家庭菜園でのスギナ対策!!石灰の量や除草剤についても詳しく解説!!

家庭菜園でのお悩みといえば、雑草。その中でも、スギナは繁殖力がすごくて困っているという方も多いのでは?

スギナは別名「地獄草」とも呼ばれており、かつて原爆の投下された焼け野原に、初めて芽を出した植物なんだとか。

そんな強い生命力を持つスギナですが、「朝抜いたばかりなのに、夕方にもう生えてきている…。」なんていうことも。

家庭菜園のスギナには、石灰や除草剤がいいと聞いたことがあるかもしれませんが、ちょっと待って!!

実はきちんと把握しておかないと、意味がないどころか、逆効果かもしれません。

今回の記事では、家庭菜園のスギナ対策に役立つ石灰の量や使用方法、除草剤の種類などをお伝えしていきますよ。

スギナの強い生命力に打ち勝つには、私たち人間は知恵をつけなくていけませんね。

 

 

家庭菜園のスギナの正体は?歴史や生態を知ろう

農家の天敵とも言われているスギナですが、あなたはスギナの正体をご存知ですか?

「一刻も早くどうにかしたい!!」というお気持ちは、痛いほどよく分かりますが、ここは一旦作戦会議。

かの有名な孫子にも「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」と書かれています。

敵を倒すには、まず相手のことをよく知る、ということがとても大切です。

 

歴史や生態などスギナに纏わるクイズ

ここからはスギナの正体を、クイズ形式でお楽しみください。それでは質問です。

【①問目】「スギナの子どもってなーんだ?」

正解は、ツクシです。正確には、親子というよりかは、同じ茎から出ている兄弟に近いかもしれません。

まさか!地獄草とも言われているスギナの子どもが、あんなに可愛らしい姿をしたツクシちゃんだったなんて!

ちょっと見る目が変わりそうですね。さて、次の質問はこちら。

【②問目】「スギナは何植物でしょうか?」

正解は、シダ植物です。通常、植物は種子を作って子孫を繁栄させていきますよね?

しかし、シダ植物は胞子で増えていくのです。具体的に、どのように増えてくのか、順を追ってみていきましょう。

まず、胞子を作る胞子茎というのを、春の初めに芽生えさせます。これがツクシなのです。

そして、ツクシの頭から緑色の粉のようなものが出ます。これが胞子です。この胞子は、風に乗って遠くまで飛んでいくことができます。

そして水分を得ると発芽して、小さな葉のような形になります。これは前葉体と呼ばれています。

スギナの前葉体は、メスとオスに分かれていて、メスの前葉体には卵、オスの前葉体には精子ができるのです。

そして、水があると精子は泳いで卵と受精し、これが育つとスギナになるというわけです。

ええー!なんだかまるで生物みたい!なんとも神秘的な植物なんだねぇ。

憎っくきスギナだったけど、だんだんと可愛いスギナちゃんくらいに変化してきたよー♪

それでは次の質問に参りましょう。

【③問目】「スギナはいつ頃生まれた植物でしょうか?」

なんと、3億年以上も前だそうです。3億年!!想像もできない。実はその頃、地球上の生き物は、全て水の中で暮らしていました。

そして、最初に陸に上がった植物が、シダ植物やコケ植物といわれているんですねぇ。

おおー!そういえば、理科の授業で、被子植物や裸子植物について習ったような記憶が。その時に、シダ植物についても学んだ気がします。

なんだか、もっとスギナのことが知りたくなってきましたよね?さて、それでは次の質問へと参りましょう。

【④問目】「スギナの胞子以外の増え方は何でしょうか?」

答えは、地下茎です。先ほど、シダ植物は胞子で増えていくとお伝えしましたよね。

なので、ふわふわ飛んで増えていくのですが、それとは別に、地下茎から芽を出して増えることもできるのです。

スギナは、地上に芽を出して光合成をし、そこで作った養分を、地下茎に蓄えます。その養分を使って、新たな芽を出すことができるのです。

地上に生えているスギナを駆除しても、また生えてくるのは、この地下茎に秘密があったんだねぇ。

いかがでしたか?スギナの歴史や生態が分かって、ちょっと可愛く思えてきたかもしれません。

しかし、肝心なのはスギナ対策。ここからは、最初の目的である、スギナの駆除に纏わるお話を、お伝えしていきますね。

 

 

家庭菜園のスギナに石灰は意味がなかった!!

スギナがどのような植物かお分かりいただけたと思います。ただの厄介者と思っていましたが、実はすごい植物だったのですね!

しかし、お隣さんのお庭まで広がっていきそうなスギナを、このまま放っておくわけにはいきません。なにか手を打たなくては。

そうそう、スギナには石灰がいいという噂をよく聞くんだけど。

確かに、少し調べるとそのような情報が出てきますね。しかし、それは間違った情報なのです。

え?じゃあなんでそんな噂が流れているの?

