つい先日、断捨離できない私はタンスに洋服を詰め込みすぎた結果、引き出しの底板が歪んでしまい、下の引き出しがつっかえてしまうという事態に直面しました。


そう思っているあなた。ありますよ!願ったり叶ったりのグッズが100均に!
100均ではお手軽DIYに使える大小さまざまな木材が手に入ります。
これを使って、タンスの引き出しの底板が歪んだ時に使えるお手軽な補強方法をご紹介します。
動きが悪くなってしまった引き出しも生まれ変わるので必見です!
目次
引き出しの底板補強に使える100均アイテムはこれ!

引き出しの底板が歪んで抜けてしまいそう!そんなとき経済的に余裕があるならば新調するのも良いと思います。
しかしこの記事を読んでいるあなたは、出来るならば直してまだまだ使いたい!というエコな心の持ち主ですよね♪
しかも材料は100均で調達したい!という節約家のあなたにオススメしたいのが、100均で買えるアイテムたちですよ。
近所のダイソーで、底板を支えられるもの…。下の段に引っかからないもの…。と探し回ること数時間。目的の物をゲットしてきました!
角棒3本セット
引き出しの底板を支えるタッカーが紛失している場合に使えるのが角棒です。
また底板がたわんでしまっている場合に、角棒の長さが足りれば引き出しの端から端までこの棒を渡して留め、補強することもできます。
私が今回買ったのは【450×3×9mm】のサイズで、3本のセット売りでした。
ネギや傘のように縦にかさばる感じはありましたが、幅がほとんど無いのと、軽いのとで、持ち運びにはあまり苦労しなかったですよ。
木材はこの他にも大小さまざまなサイズがあります!もう少し厚みのある「板材」や立方体に近い形の「ブロック」などです。
また、ダイソーだけでなくセリアでも木材は販売されています。「木板」や「角材」、「ひのき板」などこちらも種類豊富です。
余裕があればご自身の用途にぴったり合うものを探して、100均をハシゴしてみても良いですね!
木工用ボンド
言わずと知れた工作用のボンドです。ご家庭にあればそれで大丈夫だと思います。
私は小学生の頃以来とても久しぶりに、これを手に取ったような気がします。
ボンドは角棒を底板に接着する時に使いますよ♪
T字金具とビス
ダイソーでは商品名が「平面隅金」で取り扱われています。
底板に角棒を渡して引き出しの両端で補強する時に、ボンドでは心もとないなというあなたはこれでガッチリ固定しましょう。
ただし薄い木材を使用する場合は、ネジ穴を空けると割れてしまうこともあるのでご注意ください。
気合いがあるならスノコも対応可
これも底板がたわんでしまった際に角棒と同じ方法で補強するのに使えます。
しかし、スノコを解体し、一番長くて丈夫な板を取り出さないといけないので少々大変。
ズボラな私には不向きなので今回はゲットしませんでした。
引き出しの幅が広くてスノコでないと対応できない!となったら頑張るかもしれません(笑)
引き出しの底板補強は簡単にできる♪手順を解説!

さて、材料が揃ったらさっそく引き出しの底板補強作業に入りましょう。
ボンドでくっつける方法は、普段DIYに慣れていなくても簡単でハードルが低いのでご安心くださいね。
ここでは、タッカーの代わりに角棒を使用する補強方法と、底板の幅に合わせてに木材をカットして補強する方法の、2つを解説していきたいと思います。
角棒をタッカー代わりに使って底板を支える方法
- 角棒は小さくカットしておく
- タッカーが外れて紛失している部分、側板と底板の角に合わせて角棒を当てる
- 角棒の2面にボンドを塗ってくっつける
- 乾くまで丸1日置いておく
以上です!こんなに簡単でいいの!?というくらい簡単ですね♪
角棒をできる限り長めにカットすれば強度もやや増すと思います。

引き出しの底板裏に木材を貼り付けて補強する方法
〈①引き出しをひっくり返す〉
中身は避難させて、引き出しをひっくり返します。
底板が弛んでいるところがあれば、そこを押さえつつ、軽く湿気を飛ばしましょう。
余裕があれば、底板を綺麗に拭いてしっかり乾かしておくと、後の作業が楽になります。
〈②底板の端と真ん中にボンドでくっつける〉
引き出しの前板と垂直になるように角棒を付けます。
今回は底面の左右両端と真ん中に付けました。
底板の奥行きと棒の長さが同じだったのでそのままつけましたが、サイズが合わない場合は切るかやすりなどで微調整をお勧めします。
薄いので、ハサミでも気合いで切れますが、手元に注意です。

