発達障害があると、人とのコミュニケーションをうまくできないこともありますよね。
わかります、、私もその傾向があるので。。
コミュニケーションができないせいで、報連相がうまくいかず、仕事や人間関係にもつまずいて、会社をやめてしまう場合さえありますよね。
しかし発達障害を持つ人は、本当に報連相ができないのでしょうか。
ちょっとしたコツで、報連相を職場内で工夫すれば、発達障害があっても、生き生きと活躍できます。
発達障害は個性であり、それをうまく活かして働くには、いろいろな工夫や努力が必要かもしれません。
しかし、報連相ができるようになれば、職場の人とも仕事が順調に進むようになり、今より素晴らしい結果を作り出すことにつながります。
これからご紹介する報連相の方法で、仕事やコミュニケーションの楽しみ方のコツを掴んでいきましょう♪
目次
報連相ができない発達障害のあなたにコツをご紹介

発達障害が原因で報連相ができないこともあると、先ほどお伝えしました。
まずは具体的にどうすれば発達障害のあなたが報連相がスムーズにできるのか、コツをご紹介します。
報連相をスムーズに行うためのコツ
あなたは報連相を「いつ、どんな時・どういう方法」ですればいいと思いますか??
それは、何か仕事でつまずいた時、相手側に時間があれば、自分考えを伝えつつ、アドバイスを求めるという感じで報連相するのがおすすめです。
これから詳しくご説明しますので、あなたも想像してみてください。
- 仕事でわからない事は、すぐ上司や先輩に相談をする
→自分の勝手な判断で進めると、後で問題が起こる可能性もある - 相談する時は、相手の都合を必ず確認してから相談する
→相手が忙しい可能性もあることを常に考えておく - 相談する場合は、「どうすればいいですか」より、「私はこう考えますが、このように進めてもいいですか?」というように自分の考えを伝える
特に3番目に関しては、少し勇気を必要とするかもしれませんが、自分の考えを伝えるということがとても重要です。
そうして日々、あなたの考えを伝えていくことで、あなた自身が持っている能力も成長します。
また自分の意見が間違っている時は、なぜ間違っているかを教えてもらえるという貴重な経験もできる可能性があります。
上記のポイントをしっかり押さえれば、報連相をスムーズに行うことができますよ。
報連相は事前にまとめたメモの活用をする
他人とうまくコミュニケーションが取れない場合、報連相はかなりストレスに感じてしまうかもしれません。
そんな時、あなたがうまく報連相できるようになるコツは、まずメモを書いてから報連相するということです。
例えば、人と話すときに緊張してしまって、うまく話ができない…。
そんな場合には、メモを見ながら話すといいですね。
どんなメモをあらかじめ書くといいのか、ご紹介します。
- それは報告・連絡・相談のどれに当てはまるか
- 結論として報連相したいことは何か?(できるだけ短くまとめる)
- 報連相すべきと思った経緯はどうしてか?
この1・2・3の内容を、まず相談に行く前にメモに書きだしましょう。そして1~3を順番に話すようにしましょう。
例えば、上記1・2・3を使って、こんな風に話してみるのがおすすめです。
「ご相談ですが(1)今この業務に苦戦している為、何かアドバイスをいただきたくて伺いました(2)。明日がこの業務の締め切りなので、早めに相談に来ました(3)。」
どうでしょうか?!このような順番で話すと、相手も理解しやすいです。またメモを見ながら話すと、あなたも落ち着いて話すことができますよ。
何分以内に話し終えると決めて相談
報連相する時にもう一つ考えなければならない事は、報連相をする相手の状況についてです。
あなたが報連相したい相手もたくさんの仕事を抱えていて、忙しい可能性は十分に考えられます。
そんな忙しい時にだらだらとまとまりなく相談してしまうと、相手の仕事も滞ってしまい、報連相に気持ちよく応じることができない可能性があります。
そこで意識するべきことは、簡潔に要点を話すということです。
頭の中で相談したい内容をきっちり整理し、メモに書いてから報連相しましょう。
この場合も先ほどご紹介した1~3の順番で話を組み立て、報連相することがとても大切です。
話しにくい時は相手の机にメモを置く
上記にご紹介した方法で試しても、緊張してしまうし、相談にいつ行けばいいかわからないという時は、メモを相手の机に置く事もおすすめです。
先ほどご紹介した1~3の順番で書いたメモを、相手の机に置いておきます。
相手がメモを読んでいるタイミングで、相手の席まで相談に行くとスムーズに進む可能性も高いです。
どの方法でも、話しかける前に「ご相談があるのですが、お時間よろしいですか」等、相手を気遣う一言が付け加えられると、相手からの印象は格段に良くなります。
自分を気遣ってくれているということが伝われば、嫌な気持ちになる人はあまりいないと思います。
相手を気遣いながら、報連相を行えば、あなたの仕事と人間関係はもっとスムーズに進むはずです。
その結果として、職場の人たちも、スムーズに仕事を進めるられるようになります。
まずはあなたに合った報連相の手段で報告することが大切です。
しかし発達障害でも報連相がスムーズにできる為には、あなたの職場が報連相をしやすい環境かということもとても大切です。
職場自体に報連相の環境がない場合もあるので、まずはその環境を作ることが必要です。
まず職場で、報連相の環境を作る方法をご紹介していきます。
ここでとても大切なのが、レポートラインに沿った報連相を作るということになります。
レポートラインって何?!と思ったあなたに、これからご説明していきます。
報連相ができない原因はレポートライン?!

