この記事では、明和産業の株について配当金や株価などについて紹介します。
明和産業の株は買えないのか気になっているあなた、このような悩みはありませんか?
- 株が急激に高配当となったのはなぜ?
- 株価は今後どうなるのか?
- 株主優待はあるのか?
私も明和産業の株が今後どうなるのか気になり、買うべきか悩みました。
そこで、明和産業の株について徹底的に調べました!
- 上場維持基準を一時的にみたすため急激な高配当となった
- 通常の水準には戻ったが、明和産業の株価は業績とともに安定している
- 2023年9月現在は、株主優待は実施していない
それでは、明和産業の株は買えないのかどうか記事のなかで詳しく確認していきましょう!
明和産業の株を購入しようか悩みすぎて株が買えないというあなたは、まずは知識ゼロからでもはじめられる投資のコツを本で学びませんか?
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目次
明和産業の株は買えない!?過去の急激な高配当とは

明和産業(証券コード:8103)の株は、2022年3月期に一時的に急激な高配当となり株価もあがりましたが、2023年9月現在は通常の水準に戻っています。
明和産業の株は買えないわけではありませんが、高配当のみを理由に買うことを積極的にはおすすめしません。
高配当となることが発表されたときには、多くの投資家から注目を集めました。
しかし調べると、2021年6月末時点でプライム市場の上場維持基準をみたしておらず、クリアするために2021年度(2022年3月)を一時的に高配当としたそうです。

私も明和産業の株を購入したほうがよいかとても考えました。
ついほかの人が買っている株に手を出してしまいたくなりますが、ウワサが流れてくるころには既に株価はあがって買えないということも多いんですよね。
明和産業は、東京証券取引所から流通株式時価総額の基準をみたしていないという通知を受けていましたが、高配当の発表後に無事に基準をクリアしました。
今後、上場維持基準を大きく下回ることはあまり考えられないので、このような急激な高配当が実施される可能性は高くないと考えられます。
どちらかというと明和産業の株価は業績とともに安定しているという理由から、株の購入を検討するとよさそうですね!
次の章から明和産業の株や配当金、事業計画などについて、企業の情報をしっかり押さえていきましょう。
配当金は年2回で高配当を維持している
明和産業の配当金は2021年度の急激な高配当を実施した翌年以降も、一般的に高配当といわれている3%以上の基準を上回っています。
私も3%以上の配当金が出る株であれば、いったん買うことを検討します。
ここ10年ほどの明和産業における配当金などの推移もみてみましょう!
<明和産業における配当金などの推移>
年度 |
一株あたりの |
配当利回り | 配当性向 |
2014年度 | 8円 | 1.8% | 13.2% |
2015年度 | 8円 | 2.2% | 16.2% |
2016年度 | 8円 | 1.96% | 14.5% |
2017年度 | 10円 | 2.02% | 20.2% |
2018年度 | 10円 | 2.25% | 18.4% |
2019年度 | 56円 | 11.24% | 111.8% |
2020年度 | 15円 | 3.05% | 52.3% |
2021年度 | 119円 | 12.99% | 206.4% |
2022年度 | 25円 | 3.64% | 60.7% |
2023年度 |
27円 |
4.01% | ー |
前章のとおり、2021年度の配当金は一株あたり119円まで急上昇しましたが、翌年からは通常の水準に戻りました。
通常の水準といっても、急上昇する前と比べて配当利回りがよくなっているということがわかりますね。
こういうとき、私はタイムマシーンで過去に戻って株価の急上昇より前に株が買えないかなと思ってしまいます(笑)。
ちなみに配当金が配られるのは年2回で、中間配当が12月(権利確定日は9月)、期末配当が6月(権利確定日は3月)となっています。
高配当株を購入する場合には、気をつけなければならないポイントがありますので、次の章で確認しましょう!

配当利回りが高配当の基準を超えているので株をすぐに買おうと思ったあなたは、いったん待ちましょう!
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高配当株への投資は配当利回り以外もみる
高配当株は定期的に得られる収入があるためとても魅力的にみえますが、高配当株のリスクを知らずに投資することはおすすめできません。

