私の親は現在53歳なのですが、「そろそろしっかり老後について考えるか…」とため息をついています。
私にはまだまだ先の話なので、真剣に考えたことはなかったので、「年金があるからそんなに深く考えなくてもいいのでは?」と思っていました。
ですが、一緒に調べていると「年金だけでは足りない!」や「生活保護」というキーワードが多くありました。
調べる前は「私にはまだ関係ないし~」と楽観的に考えていました。
ですが、調べていくうちに「今からしっかり貯金しとかないと足りない!」「年金が足りないと老後生活できない!」と怖くなりました。
実際に年金が足りない時、条件を満たせば生活保護を受けることができます!
目次
年金が足りない時は生活保護を受けることができる!

年金だけでは足りない場合、生活保護を受けることができます!
「年金が足りない…。生活が厳しい…」と悩んでいるあなた!生活保護を受けることも考えてみてください。
ですが、無条件で生活保護を受けられるわけがないですよね。もちろん条件があります。
さらに生活保護の種類は多いため、自分がどの条件に合っているかしっかり確認をしましょう!
生活保護を受けるための条件4つ!
- 病気やケガなどの理由で働ける状態ではない
- 預貯金や土地など保有している資産がない
- いろいろな制度を利用しても生活が困難である
- 親戚などの身内から援助が受けられない状態である
これらの条件があります。年金が足りないことで、生活が困難の場合、生活保護の対象となります。
上記の条件を満たしている場合は、年金と生活保護を両方受け取ることができます。
〈働ける状態ではない〉
就労による収入を得ることが客観的に困難であると判断されなければ生活保護は受給できません。
働ける人はその能力を活かして労働する義務があるため、年金受給中の高齢者であっても、働ける状態にある場合は働く必要があるということです。
病気やけがにより働ける状態にない場合、または安定した就労収入を得ることが困難とされた場合は生活保護の対象になります。
また、うつ病など精神的な病気と診断され、働くことが困難である場合も対象になります。
〈保有している資産がない〉
生活保護の受給者は必要があると判断される場合を除いて資産を保有することが認められません。
生活保護を受ける場合、生活に必要な資産を除き、保有している価値のある資産を手放さなければならないというデメリットもあるのです。
しかし例外的に資産を保有していても良いと判断されることもあります。
その具体的なケースは、価値がつかない物件を保有しており、取り壊し費用のほうが売却より高くなる場合です。
また、現状の家に住み続けるほうが住宅扶助を支給するよりも全体の支給額が減少すると判断される場合も挙げられます。
〈あらゆる公的制度を利用しても生活が困窮している〉
生活保護は最後のセーフティネットとして設けられているため、一度も公的融資制度や公的扶助制度を利用したことのない人は先に公的融資制度や公的扶助の活用を勧められます。
- 母子父子寡婦福祉資金
- 求職者支援制度
- 雇用保険失業給付
- 生活福祉資金貸付
- 住居確保給付金
- 休業補償等
生活保護以外にもさまざまなセーフティーネットがあります。
生活保護を受給する場合は資産を手放すというデメリットもありますよね。
他の制度を利用して現状を改善できるのであれば、そちらの制度を利用したほうがよいでしょう!
〈親族からの援助が受けられない〉
頼れる身内がいない場合や、親族も低収入で援助が難しい場合は、生活保護の受給資格が得られます。
逆に、自分に収入や資産がなくても、親族に資産があって援助が可能だと判断されると生活保護の対象外になります。
親族などの扶養義務者は、申請者に対して優先的に援助をしなければならないと定められていますが、事情により援助を受けられない場合は受給が認められます。
年金が足りない時どうする?!知ってほしい2つの制度

