「三つ子の魂百まで」という言葉、よく耳にしますよね。
この言葉を聞いて、私自身とても焦りました。
「3歳までにしっかり子育てしないと、根本の性格が完成形になってしまう!」と。
それが悪循環となって、親の私が日々子育てに余裕がないまま焦るだけで、子供に厳しくなってしまいがちに。
結果、子供が癇癪を起こしたり、やたらと反抗したりするようになってしまって…。
完璧を目指そうとして、却って裏目に出る。
母親失格です、はい。
私は、現在4歳の女の子を育てていますので、嵐の3歳時代は通り過ぎました。
今、3歳でもまだまだイヤイヤ期真っただ中で、お子さんと奮闘しているあなたへ。
「みんな同じ、あなただけじゃないよ。」と、気持ちがほぐれるような情報をお届けします!
目次
3歳のわがままがつらいと感じたら、どう対応すればよいの?

自分でできることが増えて、「あれがしたい」「これが欲しい」と主張を始める3歳児。
また、思考力もついてきて、「どうして?」が口ぐせになる子もいますね。
ここまで成長してくれたことは、喜ばしいこと。
しかし、保護者としては困ることも出てきます。
今まで「ダメだよ」「やめようね」で丸く収まっていたことが、簡単に収まらなくなってくるのもこの頃。
うちの子は、「自動販売機のおもちゃがないとおままごとできないから、買ってよぉぉ!」と、自己流の屁理屈を展開してくるように。
大声で泣かれ、なだめることができず、親の私もつられてヒートアップ。
背が伸びて体重も重くなったので、ひょいと抱っこしてその場を立ち去るということも、うーん、なかなか難しい。
こちらの言うことをすんなり聞いてくれなくなって、手を焼くことの多い3歳児。
実際、わがままが起きたときにどのように対応していけばいいのでしょうか。
わがままへの即時対応①子どもの気持ちを受け止める
泣きじゃくって、「いやだいやだ~!」と言われると、こちらもついヒートアップして怒りがちに。
しかし、まずは子どもの思いを受け止め、肯定してあげることで泣いていた子どもが落ち着くときもあります。
娘は、折り紙がうまく折れず、「ここ折って」と頼まれて折った途端、「ちがう!そうじゃないぃ!!」と火が付いたように泣き出したことがありました。
しばらく泣かせておきつつも、背中をさすりながら、時折「ちがうんだね、ごめんね。」「そっか、わかったよ。」と声をかけるようにしました。
少し時間はかかりましたが、最終的には「ここをこうやって折ってほしかったの。」と自分の気持ちを伝えてくれましたよ。
わがままへの即時対応②何がダメなのかを教える
3歳だから仕方がないのは承知ですが、それですべて許すというわけにもいかないですよね。
「ダメなものはダメ」とメリハリをつけて、しつけることも大切。
例えば、公園で滑り台の順番が守れず、お友達を押しのけてしまったとしましょう。
最低限のルールを破ったことになり、相手が嫌な思いをしているんだと、わかるように教えなければなりませんね。
そうすることで、相手の立場に立った気持ちを考えることを学習し、自分から「ごめんなさい」と謝るという行動につながります。
わがままへの即時対応③ただの命令でなく、ママの気持ちを伝える
特に、毎日の歯磨きやお風呂、着替えなどのルーティーンで「早くして!」と怒ってしまう場面は多いですよね。
私は特に朝、「早く!」を連発してしまい、いつも反省しては繰り返してしまっています。
夕食後の歯磨きは、朝より余裕が生まれるので、「早く!」の登場回数は若干減りますけどね。
その代わり、「虫歯になったら、歯医者さんでギーギーされちゃう!痛くて泣く〇〇ちゃんはかわいそう!ママは見たくないよぉ。」
と泣く真似をしつつママの気持ちを伝えてみるように心がけています。
そして、「アンパンマンに磨いてもらおうか?」とお気に入りのぬいぐるみにも手伝ってもらっています。
一番身近で大好きなママの気持ちなら、分かろうとしてくれますよ、きっと。
3歳のわがまま、然るべき叱るポイント3つ
いっぱいいっぱいの育児ですが、冷静に考えてみましょうよ。
わが子がこの世に誕生してたった3年です。なので、あれもこれも目くじらを立てていたら、キリがない。
大声を上げて叱って良いのは、3つのポイントに絞りましょう。3つなら感情的になっているときでも思い出せそう(笑)。
