「出身大学で就職先が決まる」「大学卒業で給料が変わる」そんな風潮は今もどこかにあるようですね。
男の子は大学に行かないと肩身が狭い、女の子はいずれお嫁さんになるから進学しなくてもいい。
ひと昔前はそんなことを言われていたものですが、今は男女共生の時代です。
将来の大学進学を見据えて小学校からすでに「お受験」が始まるのです。
親は子供の将来を考えて必死になるもの。
大学に進学して、自分の進む道を究めてほしい!
国公立大学でなければ費用は出せない…。
一流企業に就職しないといい家庭は望めない。
そんな親としてのあなたの思いは切実ですが…子供の大学進学に対して、親としてどこまで手助けができるのでしょう。
大学受験に親はどこまで関わることができるか

こんな話を聞いてドキッとしたことがあります。
高校生の息子が風邪をひいて病院に連れて行ったの。久々だったもんだから、今まで通り診察室にも一緒に入ったのよ。
そしたら先生から、「お母さんは外でお待ちください。息子さん、高校生ですよね?自分のことは話せますよね?」って言われたの。
やっちゃった!と思って顔から火が出たわよ。
子供はいつまでも子供…その感覚っていつまでたっても残りますよね。
でも、考えてみたら確かに受験生の我が子は自立の手前。
具体的に大学受験に向けて、子供の自立を考えながら親はいったいどんなことができるでしょうか。
その1:子供の大学進路設定を一緒に考える
実際に自分の将来のビジョンが見えている子供がほとんどかというと、実はそうでもありません。
小さい頃に「大きくなったら何になりたいか」という作文を書かされるというのはよくありましたよね。
本当にしっかりとした夢・希望として描いていた子供は、それからの流れというものも自然と考えていたりします。
が、今は時代も刻々と変化していくので、夢はいつの間にか夢でなくなっていくことも多いのです。
自分が何をしたいか、どういう職に就きたいか、わかっている子もいれば、まだわからないという子だっています。
まず、大学に行く本人の動機というのは何なのかを親であるあなたは知っておく必要があります。
引用 ベネッセ
親としたらまともな答えが返ってくること期待しますよね。
「医者になりたいから医学部に進みたい」とか、言えば「社長になりたいから経営学勉強しようかな」とか。
もちろん、夢を語る子もいれば、スポーツで活躍したいと意気揚々と大学進学を目指す子もいます。
友人の息子は「大卒だと就職したら給料高いから」と答えたそうです。
友人は「ま、それもそうかもしれないな」とすんなり同意したそうですがね(笑)。
その動機を聞いて同意が出来れば、親子の意見を共有しておくことも大事。
基本、子供本人に自分と向き合わせ、選択させることが第一。
公立か私立か、どういった学部や学科に進むか、県内(県外)の大学かなど、最低限そこは知っておきたいものです。
その2:無知・無関心は禁物!大学の情報収集
これから大学を探すぞというときに、親のあなたに大学の知識・情報がゼロだと心もとなくないですか?(笑)
大学の学部というのは、分類するとこんな感じです。
引用 スタディサプリ
主要学部だけでも15学部くらいありますし、そこからまた学科に分かれ、下手すりゃコースまで分類されます。
それによっては、取得できる資格が違ったり、将来の進むべき道が変わったりもするんです。
子供が具体的に進む道を定めた時、親であるあなたはその先回りをすることです。
子供の先回りをするということは、丁寧にレールを敷いてあげるということではありませんよ。
子供が相談や連絡をしてきた時に、情報を仕入れておくことで建設的な話ができるようにしておくことです。
何処にどんな大学があり、希望する学部があるかどうか、大学の様子はどうか等を調べること。
大学はHPを持っていますし、スマホやPCで自由に検索することだって可能です。
子供は進学に関しては、学校の先生か塾の先生を頼るしかありません。
友達だって自分と同じ土俵にいるわけですからね。
