あなたは2人目を妊娠して嬉しくないと感じていませんか?でもその考えは誰にでも起こりうる事で特別な事ではありません。
子育てには様々な不安が付きまといます。1人目を育てて子育ての大変さを味わってきたので2人目でも子育てへの不安を感じてしまうようです。

2人目を妊娠しながら上の子の面倒をみれるだろうか、お金は大丈夫だろうか、上の子が寂しくないだろうか、仕事は続けられるのか、などです。
しかし、不安に思っているだけでは解決しません。なぜ、2人目を妊娠しても嬉しくないと思ってしまうのか、何が不安なのかを考えてみましょう。
原因が分かれば2人目を妊娠したのに嬉しくないと思ってしまう気持ちや様々な不安を取り除く事が出来るかもしれません。
少しでも不安や悩みが解決出来るように対策を見てみましょう。
目次
2人目を妊娠しても嬉しくない理由はなぜなのか

2人目を妊娠して嬉しくないと思ってしまう事は悪い事ではありませんし、あなただけではありません。
原因の1つに、1人目を育てた経験がある為子育ての大変さを味わってきたので2人目でも子育てへの不安を感じることが考えられます。
この考えはしっかり子育てしてきた、あなただからこそ出てくる不安です。
「最低な母親」と自分をさげすむ事はしないで下さい。

そうですよね、ではどうしてあなたは、それほどまでに2人目を妊娠しても嬉しくないと感じてしまうのでしょうか。
よく「ホルモンのバランスが」と言われますがそれだけでしょうか。
もちろんホルモンも関係はしていると思いますが、それでは少しも気持ちが晴れる事はありませんよね。
妊娠中ずっとこのまま思い続けなければいけないのでしょうか。
2人目を妊娠しても嬉しくない理由が分かれば、少しは気持ちに余裕が出てくるかもしれません。一緒に見ていきましょう。
2人目の妊娠で感じる不安はどんなものなのか
上記の他に2人目の妊娠での不安はどのようなものがあるでしょうか。
- 上の子への影響
- お金の心配
- 無事に生まれてくるか
- 高齢出産
- 育てられるか
- 頼れる人が居ない
- 親の年齢が高い
- 仕事を続けられるか
- 保育園に入れるか
などがあげられるようです、確かにどれも不安に感じますね。
初産の時には考えていなかった不安も多いでしょう。
これらの不安は誰もが持っている不安なので、まずは自分だけではないと思って下さい。
外に出ると兄弟の子育てをしているお母さん達を見かけます。
「凄いな」「私はちゃんとしていないな」「私には出来ないかも」と思ってしまうかもしれません。
しかし、他のお母さんも家に帰ればソファーで倒れているかもしれませんし、子育てで不安や悩みを抱えているかもしれません。
子育てはどんな人にとっても白目を向くほどしんどいものなのです。

私も2人目を妊娠した時はつわりが酷く「上の子の子育てが出来るか」と不安でしたし、いつか上の子を虐待してしまうのではとも思いました。
ワンオペ育児だったので主人を頼る事は出来ません。また、上の子の時に切迫流産を経験し入院は免れましたが投薬による副作用でずっと横になっていました。
「今、あの状態になったらもっと大変なことになる」と思い、ずっと家に引きこもる生活。
それがまたストレスとなり、上の子を怒鳴ったりしてしまい、本当にあの時は疲労困ぱいしていました。
これではいけないと思い、実家に帰って何とか妊娠初期を乗り切れたという感じです。
それでも小麦と卵アレルギーを持っている子の食事は大変ですし、2歳児のイヤイヤ期は実両親もストレスが溜まるほどです。
大人3人がかりでも育児は大変なのですから自分だけで解決なんて出来ません。
不安に感じる事はあるかもしれませんが、出来ないものは出来ません。妊娠期間を無事に過ごす為に諦めも必要です。
上の子の妊娠の時はスムーズに出来ていた事が出来ないなんて「当たり前」と思って大丈夫です。そして「もういいや」という諦めも大事です。
「上の子とお腹の子の命を守る」これに集中する事で不安を少しでも解消しましょう。
そう思っても不安や悩みに押しつぶされそうになったら、お子さんを見てみて下さい。
笑顔ですか、気持ちよく寝ていますか、おやつを嬉しそうに食べていますか、おもちゃで遊んでいる時笑顔ですか。
そうです、あなたが周りのお母さんからどう見られようと、お子さんにとってあなたは、かけがえのない存在です。
あなたと一緒だからその笑顔になるんです。自信を持って下さいね。
2人目の妊娠で大変なことや気を付けることは?

