収穫を楽しみに育てていた家庭菜園。一生懸命育てていたのに…ある日気づいたら苗達に元気がない。えっ、昨日は元気だったのに何で?
そんな経験はありませんか?それ、もしかしたら寒さや風のせいかもしれませんよ。同じことが起こらないよう今すぐに対策をしましょう。
寒さや風対策なんて畑じゃあるまいし家庭菜園には必要ないでしょ。なんて思ったあなた!
いえいえ、家庭菜園でも寒さや風の対策は必要なのです。対策した苗としていない苗では生育にもハッキリと差がでます。
その対策におすすめなのが「あんどん」と「ホットキャップ」
聞いたことがないし何それ?どう使うの?そんな様々な疑問もこれを見ればスッキリ解消!
これで寒さや風なんてもう怖くない!「あんどん」と「ホットキャップ」について詳しくご紹介いたします。
外での家庭菜園はお天気に左右されて初心者には難しいこともしばしば。
このしいたけ栽培キットなら、家の中で育てられて虫が付く心配もなく、必要最低限のお世話で大丈夫です。
道具を揃える必要もないので、自分で何かを育てて食べてみたい、というお子さんにもピッタリですよ。

目次
家庭菜園で苗を守るあんどんとホットキャップ

「あんどん」と「ホットキャップ」は小さな苗達にとってまさに救世主!
なぜ救世主なのか…それは、寒さや風といった苗にとって悪天候と言われる状況からしっかりと守ってくれるから。
苗の周りを囲い守ってくれる「あんどん」と、苗に覆いかぶさり守ってくれる「ホットキャップ」は家庭菜園において、とても重要な働きをしてくれます。
また、寒さや風だけでなく害虫からも守ってくれる優れもの。

と思う方もいるかもしれません。しかし、あんどんやホットキャップを使用せず家庭菜園を行ったために


なんて声もあるのです。収穫を楽しみにしながら育てていたのに、このような被害に遭っては困りますよね。
もちろん使用せず育てる事は可能ですが、植えた苗が元気にすくすく育つためにも「あんどん」と「ホットキャップ」を付けるのはおすすめ。

そんな悩みや疑問に答える為、ここからは「あんどん」と「ホットキャップ」についてさらに詳しくご紹介いたします。
あんどんとホットキャップって何?
そもそも「あんどん」「ホットキャップ」と言われても、頭にハテナが浮かぶ方もいるのではないでしょうか。
まさに私がそうです…正直「あんどん」も「ホットキャップ」も初めて聞きました。
しかし、いざ調べてみると「あー!これか!!見たことある」と頭のハテナがビックリマークに早変わり。

引用:株式会社一色本店
このように育てている苗が囲まれている所を見たことある方もいるのではないでしょうか?
名前は聞いたことが無くても、私のように写真を見たらピンときたという方も多いはず。
写真のように苗を囲って保護しているものが「あんどん」です。
引用:インスタグラム
そしてホットキャップがこちら。その名の通り帽子のような形をしており、苗に被せて使います。
他にもタイプがありますが、写真のタイプが簡単に設置できるので楽ちん。
被せるだけで苗を保護してくれるなんて見た目が可愛いだけではないのですね。
いかがですか?あんどんとホットキャップを聞いた事がない方もイメージが湧きましたか?
あんどんとホットキャップのメリット

あんどんやホットキャップを設置するメリットには
- 防寒対策
- 防風対策
- 防虫対策
があります。順に確認していきましょう。
囲った部分や覆った部分が保温効果により暖かくなる為、寒暖差の影響による生育不良を防ぐ。
昼間は暖かくても朝晩の急激な冷え込みは苗にとって苦痛な状況。
寒さをしのげるよう、冷え込む時期に対策してあげましょう。
強風により苗が倒れてしまう事や折れてしまう事を防ぐ。
風で苗が折れてしまう被害は多く、せっかく育てたのに台無し!なんてことも珍しくありません。
細くて小さな苗は強風に弱い為、生育を邪魔されないよう対策してあげましょう。
害虫による被害を防ぐ。
葉や茎を食べられてしまう等の害虫被害に遭わないように行います。
害虫により苗が病気になってしまう事もあるので、しっかり対策してあげましょう。
苗をこのような状況から守るために、あんどんやホットキャップを使用し、対策を行う事はとても重要です。
まだ対策をしていないという方はこの機会に使用してみてはいかがでしょうか。
あんどんとホットキャップのデメリット

救世主であるあんどんとホットキャップですが、デメリットもあります。それは
- 強風によりあんどんやホットキャップごと飛ばされる
- 専用商品は値段が高い
という事です。防風効果のあるあんどんとホットキャップですが、風が強すぎると一緒に飛ばされてしまう事も…防風対策をしたのに吹き飛ばされてしまっては大変。
また、専用の商品だけに値段が高いのも気になる所。何か所も設置する場合、ここにお金がかかるのは痛いですよね。
代用できそうなものを使って工夫してみるのも良いかもしれません。
あんどんとホットキャップがどういうものかわかった所で、次はそれぞれの特徴と使用方法をご説明いたします。
家庭菜園であんどんを使ってみよう!

