あなたは今、自分の名前を恥ずかしいと思っていますか?
あなたは、自分の名前を一度でも恥ずかしいと思ったことがありますか?
あなたは、これから生まれてくる子どもの名前について迷っていますか?
そんなあなたに読んでもらいたくてこの記事を書こうと思います。
私の名前はごく普通の名前です。でも普通って何を基本に普通なのでしょうね。
洋服やメイクにも流行りがあるように、名前にも時代の流れがあります。
そして、自分の名前を大人になって恥ずかしい…と思う人がいて、以前は嫌いだったけれど今は好きになった、という人もいます。
そう思う人がいるという実情、そして名前の悩みで最も多い、いわゆる「キラキラネーム」の実態についてまとめました。
また、名前を変えたい…と切に願う人へ、その道筋もお伝えしようと思います。
目次
自分の名前を大人になって恥ずかしいと思う人がいる

あなたにとって、自分の名前はどういうものですか?
- 親からもらった最初の贈り物
- 人生そのもの
- 大切な宝物
- 呪い
- 恥ずかしいもの
- ファッション
- 記号・識別番号
- ないと自分でなくなるもの
- 生まれてきた証拠
- 自分自身の一部
名前は、ごくごく一部の人を除いてほとんどの親が、我が子を想い、願いを込めてつけたことは間違いのないことだと思います。
でもそれが、これだけの想いに分かれてしまう。これが現実です。
自分の名前が自分自身の一部であると考える人、親からもらった大切な宝物だと感じている人はいます。
でもその一方で、漢字が読めずに読み方を毎度聞かれる、性同一性障害など性別の悩み、犯罪歴のある人など。
それぞれの人が、自分の名前にさまざまな思いを抱えているのです。
子どもの頃から、周りの接し方で気づく名前に対する疑問もあれば、大人になった時に、恥ずかしいと思う人も。
そういう人がいるということ、また、実際に悩んでいる人がいるということ、それを知ってほしいのです。
そして、その中でもよく話題にあがるのが、「キラキラネーム」と呼ばれる名前です。
キラキラネームはどうして生まれたのか

「キラキラネーム」は、以前は「DQN(どきゅん)ネーム」とも呼ばれていました。
DQNはインターネット用語の一つ。品がなく教養を持ち合わせていない人を屈辱的に表す時に用いられています。
つまり、キラキラネームやDQNネームは、常識から外れた奇抜な名前を揶揄した言葉なのです。
いつ、どのタイミングで出てきたものなのでしょうか?
キラキラネームはこうして生まれた
1990年代に、名前のデータベース化が行われ、あらゆるところで名付けに関する話題があがるようになりました。
そんな中、もともと少しずつ頭角を現していた当て字などの名前について、ある雑誌で「キラキラネーム」として特集が組まれたのです。
これがブームのきっかけになったと言われています。
キラキラネームとは
キラキラネームの定義とは一体どういったものでしょうか。
ざっくりと言うと、「ふりがな無しでは絶対に読めない珍しい名前」や、「名前には常識的には使わない漢字を使った名前」などがそれに当たります。
こちらの名前を、あなたはいくつ読めますか?是非読みを隠して当ててみて下さい。ちなみに私は全滅でした…。
ふりがな無しでは読めない漢字 |
|
漢字 | 読み |
男 | あだむ |
紅葉 | めいぷる |
夢姫 | ぷりん/他 |
一心 | ぴゅあ |
皇帝 | しいざあ/他 |
姫星 | きてぃ/他 |
次に、漢字は読めるのですが常識的にはちょっと…というもの。
「王子様」は有名ですね。「王子様」と付けられた男の子は高校生の時に改名しています。
読めるけれどちょっと…という名前 | |
王子様 | おうじさま |
仮名 | かな |
無々 | なな |
私の率直な気持ちですが…、なかなか共感はし難いものです。
しかしながら、ごくごく一部を除いてほとんどの親が、その子にこうなってほしいと一生懸命に考えてつけた名前でしょう。
私も人の親です。この子の一生がどうかどうか素晴らしいものになりますように、とさまざまな思いを馳せながら名前をつけました。
それぞれの考えがある。だから他人が珍しい名前を付けていても、全く気になりませんでした。
嘘ではなく、心から言えるのです。「可愛い名前だね!」と。
でもそれは自分の子どもではないから、なんだと思います。
キラキラネームは損?