- 子供の身に危険が及びそうなとき
- 他人を傷つける言葉を言ったとき
- 叩いたり蹴ったりしたとき
保育園のママ友に、元幼稚園の先生がいまして、お手本にさせてもらうことが多いんです。
私は、かなりの頻度で「●●しなさい!」ときつい口調かつ大声を張り上げてしまいがち。
そのママはいつも冷静で、この3つに当てはまることをしたら、大声を出すことにしているそうです。
声の大きさやトーンを変えるというのもポイントだそうで。
確かに、いつもガーガー言われていたら、変な免疫がついて本当にいけないことを教えても、理解してもらえないですよね。
それから、彼女はよくこんな風に問いかけています。
「〇〇したら、△△ちゃんはどんな気持ちがするかな?」
「●●ちゃんが同じことされたら、嫌な気持ちがする?嬉しい気持ちがする?どっちかな?」
「だから、こういうことはやめようね。」と諭すように話すのです。
もちろん、聞き分けが良くないときだってあります。
しかし、こういう地道な対話を通して、「相手あっての言動なんだ」という認識をさせる方法は、参考にさせてもらっています。
これは、保育園の先生から教わったのですが、話をするときは、必ずしゃがんで子供と目線を合わせて伝えることが大切だそうです。
そして、手を握りながら言葉をかけることも、保育士さんはよくやっています。
視線合わせとスキンシップの相乗効果で、印象付けましょう!
親の言動やしつけに一貫性を持たせる
私は、いつもこれが難しいとつくづく感じるのですが、一貫性を持たせることは、わがまま対策に有効です。
絶対的な存在である親の対応に、一貫性がないと子どもは混乱してしまいますから。
先ほどもお伝えしたように、3歳児は、思考力がついてくる=学習能力が高くなってくる月齢。
過去の経験を覚えていて、自分のわがままが通るのかどうかを考えて行動できるようになってくるということなんです。
ドキッ!!か、賢い…。そして、うちは見事に一貫性がないですね…。
例えば、欲しいものをおねだりされるとき。
私は、絶対に買わないという姿勢を貫こうとします。言い合いになった結果、こちらが疲れて負けることもありますけど。
しかし、パパは真逆で、なんでも「いいよ、買ってあげるよ。」と言って、制限も設けずホイホイ買ってしまうんです。
「ママはケチだから嫌い!パパは、なんでも買ってくれて優しいから好き!」なんて言いますから。やさぐれたくもなりますわ。
夫婦でルールを共有しておくことは、とても大切です。旦那さんの協力がかなり必要ですけどね。
人によって対応が変わると、子供はすぐ見抜きますよ。
「ママに言ってダメだったら、パパに頼めばいいんだ!」と学習してしまいます。
夫婦間だけでなく、じぃじばぁばなど、日々の子育てに関わる大人の間で、最低限でも共通ルールや意識を持っておきましょう。
時には「許す」「スルーする」ことも大切
一貫性を持たせることとは矛盾しているようですが、何でも完璧に言い聞かせようとすると、疲れますよね。
親だって人間だから完璧じゃないし、「ま、いっか」という余地も残した方が大人も子供もホッとできます。
一貫性を持たせるのは、最低限にしてハードルを低くし、時にスルーして肩の力を抜くのはいかが?
我が家のケースでは、夕飯の準備が長引きそうなときは、好きなお菓子をあげてしまったり、DVDやTVを観せてしまうこともあります。
ちょっとよろしくないのは重々承知です…。
もともと、幼児用の小袋サイズしか買わないようにしているので、そんなに一度にたくさん食べるということはないのですが。
DVDは、しまじろう。TVはミッフィーのアニメに限定しています。
この2つは、長さが比較的短く、時間が区切りやすいのでおすすめですよ。
じまじろうのDVDは、最初に「TVは続けて見ないようにしようね。」とも言ってくれるので、ありがたや。
また、金曜の夜はちょっと遅く寝てもいいから、好きな絵本を何冊までと決めずに、たくさん読み聞かせるようにしています。
体調がすぐれない時は、思いっきりわがままでもいいかなというのが、個人的な意見。
このあたりは、子供の様子やケースバイケースで、柔軟に対応するよう心がけてみましょう。
そもそも、わがままとは何か?