でも、一番身近にいるあなたが大学に関する知識・情報を多く持っているとします。
子供はどうでしょう、「お母さん話が分かる!」と心強くなるはずです。
その3:勉強を教える
例えば…
・英語に強い親の子供が大学の英文科に進みたいと言ったとき。
・数学が得意な親の子供がなかなか数学で点を稼げないとき。
全部が全部ではないですが(笑)、意外と親でも教えてあげられることってあるんです。
親子関係で、子供は言うこと聞かないでしょ~?って思いますよね。
リビング学習って知ってますか?自分の部屋で勉強するのではなく、リビングで勉強すること。
有名大学の出身者って、この勉強法が多いって聞きます。
以前TVで、リビングにホワイトボードを設置して、子供が親にホワイトボードで答えを説明するところを見ました。
これも一つの勉強法、インプットしたものをアウトプットすると理解力って高まりますよね。
また、わからないことがあれば親に聞ける環境です。
リビングで勉強してる子は、自然とわからない時に親に聞いている傾向が学年に関係なくあるようですよ。
うちはこれで何度か子供と言い合いにもなりましたが、結局はまた聞いてくるんです(笑)。
根気もいりますが、コツと言えばこちら側は受け身でいること。聞いてくるまでは手をかけません。
その4:受験そのものや塾にかかる費用の援助
「とにかく大学に行ってほしいから、あちこち受けなさい」
そう言いたいものですが、大学受験って受けるだけでもかなりの費用が掛かること知ってますか?
<受験料>
※成績通知を希望の場合はプラス800円
●国公立大・2次試験(平均)…1校につき、17000円
●私立大・一般入試(平均)…1校につき、35000円
※歯学系・医学系では40000~60000円かかる場合あり。
なお、2020年度からは大学入学センター試験は廃止、大学入学共通テストに変わる
これを見ても、ヒエッ!やっぱ私立ってかかるんだ…とか思ってしまいますよね。
もうこの時点で、もっと貯金しとけばよかったとか、学資保険掛けといて良かったとか思うものです(笑)。
受験にかかる費用はこれだけではありません!県外の大学を受けるとなれば、<交通費・宿泊費>が発生します。
また私立大学は<願書代>も必要なんです。
ここでシュミレーション!
・地元の国立大学1校
・地元の私立大学1校
・遠方の私立大学2校 を受験する場合
願書代(私立大) | 1000円×3校= 3000円 |
センター試験検定料 | 18000円×1校= 18000円 |
受験料(国立大) | 17000円×1校= 17000円 |
受験料(私立大) | 35000円×3校= 105000円 |
交通費(遠方往復) | ※おおよそ30000円×2回= 60000円 |
宿泊費 | ※おおよそ8000円×2回= 16000円 |
TOTAL 246000円!!!!
これはあくまでも受験時にかかる費用、晴れて合格となればそこに入学金、学納金が覆いかぶさってきます。
また、大学に合格するために塾に通わせる場合、これまた大きな費用が掛かります。
平均的な大学進学講座の塾費用(高校3年生)は、集団指導塾で年間50~70万、個別指導塾で年間60~100万と言われています。
子供の夢を叶えたい、今後のことを考えたら大学進学は必須、親にしたら金銭面の援助は役目の一つだと思うでしょう。
「お金のことは心配しなくていい」と、費用のことを一切伏せる親もいます。それが悪いわけではありません。
でも、今は情報が氾濫しています。大学進学にお金がかかることは、子供自身も知らないわけではないのです。
自立していく子供に、お金の大切さ、親への感謝、自分に出来ることを知ってもらうことは大切です。
子供が節約を考えながら、本当に必要な判断をしていくことが自立の一歩にも繋がるのです。
その5:生活リズムと食事の管理
大学受験に限らず、受験期の親がピリピリしてしまうのが、子供の体調。
インフルエンザの猛威にハラハラしたり、模試の会場なんかは人も多いから風邪をもらいやすい傾向があります。
