実家の玄関先には埋め込み式の小さな池があり、そこで父が数匹のメダカを飼っています。池だと中の様子がよくみえないのですが、1年以上は元気にしているようです。

私は魚類を飼った経験はありませんが、実家でメダカの様子を見て、メダカの飼育や繁殖について興味が湧いてきました。
孵化したばかりの稚魚は、成魚に捕食される可能性があるため、ある程度成長するまで成魚と別の容器に移しておかなければいけません。
稚魚期の飼育が一番難しいといわれています。

そう思い調べてみると、稚魚用に使う容器は100均で揃えられることがわかりました。
そこで、メダカ稚魚用の100均容器や生存率を上げる稚魚の育て方についてご紹介します。
100均の商品でも良いと思いますが専用のものではないですし、
蓋がないと埃やゴミが入りやすくなってしまいます。
またすぐに大きくなってしまうので、小さいものだとすぐに容器を変えなくてはいけなくなるので
どうせなら最初から変える必要のないものを使用してはいかがでしょうか?
楽に、長持ちさせるには下記の商品がおすすめです。
何回も変え替える手間も減り、結果的にお得になりますよ♪
お子さんがいる方は、他にも虫やら生き物をとってくると思うので
ほとんど何にでも対応しているので便利ですよ。
※稚魚は浅い方が良いので水を少ない状態で使用すると良いでしょう。
目次
メダカの稚魚用の隔離ネットは100均にある?
メダカの稚魚を入れる容器を100均で探してみた

玄関先で飼われている実家のメダカを見たことで、初めは気軽に「メダカは室内でも飼えそうだし、増える様子も見てみたいな」と思っていました。
しかし、調べてみると小さくて体力のないメダカの稚魚飼育は、意外に難しいことがわかりました。
メダカを飼っている水槽で孵化した稚魚を見つけ、そのまま大きくなるのを楽しみに待っていると、いつの間にかいなくなっているということがあるようです。

それは、成魚(親メダカ)が食べてしまうからです。卵や孵化(ふか)したばかりの稚魚は、成魚の口よりも小さいので、口に入ればエサだと認識して食べてしまいます。
それを防ぐために、稚魚はある程度の大きさになるまで成魚と分けておく必要があります。
稚魚専用の容器というものがあるのでしょうか?メダカの飼育にはいろいろ道具が必要になります。100均で買えたらいいですよね。
稚魚飼育について探してみると、100均にある容器を使う人は多いようです。それで私も100均で探してみたので、使える容器をいくつかご紹介します。
開閉ストッパー付き飼育ケース(セリア)

これはクリアで中がよく見えますね。サイズは【幅約17.3cm×奥行約11.8cm×高さ約11.8cm】です。水は2リットルくらい入りそうです。
稚魚の数が少ない場合は良いと思いますが、もう少し大きな容器の方が飼いやすそうです。
アレンジスタッキングボックス(セリア)
リビング収納のコーナーにありました。手前に取っ手が付いた、引き出して使うタイプの縦長のケースです。
こちらはクリアというよりやや半透明のケースですが、中はよく見えます。
サイズは【幅約16.5cm×奥行約31.5cm×高さ約15.2cm】で、水は7リットル以上入るので稚魚ものびのび育ってくれそうです。
フタがピタッと止まる!オープンパック(セリア)

キッチン用品のコーナーで見つけた、米びつにも使えるケースです。サイズは【幅約22.4cm×奥行約14.7cm×高さ約14.8cm】で4リットル以上入るくらいの大きさです。
洗面器や発泡クーラーボックスも使える
他に、直径が広くて浅い洗面器や、アウトドアでよく見かける発泡スチロールのクーラーボックスなどを使っている人がいました。
発泡クーラーボックスはダイソーにありますが、110円(税込)で販売しているものはありません。330円(税込)で、水は4リットル以上入ります。
紹介したセリアの商品はすべて110円(税込)です。
少ない数で稚魚を育てようとする場合は、100均にある容器でまかなえます。
稚魚の数が多い場合は、水質管理や稚魚のストレス軽減のためにも、もっと大きな容器がよいのでホームセンターなどで探してみてはいかがでしょうか。
メダカの稚魚が死ぬ原因は餓死!?