自分の思う通りに何でもやってみたいというのが、人間本来の姿。
しかし、それでは社会の秩序が乱れ、社会が成り立ちません。
世の中を渡っていくために、必要最低限の決められたルールを守ることを、少しずつ教えていくのが親の役目。
世の人の9割の人が守っているルールを守らないのはNG!ですよね。
自分勝手なふるまいや、他人に迷惑をかけても思いのままに突き進む。これぞ、「わがまま」と言えるでしょう。
とはいえ、2~4歳の年齢の子供はまだ、自分の欲求を満たしたいだけです。
幼稚園や保育園に通うようになれば、その中での決まりごとがあるので、従いますよね。(中には従わない子もいますけど…)
しかし、それが社会全体のルールなんだとか、自分のしたことが周囲に与える影響まで考えられませんよね。
大人には「わがまま」に見えても、本人にとっては「わがまま」ではないのです。
わが子がわがままというのは、意外とパパやママの思い込みだったり、大人の都合中心の考え方だったりすることもあります。
思い込みの枠を外すと、捉え方が楽になるってことも。
なので、必要以上に責め立てて叱らずに「すべきこと」を教えていく必要が出てきます。
3歳の癇癪やわがままにヘトヘト…その実態とやりがちな対応

知恵袋などの相談系のサイトでは、魔の2歳児、3歳児への悩みが多く上がっています。
実際に知恵袋を覗いてみると、かなりのお悩みが上がっていましたが、今回は下のようなお悩みを取り上げてみますね。
(前略)
親の前でだけなのですが癇癪がひどいです。わがままで我慢が出来ません。
ガム屋さんに行きたい、行きたいなどと欲求があるととにかくしつこいのです。
お片づけが出来たら連れて行ってあげるとか言い聞かせようとしても無理です。
行きたい行きたいと腕をつかんできてしまいには大声で泣き喚きながら腕を引っ張ります。
他にも、この服は嫌だとか、このスプーンじゃ嫌だとか色々あります。言葉は早く、会話はきちんと出来ます。
(中略)
補足 あまりにも酷い時はパパにお化けのお面を被って出てきてもらうのですがものすごく怖がって一時的に言うことを聞くようになります。
こういうのっていいのでしょうか・・・??
引用 Yahoo!知恵袋
癇癪のきっかけって、本当にささいなことなんですよね。
でも、いったんこちらが「ダメ!」と言うと、そこにこだわるようになってしまって、よけいに反発がエスカレートしてしまいます。
「親の前だけ」ということは、ただ単純に甘えたいということ。甘えられるのは良い親子関係だということで、ここは安心要素。
最後の補足に書いてあるようなこと、私もよく「鬼が来るよ!」と言ったり、「あそこに魔女がいる!」とか言ってしまっていました。
「鬼アプリ」なんていうのも、流行りましたよね。(今も流行ってるのかな!?)
ある日、やっぱり保育園の担任の先生に「いつもそればかり言うのは良くないです。」と言われてしまったんです…。
脅して言うことをきかせるのは良くない?