これまであなたにいくつか報連相の方法をご紹介してきました。
どんな時にどんなタイミングで、どんな風に報連相するかがわかってきたところで、意外と忘れがちなのは、レポートラインについてです。
レポートラインて何?と思ったあなたに、これから詳しくご紹介してきます。
まず誰に相談するかのレポートラインを確認
レポートラインとは日本語に直訳すると、報告する線、つまり報告する順番の経路です。
いつも指導してくれる先輩は、あなたにとって一番身近な存在であり、報連相をこまめにするべき相手になることが多いです。
先輩は、あなたの指導係を上司から指示されて、担当している場合がほとんどです。わかりやすく書くと以下のようになります。
- 部長など→課長など→先輩→あなた
- あなた→先輩→課長など→部長など…
このような、あなたが先輩へ、先輩は上司にまたはその反対の報告経路を、レポートラインと呼びます。
このレポートラインを理解しないままで、先輩に報告せずに課長などに報告してしまった場合、どうなるでしょうか。
あなたに指導してくれている先輩は、新人管理ができないと上司から責めらるかもしれないし、あなたに信用されていないと悲しい気持ちになるかもしれません。
これが原因であなたは先輩から信頼を失い、社内での人間関係がうまくいかなくなる可能性もあります。
信頼を作り上げるには、とても時間がかかることですが、崩れるのは一瞬です。そうならない為にも、レポートラインを意識した報連相はとても大切です。
またレポートラインを把握しておけば、困ったときに誰に相談すればいいのかが明確です。
結果、スムーズなコミュニケーションが取れて、仕事も人間関係も円滑に進むという、最良の結果を生み出すことにもつながります。

また、レポートラインの他にも、ちょっとしたことが相談できる相手を決めておく事もコツです。
先輩に相談するほどではないかも、といったことを相談できる人がいれば、これほど心強いことはありません。
ただ、いつでも相談できるという環境に甘えるだけでは、周りの人を疲れさせてしまいます。
こういうことは自分で決めて良いなど記録して、自己判断できる項目を増やす事も、あなたの成長に必要なので、意識しましょう。
レポートラインも確認し、報連相のやり方も分かったあなた、それでもまだ職場で報連相ができない意外な原因が潜んでいます。
報連相ができない原因は、他にどんなものがあるか、ご紹介していきます。
報連相ができない理由は上司や職場環境のせいもある

