転職したいと思ったとき、何を利用しますか?思いつくのは転職サイトやハローワークですよね。
ハローワークは求人を探す施設という認識の方も多いと思いますが、転職の相談や再就職の支援、仕事に関わる給付金の申請などの業務も行っています。
そしてハローワークを利用する時に大事なことが1つあります。それは、必要なものをしっかりと準備することです。
必要なものが揃っていないと、せっかくハローワークまで行っても利用が出来ずに、無駄足になることもあります。
特に失業保険などの給付金の申請は、1つでも揃わないと手続きが進みません。
転職活動の第一歩をスムーズに進めるために、こちらで必要なものをきちんと確認してからハローワークに行きましょう!
目次
ハローワークで必要なものは転職の場合3つ!

ハローワークに行くときに何を持っていけば良いか、意外と悩みますよね?ハローワークで必要なものは、目的ごとに違います。
転職の場合に、ハローワークに持参する必要なものは3つあります。
- 筆記用具
- 履歴書や職務経歴書
- スケジュール帳
転職の場合は、揃わないと手続きできないものは無いようです。
ですが、履歴書や職務経歴書が手元に無いと、入力する場面で時間がかかってしまうこともありますので、忘れずに持ちましょう。
そして、念のため印鑑や本人確認ができるものも持っていた方が良いかと思います。
ではハローワークに到着してからの流れを紹介します。
まずは登録をしよう
転職活動を含め仕事を探すときには、求職申込みという登録作業から始まります。
実際にハローワークに行き、ハローワークに設置された求職申込書に、名前や住所、希望する職種などを記入します。
これまでの職歴なども入力するので、履歴書や職務経歴書があると入力しやすくなります。記入したら窓口に出しましょう。

在職中の登録ももちろん可能です。退職する前から仕事を探したい方や、良い仕事が見つかったら転職したいという方も利用できます。
退職する前から仕事を探せるのは余裕が持てて良いですよね♪
ハローワークカードを受け取る
求職申込書を記入し窓口に出すと、ハローワークカードがもらえます。カードと言っていますが、A4サイズの用紙などになっていることが多いようです。
このハローワークカードは、仕事の相談や紹介、求人端末の利用や各種セミナーの受講など、ハローワークのあらゆるサービスを受ける時に必要になります。
このカードが無いとハローワークの利用が出来ないので、無くさないように気を付けましょう。
もし紛失してしまった場合は、1年以内であれば再発行ができます。
有効期限は申し込み日から2ヶ月後の末日までで、その間に仕事が決まらない場合は再発行できます。カードの再発行自体は2年後まで有効になっています。
2年が過ぎてしまうと登録しているデータがなくなってしまうので、また求職申込書を記入するところから始めることになります。
求人を探してみよう
ハローワークカードを手にしたら、早速求人情報を見てみましょう。
設置されている求人端末で、希望の職種や地域などの条件を入力して検索していきます。
求人票の印刷も出来るので、気になる求人は手元に置いてじっくり見ることも出来ますよ。
求人端末を使う方法は、それぞれのハローワークの窓口に確認してみて下さい。
窓口で相談してみよう
応募したい求人が見つかったら、窓口の職員に相談してみましょう。企業側に連絡をとってくれます。
応募したい仕事があったけど、少し心配だなという不安も遠慮せずに、窓口の職員に伝えてみて下さい。
検索した条件に沿った他の求人を紹介してくれたり、相談内容に沿った解決策を提案してくれたりと、親身にサポートしてくれます。
紹介状を発行してもらおう
企業側への連絡も完了し、面接に進む時に「紹介状」というものを作成してもらいます。
紹介状には、応募者の情報や企業の所在地などが記載されています。
面接に必ず持参するものになるので、当日まで無くさないように保管して下さい。
模擬面接をしてくれる
ハローワークでは、面接の練習も行っています。希望者の事前予約制ですが、緊張しやすい面接の練習ができるのは、とても良いサポートだと思います。
模擬面接では、質問への答え方や話し方、姿勢や表情、服装などをチェックしてもらえます。
不安を解消し、少しでもリラックスして面接に臨めるよう、対策をとっておくことも良いと思います。
いざ面接へ!
紹介状の発行まで終わったら、あとは履歴書や職務経歴書を準備して面接に挑むのみです。
すでに何度も確認していると思いますが、履歴書や職務経歴書は誤字脱字など無いよう気をつけてくださいね!
事前に予約をすれば、窓口で応募書類の添削なども行っているそうです。
不安な方は、添削も利用してみるといいのではないでしょうか。自分では気づけない間違いや、書き方の工夫などを教えてもらえるかもしれませんよ。
ハローワークで必要なものは失業保険の場合6つ!

