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本当は面白い初詣の起源や由来とは?穴場の初詣スポットも紹介!!

初詣、行ってますか?新年にお寺や神社へと出向き、参拝をする。日本人にはとても馴染みの深い風習ですよね。

そしてこの初詣の風習、さぞや遠い昔からの伝統のある行事かと思いきや…実はそうでもないんです。

初詣も人間と同じで時代の流れに合わせるように変化を遂げてきました。

今回は初詣の起源や由来、ちょっと意外な歴史について紹介していきます。

もし家族や彼女と初詣に行く機会があるなら、初詣の雑学をここぞとばかりにドヤ顔で披露してしまいましょう

 

初詣の起源や由来は?

初詣ってどんな行事?と聞かれたらあなたならなんて答えますか?

私の中では正月、松の内の期間に社寺にお参りに行き、神様へご挨拶が済んだらおみくじを引く。

その後は大人の財力を使い、出店をひたすら満喫する!というなかなか欲望にまみれた認識でした(笑)

では、本題の初詣の始まり、由来を見ていきましょう。初詣の歴史を知るポイントは次の3つ。

初詣の歴史はここがポイント!
  • 年籠り
  • 除夜詣
  • 元旦詣

初詣の歴史の始まり:年籠り

初詣の起源は年籠りという風習と言われています。あまり、馴染みのない言葉ですよね。

年籠りとは、村や家の長が大晦日の夜から元旦の朝にかけて、その地域に祀られている氏神様の社寺に籠もることです。

何故わざわざ大晦日の夜から?元旦からじゃダメなの?と疑問に思いますよね。

年籠りを行っていた時代はなんと江戸時代。電気も通っていませんし、時計なんてあったら大騒ぎです。

日が暮れる頃が一日の終わり。日が暮れた夕方からが一日の始まりとされていたのです。

つまり、 大晦日の夕方からが元旦、という事なんですね。うん、なんともややこしい…。

その、社寺で昨年の豊作を感謝したり家内安全を祈願するのですが、なんと一晩中寝ないで祈り続けるのが決まりです。

寝てしまうと白髪やシワが増えてしまうという、地味に辛い言い伝えもあるのだとか。お祈りしないから老化が進むなんて怖すぎる。

長として頑張っているのに、うっかり熟睡してしまった時には浦島太郎状態です。

時期的にも環境的にも寒そうですよね。時代的にもエアコンやこたつが完備されているわけないので、超シビアです。

私ならヒートテック三重で挑みます。ユニクロ大好きです。

 

初詣の歴史の進化:除夜詣と元旦詣

時代が進むにつれて年籠りは除夜詣と元旦詣の2つの行事に分かれます。

お父さんが浦島太郎状態になることは無くなったんですね…良かった良かった。

除夜詣…大晦日の夜に社寺に参拝をする。
元旦詣…元日の朝に社寺を参拝する。

現在の初詣はこの元旦詣に近いと思われますが、まだ違いがあります。気づきましたか?

それは参拝する社寺に関して決まりがあるかないかということ。

現在の初詣では、宗教上の理由が無い以外は参拝する社寺に決まりはありません。

昔からお世話になっているお寺だから、恋愛成就のご利益で有名だから。

理由は様々ですが、参拝したい神社やお寺は自分で自由に選べますよね。

しかし、元日詣では住んでいる地域の氏神様が祀られている社寺

もしくは家から見てその年の恵方の方角(運勢の良いとされる方角)にある社寺に参拝すると決まりがあります。

後者は恵方詣とも呼ばれています。そう、恵方巻きの恵方です。

ちなみに私が幼い時の恵方巻きエピソードですが、その頃は恵方巻きが苦手…どころかめっちゃ嫌いでした(笑)

何故そこまで好きでもない黒い物体をただひたすら無言で完食しないといけないのか…。

さらに当時、食卓の横に大きな鏡がありまして、そのときの恵方の方角に鏡が置かれていたのですからもう嫌な予感しかしません。

家族全員が鏡に向かって真顔で巻物を頬張る姿がシュール過ぎて、つい吹き出してしまう私。

飛び散る恵方巻き。父に怒られる私。恵方巻きまみれになる前にいた弟。大惨事です。

話が大分逸れてしまいましたが、地域によっては現在も除夜詣、元旦詣を両方行うところもあるようです。

 これは二年参りと呼ばれています。

 

 

現在の初詣と鉄道の関係とは?