脅して言うことをきかせて従わせて良いという考えが、後々子供の価値観に固定されてしまうことがあるそうなんです。
今は、幼いので単純に怖いものに対して従います。
子供の行動に即変化を与えるので、しつけとして一見手ごたえを感じますよね。
しかし、これから年齢が上がって脅しが効かなくなったとき、癇癪やわがままがエスカレートすることだってあります。
手を変え品を変えじゃないですけど、時と場合によってはおばけや鬼などを引き合いに出すのは、アリでしょう。
節分という年中行事もありますしね。あくまでも、子供のトラウマになることは避けたいものです。
なぜいけないのか、理由を教えよう
恐怖を植え付ける前に「なぜそれをしなければならないか?」という理由を教えることが必要不可欠。
一見、従ったように見えても、子供は「どうしてそれをしなければならないか?」が理解できず、根本的に解決していることにはなりません。
恐怖心をあおるようなことをしてしまうと、さらに「不安」を強くしてしまいます。
子供の心に「不安」が多く蓄積されると、自尊心が削がれるということが懸念されます。
本来「しつけ」というのは、子供がそのときの状況で自分で考え、正しく判断できるようになることが目的ですよね。
ただ親の言うことに従わせるためにするのではありません。
とすると「怖いことから逃れるために、親の言うことに従った」というだけでは、子供が自分で考えて行動できるようにはなりませんね。
まずは、子供が親に甘えてわがままを言えるように、子供らしくのびのびさせてあげましょう。
怯えさせるよりも、甘えさせてあげたり、わがままに少し付き合ってあげて、親子の信頼関係を築くことが大切。
その上で、「〇〇しないとこうなるんだよ!」との脅しの言い方はなるべく避け、なぜそうしてほしいか、対話するように理由を話してみましょう。
きちんと理由を教えたら、教えっぱなしではなく、たまには子供に簡単に説明させるのも効果的ですよ。
大人でも話を聞くだけだと分かったつもりになって、あまり響かないこともありますよね。
自分の口で言うことで、アウトプットにもなるので知的な発達にもつながりますよ。
わがままを事前回避~我が家の場合~
私の場合、子供が小さいうちは、スーパーに極力行かないよう生協に加入しました。
といっても、加入したのは妊婦時代で、スーパーに行って荷物を持つのが苦痛だったからなのですが。
生協に加入したことで、「スーパーに行きたい、行きたい~!」と言われることがなく、ストレスの元が一つ解消されました。
お店はスーパーだけではないので、買い物おねだりでストレスが解消されることは、ゼロではないですけどね(泣)。
それから、3歳児に「行きたいか?行きたくないか?」の判断は、できないと思っておく方が気が楽でしょうね。
私は、子供が自分で決められそうなことは、敢えて聞きますが、そうでないことは聞かないようにしています。
わが子の例で言うと、「明日のお洋服はどっちにする?」とか「お風呂と歯磨きどっち先にしようか?」は、質問します。
選択肢は、2択までにするようにしています。
でも、買い物に行くor行かない、何を何個まで買うか、切り上げる時間を決めさせることは、なかなか難しいです。4歳になっても。
自分で決められたことが大人に承認されると、自己肯定感が高まるので選択させることは良いことです。
今の段階で、自分の子供が「どんなことなら自分で決められて、納得できるのか」を日々観察して、探っていくのが良いでしょう。
冷静に考えたら、決められないのはわがままではないんですよね。
魔の2、3歳児の時は、毎日のように「だからぁ、どうしたいの!?」と親の私が混乱して口ぐせになっていました。
そして、いつも子供に振り回されているという感じがしていました。
ちょっとずつ、うちの子なら決められそうかなと思うことから、判断させてみましょう。
子供なりに判断できるようになれば、すぐに気持ちがコロコロ変わることも少なくなってきます。
実際に経験させてあげることで、子供の経験値が増え、やりたいことや好みも定まってきますよ。
3歳男の子のわがままに、ママが気を付けておくことって?

女性であるママにとって「男の子」というのは、未知なる生き物ですよね。
3〜4歳頃になると、男の子はぐんと背が伸びて顔つきや体つきも男の子らしくなってきます。
そして、自我も力も強くなり、ママにとっては「もう、手に負えない!」と思うことが増える時期ですね。
私の周りの男の子は、一緒に遊んでいても、瞬間移動したんじゃないかというほど、すぐどこかに行ってしまいます。
行動が予測困難を極め、私が男の子のママだったらどうなっちゃうんだろうか、と思ってしまうくらい大胆に動き回ります。
男の子と女の子、脳の違いを認識しておこう
ママが戸惑うのも無理はない、それは脳の働きが違うから。
女性は右脳(感情を司る脳)と左脳(言葉や数を司る脳)の連携がしっかりしています。
しかし、男性の脳は右脳と左脳の連携が少ないという特徴があるそうです。
感じたままを言葉にできる女性は、女子会で長時間もおしゃべりできますもんね。
時々、ペラペラ鬱陶しいくらいおしゃべりな男性というのもいますけど、大概の男性はそんなにおしゃべりではないです。
また、女性はメールをしながらメイクしたり、複数のことを同時にできる人が多いです。
一方、男性はひとつのことしか考えられない人が多いようです。
実際、旦那に「仕事中は、そんな家のことがどうだこうだなんて考えられないから。」と言われたことがあります。
なんだか、女性の方が優れているみたいな物言いをしてしまいましたね。
男性の脳の方が優れていることもたくさんありますよ!
