毎年当たり前のように行っている「初詣」ですが、どんな意味や歴史があるかって知ってますか?
きっと多くの人がなんとなく習慣として行っているかもしれませんが、古くからの歴史と意味があるんですよ。
日本人として初詣をちゃんと理解していないってちょっと恥ずかしく思えませんか?
歴史や意味を理解していれば2倍は有意義な初詣になること間違いなし!!
この記事では、初詣の意味や歴史をご紹介していきますので、ぜひ最後までチェックして素晴らしい新年を迎えて下さい♪
目次
初詣の意味&歴史をご紹介
では、さっそく初詣の意味や歴史を見てきましょう!

初詣の起源
初詣はもともと「年籠り」に由来していると言われています。
「年籠り」とは、大晦日の夜に家長(家の代表者)がその土地の氏神様を祀った寺社などにこもって新年を迎えることを言います。
夜通しその年の豊作や家内安全を祈願していたそうです。
もし寝てしまった場合は白髪になる、しわが増えるとされていたみたいですよ。
年籠りは平安時代からの古い風習なんだそうで、長い歴史があります。
この年籠りが形を変えて現代のような初詣になったわけです。
…白髪とかしわが増えるとかこわいですね。
もう何が何でも家長さんに頑張ってもらうしかない…。
私だったら寝かせてたまるもんかの勢いで夜通し寺社の前で応援歌うたっちゃいそうです。(笑)
除夜詣と元旦詣
時代とともに年籠りが「除夜詣」と「元旦詣」に分かれていきました。
- 除夜詣=大晦日に年籠り
- 元旦詣=元旦に年籠り
となり、やがて元旦詣が今で言う初詣の原型になりました。
現在では除夜詣をする人はあまりいないかと思いますが、実は除夜詣の方がご利益が高いという説もあるんですよ。
冬至は特に神様のパワーがみなぎっている時期なんだそうです。
更に年末は寺社も綺麗に掃除されていて人も少なく、環境の良い中でお参りができます。
私自身除夜詣の存在を知らなかったのですが、人の少ない中ゆっくりとお参りできるのはいいなと思いました。
今年1年の振り返りとお礼もしっかりできそうですね。
恵方参り
江戸時代末期までは、自宅からその年の恵方の方角にお参りする「恵方参り」が行われていました。
「恵方」というのはその年の一番良いとされる方角で、金運・幸せを司る神様がいる場所の事です。
ちなみに2020年の恵方は「西南西」だそうです!
方角なんて気にしたことなかったですが、そういえば恵方巻は今でも残っている風習の一つですね。
あなたも2020年の初詣は「西南西」の方角にある寺社に足を運んではいかがでしょうか?
鉄道の発達と初詣