はい、それには深い訳があります。なぜ石灰がいいと言われるようになったのか、順番に見ていきましょう。

 

スギナに石灰と言われるようになった訳

スギナに石灰がいいと言われるようになったのは、他の植物との差にあります。詳しく解説していきますね。

まず最初に、頭に入れておいて頂きたいことがあります。それは、土は通常強い酸性だということ。

さらに、日本では雨が多いので、酸性土壌になりやすく、作物を育てているだけで、酸性に傾いていくそうです。

しかし、土に石灰を撒くと、pHをアルカリ性に近づけることができるんですね。

土壌について分かったところで、スギナに登場してもらいましょう。

スギナは、アルカリ土壌でも酸性土壌でも、どちらでもよく成長することが、実験から分かっているそうです。

結局、土壌がどんな状態でも育つ、無敵の植物ということですね(笑)すごい。

しかし、「スギナは酸性土壌を好むから、石灰を使ってアルカリ性にすると、繁殖を防げるのではないか」と考えている方がいらっしゃいます。

なぜスギナは、酸性土壌を好むという迷信が生まれたのか。その謎に迫っていきましょう。

スギナ以外に、酸性土壌が苦手な植物というものが多く存在しています。

そして、それらと比較した時に、酸性土壌でよく育つスギナが、目立ってしまったということなんでしょうね。

なるほど。スギナは、他の多くの植物が苦手な酸性土壌で、一人勝ちのようになっているから、酸性土壌を好むと思われてしまったんだね。

このように、植物全体の流れに関わることなので、一概に「スギナは石灰で防げる」とはいえないのですね。

 

 

家庭菜園のスギナは石灰の量に気をつけて!!

上記の理由により、スギナの駆除目的で石灰を撒く行為は、あまり意味がないとお分かりいただけたと思います。

しかし、石灰自体は土壌を改良してくれたり、育てたい植物の生育に役立ってくれたりする場合があります。

他の植物が育つことによって、結果としてスギナの繁殖を減らすことは、可能かもしれませんね。

それでは、石灰を撒けば撒くほど良いのかといえば、そういうことでもありません。

石灰を撒く目的を明確にし、育てたい植物に合った適切な量を使用しましょう。

 

石灰を撒く目的は土壌改良とカルシウム

土に石灰を撒くと、土壌がアルカリ性に傾くことは先ほどお伝えしましたが、他にも良い点があります。

石灰を使う目的
  1. 酸性土壌の中和
  2. カルシウムの補給

大きく分けて、この2点がありますが、どちらの目的で使うのかということを、きちんと決めてから使うようにしましょう。

まず、酸性土壌の中和について、詳しく解説していきますね。

【①酸性土壌の中和】

酸性土壌やアルカリ土壌が、植物にどんな影響を与えるかというと、土に溶け出す栄養素が変わってくるのです。

植物の種類によって、好む栄養素が違うため、その植物に適した土壌にしてあげることが大切なのです。

そこで、土本来の酸性状態よりも、弱酸性や中性、アルカリ性の性質を好む植物を育てる際に、この石灰を使うと良いのですね。

また、先ほど日本は雨が多いとお伝えしましたが、雨自体が酸性化していたり、化学肥料も酸性のものが多かったりします。

このようなことから、何もしなければ土壌が酸性に傾いていきますので、一般的に、中和目的で石灰を撒くことが多いようです。

【②カルシウムの補給】

野菜づくりをする上で、とても大切な3大栄養素というのがあります。それは、チッ素、リン、カリウムです。

そして、その次に必要になってくるのがカルシウム。人間にとってもカルシウムって大切ですよね。

野菜や植物も、新しい細胞が作られる部分や、根の先の部分で、特に必要となります。

また、カルシウムをたっぷり吸収した植物は、病気にかかりにくいそうですよ。

 

石灰の量が多すぎるとこんなトラブルが!!