報連相ができない理由は、あなただけの原因とは限りません。
職場環境や、他にも上司の人柄などが原因で、うまく報連相できないという可能性もあります。
あなたもきっと、仕事のことで上司に相談したいと考えることはありますよね。その時にこういう考えが浮かんで来ませんか??
- 上司はいつも忙しそうで、いつ相談していいかわからない…
- ミスを報告して怒られたくない
- いつも怒られるからそもそも相談すること自体が恐怖
上記のように、あなたが相談することに消極的な訳ではなく、不安や気づかいや恐れから相談できないということもあるのではないでしょうか。
これから報連相をしにくいと感じる状況を、いくつかご紹介していきますので、あなたの職場や上司を思い出してみてください。
上司に不安や恐れを抱いているケース
報連相を当たり前のように受け入れてくれる上司は、とても仕事がしやすくて理想的です。
しかし、上司に間違った報告をしたら怒られるのではないか、失敗した事の報告をしたら責められるかも…。
そういった不安や恐怖を上司に対して持っている場合、報連相もできなくなってしまうのは当たり前ですね。
また、あなたから見て上司に威圧感がある場合も、相談はしにくいですよね…。私なら怖い上司は避けて通りたいです(笑)
その結果、相談した方がよさそうだけど、相談しても怒られるだけだし、怒られるくらいなら自分の判断でやってしまおう!!
そんなふうに勝手な判断をしてしまい、その判断が正しければいいのですが、間違っていた場合は問題も大きくなるだけでなく、悩んだ時間や努力でさえ無駄になります。
もし悩んだ時点で相談していたら、その時に軌道修正が出来たはず…。
このような上司と部下の関係は、報連相できていない為ミスが頻発し、問題を抱えるリスクも高いと言えます。
例えば友人や家族の間でも、コミュニケーションが取れていなかったりすると、相談はしにくいですよね。
上司は、権力を持った人なので、その地位だけでもあなたは緊張してしまうことが多々あります。
上司が相談しやすい空気を作ってくれることで、あなたも含めた部下たちは報連相しやすくなるのです。
ここは上司の人柄と、努力によって作り出されるところもあるので、先輩や職場メンバーと協力して、改善してもらえるよう行動を起こすといいですね。
上司への報告が面倒だからやりたくない
この気持ち私もよくわかります。忙しすぎて、やることがあふれてくると、報告という作業は一番後回しになってしまいませんか?
ただでさえ時間がないのに、報告に時間を割くなんてありえない…。そういう心理的状況も原因だと考えられます。
しかし、仕事はたくさんの人と協力して行うものです。報告の大事さを、もう一度考え直してみましょう。
毎日の中で報連相を大切にしていけば、大きな問題に早い段階で気が付くこともできて、その結果として仕事の効率化につながります。
また、しっかり報連相することで、仕事量を調節してもらえたり、効率の良い作業方法などアドバイスをもらえたりするかもしれません。
報連相をする職場環境が整っていない
これも一つの大きな原因になっていると思います。
仕事中に報連相という作業は、あまり意識しませんし、あえて指示が出ることもあまりないように思います。
これは意外と大きな落とし穴で、やはり報連相を指示されるなどして、常に意識しなければ報連相できない事が多いです。
報連相も仕事の一環だという意識を持つだけで、あなたもは今よりもっと仕事がやりやすくなります。
例えば、毎日帰る時に日報提出の業務があったり、朝礼で報告する時間があったり、と職場で報連相しやすい環境があれば、安心ですね。
このような報連相をできる環境が、もしない場合は、まずあなたから始めてみるのもおすすめです♪
その結果、あなたがやっている報連相を、社内で取り入れてやっていこうという、会社内の体質改善につながる可能性もあります。
あなたが働きやすくなるうえに、会社全体として体質改善につながれば、今までよりもあなたは会社から信頼されるようになり、いいことだらけですね♪
報連相ができないと仕事がスムーズに進まない?!