感情とそれ以外の脳が連携しない男性は、感情と事実を分けて、冷静に考えることができます。
それに、物事を全体で見るといった空間認知能力が優れているという特徴があります。
こんな脳の違いが、3歳であっても男の子女の子に現れます。
女の子は、大人の顔色うかがったり雰囲気を察知できますが、男の子は、一度思ったことはそれだけに突っ走る傾向が。
たとえ叱られると分かっていたとしても、やりたいことを貫き通そうとし、頑固でこだわりが強いといった傾向が見られます。
また、空間認知能力が優れているので、公園では大胆に動き回って遊ぶんでしょうね。
ママが気をつけたい男の子の「叱り方」とは?
男の子を育てるうえで気をつけたいのが叱り方です。
先ほどもお伝えしたように、個人差はあるものの、男の子は女の子より「言葉」で表現できないことを認識しておきましょう。
女の子であれば自分と同性なので、どういう言い方が響くのか、カチンとくるかは想像に難くないでしょう。
女の子には、「○○ちゃんなら、脱いだパジャマをきれいにたためるよね。」など、得意なことにつなげて気分よくできるような優しい言い方が効果的。
一方、男の子には回りくどい言い方は通じないと思っておいた方が良いです。
目を見て、短い言葉かつ具体的に言うことが大切になってきます。
例えば、トミカに夢中で遊んでいる最中に、遠くから「お片付けしてね」と声をかけても、全く返事がないという経験はありませんか?
ひとつのことにしか集中できない男の子の耳には、全く届いていないんです。
片付けをしてほしいときは、子供のそばまで行って、一度おもちゃの手を止めさせること。
そして、目を合わせて「お片付けしてください」と伝えるようにしましょうね。
また、男の子のママが「ちゃんとしなさい!」と言っていて、その男の子は「ちゃんとって何?」と真顔で聞いていたのを覚えています。
女の子しか育てていなくて、そんな返答は一切なかったので、ある意味新鮮というか。
男の子には「忘れ物をしないように」「シャツをズボンの中に入れて」などと、具体的に伝えるのが最適ですね。
以前、男の子のママがうちの子をやたらほめるので、「ほめ上手ですね。」と言ったことがあります。
そしたら、「ほら、男ってほめておだてるといいって言うじゃない?ほめ癖がついてるのかも。」という返答が。
「へぇ~、なるほどね!」と妙に納得しました。
旦那を手のひらで転がすというのはよく聞くけれど、男の子の子供にも同じ手法が使えそう(笑)。
男の子は女の子に比べて繊細で傷つきやすい面も持ち合わせています。
他のお友だちがいる前で、ほめるどころかがっつり叱るとプライドが傷ついてしまうんです。
叱るときはなるべく家族の前だけにしたほうが良さそう。
色々お伝えしましたが、男の子の子供って、本当にママ大好きな甘えん坊ですよね。
そんな男の子の子供は、ママにとってもついつい溺愛してしまう存在。
もしも行き詰ったときは、同性であるパパの意見も求めてみましょう!
3歳のわがままをつらいと感じる前に…発育・発達段階をおさらい!

3歳になると、市区町村の保健所で3歳児検診が実施されますよね。
他の月齢の検診よりも、たくさんの検診を行うんです。
3歳を迎える頃には、大多数の子供が「話す」「歩く」ができるようになります。
そのため、成長や発達の度合いを正しく判定することができます。
1歳6カ月の時点ではわからなかった異常や気になる点が発見できることも少なくありません。
この3歳児検診では、発達検査の一環として、保健師さんと子供が簡単な会話のやりとりをするというものも含まれています。
その他、事前に3歳児検診のための書類が送られてきます。
視力検査や聴力検査を自宅で行って、検診当日に持参します。
詳しく発達段階をおさらいしてみましょう!