植物を育てる上で、石灰が役に立つことは分かりましたよね。しかし、使いすぎるとどうなるのでしょうか。

  • アルカリ過剰になる
  • カルシウムが過剰になる
  • 土が硬くなる

このようなトラブルが起こる可能性があります。順番に解説していきますね。

【アルカリ過剰になる】

土壌がアルカリ性になると、マンガンやリン、鉄などの栄養が吸収できなくなります。

つまり、これらの栄養を必要としている植物は、生育に障害が出てきてしまうということ。

そこで、アルカリ性になりすぎた場合の対処として、酸性肥料やピートモスなどを使用し、土壌を酸性化するという方法があります。

しかし、この方法は土へのダメージが大きく、結局アルカリ性に戻ってしまうこともあるそうです。

【カルシウムが過剰になる】

植物の成長にとって、カルシウムが大切、ということはお話しましたよね。

しかし、このカルシウム、足りない場合は補えば良いのですが、過剰になりすぎた場合、これを抜くことは難しいのです。

過剰になったカルシウムは、その他のミネラルなどの吸収を妨げてしまいます。

その結果、カルシウム以外のミネラル欠乏症状が出やすくなってしまうのです。

人間の場合にも、カルシウムが不足すると、骨粗しょう症や手足の痺れなどの症状が出ることがありますが、逆に摂りすぎにも注意が必要です。

カルシウムが過剰になると、便秘に悩まされたり、前立腺がんや心疾患のリスクが上がったりするとも言われています。

つまり、カルシウムは、植物にとっても人間にとっても、適量が大切だということですね。

【土が硬くなる】

石灰の中にもいくつか種類があるのですが、特に消石灰といわれるアルカリの性質が強いものは、注意が必要です。

これらを多く用いると、土壌の構造が壊れてしまい、土が硬くなってしまうケースがあるのです。

土が硬くなると、微生物が生きづらい環境となり、植物の根の成長も鈍くなってしまい、さらに土が硬くなるという悪循環に。

また、土の中で石灰分が蓄積して、とても堅い地層を作ってしまうことがあります。

このようになってしまうと、植物が深く根を張れず、微生物も増えず、地下からの水の吸い上げなどが行えなくなります。

どの植物にとっても、よくない環境となってしまうということですね。

さらには、一旦このような層ができてしまうと、簡単には取り除けないという問題があります。

石灰は、本当に必要なのか、育てている植物の好む土壌や、現在の土の状態をしっかりと把握してから、必要に応じて使うことが大切ですね。

 

 

家庭菜園のスギナ対策には除草剤が効く!!

抜いても抜いても生えてくるスギナ。石灰を撒いたからといって、すぐに防げるわけではないとなると、一体どうしたものか。

来る日も来る日も、朝から晩まで、スギナを引っこ抜かなければならないのでしょうか。(そんな人生は嫌だー。)

実は、他にもいくつかスギナ対策があるんです。石灰で土壌改良する以外に、熱湯や塩で駆除したり、除草シートを使ったりする方法などです。

しかし、それらは根まで枯らすことはできないため、根絶は難しいとされています。

どうしても駆除したい場合は、除草剤を使うと早くよく効くでしょう。

ここからは、スギナ対策によく使われている除草剤について、お伝えしていきます。

少し、専門的な用語も出てきますが、一つずつ解説していきますので、安心してくださいね。

まずは、スギナの駆除といえばコレと言われている除草剤。グリホサート系の農薬についてです。

グリホサートとは

除草剤に使われている成分。この成分が主成分とされる農薬は、種類に関係なく、あらゆる植物を枯らすというのが特徴。

おおー。確かに。これなら、さすがのスギナでも、やっつけられてしまいますよね。

この除草剤を、スギナの葉っぱにかけると、成分が地下茎まで浸透し、根っこまで枯らしてくれるのです。

よく見かけるグリホサート系の除草剤に「ラウンドアップ」「サンフーロン」というものがあります。

この2つの除草剤について、簡単に特徴をまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。

 

ラウンドアップ

除草剤は薄めて使用するものも多いのですが、こちらは原液のまま使えます。

地下茎までしっかり浸透するため、除草剤を葉っぱ全体にかけなくてもよいのが嬉しいですよね。

そして、雨が降ってもパワーが衰えにくいので、梅雨の時期などでも、気にせず使うことができるようです。

また、スギナを駆除した後は、除草剤の成分が土に残りにくいので、比較的すぐに植物を植えることが可能といわれています。

 

サンフーロン

こちらはコスパがよいのが特徴です。なぜ、低価格で作ることができるのかというと、サンフーロンはジェネリックなのです。

医薬品だけでなく、農薬にもジェネリック製品というのがあるのですねぇ。初耳です。

こちらは、水で薄めて使うタイプで、スギナに撒くと、約6時間で除草剤の成分を吸収するそうです。

しかし、すぐに効果が見られるわけではありません。約1週間〜10日以上経過すると、徐々に枯れていくようですよ。

少し時間はかかりますが、コストを抑えながら、スギナの地下茎を駆除できるので、助かりますよね。

ただし、上記のような、グリホサートが主成分の除草剤を使う場合、注意点があります。

実は、世界では、グリホサートが使用禁止の流れになっているのです。え?なぜ??

 

グリホサートは世界で使用禁止の流れ?!

