5年一貫看護学校のデメリット!メリットや他の進路についても解説

看護師には、文部科学省が指定している看護大学を卒業するか、3年以上の教育を受けて看護師国家試験に合格すればなれます。

3年以上の教育とは看護系短期大学や看護専門学校、5年一貫看護学校で受ける看護師養成課程のことです。

5年一貫課程では、一貫したカリキュラムで看護師養成の教育がおこなわれています。

5年一貫看護学校は20歳で看護師になれる半面、看護師以外の選択肢が狭まるというデメリットがあります。

どの進路にもデメリットやメリットはあるので、普通科の高校か5年一貫看護学校か迷いますよね。

この記事では、あなたと同じように進路に悩み、実際に看護師になった私が5年一貫看護学校のデメリットやメリット、専門学校や大学など他の進路についてご紹介します。

 

 

5年一貫看護学校のデメリットは他の仕事をしづらい点

5年一貫看護学校は、中学校を卒業してすぐに看護師になる勉強をするために通う学校です。

そのため、普通科の高校で習うことを勉強しながら、看護の勉強もすることになります。

看護師になるための学校ですから、当然一般科目と呼ばれる勉強よりも看護の勉強に力を入れているのは当然です。

そのため、あなたが「看護師ではなくて、違う仕事に就きたい。」と思った時に、方向転換しづらいというデメリットがあります。

また一般科目に加えて、看護の勉強もするとなると、一般科目だけ勉強している同年代の子たちよりも勉強に忙しくなることも考えられます。

5年一貫看護学校は卒業すると高等学校卒業の資格となるので、就職した時の基本給が少なくなるという将来的なデメリットも場合によってはあるんです。

ここからは5年一貫看護学校に通うことで考えられるデメリットを解説します。

5年一貫看護学校に通うか、一般の高校に通うか迷った私の体験談も、あなたが進路を考える参考にしてもらえれば嬉しいです。

 

学校の勉強だけでは看護師以外の仕事を選択しづらい

5年一貫看護学校に通うということは「絶対に看護師になる。」という強い決意があるということですね。

しかし逆をいえば、5年一貫看護学校に通うことで看護師以外の進路の幅を狭めるというデメリットにもなります。

5年一貫看護学校に通うと、周囲の人も「看護師になるんでしょ?」という目で見てきます。

もちろんそのために入ったのですが、看護師になる以外の道が閉ざされたように感じてしまうんですね。

実際にはあなたの努力次第で、看護師以外の仕事に就くことはできるのでデメリットとは言い切れないかもしれません。

しかし5年一貫看護学校を卒業して得られるのは、高等学校卒業の資格です。

一般の高校でおこなわれる国語や数学などの一般科目においても、5年一貫看護学校では重きを置いていないことが多いです。

そのため一般の高校に通っていた場合と比べると、学校の授業だけでは一般科目の学力は劣ることがあるかもしれません。

看護師以外の道を少しでも目指す可能性があるなら、他の仕事を選択しづらいことはデメリットになりうるでしょう。

 

他の高校に通う高校生より勉強に忙しくなる

5年一貫看護学校は、看護師になるために入る学校なので、学校によっては行事や部活があまり盛んではありません。

同じ年齢の高校や大学に通う子たちが、遊びに行ったり部活に打ち込んだりと青春を楽しんでいる間、高校の勉強にプラスして看護の専門科目についても学ぶ必要があります。

中学時代の友達が遊んでいる中、実習や日々の課題、テストに追われるのは意外と辛いものです。

今はSNSで普段は会う機会の少ない友達の近況を知ることができてしまいます。

5年一貫看護学校に通っている間は、忙しいかもしれません。うまく息抜きしつつ「看護師になるために頑張るんだ!」という強い意志が必要ですね。

 

