「きらいな野菜を消費するために作った料理が、自分で作ったからなのか、なぜかおいしかった」ということ、ありませんか?
私は昨日、いただき物のナスを減らすのに、野菜カレーを作ったんですが、きらいなナスでさえも不思議とおいしく食べられたんですよね。
良いナスだったからなんでしょうか?だったら、自分で栽培したものは…?夢がふくらみます。
いつかは家庭菜園で野菜や植物を自給自足してみたい!
でも、今のお家では、西日しか当たらないから難しいかも、というあなた。
心配はいりません。西向きのお家でも日当たりを気にせず栽培する方法があるんですよ。
ベランダ栽培だけでなく、お部屋の中でも家庭菜園ができちゃいます!
そして、西日を克服するにはLEDライトが大きなカギを握っていたんです。
目次
家庭菜園は西日に惑わされなくてもできる!

家庭菜園は、自宅で食材を作れるし、野菜への愛着や興味がわくので、素敵ですよね。
初心者でも簡単にできたり、オシャレにできるなど、私たちの生活に身近なものになろうとしています。
家庭菜園って、実は一回コツをつかんじゃえば大して難しくないんですよね!つかんじゃえばの話ですが。
私はズボラなのでより簡単な方法を求めてしまいます(笑)
ちなみに、ズボラ菜園士なあなたにぴったりの記事もあるので、よかったら見てみてください。
とはいえ、日差しがきちんと当たらないと良く育たないんじゃないかと心配になってしまいますよね。
家庭菜園は西向きのお家でも日差しに惑わされることなくできるんです。
まずはお住いの西日にまつわる苦労や、色んな工夫をしている方々の声を聞いていきましょう。
西日にまつわる苦労
- 日当たりが気になる
- 午後からしか日が当たらない
- 真夏以外は半日陰状態
- 冬に日が入るのは2時間程度
- 強烈な西日で夏は夜まで暑いままのことも
強い西日を浴びていると、地面の温度が上がり、最も水の少ない時間に葉や根が高温にさらされて、へなへなになってしまうんです。
植物や野菜が育つ日当たりにベストな方角は南から東なんだそうです。
畑仕事でも、畝を作る方角によっては日陰ができたりしますので、色々関係してくるんですよね。
畝作りでの方角に詳しい記事はこちらにあるので、参考にしてみてください。
では、このような悩みを解消するのにどのような工夫をしているのでしょうか?
西日でもコツコツ育てる工夫

西向きのお家の人がやっている工夫は大きく分けて「日の当たる時間を確保する」「日の当たるように場所や高さを調整する」この二つです!
【日の当たる時間を確保する】
西向きのお家だと、お昼過ぎや午後からだんだん日が当たり始めます。そこがねらい目です。
14:00~18:00(日没)の間、日が当たる状況なら成長は遅いものの栽培はできるんですよ。
植物は午前中に活発に光合成すると言われていますが、午後でも日に当たる環境や時間を確保することで、光合成をすることができるんです。
植物が育つ条件があるのでコツコツ合わせてあげてるのが良いと思います。(自然と性格までコツコツタイプになっていくかもしれませんね。)
【日の当たるように場所や高さを調整する】
例えばマンションのベランダでプランター栽培をするとき、壁が高すぎて日陰ができて困ってはいませんか?
それを、日が当たる高さまで調整してあげる、これだけでお日さまの光問題は一気に解決に近づきます!
- プランターの下にひな壇やボックスを置く
- 手すりにそのままひっかけてしまう
- プランターバッグなどでつるしてあげる
西日対策としては、これが直接的にクリアできる方法の数々だと思います。
昼過ぎから午後の時間で日の当たる時間を確保する
日の当たる高さや場所を調整する
では、そもそも西日のことを考えずに、ひらりとかわしてしまう家庭菜園の方法はないものでしょうか。
それが、あるんですよね。水耕栽培(すいこうさいばい)について、このあとじっくりお話したいと思います♪
家庭菜園で西日を気にせずできるのは水耕栽培

水耕栽培とは、いったい何かというと、植物を土ではなく、水だけで育てる方法のことを言います。
これをうまく利用すれば、西日なんて、なんのその。
お部屋の中で育てる方がほとんどなので、全く気にしないで栽培することができちゃいます。
どうして西日だと育たないといわれるのか

