ipadを購入しようと思った時、容量を何gbにしようか迷いませんか?
ipadはやはりお値段が高いです。余ってしまった時のことを思うと、コスパを考えて32gbにしたいと思ったりしますよね。
しかしipadの32gbは本当にコスパが高いのでしょうか?

実は32gbのipadでも、実際に自由に使える容量は20gbほどしかなく、足りなくなってしまうことがほとんどです。
足りない、となってしまったらかえってコスパが悪くなってしまうかもしれません。
ただもちろん、使い方によっては足りないこともなく使えることもあります。
この記事では32gbで足りなくなる方やその時の対処法、購入前の選び方などをご紹介します♪
目次
ipadの容量は32gbでは足りない?理由を解説!

実は複数のアプリを使用したり、動画やイラストのような編集ファイルのサイズが大きいものを編集しようとすると、32gbでは足りないとなる方が多いです。
iphoneをお使いの方はご存知でしょうが、iPhoneやipadはmicroSDなど外付けのフラッシュメモリを入れておくことができません。

そのため、データは基本的にipadに内蔵されるんですね。
写真も動画もアプリのデータも、ipadは32gbなら32gbの中に全て保存されます。
しかもipadで使いたいアプリって大きなデータを保存するものも結構多いんです。
- 動画の保存、編集
- イラストや漫画の編集
- 音楽のダウンロード
- アプリのダウンロード
私はイラストや漫画を趣味で描いているのですが、最初のipadを32gbにしたところあっというまに容量不足でまともに動かなくなってしまい、64GBに変えました。
しかし、64GBでもあっという間に足りなくなって後悔しているくらいなのです。

実は容量は余っているくらいがちょうど良いんです♪
ipadに限らずPCやテレビのレコーダーも同様ですが、保存領域に余裕をもたせておくくらいが良いパフォーマンスをしてくれます。
自分の家で考えてみてください。物が所狭しと並んでいるより、何かを飾る余裕があるくらいスペースが空いている方が気持ち良いですよね。
不思議とこういった電化製品も同じなんです。
もちろん、32gbで十分な使い方をしている方もいます。
しかし、基本的にはipadの容量は32gbでは足りない、と思った方が良いでしょう。
ipad32gbのストレージを全て自由に使えるわけではない

ストレージの中にはまず、システム的に考えなければいけないデータがあります。
ipad32gbの全てのストレージが自由に使えるわけではないんです。
- システムデータ:5~10GB
- OSアップデート用データ:約5GB(表示データサイズ+3GB)
このデータ量は必ずシステム上必要なデータとしてストレージを使用するものになります。
iPhoneをお使いの方は、「iPhoneストレージ」を確認するとこの情報が同じように出てくるはずです。
<システムデータ>
システムデータにはキャッシュファイルが主に入っています。
キャッシュファイルとはインターネットやアプリを使用する際、一時的に保存する画像や音楽データなどのことです。
これを保存しておくことで、一度開いたWebページやアプリの操作などが早くなります。
ずっと保存されることはなく、再起動したタイミングなどで削除されるほか、手動で削除することも可能です。
<OSアップデート用データ>
OSアップデート用データは大体2GB程度ですが、+3GB程度の空き領域がないとうまくアップデートできません。
私も32gbのipadを使っていた時代、「2GB空いているのに何故?」と思ったことが何回もあります。

これら二つの容量を合わせるともう10GBくらいいってしまいますよね。
32gbだと使える領域が三分の二くらいになってしまいます。
ipad32gbでもクラウドを活用して対処できる!

データをipad本体ではなくクラウドに保存することで、ipad内で使用するデータ量が抑えられてストレージに余裕ができます。
32gbのipadだと使い方によっては容量が足りない状況になってしまいます。
しかし、どうしても予算的に32gbのipadにしなければならない、ということもありますよね。

そんな時はクラウドを活用しましょう。ここでいうクラウドとは、個人や企業がインターネット上にデータの保存ができるサービスのことです。
- iCloud
- Google Drive
- Dropbox
バックアップデータも保存できるiCloudで容量を節約!
iCloudはAppleが提供しているクラウドサービスです。
<メリット>
- アプリを改めてダウンロードする必要がない
- Apple製品同士のやり取りがスムーズ
- バックアップデータも保存できる
<デメリット>
- 無料の容量は5GBしかない
iCloudは自社クラウドサービスなだけあって、面倒な操作もなく直感的に使えます。
デフォルトアプリだけで良く、追加で別なアプリをダウンロードする必要がない、というのはかなりのメリットですね。