子どもに名付けをする際、私も相当な検索魔になりました。
でもそこで多く目にしたのは、「キラキラネームはやめた方がいい」というスレッド。
それまでは、年を取るのは周りも同じで、同じ時代の人が一緒に年をとっていくのだから今が標準になる。
今の人がおばあちゃんになれば、周りもまた同じ時代のおばあちゃんがいる。
要するに、名前にも時代の流れがあって当然、そんなにだめなこと?…と思っていました。
しかし実際は、キラキラネームについての意見のほとんどが、否定的なものだったのです。
子どもの苦悩
- いつも名前を間違えられる
- 変な名前だといじめられる
- 何かと話題になる
- 親の悪口を言われる
かつて「王子様」という名前だった彼は、「親がバカだと言っているようなもの」と話しています。
大人は冷静に捉えて見つめることができますが、子どもは、周りの反応をそのまま純粋に感じとってしまいますよね。
今は自分の名前を好きになれた、という人でさえも、子どもの頃は嫌だったという意見が多いようです。
就活

ある企業の人事部のご意見は、驚きのものでした。
説明会エントリーや履歴書の書類選考の時点で、実は人数を絞る為の指標となるとのこと。
名前はその人の育ちを少なからず表していて、あまりに逸脱した名前などは、親の無教養をあらわしていると捉えられることもあるそう。
この漢字を名前に使うのは常識的にちょっと…という考えも、社会では根強くありますよね。
それでも、就職にまで少なからず影響があることに衝撃を受けました。
多種多様、高学歴は通用しない、と言われる現代で、名前で判断されることがあるとは…。
また、あくまでもその方々の個人的意見ですが、学力の低さとキラキラネームはある程度の相関性があると主張している専門家もいらっしゃいます。
キラキラネームで得をした?

一方で、キラキラネームで良かった、損をしたことはない、むしろ得をしたと感じる人がいるのも事実。
「名前を覚えてもらえる」「名前の由来などで話が広がるので友だちができやすい」などの意見が。
どうしてこう開きがあるのでしょうか。それは、いくつかの条件が重なることで起きることであり、紙一重なのかもしれません。
- 例えば、たまたまクラスのほとんどがキラキラネームで、ごく普通の名前の子の方が少なかったら?
- 例えば、親との関係性がもっともっと良いもので、愛情をたっぷりと感じながら育ってきたら?
- 例えば、自分の性格が底なしに明るかったら?
- 例えば、好きになった人から、「その名前素敵だね!」と言われたら?
周りの温かい反応は不可欠。それによっても変化するのではないかなと思います。
親が子どもの名前を毎日毎日一生懸命考える中で、少しでも個性を出したいと思うことは当然のこと。
それだけ赤ちゃんの誕生は神秘的なもので、人一人を世の中に送り出す責任が親にはあります。
お腹の中にいる間、たくさん悩みに悩んでつけてもらった名前を持って、あなたが生まれたことだけは忘れないでください。
そしてこれから生まれてくる子どものために名前を考えようとしているあなた。
納得のいく、たくさんの想いを込めた名前をつけてあげてください。
名前は改名できる

あなたは知っていましたか?自分の名前が改名できるということを。
実は、日本では年間約4,000人以上の人が改名しています。
これからお伝えする改名のメソッドは、それでも名前を変えたいと切に願う人や、一度知っておきたい、という人が読み進めてくださいね。
読み方のみ変える場合の手続きは簡単もしくは不要
まず、文字そのものを変える改名ではなく、読み方のみを変える方法があることを知っていますか?
実は、漢字をそのままにして読み方のみを変える場合は、家庭裁判所の許可は必要ないのです。
出生届には、確かに漢字と読みを記入するのですが、住民票には読み方の記載はほとんどありません。(一部あり)
変更方法は、手続きをすることさえ必要ないところもあり、所在地の市役所によってまちまちです。
正直、私は読み方を簡単に変えられるという事実を初めて知った時、衝撃を受けました。
漢字そのものに問題を抱える人以外は、これで救われることもあるのだと。
改名するための条件