リスクがわかっていて投資するのか、リスクがわからず投資するのかでは全然違いますよね。
高配当株は一般的に次のようなリスクを抱えていると考えられています。
<①減配(配当減)によるリスク>
今の時点で高配当だとしても、将来的にその配当利回りが維持されるとは限りません。
万が一、業績が悪化した場合には配当金が減ることやさらにはゼロ(無配当)となる可能性もあります。
また減配や無配となったことで株価が下落して、損失をこうむる可能性もあります。
<②配当金に税金がかかる>
配当金は、受け取るたびに約20%の税金を源泉徴収されますよ。
もしその配当金で再投資を行った場合には、源泉徴収の金額分だけ複利の効果が薄くなるというデメリットがあります。
この点はNISA口座(非課税口座)を活用することで、毎年一定額の範囲で購入した株などから得られる利益を非課税とできますね!
<③キャピタルゲインを狙うことが難しい>
株価が購入時よりも値上がった際に売却することで得られる売却益を、キャピタルゲインといいます。
高配当株の多くは成熟している企業であるため、大きな株価の上昇は期待できません。
逆に減配や無配となることで、株価が大きく下がる可能性もあります。
高配当株を保有する場合には業績にも注目して、業績のよいときに値上がってキャピタルゲインが狙いやすい企業の銘柄を選ぶことが大切です。
<④配当金のみでの資産形成が難しい>
もし高配当株で毎月10万円~20万円の配当金を得て、豊かな生活をおくることを夢みているあなたは、数千万円ていどの大きな元手が必要になります。
私は数千万円と聞いて、今すぐにその金額を準備するのはとても難しいと思いました。
資金によっぽどの余裕がある場合以外は、まずは元手を増やすためにキャピタルゲインが狙える銘柄の購入がおすすめですね。

資金の元手があり、キャピタルゲインも狙える高配当の株をNISA口座で運用するならよさそうですね!
上記のリスクを理解したうえで、やはり高配当の株に投資をしたい場合には、以下のポイントをしっかり確認しましょう!
- 配当利回りが高すぎないか(7%超)
- 営業利益や経常利益が継続して減少していないか
- 配当性向が100%以上ではないか
- 配当金が急上昇していないか
- 負債の比率が増加していないか
ちなみに明和産業が急激な高配当を発表した後の2021年度の配当利回りは12.99%、配当性向は206.4%でしたので、上記にあてはめるとそれなりのリスクがあったと判断できます。
また「配当性向」があまり聞きなれない言葉でしたので調べてみました。
- 会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どのくらいの金額を配当金への支払いに向けたかを示す指標
- 1株当たりの配当額を1株当たりの当期純利益で割って求める
<計算式>
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)

これで、高配当株に投資する場合に気をつけるポイントがしっかりわかりました!
プライム市場は旧東証一部と条件などが異なる
2022年4月に市場区分が変わったので、プライム市場という言葉はあまり聞きなれないですよね。
プライム市場は旧市場区分の東証一部に該当しますが、上場の条件や上場維持の条件は東証一部とは大きく異なります。
私も東証一部や二部に聞きなれているので、プライム市場と聞いていままでの区分との違いがピンときませんでした。
そこで、プライム市場について詳しく知りたいと思い、特徴をまとめてみました!
<①新規上場基準>
- 株主数:800人以上
- 流通株式数:2万単位以上
- 流通株式時価総額:100億円以上
- 流通株式比率:35%
- 財政状態:純資産50億円以上
<②プライム市場に上場するメリット>
- TOPIXに採用される
- 企業価値の向上
- 幅広い資金調達が可能
<③プライム市場に上場するデメリット>
- 上場や上場維持でコストがかかる
- 上場後に継続した企業努力が求められる
- 情報の開示を多く求められる
いままで東証一部では、二部から昇格する場合には新規上場と比べて基準を大幅に緩和するなどの措置が取られていました。
プライム市場は上場を維持するための基準についても、新規上場の基準をほぼのっとった数値に合わせており、上場を維持する条件が厳しくなったと読めます。
また市場の再編に伴って、いままで東証一部に上場していた企業でもプライム市場の基準に満たなければ、スタンダード市場に降格するという仕組みになっています。
その分、上場を維持するために継続した企業努力が促進される仕組みとも言えますね。

明和産業が高配当を実施したり、中期経営計画をしっかり練られていたりする理由がよくわかりました!
それでは次に、明和産業の株価や事業内容について確認していきましょう。
明和産業の株価や業績は安定している

高配当の影響で株価があがった時期を除いても明和産業の株価は業績とともに安定しています。
2021年8月末に2022年3月期(2021年度)の業績予想を上方修正して大幅増配を発表すると同時に、明和産業の株価は2倍から3倍近くまで急激にあがりました。
私も、高配当の影響がいかに株価に響くかということを強く認識しました。
その後、2022年3月に配当を受け取った株主が株を売りに走ったとみられ、株価が一気に下がりましたが、それでも急上昇する前の1.5倍程度の水準を維持している状況です。
<明和産業における過去10年の株価推移>
年度 | 始値(円) | 終値(円) |
2014年度 | 384 | 469 |
2015年度 | 471 | 424 |
2016年度 | 418 | 406 |
2017年度 | 406 | 484 |
2018年度 | 488 | 382 |
2019年度 | 378 | 612 |
2020年度 | 607 | 445 |
2021年度 | 442 | 997 |
2022年度 | 1,012 | 665 |
2023年度 | 665 | ー |