また、iPhoneなどでは、基本的に同じ「ファイル」アプリからアクセスするので、操作が同じで使いやすいです。
さらに、ipadやiPhoneなどのバックアップデータを保存できるのもかなりの魅力です。
PCの容量を使わなくていいので、PCの容量の節約にもなります。
しかし、無料の容量が5GBしかないのは大きなデメリットです。
しかし50GBが月額130円と手の出しやすい価格で提供されています。(2022年3月現在)
100GBや1TBなどの大きな量は必要ない人には手頃な価格で容量が増やせるのでオススメです。
無料で15gbまで使えるGoogleDriveでお得に保存!
GoogleDriveはGoogleが提供するクラウドサービスになります。
<メリット>
- 無料で15GBまで使える
- 有料プランも200GBまでは手頃
<デメリット>
- メールのデータも一緒にカウントされる
- ipadではアプリのダウンロードが必要
GoogleDriveはなんといっても無料の容量が多いのが最大のメリットです。
前述のiCloud、後述のDropboxよりも圧倒的に容量が多いです。
しかし、Gmailを使っている場合、Gmailのデータ量も一緒にカウントされているので要注意です。
アカウントは無料で作成できるので、メールを使わないアカウントを作成することをオススメします。
有料で容量を増やしたくなっても、月額のコスパは良い方です。
大容量が安い!2TBのコスパはDropboxが強い!
<メリット>
- 共同編集ができる
- 2TBのコスパが良い
<デメリット>
- 無料は2GBしかない
Dropboxはどちらかというと仕事で使いやすいです。
Microsoft Office系ファイルの編集もできますし、ファイルの共同編集ができます。
つまり、ファイルをメールなどで送らなくても、複数人で修正や校正ができるのです。
また、2TBの容量がほしいと思うとこの3つの中では一番安いので、コスパが良いです。
デメリットとしては無料プランは2GBしかないことです。
アプリも入れなければいけないですし、それで足りるようならiCloudでも…と思ってしまうところです。
また、有償で容量を増やそうと思うといきなり2TBになってしまうので、個人利用の場合中々手を出しづらいところがあります。
私は今iCloudの2TBを契約していますが、徐々に足りなくなっていって契約する容量を上げていきました。

クラウドはデータが消えることがないという想定で皆使用していますが、その保守整備は人間がおこなっています。
データが消える可能性もゼロではないということです。
特に大手ではほぼ聞かないですが、過去にそういう例もなかったわけではありません。
大事なデータは本来、クラウド・物理デバイス・端末またはもう一つの物理デバイスの合計3つくらい別な場所に保存しておくのがベストです。
端末に保存できないのであれば、メモリスティックやHDDなど別な場所にも定期的に保存しておきましょう。
ipad32gbで後悔しない人ってどんな使い方なの?