3歳の体の成長
手先をよく動かすようになったり、お箸を使えるようになって上手にご飯を食べたり、簡単な人の顔などを描き始めたりする子供もいます。
男の子は、すごく高いところからジャンプしたり、走るのも早くなったりで、ママはヘトヘトになるのもこの頃です。
体力がついてきて、ぜんぜん昼寝をしてくれないということも。
また、昼間のオムツだけでなく、夜のオムツも外れてくる子も出てきます。
オムツ外れは、特に個人差がありますから、焦らず気長に待ちましょう。
3歳の言葉・心の成長
3歳は、言葉や心の成長も目覚ましいです。
簡単にまとめると…
- お友達におもちゃを譲ったり、滑り台の順番を守ったりができるようになってくる
- 記憶する力がついてくる
- 単語ではなく、文章にしておしゃべりできる
- 理由付けの話も理解できるようになってくる…など
うちの子あるあるですが、少し前に注射をされた病院へ行く道を覚えていて、その通りを自転車で通るたび「今日も注射するの?」と泣きそうな顔で聞いてくるんですよ。
楽しかったことは、半年前のことでも覚えていて、寝る前に突然話し始めることもあり、こちらの記憶力が試されます(汗)。
たどたどしい口調も、3歳になる頃には、かなり流暢におしゃべりすることができるようになりますね。
名前を聞かれたときなどは、自分で答えられるようになってくる頃です。
実際、3歳児検診の時に、保健師さんから「お名前を教えてください。」と聞かれますよ。
きちんと相手の目を見て受け答えができるか、というところをチェックされてます。
うちの場合は、「何歳ですか?」「ここまでどうやって来ましたか?」「今日のお天気は?」なども質問されました。
保育園での出来事を伝えてくれるようになるので、子供の話を聞く機会も、どんどん増えて面白い!
うちの保育園では、3歳児クラスから連絡ノートがなくなる決まりです。
最初は、連絡ノート廃止に反対で、先生に「なぜ、なくなったんですか?」と聞きました。←モンペではないです!
すると、「もうだいぶ会話ができるようになる月齢で、親御さんに一日の出来事を自分から話すこともできるので、なくても大丈夫です。」
という回答でした。
(まあ、一人ひとりに連絡ノートを書く手間を省きたいという実情もあるのでしょうが。)
「今日は、もう夜ご飯の時間になるから、おうちに帰ろうね。」など、理由づけの話も理解できるようになってきます。
ただ、頭では理解できていても、「嫌だ!」と頑なに帰ろうとしないというわがままも出ますけどね…。
「今日は、〇〇ちゃんがたたいてきて痛くて悲しかった。」というように、感情を言葉で表現することもあるでしょう。
一方で、まだまだ癇癪を起こし泣いてばかり、ということもあるでしょうが、2歳頃と比べれば、大人の言うことに少しは耳を傾けるようになってきます。
3歳の口ぐせ「なんで?」「これなに?」には、ちゃんと答えてあげよう!
かなりの3歳児が、一日の間に「なんで?」「これなに?」を連発してくるようになります。
これは、色々なことに興味を持ちはじめ、好奇心が育ってきている証拠!
「月は、どうして朝白くなってるの?」とか「なんで雪が降るの?」といった理科系の質問には、撃沈…。
月や雪関係のことは、実際に子供と図書館へ行って調べたこともあります。
ここだけの話、内心めんどくさいと思ったり思わなかったりもしますが、子供の「なぜなに?」には、なるべく丁寧に詳しくに答えてあげるスタンスで!
動物園に行って、シロクマを見たとき「あれなあに?」と聞かれたら「シロクマ。」と一言で返すだけだと味気ないですよね。
「白くて大きいね。白いクマだからシロクマなのかな。」
足の裏が見えたら、「足の裏は黒くて、かわいい形だね。」などと色々な見方ができることを伝えます。
そうすると、ひとつの言葉から世界が広がり、新たな「なぜなに?」につながると同時に、思考力がついてきますよ。
3歳のわがままがつらいママへ、「アンガーマネージメント」って知ってる?

3歳の発達をおさらいしてみて、よくぞここまで育ってきてくれたと感慨もひとしお。
そして、毎日の子育てに奮闘するママにとって「笑顔で育児」は理想形ですよね。
しかし、現実はそんなにうまくいかないという嘆きの声も聞こえてきます。
「今日はにっこりママでいよう!」と毎朝起きると心に誓うのですが、結局は子供の突拍子もない言動に「コラッ!」と声を荒げてしまう現実。
こんなに大きい声が出るなんて、独身時代には想像もつかなかった自分の姿に愕然!
どうしても「怒りがコントロールできない!」と困ったことはありませんか?
寝顔にごめんねしたくないというママに、「アンガーマネージメント」の術をご紹介します!
アンガーマネージメントとは?