就職後の基本給が安い可能性がある

就職した場所にもよりますが、4年生の大学を卒業した場合と専門学校卒業や高等学校卒業の場合で基本給が変わります。

5年一貫看護学校は高等学校卒業となるので、基本給が一番低くなる可能性があります。

基本給の一例を卒業先ごとにわけて下の表にまとめてみました。

卒業先 基本給
大学卒業 23万円
専門学校卒業 20万円
高等学校卒業(5年一貫看護学校卒業) 18万円

ここであげた基本給は、初任給の額となっています。

勤続年数が長くなれば、昇給する金額によっては大学卒業の人に収入が追いつくこともあります。

また卒業先によって基本給が変わらないところもたくさんあります。

 

他の職業を選ぶ可能性を考えた私の体験談

実際に私が中学で進路を決める時、5年一貫看護学校に進むか、一般の高校に進むかで悩んだ時の体験談を紹介します。

私は幼稚園時代の七夕の短冊に「かんごふさんになる。」と書き、小さい頃から看護師になることを夢みてきました。

そんな私も中学3年生になり、進路を決める時期に中学校を卒業してすぐに看護師になるための学校へ行くのか、普通科の高校へ行ってから大学で看護を学ぶのか迷いました。

看護師になりたいと思っているけれど、看護師以外にも幼稚園の先生や保育士、盲導犬協会の仕事にも興味があり、どうしようかと考えていました。

自分だけでは答えが見つからず、母に相談したところ「高校は普通科に行った方がいい。」と言われました。

「これからもっといろいろなことを経験していくなかで、今の段階では全く興味のないことに興味がでるかもしれない。」

「今、興味のあることに関する仕事が看護師以上にやりたくなるかもしれない。」

「そうなった時に方向転換できるように、高校では進路を1本に決めずに普通科に進学した方が可能性が広がると思う。」

このような理由から、私は総合学科の高校に進学しました。

私が進学した高校はちょっと特殊な学校で、2年生から自分で作った時間割で過ごします。

卒業までに必要な単位と進路に合わせて組んだ時間割で、1人ずつ違う時間割で授業を受けるということです。

時間割を組む際に、進路別に時間割の例があり以下のようにわかれていました。

  • 国公立文系
  • 国公立理系
  • 私立文系
  • 私立理系
  • 文理系(これが看護系にあたる)
  • 芸術系(音楽・美術など)

これにそって時間割を作り、看護の大学や専門学校に行くために必要な授業を受けました。

看護に関する専門的な勉強はなかったけれど、3年生の頃には受験に必要な科目を重点的に勉強することができました。

残念ながら看護系の大学は落ちてしまいましたが、看護の専門学校に合格し、無事に看護師になることができましたよ。

もちろん同じ高校出身で、看護の大学に進学した子もたくさんいました。

私のように最終的に看護の大学や専門学校に進む場合でも、中学生の段階で「看護師もいいな。」というくらいの気持ちであれば普通科の高校に進むことをおすすめします。

5年一貫看護学校は「絶対看護師になる!」という気持ちで通う学校だな、と私は感じています。

中学3年生の進路を決める段階で、将来の仕事について考えることは大事ですが、選択肢を絞りすぎる必要はないと思います。

 

5年一貫看護学校のメリットは国家試験までの早さ

5年一貫看護学校のデメリットをあげましたが、もちろんメリットもたくさんあります。

5年一貫看護学校は5年間で看護師になるために必要な知識や技術を学びます。

そのため5年一貫看護学校を卒業すれば、看護師国家試験を受けることができます。

5年一貫看護学校以外の方法で看護師になろうと考えた場合、早くても6年かかるので、5年は一番早く看護師国家試験を受けられる年数となります。

他にも在学中から就職した後も支えになる、仲間との絆が深まることや学費が安いこと、実習が多く即戦力になれるというメリットもあります。

5年一貫看護学校に通うことのメリットについて、ここから詳しく解説していきます。

 

他の方法と比べて一番早く国家試験を受けられる

5年一貫看護学校の最大のメリットは一番早く看護師国家試験を受けられることです。

看護師になるためには、中学校を卒業後、大きく分けて3つの方法があります。

看護師になる方法
  • 中学卒業後、5年一貫看護学校に通う
  • 中学卒業後、高校に進学し短大や専門学校に通う
  • 中学卒業後、高校に進学し大学に通う

上記の3つの方法で1番早く看護師国家試験を受けられ、看護師になれるのが5年一貫看護学校です。

5年一貫看護学校は中学卒業後、5年で看護師になれます。

短大や専門学校は中学卒業後、高校で3年、短大や専門学校で3年の計6年で看護師になれます。

大学は中学卒業後、高校で3年、大学で4年の計7年かかります。

「できるだけ早く看護師になりたい。」という場合には、大きなメリットとなりますね。

 