ipadの容量が足りなくなって後悔したくないですよね。
以下のような使い方ができるあなたは、32gbでも不自由なく使うことができるでしょう。
- データの管理能力が高い人
- データは全てクラウドに保存できる人
- 音楽や動画はサブスクで楽しめる人
- 主な使い方がインターネットのみの人
- パソコンのディスプレイ代わりに使う人
- iPhoneが32gbでもストレージが十分に余っている人
基本的にはライトな使い方で済ませられる人です。
また、管理能力が非常に高い人もあまり後悔しないでしょう。
<データの管理能力が高い人>
データをまめに整理整頓することができる人は、容量が少なくても比較的困る可能性が低そうです。
もちろん、空き領域に関わらずマメに整理整頓できた方が快適に使えるのですが、中々時間も手間もかかって難しいですよね。
特に容量が逼迫してくると、しょっちゅうデータの見直しが求められます。
データ管理をマメにやることが特に苦ではなく、そもそも保存するデータが少ない人は大丈夫です。問題なく使えるでしょう。
<データは全てクラウドに保存できる人>
データを極力端末本体には保存しないで使える人はあまり困らずに使用できるかもしれません。
ただ、ドキュメントや動画や絵など編集をするものをクラウドに保存しておくならば、ネットがつながっていない状態だと使用ができないことは念頭に置いておきましょう。
また、万一クラウドのデータが飛んでしまった時のことも考えて、別な保存デバイスにもバックアップを取っておくのがベストです。
<音楽や動画はサブスクで楽しめる人>
音楽や動画って実はすごく容量を使うんです。
例えば音楽ファイルはどのくらいの容量を使うのでしょうか。
音楽ファイル(128kbps、5分):約5KB
なんだこれくらい、と思うかもしれません。私も知って驚きました。
さて、ここでご自身のスマホやPCなどに入っている音楽データのサイズを確認してみてください。
思ったよりあって驚かれる方が多いのではないでしょうか。
ちなみに私は厳選に厳選を重ねたもののみを入れているiPhoneで、10GB近く入っていました。
これがもし32gbのipadを使用していて曲を入れようと思っていたら、全然足りなくて後悔していたと思います。
動画はサブスクでのみ楽しんでいるので端末に入れないようにしているのですが、動画が入っていたら32gbどころか64GBあっても足りなかったと思います。
<主な使い方がインターネットのみの人>
ipadを買う目的に、大きな画面で見たいと思う方もいますよね。
PCよりも手軽に、スマホよりも大きな画面で見られるのがipadを始めタブレットの特徴です。
実際に私の祖父もタブレットを使っていますが、大きな画面でインターネットや動画の視聴を楽しむのに使用しています。
写真はデジタルカメラで撮っているので写真を撮るために持ち歩くことはなく、取り込んだ画像データはクラウドに保存しているので、データ量に困ることもないようです。
PC代わりに使用するからこその使い方ですね。
<PCやiPhoneのディスプレイ代わりに使う人>
最近テレワークやフリーランスの働き方も浸透してきて、ノートPCをメインで使う方も多くなってきたかと思います。
仕事以外には使わないのに家でディスプレイを買うのも中々ためらわれますよね。
また、コワーキングスペースで仕事ができる場合、移動にディスプレイを持ち出すのは大変です。
コワーキングスペースも様々なので、必ずディスプレイがあるとも限りません。
カフェで仕事をする場合はディスプレイがないことがほとんどだと思います。
そういう時に活躍するのがipadです。Macだとアプリいらずで簡単にサブディスプレイとして使えますし、Windowsでもアプリを入れればディスプレイにすることができます。
またiPhoneの画面も映すことができるので、作業次第でPCの画面を増やしたり、iPhoneのディスプレイとして使用したりと変えることができます。
もちろん、仕事以外の時は普通にipadとして使用することができるので、マルチに使用することができます。
この使い方だと、基本はディスプレイ代わりの使用方法なので、あまりデータ容量には困らないかと思います。
もちろん、仕事以外の時間は使い倒したい!という場合には、大きめの容量を選ぶのがおすすめです。
<iPhoneが32gbでも十分にストレージが余っている人>
普段からデータをしっかり管理されているか、あまり端末にデータを保存しない方は、ipadが32gbでも不足を感じず後悔しないでしょう。
ただし、ipadならではのデータ容量が大きいデータの編集をしたい、などの希望でipadの購入を考えている場合は要注意です。
iPhoneの画面を大きくしたい、という目的で同じ使い方をする場合には問題なく使えるでしょう。
まとめ

- ipadの容量は32gbだと多くの場合足りない
- ipadは32gbだとストレージの3分の1くらいをシステム系のデータにとられるから20GBくらいしか使えない
- ipadの32gbで足りない時はクラウドを使おう
- クラウドに保存すればipad本体のデータ容量を抑えられる
- ipadの32gbを選んで足りないと後悔しないのはデータの管理能力に長けた人
- マメにデータを整理することが楽しい人は32gbでも快適に使える
- そもそも保存するデータ量が少ない人は32gbでも大丈夫
- 持ち歩けるディスプレイとして使用したい人にも32gbはオススメ
普通に使用する分には、ipadの32gbはいずれなくなるのではないかと思うくらい足りなく感じました。
たくさん使いたいのであれば迷わず64GB以上を選びましょう!