警察官の検挙率はボーナスに反映されるって本当?その実態を徹底調査!

私たち一般市民が安全に暮らすことができるように社会を守ってくれている心強い存在、警察官。

偶然に事件や事故の現場にでも居合わせるかでもしない限り、日常生活の中ではなかなか実際に接する機会はないですよね。

家族や友人に警察官がいるという場合を除けば、ドラマや映画でのイメージの方が強いのではないでしょうか。

しかし、フィクションの物語では犯人が確保されて、事件の全容が明かされればそこでおしまい。

お手柄を上げた警察官の給与明細までは見せてくれません。

巷では「検挙率を上げるのに貢献した警察官は、ボーナスを上乗せしてもらえるらしい」だなんて噂も耳にします。

警察官のボーナスって、一体どうなってるの?検挙率とは関係があるの?

そんなあなたの疑問にお答えするべく、徹底的に調べてみました!

 

 

警察官の検挙率とボーナスに関係はない!

結論から言うと、いくら検挙率を上げたからと言ってその年のボーナスが上がるといったことはあり得ません。

私の感覚ではちょっと意外な事実だったのですが、皆さんはどうでしょうか?

だって、お手柄を上げたらその分評価されたいのが人間です。

もちろんお褒めの言葉だってとても嬉しいものですが、社会人の場合、最もわかりやすい評価というのはやはりお給料。

一般企業でも、業績が良かった社員はお給料に上乗せして、インセンティブがもらえたりする会社もありますよね。

場合によっては自らの命も危険にさらされかねない警察官にだって、そういうものがあってもいいような気もします。

でも、そういった事実はないとのこと。そこにはどうやら様々な事情が絡み合っているようなのです。

 

警察官の給料やボーナスはどうやって決められている?

ボーナスって、そもそもなんでしょうか。一般的に「賞与」と呼ばれるものですね。

月々のお給料とは別で支給される、ご褒美のようなお金です。

社会人としてお勤めしたことのある方はよくお分かりのはず。私たちの就業意欲が高まる、重要な条件のひとつですよね。

これは私自身の経験ですが、自社の売り上げが好調だった年は夏も冬も少し多めにもらうことができて嬉しかった記憶があります。

では警察官の場合は、その売り上げにあたると言い換えることもできる検挙率が反映されているのではないか?

というのが、私たち一般市民の感覚で思い至るところなのだと思います。

警察官は公務員であるということは皆さんご存じですよね。

国家公務員採用試験か、各都道府県警察本部が実施している警察官採用試験のいずれかに合格することが警察官になるための第一歩。

ですので警察官は国家公務員か、もしくは地方公務員のどちらかに属しているということになります。

余談ですが、この国家公務員試験に受かった方が、主に警視庁に属することになる「キャリア」などと呼ばれる方々だそう。

私は趣味で事件ものの小説などをよく読むのですが、この「キャリア」や「ノンキャリア」という言葉、よく目にしますね。

そしてその公務員の給料というのは主に、私たちが納めている税金の中から支払われているということも周知の事実。

正確には、全てが税金によって賄われているわけではなく、国からの交付なども含まれていますけどね。

では、その支給額がどうやって決められているのかというと、内閣に属する人事院という行政委員会が法律に準じて定めています。

この決め方には、民間企業とあまりに大きくかけ離れた額にならないようにといった視点も含まれているのです。

一般的に、ボーナスに限らず公務員の給料は高いというイメージもありますよね。

中でも、危険も伴う職業である警察官ならば尚更なのではないかと考えてしまいますが、そういうわけでもないようです。

ちなみに警察官の平均年収を見てみると、約700万円とのこと。

サラリーマンの平均が約430万円と言われていますので、俗にいう高給な職種であることは確かですね。

しかし、民間の企業でもこのくらいの年収に届く会社はあると思いますし、他の職種でも考えられないほどの額ではないはず。

個人的には、もっとたくさんもらっているイメージを勝手に抱いていました。

 

検挙って何のこと?検挙率はどうやって算出されているの?