ハローワークに行く目的の一つに、失業保険の手続きがあります。
この手続きは、ハローワークに行かないと出来ないとても重要な手続きです。
ですので、失業保険の手続きに必要なものはしっかりと確認が必要です。失業保険の手続きに必要なものは6つあります!
- 雇用保険被保険者離職票(1と2)
- 個人番号確認書類(マイナンバーカード)
- 身元確認書類
- 写真2枚 正面上半身【縦3.0cm×横2.5cm】
- 印鑑
- 本人名義の通帳かキャッシュカード
この6つは漏れがないように、必ずハローワークに持参して下さい。
失業保険の申請の流れ
失業保険を申請する流れをご説明します。求職の場合であれば、全国どこのハローワークでも利用できます。
ですが、失業保険の受給手続きは、住民票の地域を管轄するハローワークで行う必要があるので注意して下さい。
- 求職申込みをし、離職票を提出する
- ハローワークで開催される受給説明会に参加し、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」をもらう
- 失業認定が出るまで、ハローワークで職業紹介などを受けるなど求職活動をする
- 支給が開始されても、4週間に1度失業認定の見直しがされるため、引き続き求職活動を行い、状況を提出する
定期的に求職活動をしていることを報告することが、失業保険を受給するために必要ということになります。
失業保険とは
「失業保険」や「失業給付」と呼ばれるものです。
失業した後に次の仕事が決まるまでの間、経済面の不安を感じることのないように支給される給付金です。
受給するには一定の条件があります。
- 退職前に雇用保険に一定期間(原則1年以上)入っていた
- ハローワーク登録後に就職活動している
- 就職する意思と能力があり、求職活動を行っていること
- アルバイトをしながらの就職活動は対象外
人事総務などの担当部署からも連絡が来ると思いますが、退職する際には加入していた保険などの確認をしておきましょう。
雇用保険とは
失業後の就職活動時に基本手当を受給するための公的な保険になります。
アルバイトで働いている方も、下記の条件を満たせば自動的に加入することになり、給与から雇用保険料が天引きされることになります。
- 31日以上の雇用見込みがあること
- 1週間あたりの所定労働時間が20時間以上であること
雇用保険の加入対象かどうか、現在の仕事や転職先の労働条件も把握することが大事ですね。
離職票とは
離職票も失業保険の手続きには必ず必要です。
離職票とは何かというと、退職後に失業保険の受給手続きをする為の書類で、退職した会社から離職理由や離職前の賃金などが記入されています。
離職票には1と2があるので、そちらも説明しますね。
《離職票1》
離職した方の雇用保険に関する、基本的な情報が記入されています。自分で記入する部分もあり、受給時に振込先として使用する口座の記入欄があります。
《離職票2》
離職前の賃金支払い状況や離職理由が会社側から記入されています。また、自身でも離職理由を記入します。
会社側と離職理由の認識が違っている場合は、提出時にハローワークに申し出ることもできます。
退職の手続きの際に離職票を発行して欲しいことを伝えると、一般的に退職後10日前後で送付されるようです。
2週間以上経っても届かない場合は、一度退職した会社に問い合わせてみたほうが良いかもしれません。
発行された離職票を紛失した場合は、ハローワークで再発行の手続きも可能になっています。
他にも受給できる給付金がある
失業保険の他にも、一部条件はありますが、受給できる給付金があります。
《再就職手当》
失業中の方の就職が決まった時、失業保険でもらうはずであった残りの給付金の何割かを一括で受け取ることができます。
1年以上という長い期間のお仕事ではない、短い期間のお仕事が見つかった時は「就業手当」という別の手当を受け取ることができます。
- 以前と違う会社へ就職した
- ハローワークを仲介している
- 1年以上働くことが決まっている
- 過去3年間で再就職手当を利用していない
失業手当の給付日数が3分の2以上残っている場合は、本来支給される分の6割、3分の1以上残っている場合は本来支給される分の半分が支給されます。

《職業訓練給付金》
職業訓練とは仕事に必要なスキルや知識を身につけるために行うものです。転職希望の方は、転職に有利な資格を取るために活用します。
職業訓練自体は利用者の負担はありません。一定の条件を満たせば、生活費用を負担する目的として月に10万程度、訓練を受けている期間中に受け取れます。
- 本人収入が月に8万円以下
- 世帯全体の収入が月に25万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいる場所以外に土地や建物を所有していない
- 全部の訓練実施日に出席している
- 世帯の中に同時に職業訓練給付金を受給している人がいない
- 過去3年以内に、不正行為などにより特定の給付金受給をしていない
スキルや知識を習得しながら給付金をもらえるので、希望の職種に転職したい場合は、職業訓練を利用するのもひとつの手段ですね。
仕事を探している人や転職したい人が生活に困らないように、生活費などをサポートしてくれる給付金があるのは、とても素晴らしい制度だと思います。
ハローワークに必要なものは服装面ではほとんど無い

ハローワークに行くときの、必要なものについてご説明しました。では服装面でも必要なものはあるのでしょうか?
登録や仕事を探しにハローワークに行く場合は特に必要なものはないので、普段の服装でも大丈夫です。
ですが、印象は良い方がいいので、清潔感は意識しましょう。ハローワークに行く時でも、汚れた服やお手入れされていないひげなどはなるべく控えた方が良いと思います。
そして、模擬面接などを行う予定の日は、ぜひスーツを着用していくことをオススメします。服装のアドバイスももらうことができるからです。
模擬面接の時に、服装についての不安が解消されれば、面接の方に集中することができますよね!
まとめ

- ハローワークに持参する必要なものは目的ごとに違う
- 転職活動で持参する必要なものは、筆記用具、履歴書や職務経歴書、スケジュール帳の3つ
- 窓口では求人内容の相談や転職の相談、希望者は模擬面接の依頼もできる
- 失業保険の申請で必要なものは6つで、離職票、マイナンバーカード、身元確認書類、写真2枚、印鑑、本人名義の通帳かキャッシュカードである
- 失業保険の申請は、住民票がある地域を管轄しているハローワークでしか出来ないので注意が必要
- 失業保険の他にも、一定の条件を満たすことにより「再就職手当」や「職業訓練給付金」など、受給できる給付金がある
- ハローワークに行くにあたり、服装の面で必要なものは特にないが、清潔感は意識すると良い
ハローワークは仕事を探す以外にも、様々な役割がありました。
お堅いイメージのあるハローワークですが、求職者に寄り添ったサポートをしてくれるのではないでしょうか。
転職活動など仕事を探したい時は、ぜひ活用するべきだと思います!近くのハローワークを探して利用してみてくださいね。