不良で医療機関を受診した場合
pcr検査結果がマイナスであれば、その日から2週間ほどはご自身の健康状態に十分に注意しましょう。
学校や仕事へは、症状が治まってから行くようにします。
その際も、いつもしている感染対策を徹底的に行いましょう。
濃厚接触者で検査を受けた場合
pcr検査結果がマイナスだとしても、新型コロナウィルスに感染している可能性があります。
検査日から計算して、14日間は自宅待機と健康観察をしてください。検査時点では陰性でもその後、陽性になることもあります。
できるだけ外出はしないでください。買い物はできるだけネットスーパー等を利用して、病院や美容室ももちろんキャンセルです。
濃厚接触者とはどんな人??
濃厚接触者って結局どんな人??定義が分からない!という場合もありますよね。
まずは、濃厚接触者がどのような人であるかについてご説明します。
必要な感染予防策をせずに、対面で互いに手をのばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合に該当します。
しかし、会話や歌唱など発声を伴う行動や対面での接触有無など、どれだけ密であったか(3密)によっても、濃厚接触者かどうか判断は変わって来ます。
まずは保健所の指示に従うことが一番重要です。
もしあなたが濃厚接触者になったら?!
新型コロナウイルスの感染者になる可能性もありますが、濃厚接触者になる可能性も十分にあります。
もし濃厚接触者になってしまったら、まずは保健所の指示に従いましょう。
濃厚接触者に指定されたということはあなたも、新型コロナウイルスに感染している可能性があります。
濃厚接触者となった場合には、原則検査が行われます。
その結果がたとえ陰性であったとしても、感染者と接触した後14日間は不要不急の外出を控え、保健所の指示に従うようにしましょう。
あなたのその行動で、新たな感染者を増やすリスクを避けていきたいですね。
pcr検査がマイナスの証明は社会復帰する際に必要?

新型コロナウイルスに感染した場合指定の期間仕事や学校を休まなければなりません。
その指定された療養期間を過ごした後に待ち構えるているのは、仕事や学業へ復帰です。
ちなみに復帰の際、治癒を証明するために再度pcr検査をする必要や、結果がマイナスであることを証明する書類などを準備する必要はありません。
なぜ復帰の際に再検査や治癒証明等は必要ないの??
その理由としては、治癒していてもしばらくの間はpcr検査を受けると、結果としては陽性になってしまうことがあげられます。
え?!陽性ならほかの人にも感染させてしまう危険があるじゃないか!!そう思う人もいらっしゃるかもしれません。
これはpcr検査が感染力を持つウイルスを検出するだけでなく、体内ですでに死滅しているウイルスの一部である遺伝子も検出してしまうために起こるものです。
でも陽性だからと言って、死滅しているウイルスからは感染は起こりません。
一度コロナウイルスに感染すると、その遺伝子は体内で平均20日間は残り続けます。
病気としては治癒していて、感染力がない状態でも検査結果が陽性となるのはこういった理由からです。
新型コロナウイルスは、発症前や症状が出始めた直後が最も感染力が強く、発熱や咳などの症状が出た後は、急速に感染力が失われるという特徴があります。
感染したことに気が付いていない元気なころが一番感染力が強いので、感染に気づかないままウイルスを広めてしまうことになるんです。
咳をしたり、検査で診断されたりした患者の体内にいる新型コロナウイルスは、あまり人に感染させるほどの力は持たない状態です。
学業や仕事に復帰する頃には、もう新型コロナウイルスは感染力を持っていない状態なので、証明する必要はないということですね!
では、コロナウイルス検査が陽性となってしまった場合、何を基準にその人が感染力がないと判断し、仕事や学業に復帰できるのでしょうか。
通常の生活にはいつごろから戻れる?
厚生労働省も、WHO(世界保健機構)の基準にあわせて、隔離解除ができる期間を設定しています。2021年6月12日付で、その内容が一部改訂されました。
入院されていた方は、退院すれば病院お墨付きで通常の生活ができるということでわかりやすいと思います。
自宅療養や、宿泊療養の方は少しイメージが付きにくいと思うので、ご説明いたします。
以下が宿泊療養、または自宅療養の解除基準です。
- 発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合
- 発症日から10日間経過以前に症状が軽快し、症状軽快から24時間以降pcr検査でマイナスが確認され、それから24時間以降で再度検体採取を行い、マイナスが確認された場合
- 発症日から10日間経過した場合
- 発症日から6日間経過後、pcr検査を行い、マイナスが確認され、その検査の検体を採取した24時間以降に再度検体採取を行い、マイナスが確認された場合
発症日とは、患者が症状を発症し始めた日です。無症状病原体保有者又は、発症日が明らかでない場合については、検査のために検体を採取した日となります。
自分が感染したり、濃厚接触者になってしまったりした場合、こういったことを職場や学校の人たちが理解してくれているということはとても重要ですね。
まとめ

- pcr検査の結果がマイナスとは、感染していないという意味ではない
- pcr検査の精度はあまり高くない
- 新型コロナウイルスに関する検査とは、pcr検査・抗原検査・抗体検査の3種類がある
- 濃厚接触者とは保健所が様々な状況から判断して決められる
- 治癒後は条件をクリアすれば、pcr検査がマイナスの証明等なしで社会復帰できる
pcr検査等の精度が低いため、検査の結果がマイナスであっても、感染予防対策は徹底する必要があります。
そして、だれもが感染する可能性のある現在、社会復帰した人への理解を深め、暖かく受け入れることが大切です。
マスクなしでどこへでも行き、やりたいことがなんでもできる日が来るのが待ち遠しいですね。
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