かつては安全と言われていた農薬であり、ラウンドアップの販売元や、開発企業は安全性を主張しているようなのですが…。

なんと。2015年にWHOの専門機関によって、発がん性物質に分類されたのです。え!怖い。

小麦やパン、パスタなどの小麦製品の残留農薬を調査したところ、ほとんどのものからグリホサートの成分が検出されたんだとか。

やはりWHOをはじめ、様々な大学の研究でも、発がん性や、神経発達障害、先天性の病気との関連が疑われているそうです。

しかし、世界では禁止の流れの中、日本はまさかの食品残留基準を緩和しているのだそう。ゾッとしますよね。

グリホサート系の除草剤は、いくらスギナを駆除してくれても、私は絶対に使いたくないと思いました。

少なくとも、小さなお子様がいたり、ペットを飼っていたりする場合は、除草剤を使うことは避けたほうがよいと思います。

それから、他の植物を植える予定のところにも、なるべく使いたくないですよね。

このような除草剤は、近隣の迷惑にならず、ただ単にスギナを駆除することが目的の場合にのみ、使用することをおすすめします。

 

 

家庭菜園のスギナはハーブの王様だった!!

日本では、雑草扱いのスギナですが、それだけ生命力がすごく、様々な環境で生きていける植物。

実は、海外では、このスギナが古くから重宝されてきたのです。

中国の有名な薬草辞典では、400年前から薬草として使われていることが記されているそうです。

また、ドイツのある文献では、「あらゆる病気に効果がある植物」と記されているんだとか。

ハーブの王様と呼ばれていたり、生薬として使われていたり。なんだか神々しい植物に思えてきました。

そして、実は日本でも使われていましたよ。知る人ぞ知る、スギナパワー。

スギナ茶として人気を集めていたり、お浸しや佃煮、天ぷらなどにして食べたり、お肌に塗って使ったりと、数々の使い道があるようです。

なぜ、このように重宝されているのか、スギナの成分に注目してみましょう。

 

スギナの成分はミネラルの宝庫

スギナには、鉄、銅、亜鉛、リン、ケイ酸、葉緑素、カリウム、マンガン、サポニン、カルシウム、マグネシウムなどが含まれているようです。

この中で、聞いたことがあるものも、あまり聞きなれないものもあると思いますが、これらはミネラルと呼ばれているものですね。

カルシウムやマグネシウムなどを「主要ミネラル」といい、鉄や亜鉛、マンガンなどは「微量ミネラル」といわれています。

ミネラルは、体の組織を構成したり、正常に保ったりするために、必要不可欠な栄養素。

細胞を活性化し、デトックス効果も期待でき、嬉しい効果がたくさん!!

しかし、ミネラルは意識して摂らないと、不足しがちに。しかも、体内で生成できないため、食品から摂取する必要があります。

スギナには、これらのミネラル分がとても豊富に含まれているのですねぇ〜。

体にいいとされている食品はたくさんありますが、スギナは、土から微量ミネラルを吸収する力がどの野草よりも優れているんだとか。

確かに、どこでも生えちゃう、どこまでも生えちゃう、恐ろしい生命力をお持ちの植物。

ミネラルが多く含まれていて、栄養価が高いというのも、もちろん納得できますよね。

サプリメントで補わなければならなかったような宝の成分が、まさか自分の足元に、こんなにも生えていたなんて。

これからは、周りのことや、先のことばかりでなく、足元もしっかり見るように心がけたいと思いました。

 

 

まとめ

  • スギナとツクシは同じ茎から育つ植物で、胞子で増えるシダ植物。
  • スギナは3億年以上前から存在していたと言われており、地下茎からも芽を出して増える。
  • スギナ対策に石灰がいいというのは間違い。
  • スギナは酸性土壌でもアルカリ土壌でも生える。
  • 石灰を撒くことで、土壌改良に繋がったり、カルシウムが補給できたりして、育ちやすくなる植物もいる。
  • ただし、石灰は撒きすぎると、アルカリ過剰やカルシウム過剰、土が硬くなるといったトラブルも起こり得る。
  • スギナを駆除するには、ラウンドアップやサンフーロンなどの除草剤が有効。
  • しかし、これらの除草剤の主成分であるグリホサートは危険だとも言われている。
  • スギナは古くから海外でも重宝されており、ハーブの王様とも呼ばれている。
  • スギナには多くのミネラル成分が含まれている。

スギナは生命力が高いだけに、すごいパワーを秘めた神秘的な植物だったのですね。

家庭菜園でスギナに悩まされたら、石灰を上手に使って土壌改良しつつ、せっせと引っこ抜き、スギナ茶にしてミネラルをいただきましょう。

敵を知ると、こんなにも良さが見えてくるものなのですね。足元にある宝を見逃さず、上手に付き合っていきたいですね。

どうも、Dasi♪です。

 

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