5年間で一般科目と看護の専門科目が学べる

5年一貫看護学校では、高校にあたる3年間で普通科の高校で学ぶ一般科目と看護の基礎科目を勉強します。

専攻科と呼ばれる2年間で看護師としての豊かな人間性を養う教養科目と看護の専門科目を学び、集中して看護のスペシャリストになるための教育を受けることができます。

普通科の高校に進学して一般科目を学び、専門学校で専門科目を学ぶとなると、どんなに早くても中学卒業から6年間は看護師になれません。

まさに看護師として即戦力として働きたいと考えている場合には、5年一貫看護学校は、ぴったりの場所だといえます。

上記の5年一貫看護学校のデメリットとして、他の仕事に就きづらくなるとあげましたが、看護師の資格を活かした職業であれば卒業後の可能性も広がっています。

5年一貫看護学校を卒業し看護師国家試験の受験資格を得た後、それぞれの専門学校に1年通えば助産師、保健師、養護教諭の資格を取得することができます。

また5年一貫看護学校を卒業後、編入できる看護系大学もあります。そこで興味のある分野について深く学ぶこともできます。

少し道のりは険しいかもしれませんが、5年一貫看護学校を卒業すると高等学校卒業の資格を得られるので、看護とは関係ない大学を受験することも可能ですよ。

 

一緒に学ぶ仲間との強い絆が生まれる

5年一貫看護学校は、5年間クラスのメンバーが変わらないので、クラスの団結力が高くなります。

辛い実習や大変な勉強をともに乗り越えたメンバーは、学校を卒業して働き始めてからも大きな支えになるでしょう。

もちろん専門学校や大学の看護科も、1クラスもしくは2クラス程度なので3年間ないし4年間はほぼクラスのメンバーは変わりません。

ですが他よりも長い時間を同じメンバーで過ごす5年一貫看護学校では、より深くお互いのことを知ることができるでしょう。

私も専門学校を卒業し、病院に就職してから辛いことや大変なことがあった時は、専門学校時代の友達に話を聞いてもらったり励ましてもらったりしました。

同じ環境で頑張ってきた友達に話を聞いてもらえると「明日からも頑張るぞ!」と前向きな気持ちになれたものです。

看護学校で仲良くしていたクラスのメンバーは、卒業後もきっとあなたの心の支えになってくれますよ。

 

大学や専門学校に比べて学費が安いところが多い

5年一貫看護学校大学や専門学校に進学する場合に比べて、学費が安いところが多いです。

  国公立 私立
5年一貫看護学校 10~35万円/年(総額50~175万円) 40~60万円/年(総額200~300万)
専門学校 10~60万円/年(総額30~180万円) 20~110万円/年(総額60~330万円)
短大・大学 70~90万円/年(総額280~360万円) 100~200万円/年(総額400~800万円)

学費の違いを表にまとめてみました。パッと見ると5年一貫看護学校と専門学校はそこまで大きな差があるようには感じません。

それぞれ入学金などもありますが、5年一貫看護学校と専門学校ではそんなに違いはありません。

しかし専門学校へ行くためには、高校を卒業する必要があります。表にある金額にプラスして高校の学費もかかります。

もちろん短大や大学へ行くのも高校を卒業してからになるので、表にある短大や大学でかかる学費に加えて高校の学費がかかります。

高校へ通うのにも、学費だけでなく入学金や制服代、細かいところを上げれば電車などの定期代とお金がかかるものです。

学校に通っている期間が長くなればなるほど、お金はかかるので通う期間が一番短い5年一貫看護学校の学費が安くなるのは当然と言えば当然ですね。

 

