朝ごはんのおみそ汁。あなたのお家ではなんの具を入れますか?
そう、ネギですよね(笑)おふくろの味代表ですよね!
今日の我が家の食卓にも登場しました。切るときにはネギの必殺技、アリシン攻撃で目が染みていつも泣かされています!
切るのはきらい、食べるのは大好きな食材、ネギ。
甘さ辛さは品種によって幅広く、日本料理、鍋物料理、さまざまな料理に取り入れられていますね。
そんなネギですが、家庭菜園でもまるでお店のものと同じように立派に育てることができるんです。
しかも、ネギは再生可能。驚くべきことに無限に増殖できちゃう野菜なんです。
今回はその意外な栽培方法にも触れながら、初めての人でも失敗しない地植えでの栽培方法や土づくりついても詳しくお話したいと思います!
目次
家庭菜園でネギを作るなら畑の耕し方や畝幅決めから!

家庭菜園は、プランター派と地植え派で分かれると思いますが、今回は地植えする方法での栽培方法を紹介したいと思います。
土づくりで良い土ができたら、ネギの育ち方も変わります。
では、ネギづくりに良い土の条件とは何かというと、この3つです。
・水もちがよい(植え付けの時にワラなどをかぶせて補助もする) ・通気性が良い、水はけが良い ・適度な酸度である
これが揃えば、病気や害虫の被害にあうことも少なく、育てることができるでしょう。
どのように土づくりするのか実際に見ていきたいと思います。
ネギの良く育つ土の耕し方

畑を耕すときには、深さ50㎝くらいまで掘ってあげると良いでしょう。
水分の多い下の土と入れ替えるとネギが育つのに良い環境になります。
もし畑が広かったり、耕すのが重労働という場合は、耕運機などをレンタルして使うと良いでしょう。
育てたい野菜によって違いはありますが、ネギは酸性に弱いので石灰を多めに入れると良いです。
ネギの場合は、苦土石灰(くどせっかい)のみを撒きます。植え付けの時にも使えるお役立ちアイテムです。
・土を掘り起こし、植物の根やミミズなどの虫を取りのぞく ・鍬で耕して土を柔らかくする(粒を細かくするとフカフカになる) ・堆肥、肥料、石灰を入れる(土に栄養のあるものを混ぜ合わせる) ・畝を作る ・殺虫剤を撒く
これで種をまく準備が完成です!フカフカの土でこれからネギが育っていくのを想像すると、楽しみですね!
プランターでやる場合は、底にネットや玉砂利を敷いてあげると水はけのよい状態が作れます。
ここに培養土を入れてあげたり、肥料で栄養補給してあげれば完成です。
では、ネギを作る工程でこの土たちがどのように活躍していくのか、次で見ていきましょう。
家庭栽培でネギを栽培する方法


産地それぞれの品種を合わせるとなんと60種類以上もあるんです!
味も香りも違うので、それぞれに楽しむことができます。
ネギの個性を生かした、土地ならではの料理も生まれるほど生活に密着しているんです。ネギって奥深い…
大まかに分けるとこのような種類があります。
栽培期間と種類 |
|
1年半ほど |
長ネギ(深谷ネギ、白ネギ) |
3~4か月ほど |
葉ネギ(青ネギ、九条ネギ)、小ネギ(細ネギ、万能ねぎ) |
20日~1か月ほど |
わけぎ、あさつき、芽ネギ、廿日ネギ |
これらのネギの栽培方法を簡単にまとめるとこのようになります。
- 種か苗を選ぶ
- プランターの土作り(葉ネギや球根タイプ)
- 苗床を作る
- 種まき育苗
- 土作り(長ネギ)
- 植え付け
- 追肥や土寄せ
- 収穫
一見やることが多そうに見えますが、1日1行程なので、のんびり作れますよ。
では、実際にネギができるまでの工程やポイントをひとつずつ説明していきたいと思います。
ネギの種か苗を選ぶ

初めての方だと、どのネギが始めやすいかわからず迷ってしまいますよね。
家庭菜園で作るネギにはタイプが3種類あります。「種」「苗」「球根」です。
- 種:葉ネギや、細いネギを育てたい方におすすめ
- 苗:長ネギ類など成長に時間がかかるもの
- 球根:廿日ネギなど。あらかじめできているネギから株を分けてもらい、始める
プランターの土づくり
プランター栽培の初心者の方におすすめは、「培養土」です。手っ取り早く栄養のある土から始められます。
栽培する量が少ない場合には、プランターや育苗箱に培養土を入れて、苗作りをするとお手軽です。
プランター栽培の種まきでいいところは、種が流れでないことですね!
また、何年も作り続けるには、土のお手入れもその都度必要になってくるので、こちらの記事も参考に読んでみでください。
苗床を作る
畑を利用して大量にネギを作りたい方はここから、種を植え、育てていく準備をします。
種まきの2週間前までには苗を育てるための苗床を準備しておきます。
堆肥と元肥を「すき」で混ぜこみ、表面を平らにならしておきます。
種まき~育苗

ネギの旬は冬ですが、一年中育てることができます。甘みのあるおいしいネギを作りたい方は冬に合わせると良いネギができますよ。
一般的には、春か秋に種をまいて、苗が大きくなる頃に植え付けという流れです。
種まき | 植え付け | |
春 | 4月上旬 | 6~7月 |
秋 | 9月中旬以降 | 翌年の3~4月 |
種まきをする際には、高さ10㎝ほどの畝を作ります。畝幅は60~90㎝くらい余裕を持つといいでしょう。
一本線になるように指で溝を作ったら、1~2㎝置きに一列に種まきをし、軽く土を被せます。
その上に草木灰を同じようにしてかけています。芽が出るまでは愛情込めて水撒きしてあげましょう!

