映画ってとても楽しいですよね。特別が詰まっていて、それが観られるなんて。
日常にはない体験や感動を、与えてくれる素敵な芸術のひとつです。
私も気になる映画が公開されている時は仕事帰りに映画館に寄り道することもあります。
アクションやアドベンチャー、恋愛やコメディー、アニメも大好きです。
ポップコーンとコーラを持って何度映画館のシートに座っていたか。
映画館ならではの臨場感はもちろんですが、のちにDVDで観られるものも気軽に自宅で楽しめます。
そんな身近な映画ですが、守らなくてはならないこともあるのはご存知でしょうか。
例えば「nr」という表記にどんな意味があるのか知らないと、その映画やDVDが観られなくなってしまいます。
レンタルビデオ店で観たいDVDが借りれないのは悲しいですよね。
当たり前のように守っていることではありますが、詳しく知るとさらに映画が楽しめるようになります。
一人でも、友人とでも家族とでも。誰とでも楽しめる映画ライフを送りませんか?
映画のnrの意味とはなんだろう?

最近ではいろんな映画がありますね。アクションはもちろん、コメディーやホラー、ドキュメンタリーに恋愛などとても多いです。
そんな多い映画の分類をさらに細かく分類する表記があるのはご存知でしょうか。
年齢で分類する「レーティング」と呼ばれるものです。
「NR」もレーティングのひとつで、意味があります。
「NR」とはレーティングで「指定なし」という意味!
アメリカ映画で用いられていたレーティングで「Not Rated」の略になるものです。
- レーティング制度が導入される前の映画
- 特別なイベントで特定の映画館、日時で公開された映画
- IMAX専用に作られた自然ドキュメンタリーなどの映画
- プロデューサーがレーティングを求めなかった映画
に付けられます。
レーティング制度のない時の映画も含まれているので、全てが全年齢対象ではないようです。
NRが表記されていたら家族全員が観ることもできる映画かしっかりと見極める必要があります。
全年齢対象、ではなく指定なしとは難しい表現です。
そもそもレーティングって何?
レーティングとは、映画鑑賞における年齢制限のことで映倫(=映画倫理機構)が定めたものです。
「R指定」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。一番メジャーなレーティングと言っても過言ではないです。
実は「R指定」だけでなく、もっと細かい制限もあります。
レーティングは日本と海外で違う?
どの映画にも使われているレーティングですがいろんな種類があります。
さらに日本と海外ではレーティングの表記の仕方や内容が少し違うのです。
同じ英語を使っているのになんで数字が違うのだろう、私も知るまではあいまいでした。
もう20歳越えているから気にしなくていいかと適当に考えている時期もあり、今では恐ろしく思います。
それは一人で楽しむから何も起こらなかったのだとも。
似通っている部分もありますが、映画を観る前に確認をしておくことを推奨します。
そうじゃないと、家族と楽しめなくなってしまう可能性もあるからです。
今回は日本映画とアメリカ映画のレーティングを紹介していきます。
日本映画のレーティング

日本映画のレーティングは映倫維持委員会が定めたものです。
1976年から制限が始まり、1988年に名称変更があり、2009年の「映倫の大改革」で現在のレーティングになりました。
こうして見ると意外と歴史が浅いですね。てっきりもう少し長いものだと思っていました。
「G」全年齢対象
物語や表現に暴力的な表現や性的な表現は最小限で、誰でも観ることが可能です。
レーティングマークの色は緑で、「General Audience(全ての観客)」の略になっています。
最近私が観たことのある映画では、2019年に公開された「翔んで埼玉」がその映画でした。
確かに面白おかしく、暴力的な表現もほとんどなく楽しめるものです。
映画館へ行った当日は小学生くらいの子も来ていたのを覚えています。
「PG12」12歳未満には保護者の助言や指導が必要
12歳未満、つまり小学生の鑑賞は可能ですが保護者の助言や指導が必要と定められているものです。
入場や鑑賞は制限されていませんが、「G」と比べると暴力的な表現も増え、未成年の喫煙や飲酒のシーンもあります。
小学生が真似をする可能性の高い表現が多く含まれており、アニメ映画も対象になることがあるのです。
アニメ映画もよく観るので驚きでした。アニメだからと、子どもとただ観るのは控えたほうがいいかもしれませんね。
アニメと言ってもいろんなアニメがあります。必要な時は解説が必要です。
レーティングマークの色は水色、「Parental Guidance(親の指導・助言)」の略になっています。
「R15+」15歳未満の入場・鑑賞を禁止
保護者と同伴でも15歳未満・中学生の入場や鑑賞が禁止されているものです。
PGの表現に加え、さらに暴力的な表現やいじめなどの表現があるものも対象になります。
例えば暴力団ものや犯罪もの、放送禁止用語が使われている映画もです。
テレビの地上波のゴールデンタイムで放送される際には不適切なシーンはカットされるのだとか。
いくつか当てはまる映画を思い出してみましたが、確かにカットされていました。映画館でもかなり衝撃的なシーンなんかは特に。
レーティングマークの色はピンク、「R」は「Restricted(観覧制限)」の略です。15禁とも呼ばれています。
「R18+」18歳未満の入場・鑑賞を禁止
こちらも保護者同伴でも18歳未満・高校生は入場や鑑賞が制限されている映画です。
いわゆる18禁や成人映画と呼ばれるもので、この言い方はなじみがあるのではないでしょうか。
R15+に加え、さらに描写が激しくなったもの、特に性的シーンや反社会的シーンが対象になります。
制限される範囲が広くなった分CMや広告などでの宣伝がほぼできなくなり、また上映される映画館も激減するとのことです。
テレビの地上波で放送されたこともほとんどないのだとか。
いくつか観たことありますが確かにテレビで見かけたことがありません……
レーティングマークの色は赤、「R」は前述のR15+と同じものの略です。
アメリカ映画のレーティング