〈③乾かす〉
ボンドがしっかり付くように、強めに押し付けたら、重しを乗せて乾かします。
特に角をしっかり接着すると、安定感が増します。
私は重しにハードカバーの某児童書をビニールで包んで、4つの角と真ん中に乗せました。(あの重さはきっと子供の夢と希望の重さですね。)
完成です!付けた後の感想は、とても良い感じです!
等間隔で付けたため、しっかりと補強されています。
板のサイズを幅に合わせたおかげか、安定感マシマシです。
さらに、薄さ3ミリなので下の段にも響かずに使えるのがいいですね。
ただ、引き出しを元に戻す時に木材のささくれが手に当たる場合があるので、軍手をするのが安全だと思いました。
引き出し底板のたわみを補強する前に原因と注意点伝授

このように、わりと簡単に補強できる引き出しの底板ですが、そもそも「たわみ」が起きる原因は何でしょうか。
たわみが起こらずに使い続けられるのならば、それに越したことはないですよね。
もしこの原因を知らずに使い続けたら、たわむ→補強する→またたわむ→また補強…。という無限ループから抜け出せなくなるかもしれません。
底板のたわみが起きる原因と、たわみにくい引き出しの特徴をリサーチしてみました。
底板がたわんでしまう原因は大きく分けて3つ!
- 中身の詰め込みすぎ
- 引き出しの底板が縮んでいる
- 釘などの腐食
中身を詰め込みすぎると底板が曲がってしまうのは、言わずもがなですね。
私の引き出しの底板が歪んでしまった原因も、まさしくコレでした!
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた部分の底板がまーるくウニョっと曲がっているので、そこに負荷がかかっていたのだとわかりました(汗)
いかに自分が押し込んできたのかがはっきりと見え、引き出しにも洋服にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
中身を詰め込んでいなくても、重い物を収納していたり、力が掛かった状態が続いたりするとたわみは起きてしまいます。
一方、底板の収縮や釘などの金具が腐食してしまうのは経年劣化で、底板をまるまる取り替えたり、ビスを全て取り外して交換したりする必要があります。
原因がこれらだった場合、ある日突然引き出しごと倒壊する危険もあるので、すみやかに処分か修理をしましょう!
底板のたわみにくいタンスとは
これからタンスを新調しようとお考えならぜひ着目していただきたいポイントです。
安い物に飛びつく前に、一度冷静になって引き出しの構造を見てみましょう。
〈底板の厚み〉
引き出しに使われている底板の厚みが薄ければ、やはりたわみは起きやすくなります。
薄い繊維板やぺらぺらのベニヤ板が使用されているとしたら少々注意が必要です。
底板の厚みは仕様の書かれた説明書を見ればすぐにわかります。
10mm以上の厚みがあればかなりしっかりした造りであると言えますが、中には4mmなんていう物も…。
〈底板の取り付け方〉
側板の溝に底板をはめ込んであるだけの物と、「ベタ底」と言って引き出しの底一面にベタッと底板が張り付けられた物があります。
ベタ底の方が強度は高いです。たわみだけでなく、底板の抜け落ちも起こりにくくなります。
家中のチェストを引っ張り出してみましたら、リビングにあるFAX台だけが唯一「ベタ底」でした。
確かに中はかなり重いものばかり入れているのに底板がたわむ気配もありません!「ベタ底」の実力を垣間見たような気がします。
あなたもタンスやチェストを買い換える時は参考にしてみてくださいね!
まとめ
- 引き出しの底板を補強するには100均の角棒が使える
- 角棒をはじめ、さまざまな木材はダイソーやセリアなどの100均で買える
- 引き出しの底板を留めるタッカーの代わりに角棒を貼りつける補強方法がある
- 底板の幅に合わせて角棒をカットし、両端に渡して貼りつける補強方法もオススメ
- 厚みのある木材ならば金具を使って留めればさらに強度アップ
- 引き出しの底板がたわむ原因は、詰め込みすぎと、底板や金具の劣化がある
- 厚みのある底板や「ベタ底」と呼ばれる構造は、たわみが起きにくい
100均にある材料で引き出しの底板のピンチを切り抜けられたので、とてもホッとしました。
これで安心してまた物を増やしてしまわないよう、これからは断捨離を頑張ります。
あなたも引き出しの底板が歪んだ時にはこの応急処置方法を試してみてくださいね!