アンガーマネジメントとは、名前の通り「怒りを自分でコントロールする」こと。アメリカで生まれた心理療法プログラムです。
日本では当初、スポーツ選手やビジネスマンが使っていました。
怒りの感情をコントロールし、パフォーマンスを最大限に発揮したり、仕事や人間関係を向上させるために学んでいました。
今では、子育てママに向けにアンガーマネーメントを取り入れるようになってきていますよ。
日々の育児で感情的になりやすい例を取り上げ、ママの怒りの感情をコントロールする方法を学んでいきます。
私は、子育て支援センターで「アンガーマネージメント講座」という案内があって、初めてこの言葉を知りました。
簡単にまとめると、
- 怒りは強い感情だが、論理的に分析することができる
- 怒りが適切なケースだと、前向きに捉えてOK
- 怒りは上手に分散させることができる
へぇ、なるほど。怒りはあくまでも感情的なものだというイメージだったので、論理的に分析っていうのは新鮮です。
育児と家事に時間的・精神的余裕がないときに、子供が思うように動いてくれなかったり、いたずらをすると一気に怒りが爆発。
これはもう、育児方程式でしょうね。
最後は怒鳴りつけたママの声と表情に、子どもは恐怖で泣きわめくという結果に。
子供が寝て静けさが戻ると、一気に後悔の気持ちが押し寄せてきます。
そんなとき、ママの心の中では自己肯定感が低下しまくっています。
これがまたストレス→よけいにイライラしやすい状態に→また子供に怒ってしまう…
という悪循環につながるんです。
こういった悪循環を断つには、衝動的に大声で怒ってしまうことを防ぎましょう。
怒りをコントロールする、具体的な方法をご紹介しますね。
アンガーマネージメントを実践①合言葉を唱えて6~10秒待つ
人間は、怒りの感情がピークに達してから落ち着くまで、約6~10秒ほどかかると言われています。
そのわずかな嵐の時間を避け、技術を身につけるには、「合言葉を唱える」のも効果的だそうです。
合言葉って、いきなり言われてもねぇ…。
それは、自分自身が言いやすい言葉だったり、落ち着く言葉だったり、どんな言葉でも大丈夫。
私は、まだこの合言葉を唱えるのは板についていませんが、「●●ちゃん、かわいい!」と言うようにしています。
寝顔にごめんねするときに、自分の子供がかわいいと思えるので、怒りの感情が湧いている時に忘れがちなことを敢えて口に出します。
娘は一瞬「え!?」と戸惑った様子を見せます(笑)。
そして、外ではさすがに言えないですけどね。
アンガーマネージメントを実践②怒りのピーク後は「傾聴」→「伝える」
6~10秒の間に怒らなかったあなたは偉い!!
もう一山超えましたね、おめでとうございます!
少しクールダウンしたところで、子どもの気持ちに耳を傾けてみましょう。
もし、子供自身わけが分からず泣きじゃくっていたら、背中をさすってあげたり、抱きしめてあげて、子供がクールダウンするのを待ってみましょう。
少し収まってきたら、「どうしてこれをやったのかな?」などと、子供の言わんとしていることを聞く姿勢で。
人間は誰でも「自分の思いを聴いてほしい」「大切にされたい」という気持ちを持っています。
大人の私たちでも、ただただ愚痴を聞いてほしいということはいくらでもありますよね。
その意識が満たされることで、心から安心できますよ。
気持ちを聴いて、受け止めた上で、「でも、これはやってはいけないことなんだよ。」と行動を叱ります。
「行動を叱る」のがポイント。
子供の人格を否定するようなことを言うのはやめましょうね。
「だから、〇〇ちゃんはダメなんだよ。」というように、人格を否定する言葉を使ってしまうと、自己肯定感が低くなってしまいます。
「こういう行動や言葉を使うのがダメなんだよ。」と、行動に絞って注意することを念頭に置いてみてください。
アンガーマネージメント実践③怒りにくい体質を目指すトレーニングを取り入れよう
「怒ると叱る」…この違いを分かってはいても、ついつい感情的に「怒る」ことをしてしまうママへ。
理想をよく分かっているからこそ、現実とのギャップに苦しむんですよね。
子供が何度も同じことをしているのを見ると、やっぱり怒鳴らないといけなくなってしまうことだってありますし。
「べき」志向に陥りやすい完璧主義なママには、「イライラ日記」をご提案。