勉強に熱心になるあまり寝不足が続くとか、部活を引退して時間が出来たら何となくだらけてしまう…。
そんな時に身体は病みやすくなるのです。
起床・就寝時間を変えない、朝食はしっかりとらせる、手洗い・うがいの徹底、たんぱく質・野菜の多い食事を考える。
一緒に生活している親だからこそできるサポートです。
昔私が受験生だったころ、夜遅くまで勉強していると、母親が紅茶などのホットドリンクを持ってきてくれました。
それがうれしくて、勉強机の上で飲み物を飲みながら勉強するってなんか贅沢って思ったものです。
冬には足元が冷たいだろうからと、足元用の電気ウォーマーを用意してくれました。
これがほんとの「ひと息つく」。受験は長い戦いになるでしょうから、良い休息も必要です。
引用 農林水産省
その6:受験日当日の付き添い・持ち物チェック
私はとんでもない方向音痴です。高校時代、通学は自転車、利用する公共交通機関と言えばバスくらい。
大学は遠い県外の大学を受験しました。希望の学部が県外だったからです。
同じ大学を受験する友達は一人もいませんでしたね。
親は私を今まで一人でどこかに行かせたことがなかったものですから、大学受験時は母親が付き添ってくれました。
でも、受験時に気づきました…保護者の付き添いが少ない。
みんな、友達同士で来ているか、一人でバスや電車を使って来ていました。
その時思ったんです、恥ずかしいと。でも、母がいないと何もわからなかったことも確かです。
そんな経験があるからこそ、親も子も納得できる付き添い方ってあると思うんですよね。
私のようなタイプの子は、受験当日道に迷ったり、時間に遅れたりしないように、親に付き添ってもらっていいと思います。
同じ大学を受ける友達がいれば、親の出番はなくなりますけどね(笑)。
何となく親の付き添いはマイナスのイメージがあるかと思いますが、必要か必要でないかは親子で相談です。
付き添ってほしくないという子供に付き添う必要はありません。
付き添うことになったとしても、例えば大学の近くで待ち合わせにして直前まで付き添わない。
なるべく子供に何でもさせる(キップ購入、ホテルチェックイン等)。
子供にだってプライドはありますから、自立の一歩を妨げない方が良いですよね。
あとは、どうしても子供に抜けがちな持ち物チェック!どんな持ち物が考えられるでしょう。
- 受験票
- 時計(無音)
- 財布
- スマホ
- 筆記用具(マークシートの場合は鉛筆必須)
- 学生証
- 飲み物(当日買っても良し。利尿作用があるものは避ける)
- お弁当(親のお弁当の方が心が落ち着く)
- 薬
- マスク
- ホッカイロ
- 試験要項
- メガネやコンタクト
- 参考書やノート
持ったつもり、ということがありますから、最後は親が口頭で確認してあげるといいでしょうね。
また、昼食はなるべくあなたがお弁当を作ってあげるようにしましょう。
やっぱりお母さんのお弁当はお母さんの食事なんです。
うちの息子なんか、コンビニで買ってっていうとちょっと機嫌悪くなりますからね(笑)。
緊張しやすい時なんかは、お弁当がいい支えになることもあるんです。
揚げ物は睡魔を誘い、集中力が下がるので控えめにし、自然な食品と味付けで用意しましょう。
大学受験の過程はどうなっていくのか
引用 PR TIMES
大学入試センター試験は、2020年1月(2019年度)の実施を最後に廃止されます。
そのことは知っていても、内容まで把握している親は少ないと言えます。
2020年度(2021年1月)からは、新テストの「大学入試共通テスト」に移行していきます。
何処がどう変わるのか、簡単に言えばマークシートだけでなく記述式が加わるということです。
受験するのは子供です。でも、その試験当日までの流れをある程度知っておかないと慌てるのは親のあなた自身。
まずはその過程を知っておきましょう。
大学入試スケジュールから見る①AO入試
引用 駿台
まず、夏には国公立・私立共にAO入試があります。AO入試ってわかりますか?