実習が多く即戦力になる技術を身につけられる

5年一貫看護学校では、看護の幅広い知識や技術を身につける為に学校内での授業だけでなく、実際の現場での実習を多く経験します。

主な実習場所
  • 総合病院
  • 幼稚園
  • 訪問看護ステーション
  • 老人保健施設 など

専門学校や大学でも同じような施設での実習はおこなわれますが、5年一貫看護学校では2年生から4年間にわたって本格的な実習をおこないます。

学校で看護の知識を十分に学び期間をもちながら、実際の現場での実習の時間が多くとれるのは5年一貫看護学校の強みですね。

学校によって実習に行く期間などに違いはありますが、多くは以下のような期間で実習をおこないます。

学年 実習期間
1年次 見学実習3日
2年次 3週間
3年次 6週間
4年次 2週間
5年次 5か月

毎年学校で学んだ看護の知識と実習を積み重ねて、5年次には1年のほぼ半分を実習に費やすことで、卒業後に即戦力となって働くことができます。

私が通っていた学校の場合ですが、専門学校の場合は以下のような期間で実習をおこないます。

学年 実習期間
1年次 1週間
2年次 前期2週間+後期1か月
3年次 5か月

1年次は、まだ看護について学び始めたばかりの状態で、実際に働く看護師のケアを見学したり簡単な清潔ケアをおこなったりする実習でした。

2年次からは本格的な実習が始まり、同じ病棟に前期は2週間、後期は1か月通い、受け持ちの患者さんをもたせてもらい実習します。

患者さんの病態を理解し、必要な医療や看護ケアを考え計画をして実習にのぞむという実習内容です。

3年次はほぼ実習で、1か月ごとに看護の分野ごとにローテーションでまわり、実習をおこないます。

看護の分野
  • 成人看護
  • 老年看護
  • 精神看護
  • 小児看護
  • 母性看護
  • 地域看護など
病棟で1か月実習をおこなう分野もあれば、小児看護のように病棟+保育園や幼稚園で実習をおこなう分野もあります。

地域看護の実習では、訪問看護ステーションで訪問看護師と一緒に在宅療養されている方のお家を回ったこともありました。

実習は5年一貫看護学校と同じくらい経験しますが、勉強する期間は短く、5年一貫看護学校より余裕のない状態で実習にのぞむことが少なくなかったと思います。

大学でも同じように実習はおこなわれますが、違う点は4年次の実習で自分の進路に合わせて実習先を選ぶことです。

大学で看護を学んでいる人の中には、看護師を目指している人だけでなく保健師や助産師を目指している人もいます。

1年次から3年次までは専門学校と同じような実習をおこなっているところが多いです。

しかし4年次は保健師や助産師を目指す人と看護師を目指す人で全く違う実習をおこなうことになります。

 

働き始めたら卒業先がどこでも関係ない

ここまで5年一貫看護学校のデメリットやメリットについてまとめてきましたが、1つ言えることは「働き始めたら、どこを卒業したかは関係ない。」ということです。

たしかに基本給の面で差がある場合は、全く関係ないとは言えないかもしれませんが、働いている時は大学を卒業していても5年一貫看護学校を卒業していても変わりません。

卒業先がどこか話題になるのは、新卒で働き始めた時だけで、一緒に働くうちにどこを卒業したかなどという話題は全くでなくなります。

私も看護師として働いていた時に、先輩や後輩の出身校を聞いた覚えはないですし、聞かれた覚えもありません。

同僚や患者さんからは、どこを卒業していても同じ「看護師」としてみえています。

卒業先よりも、看護の技術や態度、患者さんとのコミュニケーションなどあなたの働きぶりが見られていますよ。

 

 