日記のように記録して「怒りの気持ち」と冷静に向き合い、怒りそのものが湧いてくる機会を減らすことも、アンガーマネジメントです。
- イライラした日時を記入
- なぜイライラしたのか理由を記入
たったこれだけです。
子供が2人、3人いたら、日記をつけるのもままなりませんよね。
スマホでもいいので、ささっとメモ程度に書き留めておいて、後で読み返してみましょうね。
この日記の狙いは、自分が「いつ」「どんなことで」イライラしたり怒ってしまうのかを知ることです。
例えば、夕飯の支度の時間帯が多かったら、夕方は感情的になりやすいんだな、と分かりますね。
原因を見てみても、本当にささいなことでイライラしてたんだな、と振り返ることもできます。
イライラの原因は、「こうあるべき」という自分の固定観念が崩されたから
人が怒る原因は、その人の中の「こうあるべき」という感情です。
人は、その人が想定している反対のことが起きたり、裏切られたり、概念が覆されたときに、怒りの感情を持つのだそうです。
例えば、「朝はトイレに行ってから登園すべき」とか「子供に野菜を食べさせるべき」という考えがあるとします。
しかし、登園前に頑としてトイレでおしっこしようとしない子供に「どうして?」となってしまったり、食べない子供に「食べて!」と怒鳴ってしまったりする。
固定観念や「こうあるべき」という枠を外すのは、大人の私たちにはハードルが高いですよね。
怒りにくい体質を目指すには、日記をつけて自分を客観視し、自分の中の「べき」思考と向き合ってみましょう。
その中で、どうしても大切にしたいもの、逆にゆる~くできそうなことがあるのかを検討します。
先ほどの例で言えば、「登園中にちびってしまった場合にこっそり替えのパンツを用意しておく」ということもできます。
私はちょっと乱暴ですが、「登園中にちびって困る体験をさせれば、そのうち分かるだろう」という考えです。
野菜に関しては、「保育園では食べられてるんだから、うちで食べなくてもOK」とするなど。
即効性はないですが、少しずつ怒りの沸点が高くなっていき、結果的にイライラオーラがなくなっていくことにつながりますよ。
怒りは人間に必要な感情、上手に付き合うことで生きやすくなる!
怒りって、感情的でマイナスなイメージですが、怒る気持ちを抑えすぎるのは良くないですよ。
怒りは、人間の本能的な感情で、自分の身を守るために備わっている必要な感情なんです。
いつも怒ってばかりというのは、良くないでしょうけど、決して悪いことではないですので安心してくださいね。
子供に当たってばかりというのは良くないですが、気持ちをうまく発散させることは、生きていくうえで必要なことですし、生きやすさにもつながります。
まずは親自身がイライラをコントロールして、癇癪ばかりのイライラしやすい子供にも、アンガーマネージメントを教えていけるようになりたいですね。
まとめ

- 叱る前に、子供の気持ちをキャッチして寄り添う→何がいけないかを教える→命令形ではなくママの気持ちを伝える
- 厳しく叱って良いのは、身の危険が及んだとき、他人を傷つけたとき
- 最低限でもOK、親の言動やしつけに一貫性を持たせる
- 脅して従わせず、理由やお話しをしてきかせる
- 男の子に注意するときは、短く目を見て
- ガミガミ言うのがつらいときは、アンガーマネージメントを取り入れて
子供は、親の思いどおりになると思っていると、言うことを聞かないときに「わがまま言わないの!」となりがち。
しかし、そもそも子供は親の都合良くいくわけがないんです。
いつも子供が従順だったら、子供らしくないって違和感を感じませんか?
泣きたいときは、ワ―っと泣いて、思い切り主張させてあげて、のびのびが一番です。
「もっと遊びたい」と主張するのは、向上心の表れでもあるんですから。
ゆくゆくは、子どもが自力で生きていけるように、見守り、サポートしたり、アドバイスしたり、子どもを信じることが大切。
成長を見守るには、気長に待つという忍耐力も問われます。
大人も一緒に成長していくということ。子育ては、まさに人生の修行ですね。
さぁ、少しは気が楽になったでしょうか。
私も、育児真っただ中。ほどよく休みつつ一緒に頑張っていきましょう!!
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