西日だと、植物がうまく育たないという話をよく聞きますよね。
一日の中で、活発に光合成する時間が10:00~12:00なので、その時間に日差しを浴びれなくて成長が遅くなってしまうからです。
植物は光合成で酸素を出してくれますし、葉っぱから水蒸気を出したり大忙しです。
呼吸にかかる負荷を自分で調整しながら育つので、心地よい環境にしてあげることですくすくと育つんです。
しかし、植物の種の中には、好光性種子、嫌光性種子というように、日光の好き嫌いが分かれるものがあるんですよ。
ということは、日の光を必要としない植物なら西日を気にしなくて良いですよね!
西向きのお家でも困らずに育てられる、野菜を簡単にあげてみました。
弱い光でもなんとか育つ | サラダ菜、ハーブ類、ネギ、ホウレンソウ、コマツナ |
弱い光を好み、半日陰で育つ | セリ科、レタス、シソ科、キク科、キノコ類 |
暗いところが好き、完全な日陰で育つ | ミツバ、モヤシ、ミョウガ |
特に、葉物野菜は水耕栽培との相性がいいので、始めやすいんですよ。
これ以外でも、もちろん水耕栽培はできます。そして、日差しもLEDライトがあれば問題解決できてしまうんです!
西日ではなくLEDライトを取り入れよう

植物が育つには、3つのの条件がそろっていればうまくいきます。
- 「日光があること」・・・光合成ができる
- 「水と土があること」・・・水分と栄養を吸収できる
- 「育ちやすい空気があること」・・・呼吸ができる
この、日光を得られないときにはLEDライトに変えることで光合成のサポートをすることができます。
そして、LEDライトの中にも、家庭菜園専用のLEDライトがあるんです。初めて知りました!
家庭菜園用のLEDライトって何?
【スイッチ付新発売】工学博士の植物栽培用赤青LED 長さ16cm「スイッチ付おひさまのLED」
こちらは、蛍光灯タイプです。両面テープや結束バンドなどで簡単に取り付けることができます。
野菜が自然に育つ光を出せるように研究されて作られています。
植物に必要な光をもらうことで、お部屋の中でも栽培ができるんです。
光を当て続けるのではなく、タイマーで適切なタイミングを自動コントロールしてくれるものもあります。
通常のLEDと何が違うかというと、光が濃い紫色をしているということです。
だっ、大丈夫です、あやしくはありませんよ(笑)
光の3原色を思い出してください。赤、青、緑色が合わさると白になりますよね。
植物は緑色を反射しているので、人間の目には緑色に見えます。植物が育つのに必要なのは、足りない色、つまり緑以外の二色ということです。
赤は光合成のサポート、青は植物を大きくするのに適しています。
赤と青を同時に照らすので紫色ですが、LEDライトの中には、赤青比を設定して、別々に照らしたり、色の濃さを調整したライトもあるんです。
蛍光灯式、電球、コード状になっていたり、クリップタイプもあるので、色々な使い方ができますよ。
水耕栽培の良いところって何?

水耕栽培の良いところは植えるのも育てるのも手間がかからないことです。
- 植え寄せが簡単
- 匂いがない
- 清潔感がある
- インテリア、観葉植物にもなる
- 虫がわかない、農薬を使わない
- LEDライトを使えば24時間成長させることができる
- 冬場も日照時間も心配ない
土栽培やプランター栽培だと、土や肥料の匂い、野菜がそれぞれに持つ匂いがしますよね。水耕栽培だとそれがありません。
また、日に当てるのに、外で栽培していると、いつの間にか虫がついていたりします。野菜や植物に害があったり、葉っぱを食べられてしまうかもしれません。
虫がわかないように薬をまいたとしても、植物にもそれを食べる私たちにもゆくゆくは害が出てしまいます。
水耕栽培なら、お部屋の中での栽培なので、めったに虫がわくことはありません。
虫もつかないから、薬をまく必要も、手間もないんです。
家庭菜園のセットに砂利を使ったりLEDスタンドを自作したりしよう

ここまで、西日のお家の人に家庭栽培をするなら水耕栽培がおすすめだとお話ししました。
家庭菜園用のLEDライトを使うだけで、本来の日差しを浴びるより植物をすくすく育てることができるんです。
その栽培セットは、電気を通さないといけないくらいだから大変じゃない?と思ったあなた。大丈夫です!
- 培地を準備する
- 容器を準備する
- LEDスタンドを準備する
これだけです。もちろんLEDスタンドがなくても水耕栽培はできますが、ひとつずつお話ししていきますね。
培地にスポンジや砂利を準備しよう
水耕栽培は大きく分けて二つの育て方があります。お水だけだと思っていたのですが違いました!
ひとつは、水だけで栽培すること、もうひとつは人口の培地で栽培することです。
【スポンジ】

種から発芽されるのに、ベッドになるものにはスポンジが一般的です。
2層などに分かれているものを選ぶと、種がしっかり絡みついてくれるので良いでしょう。
スポンジに根を生やしたらきちんと絡みついてくれるんですよね、芽が出た土台もきちんとしていて安定感があります。
【砂利】

HOME DECO カラーサンド
スポンジと比べて発芽しやすいらしいんです。浅めのピルケースなどに小分けして、発芽させた後にスポンジに培地を変えて育てることもできます。
もちろん、砂利のまま他の容器に入れ替えて育てることもできますよ!
こちらのは、ダイソーでも見つけることができました。色付きだったり、粒の大きさも違うので、発芽の時には、粒が小さいものを使うのをおすすめします。
粒が大きいものは、ハイドロコーンと組み合わせるなどデザイン性もたくさんありますよ。この後紹介しますね!
砂利は重り代わりになるので、ペットボトルの底などに敷き詰めるのもいいですね!
【ハイドロコーン】