5年一貫看護学校以外に大学などで看護師になる方法

先ほども書きましたが、5年一貫看護学校の他にも看護師になる方法はあります。

上記では選ぶ人が多い専門学校や大学に行く方法をあげましたが、その他にも看護師になる方法がいくつか存在します。

看護師になる方法

〈選ぶ人が多い方法〉

  • 中学卒業後、5年一貫看護学校に通う
  • 中学卒業後、高校に進学→短大や専門学校に通う
  • 中学卒業後、高校に進学→大学に通う

〈その他の方法〉

  • 中学卒業後、准看護師養成所に通う→知事試験にて准看護師資格取得→2年間の看護師養成所か看護系短期大学に通う
  • 中学卒業後、高校の衛生科に通う→高等学校専攻科に通う
  • 中学卒業後、高校の他の専門学科に通う→専門学校や短期大学、大学に通う
  • 高校卒業後、3年間の看護系短期大学に通う

看護師になる方法は少ないように見えて、意外といっぱいありますよね。

では5年一貫看護学校や、その他の専門学校や大学にいくという進路は何を目安に決めれば良いのでしょうか。

進路の選び方は1点。どのような看護師になりたいかで選ぶと間違いないです。

 

あなたの目指す看護師になれる学校を選ぶ

看護師になりたいと思った時、どの学校で学ぶのがいいのか進路に迷うことがあると思います。

実際、私も中学卒業後に普通科の高校にいくか、5年一貫看護学校にいくかで悩みました。

学力の問題や、経済的な事情ももちろん選ぶ基準になりますが一番は「あなたがどのような看護師になりたいか。」で選ぶと良いでしょう。

同じ看護師であっても、目指す看護師像はいろいろです。

学校を卒業したらすぐにバリバリ働きたい人、看護を学問として学びたい人、看護師以外の資格もとって活躍したい人などがいます。

通う学校によって、自分が目指す道が閉ざされてしまうということはありませんが、自分がめざす看護師に近づきやすい学校というのはあります。

〈すぐに戦力となってバリバリ働きたい〉

卒業後は看護師としてすぐに戦力になりたいと思っているなら、実習の多い5年一貫看護学校や専門学校がおすすめです。

5年一貫看護専門学校や専門学校は、医療や看護に関する知識を集中的に学ぶことができ、看護師として必要な知識や技術を学びたい人にはぴったりの学校です。

5年一貫看護学校は高校の学習+看護の専門的な学習をする学校なので、中学校卒業の資格をもつ場合しか受験することはできません。

しかし専門学校は入学するにあたっての年齢制限がなく、社会人や主婦が入学することも想定されています。

一度社会に出てから看護師になりたいと思った人は「早くバリバリ働きたい。」と思う人も少なくないので、専門学校に向いています。

私が通っていた専門学校にも社会人入学のクラスメイトが90人中5人くらいいました。

社会人として自立した大人の目線と、同級生としての目線の両方を持つ彼女たちとかかわりは、自分の甘さや自分の知らなかったいい面を知れ貴重な経験となりました。

また元々働いていた仕事も、OLや教員、テレビ局員や自衛隊員まで多岐にわたっていました。

それぞれの経験について話を聞いたり、前職の経験から考えられる私にはない看護のやり方や思いについて話し合ったりするのがとても楽しかったのを覚えています。

看護師としてかかわる人たちには、本当にいろいろな人がいます。

性別も年齢も、過ごしてきた環境も違う人たちとたくさんかかわることになります。

専門学校時代に、自分と違う経験をしてきた人たちとかかわる機会が多かったことで、現場で働き始めた時も患者さんの思いを否定せず、聞くことができました。

看護の処置技術がいくら上手でも、即戦力となる看護師にはなれません。

さまざまな患者さんの気持ちに寄り添える看護ができることが、看護師として一番にできるようになっておきたい技術です。

専門学校で社会人入学のクラスメイトと過ごせたことは、働き始めてからの看護にも活きています。

〈看護師のリーダーとして働きたい〉

5年一貫看護学校や専門学校は、看護師として即戦力になる人材を育てる学校です。

大学では一般教養を学びながら、高度化・多様化した医療に対応し、的確な判断力や実践力を養う学習をします。

看護師として働きながら、ともに働く看護師をまとめるリーダーを目指す人材を育てるということです。

看護師としての技術や知識に優れている人が、必ずしもリーダーに向いているとは限りません。