初めに「メダカは稚魚期の飼育が一番難しい」と書きました。稚魚を成魚から離して別の容器に入れておくだけでは、まだ不十分なのです。
稚魚は、孵化して2週間以内に死ぬ確率が一番高いといわれます。
容器を分けることで、親メダカに食べられることは避けられますよね。他に、ヤゴやボウフラも稚魚を狙っています。室内に置けばこれも防げるでしょう。
そのほか、稚魚が死ぬ主な原因は次のようなことが挙げられます。
- エサ不足、栄養不足による餓死
- 水質悪化
- 水温など環境の変化
- 水流による体力消耗
なかでも、一番の原因が餓死だそうです。私はとても意外で驚きました。

孵化した稚魚を100%成魚まで飼育することは、自然の摂理からしても難しいですが、飼育するなら死ぬ原因について知っておくことも大切です。
エサ不足や栄養不足による餓死
メダカの稚魚は、孵化したときに「ヨークサック」と呼ばれる、栄養分が入った袋がお腹についています。
最初の2、3日はヨークサックに入った栄養を吸収しながら生きるのでエサを与える必要はありません。
しかし、ヨークサックの栄養分がなくなる3日目あたりからエサを必要とします。
稚魚は小さなプランクトンや細かい藻、ミドリムシなどを食べますが、室内環境ではそれらのエサが水槽内にじゅうぶんあるのかよくわかりませんね。

ホームセンターやペットショップなどには成魚用のエサとは別に、稚魚用のエサを販売しています。これは稚魚の口にも入るように、とても細かいパウダー状になっています。
稚魚の口に入る大きさのエサを与えないと、食べられずに餓死してしまいます。
水質悪化
稚魚がしっかり泳げるようになるためには、たくさんのエサが必要です。しかし、体の小さい稚魚は一度にたくさんのエサを食べられません。
常にじゅうぶんなエサが食べられる状態がよいのですが、逆に与えすぎても余ってしまいます。
また、口に入らない大きさのエサを与えても食べられることなく、そのエサが底に沈んでしまいます。
余ったり食べられなかったりして沈んだエサが底に溜まり、水質を悪化させてしまうのです。
また、最初に準備する水のカルキ抜きもしっかりやっておく必要があります。
水温など環境の変化

稚魚用の容器に入れた水に急激な温度変化があると稚魚は耐えられません。
稚魚数匹だからといって、小さな容器を使うのもおすすめしません。
小さな容器で水が少ない状態は水質悪化が早く、水温の変化が大きいため稚魚にとってはストレスになります。
ストレスを与えないためにも、底に溜まらないようこまめに食べ残しを片付けるようにすれば、水換えの機会は減らせます。
なるべく大きめの容器を使用して、稚魚にとって安定した環境が長く保てるようにしましょう。
水流による体力消耗
まだ体力がついていない小さな稚魚は、自分で泳ぎ回ることができません。エアーポンプの気泡や水流に巻き込まれることが大きな負担となり、体力を消耗してしまいます。
フィルターに吸い込まれることも考えられるので、稚魚に酸素を供給するエアレーションは不要です。
このように死ぬ原因を理解すれば、メダカがどれくらい小さくてデリケートな生き物かがわかりますね。

生き物を育てるにはそれなりの責任が伴います。まだまだ知りたいことが増えてきました。
メダカ稚魚の生存率を上げるポイント!

