黒川温泉は熊本県阿蘇郡南小国町にある、緑豊かな山々に囲まれ、高速道路からも駅からも遠い田舎の温泉街です。
2009年版ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは二つ星を獲得していて、これは温泉地としては異例な事なんだそうです。
黒川温泉では30軒の宿全てが黒川温泉観光共同組合に入っており、それぞれの旅館が黒川温泉という宿の一つの部屋。旅館同士を繋ぐ道は渡り廊下のようなコンセプトで出来ています。
派手な看板や娯楽施設もない黒川温泉ですが、そんな良い意味で「ひなびた温泉」の黒川温泉に癒しを求めて全国からお客さんがやってきます。
さて、そんな秘境の温泉地黒川温泉へ興味を持ったあなたの為に、黒川温泉へのアクセス方法や駐車場情報、黒川温泉ならではの旅館やおススメのグルメ、黒川周辺の観光地も紹介していきます。
目次
黒川温泉の駐車場、アクセス方法
黒川温泉は人気の温泉地ですので、混雑を予想して事前に駐車場やアクセス方法を事前に知っておいて損する事は無いですよ。
駐車場を探したりするロスタイムを無くして、楽しむ時間を多く確保するためにも黒川温泉の駐車場、アクセス方法をチェックしておきましょう。
黒川温泉周辺駐車場
ここで紹介している駐車場はすべて無料で利用する事が出来ます。ありがたいですね。
★ | 黒川温泉 | 〒869-2402 阿蘇郡南小国町大字満願寺6594−3 |
★ | 黒川温泉第一駐車場 | 〒869-2402 阿蘇郡南小国町大字満願寺 |
★ | 黒川温泉第二駐車場 | 〒869-2402 阿蘇郡南小国町満願寺6712 |
★ | ふれあい広場 | 〒869-2402 阿蘇郡南小国町大字満願寺6594 |
★ | 黒川温泉第三駐車場 | 〒869-2402 阿蘇郡南小国町大字万願寺 |
★ | 黒川温泉第四駐車場 | 〒869-2402 阿蘇郡南小国町大字万願寺 |
★ | 黒川温泉第五駐車場 | 〒869-2402 熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺6762 |
黒川温泉へのアクセス
●車で向かう場合
熊本駅・熊本空港方面 → ミルクロード(県道339号線) → 黒川温泉
博多駅・福岡空港方面 → 大宰府IC → 鳥栖JCT → 日田IC → 黒川温泉
北九州方面 → 大手町IC → 日田JCT → 九重IC → 黒川温泉
別府市方面 → 別府IC → 日田JCT → 九重IC → 黒川温泉
鹿児島市方面 → 鹿児島北IC → 益城熊本IC → ミルクロード(県道339号線) → 黒川温泉
宮崎市方面 → 宮崎西IC → 延岡道路 → 北方延岡道路 → 黒川温泉
●公共交通機関を使う場合
JR阿蘇駅からバスに乗って黒川温泉へ向かえます。
- 黒川(九州産交バス) バスの時刻表・路線図
- 黒川温泉(高速バス) バスの時刻表・路線図
黒川温泉の混雑を回避するには?