ちなみに、ここまでの作業が大変という方は、苗から育てるといいと思います!
市販でも苗だけ売っているので気軽にチャレンジができますよ!
土づくり~植え付け

植えた苗から芽が出て、40~50㎝ほどまで草丈が伸びてきたら、植え付けの時期です。
ネギの苗は、植え付けの前に一度影干しておきましょう。ネダニという虫を防ぐことができます。
ネギはお互いに助け合う性質があるので、2~3本寄せ植えするといいようです。この時に苦土石灰で栄養補給することもあります。
驚くべきことにここまで来たら出来上がりまでお水がいりません!
プランターで育てている場合も、乾いていたら日差しの弱い時間にやる程度でいいそうです。

追肥や土寄せ



ネギは上に上に伸びていくんですが、育つと葉の部分が分かれてきます。
この分かれている部分の下まで土をかぶせてあげることを「土寄せ」言います。
土寄せの目安は、分かれている部分の4~5㎝下までで、ここの土寄せをきちんとすると白い部分が長く伸び、質も良くなります!
定期的に土をかぶせていきますが、長ネギだと4回ほど繰り返します。
ネギ収穫♪

最後の土寄せから1か月ほどすると収穫です!おいしいネギが出来上がりました!

ええ~!なんという生命力でしょう!土はもちろん、お水を与えるだけでもできちゃうんです。
やり方は、葉ネギ・長ネギどちらも3cmほど残すようにして切り落とし、根っこをコップなどに挿して水に浸しておくだけ。
出窓や日当たりの良いキッチンの隅っこでネギを育てることができます。
スーパーのネギでも水に液肥を数滴垂らしてつけておけば、緑の部分がビョーンとすくすく育つんです。すごいですね!
容器は定期的に、丸洗いすると、匂いの防止にもなります!
家庭菜園でできたネギ坊主は有効利用しよう!

ネギ栽培をしていると春ごろにネギの頭の部分がふくらんできます。これを「とう立ち」と呼んで、ネギの花が咲きます。

そうです。このネギ坊主の中の種を利用すればまた再生することもできるし、おいしいうちにネギとして収穫してもいいんですよ。
ここでできた種を、また育ててあげると新しい芽が出てきてやがてネギになります。
すぐに撒くのもよし。冷蔵庫などで保管して9月ごろに撒くのもよしです。
手で簡単に取れるので摘み取ってしまいましょう。 出来たものは早めに摘み取ってあげるとネギが硬くなることがありません。
また、ネギ坊主も食べることができるんです!

では、どんなおいしい料理に変身するんでしょうか?次で紹介していきますね!
ネギ坊主のおいしいレシピ3選!

学生の頃の話なんですが、知人から10束くらいいただいたときに、多いなぁと思いながら少しずつ減らしていたんです。
徐々に食べすすめていってふと見ると、最後の1本にネギ坊主ができていたんです!
なんだこれ!と思って調べたら、収穫してからも自分の栄養で作ることがあるんだそう。勉強になりました!
(そのネギ坊主の部分は、茎の途中まで綿のような蕾のようなものができて食べれませんでした。)
ネギそのものにも血液をサラサラにしたり、風邪の免疫効果があったり、ビタミンが豊富に含まれていたり、とても栄養があります。
そしてネギ坊主にもその栄養価がたっぷり詰まっていて、しかもおいしいんですよ!
ネギ坊主のおいしい料理を3品紹介します!
味付けがシンプルなので、ネギ坊主の歯ごたえのある食感やそのものの味も楽しめそうですね!
これぞ簡単レシピですね!さっぱり食べれておいしそうです。
ネギ坊主で一番メジャーなアレンジ!さくさくした食感にネギ坊主のプチプチが合わさって楽しめそうです!
苦みもあってタラの芽に匹敵するおいしさですよ!
焼いてよし、和えてよし、揚げてよしの3段構えのネギ坊主。一度試してみてはいかがでしょうか。
まとめ

- 家庭菜園でネギを作るにはまず、土づくりから始める。ネギは酸性に弱いので石灰を入れたりして育ちやすい環境を整えよう。
- ネギを作るのには種まきから収穫まで20日から1年半ほどの期間がかかる。
- 市販の苗が売っているのでそれを買って始めれば、手軽に栽培に挑戦することができる。
- ネギが育ってとう立ちすると、ネギ坊主という花ができる。そのままだと新しく種ができるし摘み取って料理にしても良い。
ネギって土から出ている部分が緑色で白い部分が土の中でできていることまではなんとなくわかっていましたが、長ネギなどは何度も土をかぶせてあげていたのは初耳でした。
手間も愛情もたくさんこもった作業がされていたんですね。
土づくりから収穫までの流れ、ネギ坊主の魅力について今回はお話をしました!
プランターでも簡単に作ることができるし、土がなくても育つネギ。
家庭菜園を始める方は一度チャレンジして得すること、間違いなしです。
ネギの種類ってどのくらいあるのかしら?