お盆はどちらの実家に帰省するか決まっていますか?
結婚前は毎年自分の実家に帰省していたあなたも、結婚すると夫の実家を無視できませんよね。
年に一度のお盆は、家によっては親族が集まり大変な準備をして迎える一大行事です。
軽い気持ちで自分の実家に帰省してしまい、そのせいで義両親を怒らせてしまったら大変!!
そうでなくても息子夫婦の帰省を楽しみに待っている義両親の気持ちを差し置いて、嫁が自分の実家を優先することはなかなか危険な行為です。
せっかく結婚したのですから、できれば義両親とも良好な関係を築いていきたいですよね。
そのため、お盆帰省は義実家優先がおすすめです。
今回は新婚奥様のために「結婚したらお盆帰省は義実家優先が良い理由」と「良い嫁であるための義実家での完璧な過ごし方」を伝授します!!
目次
結婚したらお盆帰省は義実家を優先した方が良い

独身の間はお盆になると自分の実家に帰って、地元でのんびり過ごす方も多いですよね。
しかし結婚すると、自分の実家に帰ってばかりはいられません。
夫の親族とも繋がりができるため、結婚したらお盆はまず先に義家族の予定を確認し、義実家への帰省を優先して考えた方が良いです。
理由①親族間トラブル回避のため
お盆は数少ない長期休みという方も多くいます。あなたが夫の実家より自分の実家に帰省して、ゆっくりしたいと思うのも当然です。
しかし結婚したら、独身時代と同じように自分の実家に帰省するのが当然、と思っていてはトラブルの元になってしまいます。
面倒ですが、親世代には「嫁にもらった」という考えを持っている人がまだ多くいるのです。
特に昔ながらの風習が残っている田舎では、親戚が集まってきちんとご先祖様をお迎えしている家も珍しくありません。
そのような場に嫁がいないのは、夫にも義家族にも恥を欠かせる行為になってしまう可能性があります。
最初から非常識な嫁と思われるのは避けたいですし、できれば仲良くやっていきたいですよね。
まずは義実家がお盆をどのように過ごしているのか、夫によく確認しましょう。
理由②将来の子どもと祖父母の良好な関係のため

もし義家族がお盆を重要な親族の行事と捉えていた場合、そこへ出席しないとなると相当な不満を持たれてしまいます。
義家族との仲がこじれてしまうと、将来子どもができたときに困るかもしれません。
義両親は、子どもにとって実の祖父母です。可愛がって貰ったり、助けて貰ったりすることもあるでしょう。
子どもは長期休みに親の実家へ行くことを楽しみにしますし、核家族が増えている今、両親と違う親族である祖父母の存在は重要です。
できれば結婚して最初の年や初盆だけでも、一泊でもいいから義実家に帰省して雰囲気を知っておくことをおすすめします。
人が亡くなって四十九日を過ぎた後に初めて迎えるお盆のことです。
新盆という地域もあります。
初盆は「はつぼん」「ういぼん」、新盆は「にいぼん」「あらぼん」「しんぼん」などの言い方がありますが、どれも意味は同じです。
ちなみに私や夫の実家はお盆に親戚が集まって何かするようなことは無く、夏季休暇が取れたタイミングで顔を見せに行くくらいの緩い感じです。
しかし友達の話では毎年憂鬱になるほどお盆が大変とのことで、やはりお盆に掛ける思いは家によって全く違うのですね。
私も地元が大好きだったので、今まで通り自分の実家に帰省したい気持ちもよく分かります。
しかし結婚したら夫や義家族とうまくやっていくために、嫌でも義実家の考えに合わせることが多少は必要です。
特に結婚して最初のうちは余計な波風を立てないよう、なるべく優先して帰省する方向で調整しましょう。
結婚後お盆の過ごし方で嫁が気を付けたいポイント