現在のように方角関係なく寺社へ元旦詣をするようになったのは、鉄道の発展が関係していると言われています。
鉄道網の発達により、郊外の有名な寺社への参拝が可能になり、方角とは関係なく元旦詣に行く人が増えたようです。
ちょうどこの時期は明治時代中期頃と言われています。
また、「初詣」という名称はその後大正時代頃から始まったとされています。
初詣も長い時間をかけて今の形に変わってきたんですね。
初詣の意味
意味に関しては知っている方も多いかと思いますが、「新年に初めて寺社へ参拝すること」となります。
本来は地元の神様へ旧年の感謝と新年のあいさつをする行事となります。
でも一般的にはその年が良い一年になるようにお祈りすることが多いですよね。
私なんてお礼もそこそこにお願い事に必死になっていました…反省…。
一年間無事に過ごせたことに感謝しなくてはいけないですね。
初詣にまつわる作法の意味&歴史も覚えちゃおう
ここからは初詣にまつわる作法の意味や歴史を記述していきたいと思います。
知識を沢山増やして来年の初詣を有意義なものにしましょう。
初詣の参拝手順
意外と正しい参拝方法を知らない人が多いんじゃないかなと思います。
以下にて正しい手順をご紹介いたします。
①鳥居をくぐる前に一礼
これはやってる方少ないですよね。
鳥居は外界と聖域の境界線になりますので一礼してから入るようにしましょう。
②参道の真ん中を歩かない
こちらは私も知らなかった作法なのですが(お恥ずかしいです…)、参道の真ん中は神様の通り道。
左右どちらかを歩きましょう。
③手水で心身を清める
神様に会う前は手と口を清めてお参りに臨みましょう。
水は穢れや罪を洗い流すとされており、古くからの習慣とされています。
④礼拝前に服装を整えます
コートやマフラーをつけたままの参拝は神様に失礼となりますので、必ず脱ぎましょう。
ただし、人混みが激しい場合は脱がなくても大丈夫です。
⑤お賽銭をして鈴を鳴らします
元々お賽銭はお供え物だったらしいので、投げないほうがベター。
また、金額は気持ちの問題なのでいくらでも問題ありません。
鈴には魔除けの意味があるので、できるだけ鳴らすようにしましょう。
鳴らす回数は静かに1回です。ガランガランと沢山鳴らす必要はないですよ!
⑥二礼二拍手一礼
両掌を少しずらして拍手し、お祈りの時に手を合わせるのが正式な方法です。
ずらすのには理由があって、神と人がまだ一体になってないことを示すんだそうです。
拍手により神を招きいれ、その後に手を合わせることで一体になれるんだとか。
⑦帰りも鳥居をくぐったら一礼
帰り道も鳥居を抜けたら一礼します。
また、帰りはどこにもよらず真っすぐ帰るほうが良いみたいです。
寄り道をするとせっかくいただいた福を落としてしまうんだそうです!
意外と細かく決められていますが、どれもちゃんと意味があるんですね。
お恥ずかしながらできていなかった作法もあったので気を付けないと…。
作法の歴史
何となく習慣付いて行っている二礼二拍手一礼ですが、明治時代初期に概ね今のような形になりました。
この後、昭和23年に改正された「神社祭式行事作法」をもとに「二礼二拍手一礼」に定められたようです。
神事系って古くからのイメージがありましたが、意外と二礼二拍手一礼は歴史が浅いものなんですね。
大昔は我流でお祈りをしていたようですし、そこまでこだわらなくても良いのかもしれません。
大切なのは神様に対する感謝の気持ちですものね!
初詣の煙って何?
https://www.instagram.com/p/BeztcUAlQs6/?utm_source=ig_web_copy_link
引用:インスタグラム
初詣に行くとおいてあるモクモクと煙が上がっている台。
これって何かご存じですか?
私は存在自体は知っていましたが、名称などの詳細までは知りませんでした。
この煙の台、「常香炉」といいます。
身を清めるために煙を浴びていたそうですが、現在では無病息災や患部に煙をあてると病気が治るとされています。
私も小さいころの初詣で親から頭と顔によく煙をかけられていました。(失礼な話です…)
これといったご利益がなかったのはもともと違う意図だったからだと、そう思うことにします。(笑)
おみくじの歴史
新年一発目の運試しと言えばおみくじ‼
凶が出るとへこむのに何だかんだで毎年引いてしまうんですよね~。
おみくじの起源は国の祭事や政などの重要事項を決める際に使われていた「籤(くじ)」だと言われています。
なんでもこの籤は神の声を聴ける道具だったんだとか。
そんな国の命運を分けるようなことをくじ引きで決めてたのかって思うと少しびっくりですよね。
今の感覚とはかけ離れていることが分かりますが、まさに「神頼み」って感じですね。
おみくじが今のような形になった始まりは平安時代のお話になります。
当時、天台宗総本山の比叡山延暦寺の元三大師が始めた「元三大師みくじ」が最初だと言われています。
元三大師が観音様から授かった偈文に番号を振り、引いた番号の内容で吉凶を占うものだったようです。
現在と同じように棒に番号を振り、そこから1本だけ取り出す制度だそうです。
観音様から授かったということで、このおみくじは「観音みくじ」とも呼ばれていました。
こちらおみくじが発展して現在のおみくじになったんですね。
昔の人も困ったときは神の声に頼ってたんですね。
観音おみくじの内容がどんなものだったのか見てみたいです♪
おみくじの順番や結ぶ意味
引用:インスタグラム
昔からおみくじの吉凶順てすぐ分からなくなっちゃうんですよね。
大吉が一番良くて凶が一番悪いっていうのは分かるんですが…。
と、いうことで順番を調べてみました!
大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶
基本的にはこの並びが正解みたいです。
ただし、神社によっては「吉と中吉が逆」になる場合があるようです。
一般的には大吉~凶まで6種類のおみくじが多いですが、場所によってはもっと種類の多い事もあります。
基本的に悪い結果だったおみくじは結んで帰るのが通説とされていますが、これは悪い気を持ち帰らない為。
神様や仏様と縁を結んでご利益を受けるために結んでいたようです。
もちろん大吉でも結んでokです。
昔は持ち帰るのが普通だったようなので、持ち帰っても問題はないですよ。
今は可愛いおみくじなんかも沢山あるので、悪い結果だからって結んで帰るのは勿体ないですよね。
凶だからって一年が台無しになるわけではありませんし、がっかりする必要はないですよ!
凶や大凶といった名目に踊らされず内容をしっかり読んで受け止める事が大切ですね。
来年の初詣は引いてみたいおみくじのある寺社へ参拝するのも楽しいかもしれないですね。
まとめ

- 初詣の始まりは「年籠り」で長い時間をかけて今の形に定まった。
- 初詣は神様への感謝を示す行事。欲張りなお願いはNG!
- 作法の歴史は意外と短い!?知っていると参拝の時にスムーズ。
- おみくじは平安時代が始まり、結果より内容が大事。
初詣は毎年行ってるはずなのに結構知らない事がありました…。
今回この記事を書くにあたって私自身とても勉強になりました。
もうすぐ2020年がやってくるので、初詣の際はドヤ顔で知識を披露しようかな~なんて(笑)
ぜひあなたもご家族や友人に披露してみちゃってください!
それでは、よいお年を~!
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