面接や小論文、高校での成績などで生徒を評価し入学の可否を判断するため、学力試験を課さない入試です。
親や子供にとったら、推薦入試とどう違うのかわかりにくいかもしれませんね。
推薦入試と違うのは、
- 原則高校の学校長の推薦がいらない。出願条件を満たしていれば誰でも自由に応募できる。
- 面接が重要視され、複数回ある。
- エントリーが5~8月。
- 大学独自の選抜方法もある。
というところ。
AO入試を受けるか、推薦入試を受けるかはその子供のタイプによって選択できます。
大学入試スケジュールから見る②推薦入試
11月には、国公立・私立どちらも推薦入試が始まります。
推薦入試とは、高校での取り組みや実績をもとに、受験生の個性や意欲を評価するものです。
学校長の推薦が必要で、学業成績やスポーツ・課外活動に関してある程度の水準が設けられています。
書類審査や小論文、面接が選考基準ですが、学力試験を課す大学もあります。
多くの大学が「専願制」(その大学のみしか希望しない)を採用しているので、他校との併願はできません。
公募制推薦入試…大学が求める出願条件を満たし、高等学校長の推薦があれば全国の高校から広く出願することができる。
・公募制一般推薦入試…成績基準が設けられることが多く、募集定員が比較的多い。
・公募制特別推薦入試…スポーツや文化活動の成績が良い。
指定校制推薦入試…大学が指定した高校の生徒にのみ出願資格がある。希望者が多いと、校内選考となり、成績、課外活動、生活態度などで評価。
学校長に推薦してもらって、学力試験もなくて…普段の成績や行いが良かったら、受験戦争に嘆くこともないんですねえ。
大学入試スケジュールから見る
③一般入試と大学入試共通テスト(旧センター試験)
推薦入試が終わってから一般入試が始まります。
センター試験から移行する大学入試共通テストの出願時期など詳しい概要はまだ明らかではありません。(20201月現在)
ただ、入試日はセンター試験の時期とほぼ同じようです。
<国公立大学>
大学入試共通テスト(1次試験)の得点と大学別に実施される2次試験(個別試験)の得点の合計で合否が判定されます。
<私立大学>
各大学ごとに一般入試を受け、のちに合否が判定されます。大学入試共通テストを採用している大学もあります。
引用 高校生新聞
大学入試スケジュールから見る④個別試験(2次試験)
国公立大学の志望者は大学入試共通テストを受けなければなりません。
試験の翌日には解答・配点が公表されるので、自己採点をして志望大学に願書を提出します。
気をつけなければならないのが、出願期間。試験の約1週間後から始まり、約10日間となっています。
合否は共通テストと個別試験の合計点で決まります。
思いのほか共通テストで得点できなかったら出願校を変更しなければならないことも。
事前に複数の志望校をあげておくことも必要なんです。
2次試験は「前期日程」と「後期日程」に募集人数を振り分けられ、それぞれ1校ずつ出願できます。
同じ大学・学部を2回受験することもできるし、違う大学を受験することもできます。
注意しなければいけないのは、前期日程で合格して手続きをすると、後期日程を受験していても合格の権利はないということ。
そのため、第一志望校は「前期日程」で受けるというのが鉄則となっています。
最近では後期日程の廃止・縮小が進んでいます。
そうなると後期日程での志望校選択の範囲は狭くなるし、後期志願者数の割合も年々低下しているそうですよ。
そしてもう一つ!2次試験に出願しても受験できないということがあります。
それが、2段階選抜という制度。何となくどんな意味か分かりますよね?(笑)。
共通テストの成績を見て、2次試験の受験者を事前に選抜し、実施するという制度です。
2段階選抜実施の有無や、選抜の実施方法は大学に委ねられています。
ということは、共通テストでしっかり得点できる力をつけておくことが大事だということですね。
大学受験期の親子のストレス
引用 ベネッセ
親は子供の様子を見ながらイライラしたりハラハラしたり、子供は日々の勉強や親からの小言にブチッと切れてみたり…。
受験期の親子関係というのは結構シビアだったりします。
大学受験における親のストレス
実際に受験期に親が抱える主だったストレスと言えば、
②子供が合格できるかどうか不安(勉強しない)
③金銭面が不安
受験うつ、親子受験うつという言葉があるくらい、受験時のストレスで心を病むこともあるのです。
①子供とどう接していいかわからない②子供が合格できるか不安(勉強しない)。
きっとどこまで干渉していいのか測りかねている状態ですよね。
基本親は過干渉なものです。やっぱり心配ですもん。
でも、親の思いがすべて子供に受け入れられているとは限りません。
「親」という字は、「木」と「立」と「見」で出来ていますよね。
これは、小鳥が巣立つとき、親鳥は少し離れた枝から声をかけて見守る様子が描かれていると言われています。
が、これが親という字の成り立ちではありません。実際は後付けです。
でも、親の語源としては適している気がしませんか?