「あんどん」は家庭菜園等で、苗を囲むように設置し風や寒さから保護してくれるアイテム。
苗が元気に育つよう上手く利用していきましょう♪

あんどんの保温効果ですが、暑くなりすぎるという事はありません。その為、植えた苗がサウナ状態になってしまうという事はないのでご安心を。
では、実際どのようにあんどんを設置するのでしょうか?あんどんの設置方法についてご説明いたします。
あんどんの設置方法
このようにあんどんを作る為のビニールが販売されています。
あんどん専用のビニールは厚めで丈夫なのが特徴です。

引用:株式会社一色本店
薄いビニールでは耐久性がなく弱い為、このような厚めで丈夫なビニールを使って作りましょう。
【用意するもの】
- あんどんカバー
- 支柱4本
【設置方法】
- 苗の周りに2か所、対角線上になるように支柱を立てます
- その支柱にビニールを被せます
(専用のビニールがないためショッパー袋で代用しています)
- もう2本の支柱をカバーがピンと張るよう対角線上に立て、四角い形になったら完成
この時、虫が入らないようビニールを地面につくまでしっかり下げることがポイント。
支柱は100円ショップでも購入できますが、丈夫な竹や枝などがあれば代用も可能です。
設置期間は?
あんどんは、気温が低い時期に設置します。朝晩冷え込むようならば設置し、暖かくなってきたら外しても大丈夫です。
目安として気温が安定する5月半ばまでは設置していた方がいいでしょう。
また、苗がしっかり成長するまでの間は弱らないよう設置しておいた方が良いいかもしれません。苗の生育状況を確認しながら外すタイミングを判断して下さい。
また、苗が大きく育ち、あんどんの中では窮屈そうならば外してあげましょう。せっかくの苗が中で蒸れてしまいます。
家庭菜園でホットキャップを使ってみよう!

ホットキャップは苗の上から覆うように被せて、寒さや風から保護してくれるアイテムを言います。
広い畑の場合はビニールトンネルを利用する事が多いですが、小規模な畑や家庭菜園でビニールトンネルの使用は難しいですよね。
そのような場合に登場するのがホットキャップ。ホットキャップであれば部分的に使用できるので、小規模な畑や家庭菜園にも使いやすいのです。
先程ご紹介したプラスティックでできたドーム状のタイプの他に、U支柱等を使用しその上からビニールを被せるタイプもあります。

ちなみにU支柱を使用するタイプがこちら。U支柱とビニールがセットになっているものがあり、苗キャップという名前で販売されていました。


他にも写真のようにビニールのみ販売されているものもあり、破れてしまった場合や飛ばされた場合に使用できます。
ホットキャップの設置方法
ホットキャップは、プラスティックでできたドーム状のタイプなら苗に置くだけ♪
但し、土や石等を置かないと飛ばされてしまいますので注意して下さい。
せっかく被せたホットキャップが空へと旅立ってしまいます。
U支柱のタイプは、写真のように支柱を立てて、その上からビニールを被せます。

こちらも飛ばされないようしっかり支柱を立て、ビニールの周りに土や石を置きましょう。
設置期間は?
ホットキャップもあんどん同様気温が低い時期に設置します。
気温が安定してきて、暖かくなるまでは苗が寒さで枯れないよう付けていた方が良いかもしれません。
天候によりますが、こちらも安定する5月半ば頃を目安に設置しておきましょう。
但し、暖かくなっても外さずに放置してしまうと高温障害になってしまうので注意して下さい!
家庭菜園用ならビニール袋で代用可能?

あんどんやホットキャップが苗の生育を守ってくれるのはわかったけれど、購入を検討する際に気になるのはそのお値段。
デメリットでも紹介しましたが、専用商品は少し値が張ります。
数百円位でしょ?とは思っても、設置する場所が多ければその分お金もかかるのが事実。出来る事なら材料費は安く済ませたいですよね。
何かいい方法はないの?家庭で簡単に代用できるものって何?なんて思いながら探していたら「ビニール袋」で代用している方を発見!!
この方法良いじゃん!思わず私も食いついてしまいました(笑)
手に入りやすいビニール袋も活用できるのであれば嬉しいですよね。
強度等心配に思う事もありますが、まずはチャレンジ。という事で実際にビニール袋を使用してあんどんを作ってみました。