いまや全国区の有名温泉街の黒川温泉。当然訪れるお客さんは多くなり、せっかく行ったのに人が多くて楽しめなかった…なんて事にはなりたくありません。
どうせ行くなら、黒川温泉街の景観を眺めながらゆっくり散策できる日に行って楽しみたいですよね。
黒川温泉の混雑時の状況や、混雑を回避する方法を紹介していきます。
黒川温泉のGW混雑回避方法
福岡〜黒川温泉線がGW中、杖立温泉を迂回する理由。GW最終日なら大した混雑は無いと思ってたら甘かった pic.twitter.com/t7sVXGxI2U
— [E3-5]R.tsubame (@r_tsubame) May 6, 2019
引用:ツイッター
やはり、GWなどの大型連休の混雑具合は凄まじいです。
まず、駐車場にすら辿り着けない。渋滞で車内の空気が悪くなる。駐車場に着いても満車でとめられない。続く沈黙…どうです?想像するだけで息苦しくないです?(笑)
それでも、連休中なんだからお出かけしたいんですよね。
とってもイレギュラーな方法なんですが、GWなのど大型連休中でも雨の日を狙って行けば人も少ないそうです。
黒川温泉は最初に書いた通り、旅館同士を繋ぐ道は渡り廊下というコンセプトなので必然的に外を歩く事が多いんですよね。だから、天気が悪いと人の足も遠のいてしまうのです。
さすがに大雨の日に楽しむ事は難しいでしょうけど、少々の雨なら傘を差しながら温泉街を歩くというのも中々風情があるのではないでしょうか。
黒川温泉では、どの旅館でも宿泊客に共通の雪駄と傘が用意されているので、傘を忘れて行っても安心ですね。
黒川温泉の宿泊先を紹介
黒川温泉にある旅館と聞くと、それぞれ離れがあって、部屋に露天がついていて…という、高級感あふれる旅館を想像しますよね。
もちろん、そんなTHE 黒川温泉!!な旅館も素敵なんですが、私みたいな一般市民は中々手が出ない…黒川温泉は敷居が高いぜ…なんて諦めなくても大丈夫なんです。
黒川温泉で泊まれる、リーズナブルな旅館。そして、ハイクラスな旅館。二つを紹介します。
黒川温泉一の老舗旅館なのにリーズナブル「歴史の宿 御客屋」
引用:インスタグラム
江戸末期から創業した黒川一の老舗旅館です。
外観からも分かる通り、全室純和室の客室になっていて最大6人まで泊まれる客室や、川沿いの角部屋などがあります。
温泉は天然温泉かけ流しで、露天風呂、ヒノキ風呂、家族風呂など計6種類の温泉に入る事が出来ます。
夕食の量は少なめで良いという人は、部屋食で1泊2食14000円代の「壱の膳」という宿泊プランがあります。
量は少なくても、品数は多く阿蘇固有種のあか牛、自家製米や地元の野菜などを使った食事も楽しむことが出来ます。
由緒ある旅館に泊まれて、6種類の温泉が楽しめて、熊本ならではの食事を食べられてこの値段はリーズナブル以外に言う言葉はありません。
旅館はリーズナブルにして観光にお金を回すも良いですし、もう一泊別の旅館に泊まって黒川を大満喫すると言うのも楽しいかもしれません。
黒川温泉一のハイクラス!「黒川温泉御所 月洸樹」
引用:インスタグラム
黒川の最も高台にある、4500坪もの広さを誇る旅館です。
客室は全8室で全て離れにあり、全室に露天と内風呂が付いていて、さらに宿泊客は無料で利用できる露天風呂は360度の眺望を楽しめる貸切露天風呂になっています。
夕食は、板前さんが配膳から説明までしてくれるという…特別感半端ないです。
料金は部屋によって異なり、1泊2食1名様50000円~の部屋から、最高級の「特別室 佳月」では1泊2食1名様95000円~となっています。
ハイクラスというだけあって、中々のお値段ですね。私が想像していた値段を遥かにピョーンと越えていて、微かに震えています。(笑)
いつか、親孝行で連れて行ってあげたい…と言う目標を掲げて日々頑張っていこうと心に決めました。
黒川温泉は日帰りでも楽しめる
黒川温泉の旅館に泊まりゆっくり過ごすのももちろん良いのですが、日帰りでも楽しめるのが黒川温泉の魅力なのです。その中でもより魅力的なものをいくつかご紹介します。
黒川温泉入湯手形
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引用:インスタグラム
見た目も可愛いこの入湯手形、黒川温泉の旅館28ヵ所の温泉の中から好きな温泉3ヵ所を選んで入湯する事が出来ます。
使い終わった入湯手形は持ち帰る事も出来ますし、黒川温泉街の中程にある地蔵堂に奉納して願掛けする人も多いそうです。
実はこの地蔵堂、ここから開湯したというゆかりがある場所らしく、黒川温泉に行った際には是非立ち寄ってみて下さい。
料金は、大人が1300円。子供は700円。
入湯手形を使わずに入った場合、1回入るのに500~700円かかるので3回以上入りたい人は買うしかない!