少し離れて見守るからこそ見えるものがありますし、子供は「見守ってほしい」ものです。
親は、
- 子供の話を最後までちゃんと聞く(否定的な口出しはNG)
- 子供の意見を尊重する
- プラスの方向に導く
- 子供自身にやることを口で言わせる
学校の先生や塾の先生がやっている「コーチング」スキルです。これは親子間でも役立つようです。
あなたの子なのですから、信じて付き合ってあげることが大切なんじゃないですかね。
③金銭面の不安。
片親のみの収入だったり、貯金があまりないとなれば、受験や入学後の費用というのはかなり大きいものです。
払っていけるか、働きに出た方が良いかなど、悶々と考えてしまうこともあるでしょう。
そんな時は、子供と一緒にお金について相談してもいいのです。
大学には、進学に必要な学費や生活費を支援してくれる「奨学金制度」があります。
給付型奨学金 | 大学卒業後に返還の必要がない |
貸与型奨学金 | 大学卒業後に返還の必要がある |
では、主な奨学金制度を見てみましょう。
★大学独自の奨学金制度…主に私立大学が設けている。貸与型、給付型がある。2年次以降の学生が対象になることが多い。入試時優秀成績者には特待生制度もある。
★地方自治体の奨学金制度…自治体が設置している奨学金。保護者がその自治体の住民であることが条件。貸与型が多い。日本学生支援機構の奨学金との併用ができない場合もある。
★民間団体・その他の奨学金…保護者が亡くなったり障害を負ったりした場合にその子供を支援する団体の奨学金制度や、新聞配達員として働くことで奨学金が受けられる新聞奨学金制度などがある。
また、2020年には私立高校の無償化と大学等の高等教育の無償化が始まります。
全学生の約2割もの人が対象となる見込みだそうですよ。
じゃあ、うちも!と思うかもしれませんが、対象学生の基準は厳しく、年収380万円未満の世帯に限られます。
奨学金制度を利用する場合、卒業後に長期返済期間が待っているわけで、就職後の負担が大きいんです。
それに対して無償化では、返済義務のない給付型奨学金と授業料減免制度による支援です。
この制度を利用する本人に負担は一切ありません。
この制度により、国公立は入学金と授業料がほぼ全額免除となります。
こんなにできる子なのにお金がないから大学に行かせられない…と嘆くことはないんですね。
ただ、学生の意欲や成績は見られますから、それが満たないと判断されれば奨学金は打ち切られますので注意です。
奨学金を使ってでも大学に行きたいという覚悟が本人にあるかどうか、それを負わせる覚悟が親にあるかどうか。
だから、お金に関することもしっかり親子で話をすればいいんですよ。
大学受験における子供のストレス
大学受験時、子供のストレスの一番の原因が母親に多くあると言われているんです。
…耳が痛いですよね(苦笑)。どうしても母親は子供をかまってしまいます。
子供のよくあるストレスは、
・口の出しすぎ
・志望校の決定に口出し
・考えが合わない など
②無関心・無配慮
・相談に乗ってくれない
・食事やイベントに連れまわす
・心無いことを言う
③金銭的問題
・金銭面から大学を決められる
④成績
・頑張ってるのに成果が出ない
親のストレスと被るところってありますよね。悩みは同じところにあったりするんです。
親の心子知らずと言いますが、高校生にもなったらそんなことはないんですよ?