ハイドロコーン、ハイドロボールと呼ばれています。粘土を高温で焼いた人口の土やゲルボール状のものなどさまざまです。
ここから酸素を植物に与えたり、水を貯めておいたりします。土よりも吸水性がなく、水やりの回数も少ないのがメリットです。
しかも、無菌なので、虫がわいたり、ニオイが発生することがありません!すごい!
ハイドロコーンだと寄せ植えもできるので、お水だけの栽培よりもできることの幅が広がります。
【根腐れ防止剤も忘れずに】
水だけの栽培でも、ハイドロコーンを使っても、どちらも根が水に触れている時間が長くなるので、根が腐ってしまいます。
きちんと洗ってあげたり、定期的に古い根を切り落とせばいいんですが、腐るのを防ぐために、根腐れ防止剤(ゼオライトなど)で水質を良くし、清潔に保ってあげましょう。
スポンジ、色砂利(レインボーサンド)、ハイドロコーン(人口の土)
根腐れ防止剤も忘れずに
砂利でデザイン性アップ!
自分だけのオリジナルアートを作って、お部屋に飾れたら、とても華やかですね!
砂利や、カラーサンドといったアイテムがあると、一気にデザイン性が上がります。
ゼオライトを細かく砕いて色付けしたもので、保湿力もあるし、無菌無臭なのでとても衛生的です。観葉植物などで、よく見ますね!
カラーサンド植え ミニ観葉植物 ガラス容器 3鉢セット【種類も色もよりどり選べる福袋Cセット】 「ハイドロカルチャー」
自作するには、一袋200円台から販売もしています。カラーバリエーションも豊富で、色を重ねてもにじまないので、小学生でも簡単に作ることができますよ!
容器の準備をしよう
容器には、どんなものをつかってもOK!お家にあるペットボトルでもできるんです。
ペットボトルで家庭菜園をする方法はこちらで詳しくお話ししているので、読んでみてください。
- ガラス
- プラスチック容器
- アクリルケース
- サラダボウル
- 缶
- 磁器
- 陶器
- 布プランター
陶器はデザイン性が高いので、ひとつひとつ可愛いですよね。観葉植物の植木鉢などにも使えます。
ブリキ缶タイプの容器などは、アンティークなデザインも素敵ですね!
また、布プランターはペットボトルなどで作った上からカバーとして利用することもできます。
布プランターって何?と思った方、家庭菜園で大活躍するアイテムですので、ぜひこちらも読んでみてください!
LEDスタンドを準備しよう
お待ちかねのLEDスタンドです。いちからDIYすることもよし、お家にあるものにクリップでライトを付けてもスタンドとして成り立ちますよ!
今回は100均グッズでスタンドが作れないかと探してきました。
【スチールラック】

JOINT RACK ダイソー
スチールラックなら、LEDライトを取り付けるのも簡単です。
組み合わせも自由で、どれだけたくさん集めても100円グッズなら罪悪感もありません(笑)
【アクリルケース】

アクリルケース
アクリルケースなら、ガラスのように割れる心配もないですね!容器でもスタンドでも使えるんです。
容器として使うなら、複数の苗を同時に植えたりもできます。色砂利で工夫して、カラフルにすることもできそうです。
また、大きめのアクリル板にLEDライトを取り付ければ、日中は太陽からの日差しをもらい、日の当たらないときにはライトを当てることもできます。一石二鳥ですね!
他にも、カラーボックスを利用したり、DIYでオリジナルのスタンドを製作したりなど、アイデアも豊富です!
スチールラック、アクリルケース、カラーボックス、木材
まとめ

- 家の日当たりで、西日に悩む方は、日が当たらなかったり、西日が極端に強すぎるなど苦労をしている。
- 日の当たる時間を確保したり、場所や高さを調整したりして、直接的に西日問題を工夫して解決している。
- 西日問題に悩まされないためには、日の光を好まない植物を育てたり、水耕栽培をするのが良い。
- 家庭菜園用のLEDライトというものがあり、光を当てることで植物の成長を促すことができる。
- 水耕栽培をするためのキットは自作することができる。100均グッズなどで、培地からスタンドまで簡単にそろえることができる。
自分の作ったものだからでしょうか、食卓に出てきた野菜は不思議とおいしいんですよね。
家庭菜園をしたいけれど、西日が心配だったというあなた。これからは、LEDライトで水耕栽培すれば解消できちゃいます。
今はオシャレな砂利でも水耕栽培できて、自分だけのオリジナルの栽培セットを作ることもできます。
自家製のお野菜ライフを水耕栽培で始めてみてはいかがでしょうか。
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