「年金が足りない!どうする?」という不安は扶助制度と加算制度で解決できます!
「年金が足りない場合、条件を満たしていれば生活保護を受けられることはわかったけど、どうすることがいいの?」「どんな制度があるの?」と気になりますよね。
私も気になりました!年金を受け取りながら、利用できる制度は調べるといろいろありました。どれも難しい内容だったため、簡潔にまとめてみました!
生活保護の基本的な扶助ご紹介!
生活扶助 | 日常生活に必要な費用(食費・光熱費・被服費など) |
住宅扶助 | アパートなどの家賃 |
教育扶助 | 義務教育が必要な子どもがいる場合に必要な学用品費 |
介護扶助 | 介護に関するサービスを受けた際の費用 |
医療扶助 | 診察や投薬、手術や入院などの費用 |
生業扶助 | 生業に就くための技能や資格習得のための費用 |
出産扶助 | 出産に伴う費用 |
葬祭扶助 | 葬祭に関わる費用 |
上記のような扶助があります。年金や上記の扶助だけでは足りない!どうする?と考える方もいると思います。
その「どうする?」はこの扶助にプラスで条件を満たした際、加算制度で解決ができます!
条件を満たした際に受けられる加算制度を紹介!
障がい者加算 | 障がいを抱える人に支給される費用 |
母子加算 | ひとり親世帯の子どもを養育する際にかかる費用 |
在宅患者調剤加算 | 在宅患者の体調管理に必要な費用 |
介護施設入居者加算 | 介護施設を利用している被保護者がいる際の費用 |
放射線障がい者加算 | 原爆放射能によって障害を負った人の費用 |
介護保険料加算 | 被保護者が負担すべき第1号保険料の負担 |
児童養育加算 | 中学校修了前の児童の経費に対応するための費用 |
冬季加算 | 寒冷地の光熱費に配慮した費用 |
上記のような加算制度があります。基本的な扶助では足りない場合、対応ができないような場合、費用を負担してくれます。
生活保護の受給申請の流れ
生活保護の申請は福祉事務所で行います。福祉事務所に生活保護申請書を提出することで申請完了となります。
可能であれば資産申告書や、年金の支給額を確認できる書類を持参すると良いでしょう。手続きがスムーズになります!
申請後はケースワーカーとの面談が設けられます。健康状態や、住居の状況を確認されるので、現在の状況を答えます。
それらを総合的に見て、生活保護の受給資格があるかどうかが判断されます。
面談後、生活保護の受給資格が認められれば支給開始、認められなければ保護申請は却下されます。
却下された場合は理由が書かれた書類も渡されるので確認してみましょう。
申請が却下されたのであれば、生活保護以外に現状を解決できる方法があるということになりますよ。
年金が足りない親のために子供ができることは?

自分の親が年金が足りない状態になったとして、子供の私になにかできることはないのか。
今まで愛情をもって育ててくれた親に恩返しがしたい気持ちと、「年金が足りない」と不安な思いをさせたくない気持ちでいっぱいになると思います。
年金が足りない状態になってしまったとき、年金が足りない状態になる前に私たち子供にできることを紹介します。
年金が足りなくなってしまった場合にできることとは?
- 親の家計や資産の確認
- 利用できる制度がないか確認をする
- 仕送りをして金銭的援助を行う
- 親と同居をする
すでに足りない状態になってしまった場合、私たち子供が親に対してできることは金銭的なサポートです。
仕送りをすることもいいと思いますが、私は同居をして、親のお金も一緒に管理して不自由ないようサポートしていきたいと考えます。
ですが、自分の家族の同意が必要なため、パートナーが拒否した場合は仕送りを考え最大限に利用できる制度を見つけてあげたいと思います。
親の年金が足りなくなってしまう前にできることは?
- 親の家計や資産を確認
- 今後の収入について確認
- 年金の繰り下げ受給を提案する
- iDeCoの運用を提案する
親の年金が足りない状態にしないためには、今後の収入や家計の見直しを考え、年金が足りなくなってしまうことを防ぐことです。
年金は65歳から受け取ることが可能ですが、年金の受け取る時期を遅らせ、66~70歳までの間に受け取ることも可能です。
そうすることによって、本来受け取る年金額よりも多く受け取ることができます。
iDeCoの運用も早い段階から提案することをお勧めします。iDeCoは個人型確定拠出型年金ともいわれています。
毎月一定の額を自動的に積み上げて、節税も可能です!60歳になるまでは引き出せないようになっていますので、親だけでなく、私たち子供にもおすすめです!
まずは、親の家計の見直しが必要ですね!「家計の見直しってどうすればいいの?」と思う方もいらっしゃると思います。
私もそのうちの一人です。Amazonなどで調べるといろいろな本が売っていました。
「ざんねんなお金の話」という本は1万5000件以上のお困り家計から見えてきた残念あるあるを紹介しています。
「日々のお金との向き合い方」や「先を見据えたお金のやりくり」などが学べます。
この本は家計のやりくりに困っている人や、将来的にお金に困らないように最低限必要な基本的知識が書いてあり、具体的でとても分かりやすいと評価されています!
まとめ

- 年金が足りない時は生活保護を受けることができる
- 受給の条件は4つあり、全て満たしている必要がある
- 扶助制度と加算制度で「年金が足りない!どうする?」を解決
- 生活保護の申請は福祉事務所でできる
- 年金が足りない親に子どもができることは金銭的なサポート
- 今後の収入や家計を見直すことが大切
年金が足りない場合は金銭的なサポートをすることになりますが、そうなる前に、親と一緒に家計を見直し、先を見据えたお金のやりくりを学ぶことが大切ですね!
私も将来子供に負担をかけないためにも、お金のことをしっかり学んでいきたいと思います!!みなさんも今自分にできることを考えてみてくださいね♪
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