行くと決まったらできるだけ良い嫁と思ってもらえた方が得策ですよね。ばっちり準備をして抜かりなく行きましょう。
親戚受けの良い服装
お盆は親族が集まりラフな格好に厳しい年配の方も来る可能性があります。
なるべく露出を控えた落ち着いた色の動きやすい服装が良いです。
気遣いを見せる持ち物
- アメニティ一式
- タオル
- 自分の飲み物
- エプロン
- 数珠
- 孫の写真(エコー写真でもOK)
義実家に泊まらせてもらう場合、アメニティは一式持参しましょう。できればタオルもあると便利です。
シャンプーやボディソープなども、お風呂にあるからと勝手に使ってはいけません。
基本的に「貸してください」と言いづらい物は全て持参が正解です。
私は最初の頃、のどが渇いても「飲み物をください」と言い出すことすらできませんでした。(優しいお義母さんなのに。)
それからしばらく義実家へ行く際には、ペットボトルのお茶を持参していました。これはおすすめです!!
また、いつでもサッとお手伝いできるよう、エプロンも持っていくと、できる嫁度がアップします。
数珠はお墓参りの正式なマナーとしては使う物なので、雰囲気が分からない最初は一応持参すると良いです。
子どもがいる場合は、子の成長が分かるような写真(エコー写真でもOK)も喜ばれます。
相手を考えた手土産
- 義両親の好きな食べ物
- 甥姪が喜ぶもの
- 仏壇や墓前にお供えできるもの
- ある程度の人数で分けられる個包装のもの
- 日持ちするもの
- 自分の土地の名産品や、義実家の方では買えない限定品
- 旅行のお土産
手土産は1000円~3000円程度のものを持参する人が多いようです。
私は3000円台の個包装になっている名店のお煎餅をよく持っていきます。
甥姪へ1000円程度のプレゼントも用意しておくと気が利く印象で良いですね。
困ったときの会話

実家に帰ると、夫は意外と相手をしてくれません。自分だけ友人と会いに行ったり、ゴロゴロ昼寝をしてしまったりなんてことも。
そんなときに義両親との会話に困らないよう、話題を考えておきましょう。
ひとつは夫との結婚生活の雰囲気を伝えてあげる話が良いですよ。
息子が結婚してどうしているかは気になるものです。息子本人はなかなか両親にそんな話をしないでしょうからね。
家事を良く手伝ってくれるとか仕事を頑張っている等、良い面をお伝えすると場が和みます。
もうひとつは、夫の子どもの頃や実家にいた頃の話をしてもらうと良いです。
こちらの方がニコニコ聞いていればいいので楽ですね(笑)
例えば「私はまだお料理のレパートリーが少ないのですが、何でも美味しいと食べてくれます。夫さんは子どもの頃から好き嫌いが無かったのですか?」なんてどうでしょう。
これぞ自分下げ&夫褒め&子どもの頃の話題に持っていく王道コンボ!!
あとはそのまま夫が子どもの頃の様子や思い出をたくさん話してもらえば、時間はあっという間に過ぎていきます。
お手伝いのタイミング

基本は「お義母さんが立ったら立つ」これをしていれば大丈夫です。そしてお手伝いを申し出ましょう。
何もやることが無くて手持ち無沙汰になるよりは、仕事を任されて何かしていた方が楽な場合もあります。
本格的なお盆の準備はとても大変なので、掃除やお使いなど何でも聞いて積極的に動くと喜ばれますよ。
床の間(仏間)を毎年きちんと飾り付けしている家の場合は、こっそり写真を撮っておいて来年ばっちり再現できたらポイント高いです。
料理や飲み物を運んだり、食器を下げたり、洗い物をしたりするのが簡単でお手伝いしやすいですよ。
ただし、キッチンは要注意スポット!!立ち入られたくない人もいるので、必ず聞いてからにしましょう。
事前に夫へのフォロー依頼

鈍感な男性の中には、義実家での妻の肩身の狭さを分かっていない人もいます。
また、育った環境の違う嫁と義家族で合わない部分が出てくるのは当たり前です。
不要なトラブルを避けるためにも夫にフォローしてもらえるようよく言っておきましょう。
全て嫁に同調させろ、と言っているのではありません。
お義母さんが言い過ぎていたり、嫁からははっきり言えなかったりしたときに、助けてもらいたいと伝えておくことが大切です。
義実家の中では嫁だけがよそ者な訳ですから、困ったときに夫が自分を守ってくれるかどうかは重要なポイントになります。
お義母さんの嫌味を見て見ぬふりしたり、そのくらい我慢して上手くやってと丸投げしたりされたら要注意。
守ってくれないような場合、将来的には離婚案件です。私の友達はそれで二人離婚しています。
嫁いびりが嫌だったことよりも、守ってくれないそんな夫に嫌気がさしたのだそうです。
帰省での嫁姑トラブルを甘く見ちゃいけませんね。
可愛い嫁がお義母さんに確認することリスト
お盆の過ごし方は家によって本当に様々なので、最初はその家のやり方が分からなくて当然です。
何でも教わる気持ちでお義母さんに聞きながら、一つずつ覚えて行きましょう。
- 日時
- 用意するもの
- 前日までのお墓掃除について
- 当日の動きについて
日時は7月か8月か地域によって違いますので早めに確認を!!そしてお盆の期間中ならいつでも良い訳でもありません。
親戚が集まるならその日に合わせないといけないですし、墓掃除のために早めに行った方が良い場合もあります。
用意するものは主にお寺へのお礼やお墓に持っていくものです。
一般的には線香や供花、お供え物、掃除用の軍手や雑巾、ゴミ袋などが必要ですが義家族の方で用意されるものもあります。
私は供花やお供え物を用意するのは義家族の役目だから不要だが、お寺へのお礼は用意するよう言われました。
近くのお店で良さそうな物を調べ、○○円くらいで○○個入りのお煎餅で大丈夫でしょうか?と細かく確認しましたよ。
お義母さんも私に配慮してくれて、あまり細かく言えなかったそうなので、しっかり聞いて良かったです。
「何でも聞いてくれるから間違いなく確認できて安心」と言ってもらえて、信頼関係が生まれた気がします。
結婚後こそ覚えておきたいお盆の知識とお墓参りの手順