これはどうなのかしら?できなくもなさそうですが…なんだか弱々しく頼りなさそうに思うのは私だけ?
ビニール袋自体が小さいのでこの大きさでは入れる物が限定されてしまいそう。
スーパーのビニール袋ならもう少し大きいのでこれよりは丈夫そうですが、やはり厚さが欲しいですね。
ではホットキャップはどうでしょう。U支柱を使用するタイプでしたらビニール袋でも代用できそうです。
とは言っても、さすがに先程のビニール袋の大きさでは無理なので、大きめのポリ袋がおすすめです。
大きさの種類が様々なので、苗の大きさに合うものを選びましょう。
45リットル位のポリ袋がおすすめと書いてあるのを見ましたので、参考にしてみて下さい。

U支柱はホームセンター等で手に入ります。U支柱以外にも竹や丈夫な針金等、アーチ状にたわませることができるものでしたら使用可能です。
まず支柱等でうまく土台を作り、その上からポリ袋を被せます。

ポリ袋が飛ばされないように土や石で押さえ、心配なようでしたら針金等で止めましょう。
ビニールに穴を開けて空気が通るようにしてあげて下さい。
寒さと風から苗を守れるようならば、代用品を使い自分で作るのもいいですね♪
これなら他にも代用できるものがありそう…探してみましょう!
あんどんとホットキャップを作ってみよう!おすすめ4選

探してみると出てくる、出てくる。ビニール袋以外にも、皆さん様々な物で代用しているではありませんか!
今回はその中から私も簡単にできそうな代用方法を4つご紹介いたします♪
あんどん~新聞紙を再利用~
新聞紙を2枚用意します。広げた新聞紙を写真のように折ってください。

折ったら、輪になるように両端をガムテープで貼り付けます。

あんどんの設置方法を参考に、支柱を立ててセットします。

最初見たときは、新聞?と思いましたが、作ってみると意外としっくりくるので驚きました!
この時折って山になった方を上にしてセットしましょう。ただ、新聞なので雨が心配ですがどうなのでしょう…
あんどん~米袋を再利用~
お米や肥料が入っている袋は丈夫で厚めの為、あんどん作りには最適。
今回調べた中でもお米の袋を利用している方が圧倒的に多かったです。
残念ながら自宅にお米や肥料が入っていた袋が無かったので、他に何かないかと考えた結果、洋服を購入した際に商品を入れてもらったショッパー袋を利用してみました!
いつか何かの役に立つかも…と長い間残しておいたショッパー袋がやっと役に立つ時が来ました(笑)

まず、ショッパー袋の底を切りましょう。こちらもあんどんの設置方法を参考に、支柱を立てて袋をセットします。

いかがですか?ビニールなので雨が降っても先程の新聞より安心ですね♪

長いので少し織り込んでしまいましたが、綺麗に出来たのではないでしょうか。
底を切るだけなのでとても簡単にできておすすめです。
ホットキャップ~ペットボトルを再利用~
写真のようなドーム状ホットキャップをペットボトルで代用!

ペットボトルを切ります。この時、手を切らないように気を付けて下さい。

上の部分は既に穴が開いている為このまま使用できますが、底の部分はこのまま使用すると蒸れてしまうので穴をあけました。

この時も怪我をしないよう気を付けて行ってください。

試しに置いてみたのですが、植えてある苗にはサイズが合わず使うことができませんでした。
使用する際はサイズを確認してから行いましょう。
ホットキャップ~100均のカゴを再利用~
100均のカゴやバケツを使用している方もいました!

写真のようなカゴなら中の状態も確認できるので良さそうです。
このカゴの周りにビニールやラップを巻いて苗に被せればOK。気温が高い日が続いてもラップやビニールに穴を開ければ、空気も通り安心ですね。
そして一番のメリットはカゴなので上に石を置いても潰れる事もなく、他のホットキャップとは違い飛ばされる心配もありません♪
あんどんもホットキャップも、アイディア次第で色々な物が使えそうですね。
専用商品もいいけれど、自分で作るのもまた味があって愛着がわきそう。気になる方はぜひ試してみて下さい。
まとめ

- あんどんとホットキャップは弱い苗を寒さや風から守ってくれる救世主
- 防虫効果もあり、保護することで苗も元気に生育してくれる
- 作り方も簡単ですぐに設置することができる
- 強風であんどんやホットキャップごと飛ばされないよう土や石等で固定する
- 代用品を使ってオリジナルのあんどんとホットキャップを作ることができる
初めて「あんどん」と「ホットキャップ」を知りましたが、その効果にはビックリ。
私も畑じゃあるまいし大袈裟な!と思った1人ですが、そう思ってしまったことを謝ります(笑)
家庭菜園で苗がなかなか生育しない、元気がないという声を聞きますが、そういった悩みがある方は「あんどん」と「ホットキャップ」が解決してくれるかもしれませんね。
簡単にできるあんどんとホットキャップは一度試してみる価値がありそうです。