文字そのものを変える場合です。15歳以上であれば、親の同意なしに改名手続きができます。
- 奇抜な名前である(キラキラネームなど)
- 難しくて正確に読まれない(当て字など)
- 同姓同名がいて不便(誰もが知っている犯罪者の名前など)
- 異性とまぎらわしい(女の子なのに「太郎」など)
- 外国人とまぎらわしい(カタカナ表記など)
- 神官・僧侶になった、やめた
- 通称として永年使用してきた
- その他(名前のせいで精神的苦痛を被ってきたなど)
理由は、これ以外にも正当なものであれば認められるケースもありますので一度ご相談を。
注意として、前科がある場合は認められない場合が多いです。
これは、名前と犯罪歴が結びついている為、当事者の利益と社会の利益を比較した場合、社会の利益が優先されることがあるからです。
私が感じたのは、思っていた以上に改名のハードルはそう高くないのかもしれないということ。
前科者には厳しいという点や、手続きに難しさがないことからも、本当に悩む人への寄り添いが感じられました。
改名の手続き
条件がクリアできそうで、決心が揺るがない方は手続きをします。
ここでは重要なポイントがあります。それは2回目の改名は難しいということ。
できないというわけではありませんが、正当な理由があった上で、時間と労力がかかりますのでご注意を。
その点を十分に踏まえて、あなたの一生を背負う名前に責任を持ちましょう。
- 名の変更許可の申立書の作成(家庭裁判所のHPよりダウンロードできます)
- 証明書類の準備(定期券・診察券などを通称で使用した上で、その名前で生活してきた使用実績を提出)
- 申立人の戸籍謄本を1通
- 認印
- 身分証明書
- その他必要と思われる書類(性同一性障害などは診断書)
- 収入印紙や切手代など
これらを揃えて、自身の住民票がある家庭裁判所に提出します。提出後は、出頭日が伝えられ、面談があるケースが多いです。
審判の結果、改名が認められたら許可されます。その後、本籍地または所在地の市役所へ提出して自分で変更します。
提出書類や手順は変更になる場合もありますので、しっかりと再確認し、準備を万端にして実行してくださいね。
費用は随所で掛かりますが、全体で見積もっても3,000円ほどでできます。
そうかかりませんので、費用の面であきらめるという選択肢はなくなりますね。
赤ちゃんの改名は認められやすい

驚くべきことに、改名の相談にくる一番多いケースが、子ども本人よりも、その子どもの名前をつけた親御さんからの相談なのだそう。
というのも、出生届の提出期限は2週間。期限があるので慌てて出してしまうケースが多いのです。
出産前後は、マタニティーハイや産後ハイなど、我が子が誕生することへの喜びから、父親も含めて○○ハイなるものが多々存在します。
ハイの中での名付け。その幸せの絶頂でつける名前は非常に思い入れのあるものでもあります。
私も出産を経験していますので、それまでの人生で経験したことがない気持ちが湧き上がってくる、いや、湧き上がり続けることは否定できません。
ただ、その結果なのか、その後「やっぱり違う」と思う親も少なくないのだとか…。
また、母親が入院中に父親が勝手に名前を決めて出生届を出すケースや、よくよく調べたら批判の多い漢字を使っていたことに後から気づいたなど。
そういったことの考慮や、まだ社会との接点が少ないなどの理由から、生後12ヶ月以内であれば、いくつかの条件は必要ですが、ほぼ問題なく認められるのです。
慌てて提出し、慣れない育児の中で後悔しているお母さんがいらっしゃったら、まずはご相談されてはいかがでしょうか。
もちろん生後12ヶ月後であっても理由や条件が揃えば認められますよ。
まとめ

- 自分の名前を大人になって恥ずかしいと思う人がいる
- 名前はあなたにとって、肯定的なものでもあれば否定的なものでもある
- 名前を悩む要因の一つに「キラキラネーム」が存在する
- キラキラネームであることの実害がある
- キラキラネームで得をした人もいる
- 赤ちゃんがお腹の中にいる間、親はたくさんの願いを込めて、子どもの名前を考えている
- 名前は15歳以上なら親の承諾なしに改名できる
- 赤ちゃんの改名は、早いほど認められることがほとんど
自分の名前を大人になって恥ずかしいと思う人がいるという事実に、あなたはどう向き合いますか?
自身の問題、親の問題、周りの問題、時代、さまざまな問題が重なり合って今があるのではないかと思うのです。
私にとって自分の名前は、親との絆でもあり、親とは別の一人の人間でもある、と言われているようなそんな気がするものです。
あなたにとって、自分の名前はどういうものですか?
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