うまく報連相できない職場では、仕事がスムーズにできなくなる可能性もあります。
何度かお伝えしていますが、報連相は他人とのコミュニケーションがとても重要です。
しかし発達障害を持っていると、他人とのコミュニケーションが苦手な場合も多く、どのように報連相していいかわかりづらいのです。
また仕事の指示が出たとしても、理解できていない場合もあり、発達障害の悩みを抱えたままで仕事するという事は、とても大変なことです。
しかし発達障害がなくても、報連相をうまくできていない人は結構います。
なぜ報連相が大切だと言われるのか、改めて考えてみましょう。
報連相が重要な理由は仕事をスムーズに進める為
報連相が重要な理由は、一緒に働くメンバー同士でコミュニケーションを取って情報交換すると、業務を効率的に進め、問題が起こる前に修正できるからです。
しかし、そもそも報連相って結局どういうことをするの??と聞かれるとはっきりと説明することは意外と難しいかもしれません。
仕事上で大切な報連相の意味を、確認してみましょう。
- 報告
上司・職場メンバーや仕事の依頼主に、業務途中で進捗(しんちょく)状況などを伝える事 - 連絡
上司や業務の依頼主だけではなく、その他業務に関係する人達にも知っておいてほしい情報を連絡する事 - 相談
業務をうまく進める為に周りにアドバイスしてもらう事
疑問や心配事など抱えたまま仕事を進めると、効率も質も低下する為、早めに相談し、解決する
あなただけでなく社内メンバーそれぞれが、報連相は大切だという共通認識を持って、行動することがとても大切だとわかります。
具体的な例を挙げてみるので、一度想像してみてください。

Bさんが外出時に取引先からBさんへの伝言で、「戻ったら連絡がほしい」という電話をAさんが受けたとします。
Aさんは、取引先が急ぎである様子は感じなかったため、Bさんが戻ったら伝えようと考えました。
その後、夕方5時ごろBさんが外出から戻り、Aさんに「何でもっと早く取引先から連絡があったと伝えてくれなかったんだ」と問題になってしまいました。
Bさんはその取引先から重要な連絡を待っていました。
そして午後3時までに、取引先からの情報を処理する必要があったそうです。
Aさんにとって大した問題でないと思われた連絡が、Bさんにはとても大切な連絡だったということです。
Aさんが連絡を受けた時に、自分で勝手な判断はせずに、Bさんや上司に報連相していれば、このようなことは起こらなかったかもしれません。
また、同様にBさんも事前に取引先からの連絡を待っている、と職場で報連相していれば、このような問題は起こらなかったでしょう。
報連相のうまくできない職場は、仕事がスムーズに進まないどころか、場合によって会社や、取引先に大きな損失を招き、多大な迷惑になる可能性もあります。
報連相さえしていれば防げるミス、できればこういうミスは仕事上なくしていけると社内の雰囲気も良くなりそうです。
仕事はみんなで協力するからこそ楽しい
もしかするとあなたは仕事をしている時、一人で仕事している気になっているかもしれません。
デスクに向かってパソコンを入力している時などは、特に一人で仕事している感じがしますよね。
しかし、あなた一人だけで仕事はできないのです。まず、あなたに仕事の指示を出してくれた人がいますよね。
実際あなたは今も、クライアントや、協力してくれる業者の方、上司・先輩・後輩などみんなで一緒に仕事をしています。
職場メンバーが今何をしていて、何に困っているかということは、あなたの仕事にとっても必要な情報です。
同じように、あなたが今何をしていて何に困っているか、職場メンバーに理解しておいてもらうこともとても大切です。
このように報連相で情報共有しておくと、必要なサポートをしてもらえたり、あなたも職場メンバーのサポートが出来たりするかもしれません。
こういった、お互いを心配することや、励ましたり手伝ったりすることも、報連相しているからこそできるようになります。
発達障害があるあなたも、報連相することによって、あなたのことをより理解してもらえるし、相手のこともより理解できるのではないでしょうか。
あなたにはたくさんの仲間がいることを忘れないでください。
まとめ

- 発達障害が原因でうまく報連相できない時もある
- 発達障害があっても、コツを抑えれば報連相はできる
- 自分に合った報連相の手段を見つけることが大事
- 報連相ができない時は、レポートラインを確認する
- 報連相ができない原因は上司や、職場環境にもある
- 報連相は仕事をスムーズに進めるうえで大切
発達障害は報連相ができない原因になることもありますが、あなたの工夫次第で解決できるとわかりました。
また、あなたが報連相をうまくできない理由は、あなたのもつ発達障害以外にも、職場環境や上司にある可能性もあります。
あなたにピッタリ合った報連相の方法を見つけることは、簡単なことではないかもしれません。
しかしその努力は、今よりもより良い人間関係と職場環境を作ることにつながります。
仕事でもっと力が発揮できるように、この記事を参考にしてあなたなりの報連相を身に付けましょう!!
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