年籠もり、除夜詣と続いて、元旦詣。時代の流れがどんどん変化して現在の初詣の形に大分近づいてきました。

しかし、まだ現在の初詣とは微妙に違いますね。

縁起の良い方角の社寺へ参拝する恵方参りの風習はどこで廃れてしまったのでしょうか。

実は今ある形の初詣は、この100年ほどのあいだに築かれてきたもので、意外と歴史が浅いです。

年数的には曾お祖父さん、お祖母さんクラスとどっこいです。

なので、昔の初詣を実際に体験していた生の話もチャンスがあれば聴けるかもしれませんね。

初詣は鉄道の普及によって進化した!

舞台は明治時代。現在のように方角関係なく寺社へ元旦詣をするようになったのは、なんと、鉄道が関係していると言われています。

初詣と鉄道になんの関係が?と最初は全く理解できなかったのですが、これが関係大ありでとても驚きました。

昔はそもそも移動手段は基本的に徒歩のみ遠出するのにも恐ろしい時間と体力を消費します。

そんな時に鉄道の登場によって交通の便が発達して、人々の移動手段が格段にレベルアップしました。

様々な人が近所の恵方の社寺だけで無く、遠くの有名な恵方の社寺へ参拝することができるようになったのです。

どうせなら大きなご利益があるお寺にお参りしたいですもんね。

また、鉄道は当時のことを考えると科学の最先端…現代のセグウェイのようなものです。

なので初詣を理由に乗ってみたい!体験したい!というミーハーな人も大勢いたことでしょう。

私もセグウェイに乗ってブイブイいわせてみたいです(表現が古い)

しかし、ここで1つ問題が起きてしまうのです。

 

初詣が鉄道会社の宣伝道具に

鉄道の普及によって、人々の選択の幅が広がるのは普通に良い事ですよね。

問題は鉄道会社が自分達の沿線を使ってもらいたくて初詣を商売の道具にしてしまったことでした。

「恵方の方角の神社はこちらですよ!」とあちこちで鉄道会社が宣伝合戦を始めてしまうのです。

ヘタすると全方位が恵方の神社状態です。なにがなんだかわからない…。

人間の私利私欲のために恵方詣りの本来の意味が徐々に薄れていってしまったんですね。ちょっと悲しい。

結果として、元日詣の風習だけが残り、人々は好きな社寺に自由に参拝するようになりました。

これが現代の初詣ですね。なかなか珍妙な歴史を垣間見ることができたと思います。

 

人気の有名神社は避けたい…そんな人におすすめ!!穴場の初詣スポット3選

初詣ってあんまり行かない…って人も多少は興味を持ってもらえましたか?

それでも初詣特有の破壊的な混雑っぷりに絶対行きたくない!行ってみたいけど人が多すぎて疲れて帰ってくることになる!

私も人酔いが酷いのでその気持ちとてもわかります。毎年誘ってくる義母に舌に口内炎ができる呪いをかけたくなるレベルです。

そんなあなたに初詣行くならここがおすすめ!の穴場神社をご紹介しますね。

初詣におすすめの神社3選:代々木八幡宮

 
引用 代々木八幡宮公式ホームページ

住所 東京都渋谷区代々木5-1-1
アクセス 小田急線「代々木八幡駅」下車。徒歩約5分
東京メトロ千代田線「代々木公園駅」下車。代々木上原寄り出口より徒歩約5分
参拝時間 終日可能
※社務所受付、お守り、お札の授与は元旦0時~18時、2・3日は8時~18時、4日以降は9時~17時。
問い合わせ TEL 03-3466-2012
代々木八幡宮

都心というのを忘れてしまいそうな大自然に囲まれた神社です。

明治神宮からのアクセスも便利なので、絶対混むじゃん!と思いきや、逆に明治神宮があるので思ったより混雑しないのです。

大手の神社で体力を使いきったあとに「じゃあ次は代々木八幡宮だ!」とはしごするのはなかなか苦行ですもんね。

また、代々木八幡宮の御朱印帳はちょっと珍しい木製なのだとか。コレクター魂に火がついてしまいそうです(笑)

引用 Twitter

近場には代々木公園もあるので、参拝した後に少し立ち寄ってみるのも良いですね。

お子さんが一緒なら公園で凧上げや羽子板遊びなんかも楽しそう。

うっかり、顔の墨を落とさずに電車に乗ると二度見されたり、新年早々、Twitterでネタにされるのでくれぐれも気をつけましょう。

 