「検挙」という言葉についてですが、聞いたことはあっても正確な意味まで理解できている人は少ないと思います。

ざっくり言えば、任意に基づいた取り調べ、その後の書類送検などをひっくるめて検挙と言います。

「うーん…だから?逮捕とは違うの?」と思いますよね。よく似ているのですが、ちょっとだけ意味合いが異なります。

ちなみに逮捕というのは、被疑者の身体を拘束して、強制的に留置すること。

十分な証拠が確保できていて逮捕状が出ている場合や、確実に今現在犯罪を犯していることが明らかな場合に適用される措置。

もちろん大きな意味では、逮捕した場合も検挙に含まれるのですが、そうではない場合も検挙は検挙です。

つまり、犯罪において被疑者を特定したというのが、「検挙した」ということ。

その後、逮捕される場合もあれば、されない場合だってもちろんあります。

では検挙率とは何かというと、犯罪認知件数に対する検挙件数の割合のことを言います。

犯罪の発生は、被害届が受理されたり、もしくは通報を受けるなどした時点で認知となります。

この総数が認知件数といわれるものですね。

なんだか漢字がいっぱいでわかりにくいですが、噛み砕いて言えば認知された犯罪のうちどれだけ検挙されたかという割合のこと。

これは警察内ではかなり重要視されているのです。言い換えれば成績のようなものですからね。

どれだけ犯人を特定できたのかという数値ですから、高ければ高いほどいいですよね。

逆に、あまりにも低すぎると問題視されてしまいます。

そしてここで言う犯罪とは刑法犯と言って、強盗や殺人、窃盗等の凶悪犯罪を指します。

ただし死者が出ていても、業務運転過失致死傷や危険運転過失致死傷、つまり交通事故の類は含まれていません。

これは毎年必ず「警察白書」という統計資料にまとめられて公表されています。

なんとなく知っているつもりだった「検挙」という言葉。逮捕との違い。おわかりいただけたでしょうか?

ドラマや小説で目にしてなんとなく、わかったようなつもりになっていましたが改めて調べてみると「なるほど」ですよね。

 

 

検挙率がボーナスに関係するように噂されるのはなぜか?

警察官のボーナスはどうやって決められているのか。そして検挙率とは何かについてわかったと思います。

それではなぜ検挙率がボーナスに影響しているような印象を持つ人がいるのかということについて、考えてみましょう。

皆さんは、実際に街で目にしたことのある警察官と言えばどのようなシチュエーションが思い浮かびますか?

よく通る場所に交番があるとすれば、交番の前に立っているお巡りさんの姿でしょうか。

ちなみに私はと言うと、つい最近自宅に突然訪れた、今住んでいる最寄の交番のお巡りさんの顔が思い浮かびます。

不意にインターホンが鳴ったので出てみたら、「〇〇交番の××です」と、もちろん名乗ってくれたのですがとても驚きました。

そんなことでもなければ、交通の取り締まりをしている警察官の姿を思い浮かべる方は少なくないのではないでしょうか?

最近では、飲酒やあおりなどの悪質な運転による事故も増えていますので、常日頃から強化されている傾向にはあります。

しかし、その中でも特に強化される時期というのがあるんです。

 

交通取り締まり強化シーズンが私たちに与える印象

私自身、車の運転をすることはないのですが、それでも思い浮かぶくらいなので普段運転をする方であればもうおわかりのはず。

そう、年末年始ですよね。交通取り締まりの大きな目的はもちろん交通安全、つまり事故の防止。

事故に繋がるような要素が普段よりも多くなりそうな時期には、必然的に取り締まりを強化する必要があるというわけですね。

私たち日本人が、年間を通して最も飲酒する機会が増え、浮足立つシーズン。

気のゆるみが大きな事故を引き起こすことのないように見守ってくれているんですよね。

その結果、私たちの中で「年末にかけて警察気合入ってるわぁ」という印象が無意識のうちに形成されているのではないでしょうか。

もっとも、警察官に限らず公務員のボーナス支給日というのは法律で決まっています。

時期的には他の職業とほぼ一緒で、夏は6月30日、冬は12月10日と固定されているのです。

民間企業であれば、財政状況によって前後することもあると思いますが、公務員の場合は年によって変更されたりもしません。

「そろそろボーナスも入るし、今月は余裕♪」と思い、調子に乗って買い物をしたらその時に限ってボーナスの支給がずれ込む事態。

余裕だったはずがまさかのピンチを迎えてしまうことに…なんて苦い経験、皆さんにはありませんか?私はあります(笑)