しかも、半年間の有効期限が付いているので「今回は2回で次回にもう1回入ろう!」なんて事も可能なんです。お、お得だ~。
こども入湯手形にはごほうび賞がついていて、3ヵ所入浴したスタンプが押された入湯手形を旅館組合に持っていくと、お菓子やおもちゃがあたるクジに挑戦できるそうです。
大人が楽しむイメージのある温泉ですが、こういう子供が楽しめるイベントがあると家族で出かけたくなります。
黒川温泉で気軽に温泉気分を味わえる足湯
黒川温泉には5つの旅館に足湯が併設されており、ほとんどが無料で入る事が出来ます。
温泉に入る準備って色々面倒じゃないですか。私だけですか?(笑)そんな、めんどくさがりな私でも気軽に足を拭くタオルだけ準備していればOKなのが足湯です。
5つの旅館がそれぞれ歩いて10分ほどの距離なので、黒川温泉の景観を楽しみながら足湯巡りはおススメです。
マイタオルを準備していくのも良いですが、旅館のフロントでタオルを購入する事も可能です。
旅の思い出にそれぞれの旅館の味のあるタオルを買ってみるのも良いかもしれません。
それぞれの旅館の料金、泉質などを表にまとめたので参考にしてみて下さい。
旅館名 | 足湯料金 | タオル | 泉質 |
旅館山河 | 無料 | 150円 | 単純泉 弱酸性 |
旅館こうの湯 | 無料 |
黒川温泉タオル200円 |
単純泉 弱アルカリ性 |
旅館やまの湯 | 100円 | 100円 | 硫酸塩泉 |
いこい旅館 | 無料 | 220円 | 単純泉 弱酸性 |
夢龍胆 | 無料 | 150円 | 硫酸塩泉 |
黒川温泉で楽しむ絶品ランチ、食べ歩き
腹が減っては風呂に入れぬ…なんて言葉はありませんが(笑)温泉に入るだけが黒川温泉の魅力ではありません。
気持ちいいお風呂に入って、美味しいご飯を食べる。そんな楽しみ方の出来る黒川温泉のグルメスポットを紹介していきます。
黒川温泉街にある、食事処「うふふ」
あか牛ど~ん♪#あか牛 #ランチ #あか牛丼 #黒川温泉 #うふふ #南小国 #肉 #肉塊 pic.twitter.com/5zO5eF2yDV
— お宿玄河 食事処うふふ (@oyadokurokawa) April 16, 2019
引用:ツイッター
黒川温泉の旅館、お宿玄河内に併設されてあるレストランです。
朝食は宿泊客のみとなっていますが、ランチやディナーの時間は宿泊客以外も食事を楽しむことが出来ます。
ここのおススメメニューは、阿蘇固有種のあか牛を使ったあか牛丼です。
どうです。食べなくても分かる、間違いなく美味しいビジュアル…食べたい!
ただ、あか牛丼は数に限りがあるようなので確実に食べたい方はランチタイムが始まる時間を狙うのが良いと思います。
ディナーでのあか牛丼の提供は水曜のみで、その他の曜日ではあか牛を使った焼肉を提供しています。
黒川温泉周辺のそば街道 そば屋 沙羅

引用 そば屋 沙羅
黒川温泉周辺は手打ちそば店の宝庫で、そば街道と呼ばれています。
黒川温泉からは少し離れた所にありますが、車で10分ほどです。
沙羅さんの蕎麦は、外一というそば粉が10に対してつなぎが1のお蕎麦になってて、そば本来の味が楽しむことが出来ます。
お店に入ってすぐの所で、実際にそばを打っている所を見る事が出来るのが手打ちそば店の良い所ですよね。実は私、まだ目の前でそば打ちを見た事が無いのですごく興味深々です。
おすすめは、上の写真にも載っている「つばき膳」です。お蕎麦はもちろんの事、地元の貴重な烏骨鶏の卵で食べる玉子かけご飯、みんなが大好きTKGが絶品だそうです。
黒川温泉で食べ歩き!湯音
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引用:インスタグラム
湯めぐり中に楽しめる温泉街にあります。
暖かい温泉につかった後に、食べる濃厚なソフトクリーム…最高です。
私はしっかりデザートは別腹に出来ているので、ランチも食べて更に湯音のソフトクリームも食べたいと思います(笑)
湯音さんでは、その他にも地元ならではの商品を取り揃えているそうなので、黒川温泉に行って温泉の合間に立ち寄ってみるのもおススメです。
黒川温泉の観光スポットを紹介!