野球選手が現役時代はパッとしなくても、監督としては素晴らしい成績をおさめるなんてことも、よくあります。

看護師も同じです。看護師として働くことと、リーダーとして働く看護師をまとめることは全く違うことなのです。

学生時代から、将来的にリーダーとして働きたいと思っているのなら、大学で学ぶのが良いでしょう。

〈将来の活躍の場を広げたい、看護師以外の資格も取得したい〉

看護に関することだけでなく、幅広い知性と感性を磨き、学問として看護を学びたい人には大学がぴったりです。

近年では看護系大学の近くに大学院が併設され、大学卒業後に自分の興味のある看護の分野についてより深く学んだり研究することができるようになりました。

看護師として働くだけではなく、研究者としての未来があるということですね。

また看護系大学を卒業すると、看護師国家試験を受ける資格が取得できます。

看護師国家試験に合格したのち、大学に併設されている助産師や保健師などの養成課程を終え、それぞれの国家試験に合格すれば助産師や保健師の資格も取得できます。

大学には養護教諭になる過程が含まれているところもあるので、大学卒業後に教員採用試験に合格すれば養護教諭になることもできますよ。

看護師以外の資格を取得して仕事がしたい、看護師の知識を活かして仕事の幅を広げたいという人には大学をおすすめします。

 

今の段階でどれくらい看護師になりたいか

看護師になりたいと思っていても、どのような看護師を目指しているかまだはっきりとはわからないという人もいると思います。

特に5年一貫看護学校に進学するか迷われているあなたは、まだ中学生だと思いますので、これから目指す看護師像が変わる可能性も大いにありますよね。

その場合には「今、どのくらい看護師になりたいか。」を考えて進路を決めましょう。

中学校卒業前の段階で「絶対に看護師になる!」と揺るがない決意があるのであれば5年一貫看護学校に進むのも良いですね。

ですが私のように、少しでも看護師にならない可能性があるなら普通科や総合学科の高校へ行って、再度進路を選ぶ時に考えるのをおすすめします。

5年一貫看護学校にいくと、看護師になるための勉強が始まります。

看護師になることに必要な経験以外をすることが、普通科や総合学科の高校生より少なくなりがちです。

他の選択肢を知らずに看護の道に進むのと、他の選択肢を知って、それでも看護の道に進むのでは、気持ちの面で大きな違いがありますよ。

 

数は少ないが看護系短期大学に通うという進路もある

全国的に20校ほどしかありませんが、看護の短期大学もあります。

専門学校と同じ3年間ですが、短期大学なので看護の専門科目以外に一般教養科目の勉強もします。

在学中は看護の専門科目に加えて、一般教養科目も専門学校と同じ3年間で学ぶため、かなりハードです。

一般教養科目も履修したいけれど、なるべく早く看護師になりたいという人には向いているかもしれません。

看護系短期大学を卒業した後は、短大卒業の資格も取得できますよ。

高度化した医療に対応するために、専門学校や看護系短期大学が大学の看護学部や看護学科になるところも増えてきました。

私が通っていた専門学校も併設されている大学の医学部に、看護学科として吸収され閉校してしまいました。

これからどんどん専門学校や看護系短期大学は少なくなっていくことが予想されます。

今でも少ない看護系短期大学は、そのうちなくなってしまうかもしれませんね。

 

 

まとめ

  • 5年一貫看護学校の大きなデメリットは他の進路を選択しづらくなること
  • 5年一貫看護学校は勉強が忙しい、就職後の基本給が安いなどのデメリットがある
  • 5年一貫看護学校のメリットは、早く看護師になれること
  • 看護師として働きだしたら、メリットやデメリットは気にならなくなる
  • 5年一貫看護学校のほかにも専門学校や大学など看護師になる道はある
  • 進路を選ぶ時は、どのような看護師になりたいかで選ぶのが良い
  • 5年一貫看護学校に通うか迷ったら、どれくらい看護師になりたいかを考える

看護師になりたいという自分の気持ちと、とことん向きあって適切な進路を選べると良いですね。

いつになっても本気で看護師になりたいならば遅いということはありません。

いろいろなことを経験し、じっくりと考え、素敵な看護師になってください。

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