それがなくて、マネープランを立てやすいのは羨ましい限り…という余談はさておき。

年末にかけてどれほど検挙率を上げたからって、ボーナスはすでに支給されているってことですから無関係なことがわかりますね。

ただ、個人的には取り締まりの強化って、とても抑止力が強いと思いますのでぜひ続けていってもらいたいです。

ちなみに我が家への警察官の訪問の理由は、「巡回カードの記入にご協力をお願いします」とのことでした。

住所や電話番号、本籍や緊急連絡先などの記入を求められたのですが、有事の際の対応に困らないようにだそうです。

こうして何かが起きる前から、安心や安全のために活動してくれているんですね。

断じて悪いことはしておりませんので、ご心配なく(笑)

 

交通違反で徴収される罰金はどこへ行く?

交通取り締まりが強化されている状況と、警察官の給料やボーナスが関係しているように思えてしまう。

それはやはり、お金が絡んでくるからなのではないでしょうか。

「犯罪を犯したことがある」という人はほとんどいないと思います。

でも「実は、交通違反はしちゃったことがある」という人はいるでしょう。

交通マナー違反を犯してしまった場合、その内容に応じて罰金や反則金の支払いが求められますね。

一般に「罰金」と呼ばれることが多いですが、実は罰金と反則金の2種類があるんです。

罰金は、交通違反以外の犯罪でも求められることがあるのはご存じですよね?

ニュースなどで「〇年以下の懲役、または〇円以下の罰金」などという文言を耳にしたことがあると思います。

つまり罰金とは、刑事処分を受ける内容、「前科」がついてしまうような違反の際に求められるもの。

具体的には、危険運転過失致死傷、無免許運転、飲酒運転などがあてはまります。

一方、反則金というのは、前科のつかない軽微な違反の際に求められます。

こちらには、駐停車違反や信号無視、スピード違反、携帯電話使用違反などが含まれます。

「違反をするとお金が徴収される場合がある」ということは運転する人にはもちろん、そうでない人にも広く知れ渡っています。

なんとなく「多く取り締まればその分反則金が入る=給料が増えるのでは?」と思ってしまう人がいるのはわからなくもありません。

しかし、あのお金で警察官の懐が潤うという事実はないんです。

では何に使われているのかと言うと、しっかりと交通安全対策に活かされているのです。

郵便局や銀行などを通して、反則金は国庫つまり、国のお金を保管する場所へと納められます。

その後、「交通安全対策特別交付金」という名前で、都道府県や市町村に交付されるんです。

この額も、土地ごとの人口の集中度であったり、交通事件の発生件数であったりといった要素を鑑みて決められています。

具体的には、信号機やガードレール、道路標識、カーブミラー、歩道橋の設置などに使うように定められています。

 

制服ってスゴイ!取り締まりの犯罪抑止力

「警察官の制服を身に着けた人が道に立っている」という事実だけでも、マナー違反者への影響は絶大だと感じます。

私も普段ただ普通に道を歩いてるだけでも、警察官を見かけると「ちゃんとしなくちゃ!」と思います。

もちろん、後ろめたいことなんて何ひとつもしていないのに、です。これに共感を覚える方も多いですよね?

ちなみにこれは、「制服効果」と言われるものの一種です。

例えば、不審な訪問があっても、インターホンをとってよく見る宅配業者の制服を着ている人が映ると安心します。

他には、医者や看護師の白衣を目にしただけで緊張してしまい、普段よりも血圧が高くなってしまう人もいます。

そのくらい、「制服」というものが視覚的に人の心理へ作用することは証明されています。

ちなみに、警察官の制服と言えば紺やブルーを基調としていますよね。

誠実さや清潔感を感じさせるということから採用されているカラーです。

青という色が複数群れた時はそれに加えて、威圧感などの要素が大きくなるんだそう。

制服ひとつとっても、様々なことを考慮して作られていることがわかりますね。

 

 

警察官個人の検挙率が給料に影響しない理由とは?