高配当を実施した2022年の株価を除いても、株価は安定して伸びているようですね!
明和産業は利益が増えており業績もよい
明和産業は創業1947年の歴史ある企業です。
三菱商事のグループ企業で、関連会社は13社もあります。
化学専門商社として始まり、今ではレアアースなどをあつかう資源・環境事業、重油などをあつかう石油関連など、事業内容は多岐に渡ります。
- 第一事業(資源・環境ビジネス事業、難燃剤事業、機能建材事業)
- 第二事業(石油製品事業)
- 第三事業(高機能素材事業、機能化学事業、合成樹脂事業、電池材料事業、自動車事業)
また1960年代から中国との取引を始めており、そこからベトナムやタイ、インドネシアにも進出して、海外事業は全体の売上高の4割弱を占めています。
最新の2023年3月期における全体の売上高は約1,566億円、売上純利益は約117億円と業績も上々です。
今後、明和産業の将来性を見極めるためには以下のポイントを確認するとよさそうですね。
- 今後も安定して利益を出していけるか
- 今後も高配当を維持できるか
- 中国やアジアを中心とした海外事業の成長性
上記のポイントを確認するためにも、次の章で最新の中期経営計画に着目したいと思います。
中期経営計画2025では新たな価値創造などに注力

明和産業は、2023年からの中期経営計画で連結純利益26億円の達成などを掲げています。
- 連結純利益は、22億円(2023年度)→26億円(2025年度)を目指す
- ROEは7%以上を目標として中長期で2桁を実現する
- 財務健全性を維持しつつも連結配当性向50%を基本として、機動的な株主還元を行う
- 基盤・成長投資金額は35~45億円
- 5つの施策:①新たな領域での事業開発 ②既存事業の収益性・効率性の向上 ③人材への投資強化 ④デジタル化の推進 ⑤連結経営の深化
既存ビジネスはカーボンニュートラルやデジタル技術の進展などに大きく影響を受けて、収益を維持できない可能性もあると考え、新たなビジネスの創出を探っています。
私は既存ビジネスだけでなく新たな事業への投資や開発により収益を高める姿勢に、好感が持てると思いました。
ちなみに2022年までの中期経営計画では次のように振り返っています。
- 既存事業はリスク管理の強化に加え、市況の追い風も収益につなげることで、下振れから脱却して稼ぐ力が強化された
- 営業利益は36億円(2022年度)と過去最高益となり、継続して収益を高めたい
- 事業投資先の収益が大幅に低下して連結収益に大きな影響を及ぼしたので、収益改善を緊急かつ重要な経営課題ととらえる
- COVID-19などの外部要因はあったものの、新たな投資やビジネスの開発が限定的に終わったため、今後は異なるアプローチが求められる
- リスク管理や経営管理の高度化などを進められた一方で、連結対象会社に対するガバナンスに改善の余地があり、連結経営基盤のさらなる強化が必要

営業利益が2022年度に過去最高益となった一方、事業投資先の収益改善などが課題であるとわかりました!
明和産業の株主優待は今のところない

2023年9月現在、明和産業は株主優待を実施していません。
株主優待は、多くの方が株を保有する目的のひとつですよね。

私も株主として特別なサービスを受けられる株はないかなとよく探しています。
明和産業は2020年までは株主優待としてクオカードを送付していました。
もし今後、株主優待の実施が再開したら、株を保有し続けるメリットもありますし、とてもうれしいですよね。
将来のために明和産業やそのほかの株への投資を検討しているあなたは、こちらの記事で年金不足への対処法を参考にしてください!
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まとめ

- 明和産業の株の急激な高配当は、プライム市場の上場維持基準をみたすためで一時的なものであった
- 高配当が影響した時期を除いても、明和産業の株価は業績とともに安定している
- 2023年9月現在は、明和産業は株主優待を実施していない
明和産業の高配当は一時的なものだったので、高配当を理由に株は買えないですが、一時的な高配当の影響を除いても、株価や業績ともに安定していることがわかりましたね。
現在は株主優待を実施していませんが、また再開する可能性もあるので、要チェックですね!
この記事により、明和産業の株は買えないのかと考えていたあなたが購入を検討するヒントとなったらうれしいです♪
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