子の心親知らずの方が問題になることが多いかもしれませんから…。
①親の過干渉
やっぱり親が細かく口出しすることは、子供にとったらプレッシャーだったりうざいことだったりするんですよね。
面白い記事を読みました。親世代は「質より量」、今の子供世代は「量より質」なんですって。
昔は反復練習だの、何度も繰り返しやらないと覚えられないとか、とにかく数をこなすことを重視しましたよね。
今の子は時代に合わせて、効率が良くなっているんでしょうか。
子供の見守ってほしいという気持ちは、いわゆる一つの自立のサイン。
自分を信じて、自分の力で進んでいきたいという心の表れのような気もします。
自分も子供もストレスを軽減するには、少し距離を置き、子供の実力と努力を信じて見守ってみようということですね。
②無関心・無配慮
いくら子供を尊重する、任せると言っても、何もかもほったらかしは子供の不信感を招きます。
自分に興味がないんだ、どうでもいいんだと思うと、今後も親に関わりを持ってくることはなくなります。
要所要所で一声かけたり、ちゃんと見ているよ、応援しているよという姿勢を見せることはとても大事。
また、子供を誰かと比べたり、努力や実力を認めないような発言も、子供の心を傷つけストレスを生んでしまいます。
子供のこれからの人生を親として、人として、受け止め応援してあげることが必要です。
③金銭的問題
親としては子供の行きたい大学に行かせてやりたいけど、お金がきつい。
だから私立大は認めないとか、その大学じゃなくこの大学に行けとか、子供は自分の進路を決められることを嫌います。
まずは、子供の希望する大学を聞いてあげる。それを受け止めた上で、現実的な話をしましょう。
選択肢を広げてあげたり、奨学金の話をしたり…まずは話をすることです。
親の一存だけをぶつけても、子供は納得しません。
④成績
本人は頑張っているのに、成績が上がっていかない。模試を受けても合格圏内に入ってこない。
これって辛いですよね、自分に置き換えても。焦る気持ちもわかります。
その状態が続けば、勉強自体がストレスになってきますし、不安要素ばかりが膨れてきます。
でも、きっと子供はそのことを自分からは話してきません。
親はきっと心配する、もっと勉強しろという、それがまた新しいストレスを生むことをどこかでわかっているからです。
もし子供が自分から成績が上がらないストレスを話して来たら、最後までしっかり聞いてあげましょう。
それを受け止めて「頑張ってるんだね」と認めてあげましょう。それがまた応援していることの表れになります。
元陸上選手(マラソン)の高橋尚子さんを育てた、今は亡き小出義雄監督。
小出監督って褒める監督なんです。けなしたりすることなく、常に褒めるんです。
それでも高橋尚子さんはオリンピックで金メダルを取りましたよね。
そう思うと、もしかしたら子供が大きくなるにつれ、親は子を褒めなくなっているのかもしれませんね。
まとめ
引用 ウーマンエキサイト
- 子供には自立の時が必ず来る。
- 大学受験に向かうときは、親子間で出来るだけ考えの共有をする。
- 親が受験するわけではないが、子供が興味を持った大学の情報収集は、今後の建設的な話し合いのために必要である。
- 親が勉強のサポートができるのであれば、リビング学習は都合がいい。
- 大学受験からすでにお金がかかることは親がまず第一に認識して、子供にも理解してもらう。
- 生活リズムと食事の管理は親にしかできないことである。
- 受験日当日の付き添いが必要か必要でないかは、親子で相談。持ち物チェックは後で親が走って会場に持っていくことにならないよう、親からも口頭チェック。
- 大学受験の流れや言葉を知らない親が多いので、子供があきれることのないよう把握しておく。
- 受験期の親子のストレスは意外に被っていることが多い。普段からのコミュニティーがものをいう。
子供の未来を親が握っているわけではありません。子供の未来は子供のものです。
大学に行こうが、就職しようが、何をするにしても子供の進む道。
でも、だからこそ、親は何事もない安全な道に進めてやりたくなるのです。
大学受験というこのタイミング。
子供の自立への一歩で親の仕事は一段落しそうでも、死ぬまで終わることはありません。
「親」という字に習って、少し離れたところから広い視野で子供の未来を見ていこうじゃないですか。
親はみんな同じですよ。
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