何も知らないと何も聞けませんが、一般的にやるべきこと、流れを知っていれば
「お花やお供え物などはどのような物を用意したら良いでしょうか?」
「お墓の掃除に必要な物はありますでしょうか?何をしたら良いでしょうか?」
と具体的に確認できますよね。ここでは一般的なことを書いておきます。
そもそもお盆とは
お盆とは、亡くなった家族やご先祖様の霊をお迎えして供養する期間、その行事のことです。
年に一度、霊が浄土から帰ってきて家族とひとときを過ごし、またあの世へ戻っていくと言われています。
12日までにお墓の掃除をしておく
13日はご先祖様をお迎えする日
迎え火や盆提灯でご先祖様をお迎え、精霊棚を用意しおもてなしをする
またはお迎えに行くため墓参りをする(両方する場合もある)
14、15日は法要、供養の儀式を行う
16日はご先祖様をお見送りする日
送り火を焚いてお見送りをする
精霊棚を用意したり、部屋の掃除をしたり、送り火や迎え火、香典返しの準備など、本格的なお盆を迎える家は大忙し!!
上手くお手伝いをして気持ちよく過ごせると良いですね!!
お墓参りの手順
- 墓地に着いたら桶と柄杓を用意し桶に水を汲む
- ご先祖様の墓石に手を合わせて挨拶する
- お墓周りの草むしりや落ち葉を拾い綺麗にする
- 墓石をタオルやスポンジで綺麗にする
- 周りの外柵や墓誌、花立てや線香立ても綺麗にする
- 墓石全体に桶の水を掛けて清める
- お供え物、仏花、線香を供える
- 個人に近しい人から順に、手を合わせてお参りする
- お借りした桶と柄杓を綺麗にして元の場所に返す
間違っても「一般的にはこうですよね」「本にはこう書いてありました」などと言わないように気を付けてください。
あくまでも基礎知識程度に考え、その家のしきたりややり方を教わりましょう。
結婚後のお盆に自分の実家優先で帰省したらどうなる!?

お盆に本格的なことはしなくても、息子夫婦に帰省して欲しいと考えている義両親は多いものです。
親戚の集まりが無いからと思ってよく考えず自分の実家に帰省してしまい、トラブルになってしまった例をご紹介します。
結婚後のお盆帰省についてのトラブル例

そんなつもりは全然無いのに、お盆は夫実家に帰省が当然と思われているとは知らなかった故のミスです。
きちんと理由や事情を連絡しておけば良かったですね。
お盆は夫の実家に夫婦で帰省するのが常識!!と考えている人もいるので、事前に夫と相談し、よく確認しておきましょう。

俺の実家ではゆっくりできないから帰省したくないってワガママ過ぎるでしょ。両親も帰省を楽しみにしているのに、自分の実家へばかり帰るのは妻としてどうなの?
結婚したら夫婦そろって自分の実家へ帰省したい、という男性側の気持ちも分かります。
年に数回、夫に親孝行(家族で会いに行く)させてあげませんか?
新しい家庭を築き、立派に成長した姿を見せて両親を安心させてあげたいのではないでしょうか。
「いびられるから二度と行きたくない」と思うようなことが過去にあったのなら別ですが、そうでないのなら妻の責任と思い笑顔で行くのが優しさです。