初詣におすすめの神社3選:目黒不動尊


引用 天台宗東京教区公式ホームページ

住所 東京都目黒区下目黒3-20-26
アクセス JR山手線『目黒駅』下車。徒歩20分
東急目黒線『不動前駅』下車。徒歩12分
参拝時間 9:00~17:00(御朱印は10:00~16:00)
問い合わせ TEL 03-3712-7549
瀧泉寺公式サイト

正式名称は瀧泉寺日本三大不動尊の1つです。裏鬼門の方角を守護していたことから厄除けで有名なお寺です。

ですが、厄除けだけでなく、縁結びから怪我にもご利益があるという万能型のパワースポットなんです。

そんなすごい場所ならさぞ混雑するのでは?と思いますよね。

安心してください!混んでませんよ!!(言いたかっただけ)

境内も広く、出店も多いのでそこまで並ばなくても楽しめるんです。実にありがたい。

また地域の人にとても愛されている神社で、良い感じの賑わいと地元感溢れる落ち着いた雰囲気が素敵な場所です。

お子さんと初詣を楽しみたい!って人にもおすすめのお寺ですよ。

 

初詣におすすめの神社3選:今戸神社


引用 今戸神社公式ホームページ

住所 〒111-0024 東京都台東区今戸1-5-22
アクセス 各線『浅草駅』下車 徒歩15分
都営バス 浅草七丁目下車  徒歩5分
台東区 北めぐりんバスリバーサイドスポーツセンター前下車  徒歩1分
参拝時間 9:00~17:00(御朱印受付は16:30まで)
※令和2年1月1日~1月13日は浅草名所七福神の色紙を除く御朱印は書き置き(半紙)のみです。
問い合わせ TEL03-3872-2703
今戸神社公式ホームページ

ここは浅草から大体15分位の場所にある縁結びで有名な神社です。

浅草と聞くと浅草寺が浮かんできますが引くレベルで混んでいるので賑わいや満員電車が好きな人以外はあまりおすすめしていません。

今戸神社は歴史上初めての夫婦と言われる伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が祀っています。

それだけでも縁結びのご利益がありそうなのですが、なんとこの神社の住所。よーく見てください。

今戸1-5-22…1522…いごふふ…そう!良いご夫婦なのです!!(見つけるまで20分かかりました)

縁起の良い語呂合わせもあり、カップルや家族連れにも地味に人気のある場所なんですよ。

また、招き猫発祥の地でもあるので境内の色んなところに招き猫が鎮座しています。猫好きにはたまりませんね!

 

 

まとめ

  • 初詣の起源は年籠り。その後、除夜詣と元旦詣・恵方詣に分かれる。
  • 年籠りは大晦日の夜から元旦の朝にかけて村や家長が、氏神様の社寺に籠もり、一晩中寝ないで祈り続ける過酷な行事。
  • 除夜詣は大晦日のよるに社寺に参拝をすること。
  • 元旦詣は住んでいる地域の氏神様が祀られる社寺、またはその年の恵方の方角にある社寺に参拝する。
  • 恵方の方角にある社寺に参拝するのを恵方詣とも呼ぶ。
  • 鉄道会社の宣伝合戦によって、現在の初詣の形が完成した。
  • 代々木八幡宮は珍しい御朱印のある神社。緑が多く、自然を楽しみたい人もおすすめ。
  • 目黒不動尊は地元民に愛されるなぜかホッとするお寺。オールマイティなご利益がある。
  • 今戸神社は歴史上初めての夫婦の神様が祀られている上に住所が1-5-22(良いご夫婦)。縁結びならぜひ。

初詣の歴史、知る前と知った後で印象が変わったのではないでしょうか。

私も以前は初詣という文化はいにしえの時代から伝わってきた伝統のある厳かな文化なのだろう…と難しく構えていました。

が、蓋を開けるとなかなか人間味のある歴史の流れが垣間見えて面白かったです。

古き良き風習が少しずつ失われるのは寂しいものがありますが、新しい伝統が紡がれていくのもまた時代の流れ

神様もスマホを弄りながら「初詣の準備なう」と呟いているかもしれません。

さぁ、若者溢れる人気の社寺でも、近所の馴染みの社寺でも、好きなところで構いません。

新年の挨拶をして気持ちの良い1年を迎えてみましょう。



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