メダカ飼育を始めるために、先に稚魚が死ぬ原因を調べてきました。

そう思っていましたが、さらに調べると1ヶ月ほど成長しても、まだ同じ原因で死んでしまう稚魚は多いようです。
2週間はひとつの目安ですが、そこを乗り越えてもまだ油断できません。1ヶ月の壁を乗り越えるとようやく稚魚も体力がついて生存率が上がってきます。

生存率が上がるメダカ稚魚の飼育には、ほかにもポイントがあるのでまとめてみました。
過密飼育にしない
成魚の場合、水量は1匹あたり1リットルが目安だそうですが、稚魚はもっと小さいので、まだ少ない水量でも大丈夫です。
ただし、稚魚を移した容器を過密にしているとストレスを感じ、成長に影響してしまいます。
数が減るのを心配して一度にたくさん飼うのではなく、数を抑えてゆったりとした環境で飼育しましょう。
また、同じ容器の中で稚魚の大きさにはっきりとした体格差が出てきた場合、大きい稚魚が小さい稚魚を追いかけたり攻撃したりすることがあります。
そんなときは、さらにサイズ別に稚魚の容器を分けましょう。
エサを与えすぎない
少し前に、エサ不足が餓死の原因とお伝えしましたが、与えすぎても余ったエサが水質悪化を招きます。メダカは胃袋がないので、一度に食べてお腹にためておけません。
エサはこまめに摂取できる状態がよいのですが、市販されているパウダー状のエサだけだと上手く食べられない稚魚もでてきます。
そこで、無理せず生存率を上げるために「グリーンウォーター」を使うのが良いともいわれます。
グリーンウォーターとは

稚魚の餌について調べていると、必ずこの「グリーンウォーター」にたどり着きます。
グリーンウォーターは「緑水」「青水」とも呼ばれ、緑藻類、ミドリムシなどの植物プランクトンが増殖している状態の水で、名前の通り緑色をしています。
稚魚はこの水中に含まれる植物プランクトンをエサとして食べます。そのため、グリーンウォーターはメダカ稚魚の飼育に適しているのだそうです。
稚魚はこのグリーンウォーターだけで飼育できるともいわれます。

良質なグリーンウォーターであれば、緑藻のにおい程度なので、特別いやなにおいはしないそうです。
心配されるような水は、ドブ臭いにおいや硫黄っぽいにおいがするものですよね。そのような水はアオコと呼ばれ、浮遊性の藍藻(らんそう)といわれる細菌が繁殖しています。
グリーンウォーターは植物プランクトンが豊富で、稚魚はそれを捕食します。その排泄物はまた分解され、プランクトンによって吸収される循環が生じます。
グリーンウォーターで植物プランクトンを食べるようになれば、それだけで稚魚の生存率はぐんと上がります。
ただし、グリーンウォーターの緑藻類も光合成します。容器の中で大量に増えてしまうと、水中が酸欠状態になることもあるので注意が必要です。
色が濃くなりすぎると、見た目もあまりよくない上に、容器の中が見えなくなりますよね。薄い緑色の状態を保てるようにしておきましょう。
ちなみに、グリーンウォーターは自分で作ることもできますが、それが良質かどうかわかりにくいですよね。
これは栄養豊富そうだな、と思えるグリーンウォーターは通販サイトで購入できますので、気になる方はチェックしてみてください。
まとめ

- メダカ稚魚を成魚と分けるための容器は100均で買える
- 100均の飼育ケースや収納ケースは稚魚容器に使える
- 100均の容器が稚魚の数に対して小さい場合は、ホームセンターなどで探そう
- メダカ稚魚は孵化後2週間以内に死ぬ確率が高い
- メダカ稚魚の死因で多いのは餓死
- メダカ稚魚は水質や水温の変化、水流や気泡にとても弱い
- 生存率を上げるために過密飼育しない、エサを与えすぎない
- グリーンウォーターで植物プランクトンを摂取できれば餓死は減り生存率が上がる
今回チェックした100均のセリアには、容器だけでなくメダカ(成魚)用のエサやカルキ抜き剤、産卵床なども販売していましたよ。
メダカに限ったことではありませんが、人に譲る予定がない場合は、たくさん飼育して、やがて手に負えなくなるようなことは避けましょう。
私も自分でできる範囲をよく考えて、楽しんでメダカを飼育してみようと思います。