黒川温泉は山間にある温泉地なので、周りは雄大な自然が広がっていて観光に巡るのにピッタリなスポットが沢山あります。
温泉で体を癒された後は、自然やパワースポットで心をリフレッシュしましょう。
CMにもなった鍋ケ滝公園の水のカーテン

引用 小国町HP
鍋ケ滝(なべがたき)は、松嶋菜〇子さん(〇の意味…)が出ていたお茶のCMに使われて有名になりました。
高さ10メートル、幅20メートルとなっていて、高さはありませんが、横に20メートル広がる姿はまるで水のカーテンのようになっています。
鍋ケ滝は通称「裏見(うらみ)の滝」と呼ばれていて、滝の裏側から水が落ちる様子を見る事が出来ます。
落ちてくる水のカーテンの間から木漏れ日が差してくる様子はとても幻想的です。
滝からマイナスイオンを感じて癒されるのも素敵ですね。
滝周辺は大変滑りやすくなっているので、歩きやすいスニーカーなどで行くのをお勧めします。
黒川のパワースポット「押戸石の丘」
引用 押戸石の丘
南小国町の標高845mに位置する押戸石の丘。実写版「進撃の巨人」のロケ地で使われた事でも有名です。
この丘には9組もの巨石群があり、それが人口的に配置されたものだと言う事が分かっています。それぞれの石には意味があって、古代における日時計とされていたと言われています。
さらに「鏡石」と呼ばれる石にはペトログラフ(シュメール文字)がはっきりと刻まれていて、他の石にも同様に刻まれているのを確認できます。
でかい石が何個もあるなーと思って調べてみたら、それが古代ミステリーの始まりだった…!!なんて、ちょっとワクワクしますよね。
受付で方位磁石を借りる事が出来るのですが、押戸石の丘にある大小300もの石から磁力が出ている為、正しい方角を差さないのを体験するのも楽しみ方の一つです。
謎の巨石群に迷い込んだ探検家ごっこをするのもいいのではないでしょうか。
黒川温泉を暖かく彩る「湯あかり」
引用:インスタグラム
冬の黒川温泉郷の冬の名物詩「湯あかり」。
もともとは、竹林放置による地域の環境を守るため2011年から始まりました。
黒川温泉街一体に竹ひごを編んで作られた毬灯篭が飾られて、夕暮れとともに明かりが灯る光景は幻想的の一言です。
ただ、明るいだけでは無く「冬の星空を楽しんでほしい」と言う事から優しいほんのりとした明るさになっているというのが、黒川温泉の暖かさを表していてとても素敵ですよね。
毎年、12月後半から3月末まで行われており、時間は日暮れ~22時までとなっています。
冬の黒川温泉を訪れるのなら一度は見てみたい風景です。
まとめ

- 黒川温泉周辺には複数無料で利用できる駐車場がある。駅からは遠いので公共交通機関を使う際は事前にしっかり調べておいた方が良い。
- 連休中の混雑を避けたいなら天気の悪い日がねらい目。
- 黒川温泉には、リーズナブルな旅館もハイクラスな旅館もある。
- 日帰りで楽しめるお得な入湯手形や、気軽に楽しめる足湯がある。
- 黒川温泉の魅力は温泉だけじゃ無く、食でも楽しめる。
- 自然豊かな黒川温泉ならではの観光スポットでリフレッシュ。
知れば知るほど魅力が沢山な黒川温泉。
今回調べてみて有名な温泉街という認識から、いつか絶対行きたい場所になりました。
温泉だけでなく、食事や観光も他では無いような黒川ならではのものばかりで観光客が多いのも納得ですね。
これを見て行った気分になってもらえたならとても光栄なのですが(笑)こんな素敵な魅力がつまった黒川温泉へ是非とも足を運んでみて下さいね。
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