「無理してこなくても大丈夫だからね」と言われていたので他の予定もあり帰省しなかったら、他の親戚から、お義母さんが「お盆に帰省もしないダメな嫁、気遣いが足りなくて困るわ~」と言いふらしていると聞いてショック…
これは私の友達の話です。本当は来て欲しかったならそう言って欲しいですよね。エスパーじゃないんだから!!
とにかくお義母さんの言葉を鵜呑みにするのは危険です。慎重になり過ぎるくらいの気持ちで、真意を読み取りましょう。
帰省についてのトラブルを回避するには、夫とよく話し合ってルール化する方法がおすすめです。
例えばこのような方法があります。
- お盆とお正月に両実家へ交互に帰省する
- 連休のうち1泊だけはお互いの実家に帰省する(自分の実家なら自分は先に行っておく、帰る日を延ばすなど)
- 同じ日数、同じ回数ずつ帰省する
義家族のお盆の重視度、また距離やお金の問題、仕事との兼ね合い、自分の両親の都合や体の具合なども考えなければなりませんよね。
最初にルールを決めてしまうと後が楽ですよ。夫の実家へばかり帰省しなければならないなんてことはありません。
夫の両親も自分の両親も同じように大切に、お互いが納得できるルールにしましょう。
本音は毎回自分の実家に帰りたいかもしれませんが、結婚すると嫁としての責任もあります。
独身時代のように、自分の地元や実家を優先してばかりではいられない立場になったと理解することが大切です。
結婚後もお盆は自分の実家に帰りたい人へ
そうは言ってもお盆は絶対に自分の実家に帰りたい、地元大好き実家大好き、自分の親も大切にしたい、という人もいますよね。
お盆に自分の実家へ帰りたいと思う理由は様々です。

夫の実家は近くていつでも行けるけれど、自分の実家は距離が遠くて長期休みにしか帰れないから長期休みは全部自分の実家(地元)に帰りたい!!

夫の実家は飛行機の距離、家族皆で帰るとお金が掛かるのでお盆は近くの私の実家へ、夫の実家は混まない時期に行けばいいわよね。

正直嫁姑の仲が良くないので形だけ、年一回お正月に帰るのが限界…
とある結婚相談所のデータでは、意外にも半数が夫の実家へは帰省していないとの結果が出ています。
どちらにも帰省しない、自分の実家のみ帰省する、という意見が合わせて半数です。多いと思いませんか!?
働く女性も増えましたし、帰省には時間もお金も掛かるので各自の実家へ帰るという人も多くなってきているのですね。
お盆にどうしても自分の実家に帰省したい場合、まずは早めに夫に相談しましょう。
自分の実家は遠くて長期休みにしか帰省できないから、自分の実家に帰省したい等と理由を説明します。
自分はお盆休みの無い会社だからどうしても帰れない、母の体調が良くない…
と言うことにして今回は自分の実家に帰りたいと正直に言うのもありです。
そのときに、義実家のお盆への熱量をよく確認してくださいね。
本格的なお盆を迎える家だとしたら、行かない選択はかなりの覚悟が必要です。
義実家への対策、伝え方やフォローも考えておきましょう。
そして今回のお盆は夫の実家へは帰省しないことにするか、夫だけで帰省してもらうことにします。
しかしいつも後回しにしていては、どう言い訳しても印象が良くありません。
お盆に帰省できない理由をきちんと伝え、お正月には帰省する約束をする、来年のお盆は帰省する、など代替案も伝えましょう。
私ならどちらも行ける距離であれば、先にサクッと夫の実家に1泊し、残りは自分の実家に帰省します。
各家庭で正解の形は違うので、よく話し合って上手く妥協点を見付けられると良いですね。
まとめ

- 結婚したらお盆帰省は義実家を優先した方が良い
- お盆は夫実家に帰省するものと考えている両親世代の人も多いので帰省は慎重に
- お盆の帰省で義実家を優先することは、親族間トラブル回避にもなる
- お盆の帰省で揉めないことは、将来の子どもと祖父母の良好な関係のためにもなる
- 持ち物は数珠とエプロンを忘れずに、アメニティや自分の飲み物も持参すると自分が楽
- 手土産は相手の好物や地元の特産品、日持ちするものが喜ばれる
- 会話に困ったときは、夫の子どもの頃の話をしてもらうと間が持つ
- お手伝いは積極的に!キッチンに入るときは要注意
- 夫には義家族とのやり取りで困ったら(いびられたら!)助けて貰えるようよく言っておく
- お盆の迎え方は家によって違う、用意するものや動きはお義母さんに確認
- お盆はご先祖様をお迎えする行事、やることやお墓参りの基礎知識は覚えておこう
- 軽い気持ちで自分の実家を優先して帰省したらトラブルになる可能性もある
- 帰省について夫とよく話し合い、ルールを決めておくと後が楽
できれば夫の顔を立てて、義家族や親戚と波風立てず上手くやっていくため、良い嫁と思ってもらえた方が絶対良いです。
相手によってはどうしても難しい場合もありますが(笑)
行くと決まったら下準備をしっかりして、数日だけでも良い嫁として上手くやってきましょう。
同居されている方の苦労に比べれば、数日くらい頑張れますよ。
何より義家族(嫁としては特にお義母さん!)と気持ち良く仲良くやっていくのが理想ですよね。
せっかくの長期休みです。良いお盆をお過ごしください。
結婚したのにお盆に帰ってこないなんて非常識よ!!自分の実家に帰る時間があるのに、こちらには顔も見せないなんて、私たちを大切にする気は無いのね。