「検挙率を上げるとボーナスが増えるのではないか」というのは、私たちの勝手なイメージによるもの。

実際はそんなことはないのだということがわかりましたね。

でも「ボーナスに反映されるようにした方がモチベーションのアップに繋がり、全体の検挙率が上がるのでは?」とも思いませんか?

単純に考えれば、確かにそうなのですが、そのようにしないことにも理由があるのです。

 

地域格差が生まれてしまう

犯罪の発生率が高そうな地域と、そうでない地域というのは特に知識がなくても、誰にでも想像ができると思います。

都心の繁華街などは、治安が悪そうなイメージがある人が多いと思いますが、犯罪発生率は人口の密集度に比例します。

全体の人口が多ければ多いほど、その分よくない行いをする人の数も増えることは自然の摂理ということです。

ですからどうしても、人口の多い土地に属している警察官の方が犯罪の捜査に関わる機会が多くなる傾向にあります。

人口の少ない地方などに属する警察官は、犯罪発生率が低いところで勤務しているわけです。

そうなると、検挙率を上げる以前に犯罪に関わる機会自体が少ないですよね。

このように、検挙率は地域によって差が出るのが当然なのです。

給料に地域格差が生まれてしまうのを防ぐため、公平性を保つために検挙率は給料へ加算されないことになっているんですね。

 

誤認逮捕など冤罪を生むおそれがある

子供の頃、「次のテストで100点取れたらお小遣いアップしてあげる」などと親に言われて、俄然やる気が出たという経験はありませんか?

親にしてみれば、たかだか500円や1000円程度で勉強を頑張ってもらえるわけです。

まだ自分で稼ぐ手段のない子供にとってはおいしい話。win-winの条件。

ですが、警察官にこの条件を与えないのは、そのやる気が思わぬ悲しみを生んでしまう危険をはらんでいるからです。

検挙することに躍起になってしまった結果、本当は悪くない人を捕まえてしまうということがないとは言い切れない。

警察が人を捕まえるということは、個人の人生に大きな影響を及ぼす、責任重大なことですよね。

悲しい間違いが起きないためにも、検挙率とボーナスの関係はない方がよいということです。

 

 

まとめ

  • 検挙とは犯罪を起こした人物を特定すること。検挙率とは、警察で認知されている犯罪のうち、検挙することができた割合のことを指している。
  • 警察官の検挙率とボーナスの額に直接の関係はない。検挙率を上げることに貢献してもボーナスが増えることはない。
  • 検挙率がボーナスに影響しているように思われているのは、私たち一般人の勝手なイメージによるところが大きい。年末にかけての交通取り締まり強化などの印象も強く受けていることがうかがえる。
  • 交通違反の反則金は、使い道が決まっている。警察官の給料になることはない。
  • 警察官のボーナスの支給日は毎年決まっている。また、支給額は法律に則って決められている。
  • 犯罪発生率が高いところに属するために給料が高くなる、そうでないために安くなるといった地域格差が生まれないように配慮されている。
  • 冤罪などの悲劇を生まないためにも、警察官の検挙率とボーナスは関係をさせないべきとされている。

いかがでしたか?警察官のボーナスと検挙率の関係性について、疑問は解決できたでしょうか。

検挙率を上げているのは、お金のためなどではなく、自身の職務に対する強い正義と責任感のなせる業ということですね。

私たちはくれぐれも、社会のルールをきちんと守って暮らしていきたいものです!

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田舎が大好きな都民。主成分は犬とアイドルとアルコールとコーヒー。好きな色は赤、好きな季節は初夏、好きな時間は深夜、好きな映画は重苦しい邦画、好きな本はミステリー小説、好きな場所は動物園、好きな旅行は温泉一人旅、好きなお菓子は大福。