アメリカ映画のレーティングは、1968年からアメリカ映画協会が導入しました。
また、アメリカ映画のレーティングは制限が厳しいです。
暴力シーンや性的シーンがなくても相手を罵るような言葉を使うだけで制限されることも。
シーンがなくても制限されるなんて本当に厳しいですね……驚きです。
邦画はもちろん、洋画も観るのでそこまで厳しいとは思いもしませんでした。
日本との共通制限
日本と違う表記もありますが、ここで紹介するのは日本のレーティングとほとんど同じ表記です。
- 「G」すべての人が観られる
- 「PG」入場や鑑賞の制限はないが保護者の助言や指導が必要
- 「PG-13」13歳未満は保護者からの厳重な注意が必要
PGとPG-13は、保護者の教育方針によっては子どもの教育に適さない表現が含まれており、観るか観ないかは保護者の判断です。
「これは子どもが観てもいいのか?」見当が必要なものはPG-13になります。
例を挙げると「ハリー・ポッターシリーズ」は、作品ごとに制限が違うのです。
1~3、6作はPG指定なのに対し、そのほかはPG-13指定になっています。
物語を進める上では仕方ないとはいえ、露骨なシーンが多くなってしまうからです。
てっきりシリーズごとに制限が決まっているものだと思っていたので「ハリー・ポッターシリーズ」には驚きました。
少しダークな面もあるとはいえ、ファンタジー映画なのに……
小さな子どもから大人まで愛されている作品でも制限は制限なのです。
また、狙っている客層を呼び込むために、わざとPG指定ではなくPG-13指定に制限をかけることもあります。
レーティングを確認して「PGだからそこまで過激ではないのだろう」
鑑賞しないお客様もいるらしく戦略の一つにしているそうです。
「R」17歳未満の入場は保護者の同伴が必要
日本のR18+とは少し異なり、保護者同伴での制限になります。
ですが、制限が本当に厳しく、俳優の臀部が露出しているだけでR指定になったこともあるのだそうです。
それだけで!?と思いましたが、日本で問題のない表現がアメリカでは問題になることも多いのです。
アニメの話になりますが、日本では問題のなかった胸の露出具合かアメリカでは問題になったことも多くありました。
その場合、文字通り削られるか隠されるのです。大げさかもしれませんが国ごとに文化も法律も違うので仕方ないのかもしれません。
「NC-17」17歳以下の鑑賞は禁止
日本のR18+と相応の制限になるレーティングです。
言い方は多少違いますが、日本では「18歳未満」アメリカでは「17歳以下」意味は同じです。
極めて暴力シーンや性的シーンの表現が過激な映画になります。
「No one 17 and under admitted」の略です。または「Adult Only」という言い方もします。
もしも映画のレーティングも守らなかったら?

では、映画の年齢制限を守らなかったらどうなってしまうのでしょうか。
制限、というからには破ってしまったら何か処罰があるのでは?
悪気はなくてもつい、なんてことがあるかもしれません。映画の年齢制限がどう対応されているのかみてみましょう。
観ることは法律違反ではない
レーティングは法律で規制されているものではなく、映画界が自主的に規制しているものです。
なので、自主規制されているものを観てしまっても処罰はありません。
また、その年齢以上だと思って入場させてしまった映画館側も罪に問われることはありません。
明らかに制限されている年齢より下の場合、引き止められたりと各映画館によって対応が任せられているのが現状です。
もし万が一、入場した後に制限されている年齢だと判明した場合には「錯誤」になります。
入場者との契約が無効、つまり代金を支払っての映画鑑賞が無効になって全額返金された上で入場者は映画館から退場させられます。
自宅で家族と観る際も観ること自体は問題ありません。
ですが本当にその映画が全員で気兼ねなく楽しめるものかどうか、確認した方がいいでしょう。
年齢確認の際に罪に問われることはある
しかし、罪に問われることがあります。観ることは罪にならないのにです。
観ること自体には法の強制力はありませんが、年齢確認の際に年齢を偽ったらどうなるでしょう。
身分証明書の内容を書き換えていたのだとしたら、それは文書偽造や偽造文書行使罪という犯罪になるのです。
学生証の中にはボールペンで必要事項を記入するだけのものもあります。
ボールペンも今は擦れば消えるものもありますし、少しくらい書き換えてもバレないかな、と気軽にしてはいけません。
それが罪に問われ、映画が観られないだけでなく今後の将来に響くこともあるのです。
私の学生時代の同期も同じようなことをして、バレはしませんでしたが一緒に過ごしているこちらはハラハラしました。
自分だけがいいや、と周りのことも見ないで軽率に行うと信頼も失いかねません。
まとめ

- NRとは映画のレーティングで「指定なし」という意味
- レーティングは何種類もある
- 国によって制限や内容が違う
- 制限されているものを観ること自体は罪にならない
- 入場のために身分証明書を偽造したら罪になる
楽しく映画を観るためには、マナーは当たり前ですがルールも確認しないといけません。
特に家族で楽しむ時、いろんな年齢の人がいます。
どの映画なら家族みんなで楽しめるのか、観たい映画に年齢制限はあるのか。
年齢制限は意味なくついているものではないのです。
ルールもマナーも守って楽しく映画ライフを送りましょう。
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