初産ではなくても上の子がいる妊娠は初めてですよね。2人目を妊娠して大変なことや気を付けることを見ておきましょう。
- 上の子の育児
- 休めない
- 年齢
- 体重管理
2人目を妊娠した時の大変なことです。何が大変なことなのでしょうか、詳しく見てみましょう。
<上の子の育児>
上の子の成長や心のケアが大変なことになってきます。これは、多くのお母さんが心配に思っている事だと思います。
上の子の成長に関する心配。体重が軽い、言葉が出てこない、落ち着きがない、などあげるとキリがないですよね。
それに加えて、上の子の面倒を見ながら妊娠生活を送れるか、2人目出産入院中に上の子をどうするかなど不安に思うでしょう。
また、つわりや体調が良くないお母さんを見て、お腹の中にいる赤ちゃんに敵意を感じる子も居ます。
こんな大変なことを自分だけで解決するのではなくご主人とも相談する必要があります。
また、市などの子育て支援や助産師さんに相談しても良いでしょう。
妊婦さんのサークルもありますので、ぜひ活用してみて下さい。
これを機に上の子の遊び方を変えてみるのも良いでしょう。
外遊びだけでなく、絵本を読み聞かせたり、絵を描かせたり、幼児用の音楽を聞かせたりして室内遊びも取り入れると会話をする機会が多くなります。
まだ話せない年齢でも色々な表情で訴えかけてきますので、上の子の心の変化に気づきやすいです。
でも、無理は禁物です。特に男の子は体を動かす事が好きですし、思うようにはいきません。
ストレスが溜まらないように雨の日だけと決めても良いでしょう。
<休めない>
初産の時はつわりで気持ち悪く、疲れていれば横になる事が出来ました。しかし、上の子が居ればそうはいきません。
つわりでもご飯の用意はしなければいけませんし、予防接種があれば小児科へ行かなくてはいけません。
お母さんが休む時間が減ってしまうのは大変なことですよね。実家が頼れる人は頼ったり、ご主人に頼ったりしましょう。
また上のお子さんのお昼寝の時間は一緒に休みましょう。
ついつい家事をしてしまいますが2人目を妊娠しているわけですから「休む事も仕事」と思って体を休めましょう。
<年齢>
上の子よりもあなたやご主人の年齢も上がっています。20代や30代前半ならそこまで気になりませんが、30代後半になると出産リスクが上がります。
出生前検査を検討するかどうかというご主人との話し合いも大事です。
しかし、年齢の不安は防ぐ事が出来ません。神経質になってストレスをためる方がよくありません。
不安な事は助産師さんや担当医に相談し、普段の生活はご主人と協力しながらあまり考えすぎずに過ごしましょう。
<体重管理>
初産の時は比較的体重管理が容易でした。しかし、育児は体力を使うので上の子の育児で食べ過ぎてしまう傾向にあります。
上の子の残したご飯を食べてしまったり、ついつい一緒におやつを食べたりしてしまうようです。
「子供が残した炭水化物しか食べない」など自分で意識して食べるものを調節しましょう。
体重管理は2人目を妊娠中だと大変なことですが、流産の原因の一つと言われていますので、頑張って管理しましょう。
妊娠を経験していても上の子と同じようには過ごせない
初産ではありませんからどのような流れで出産するかは分かります。大変なことは上の子の妊娠や出産経験とは違うという事です。
そして一番気を付けなければならない事は「出産」です。これは私も経験しましたし、友人も経験しました。また同室のお母さんも緊急入院で運ばれた事です。
1人目の陣痛は初めての経験なのでとても痛く感じます。
痛みの感覚が短くなってきたからと、せっかく病院に行っても「まだ子宮口が開いていないので一旦お帰り下さい」と言われた経験ありませんか。
これが、2人目になると痛くても上の子の世話をしていて、「もっと痛かったはず」と思ってしまい我慢してしまいます。
しかし、産道は開いているので出産しやすい状態になっています。
思わずいきんでしまって自宅で出産してしまった、車中で出産してしまったというトラブルが出てきます。
私の場合は出産はしませんでしたが、運よく検診日に陣痛が来ました。
検診したら「子宮口が全開なのですぐ準備します!」と言われ車いすで看護婦さんに全力疾走で分娩室に運ばれました。
今は笑い話になっていますが、友人は病院の受付で出産してしまいましたし、自宅で出産してしまったと救急車で運ばれてきたお母さんと同室でした。
私はたまたま大丈夫でしたが、とても危険な行為だった事が分かりました。皆さんは陣痛が来たと思ったら早めに病院へ行って下さい。
妊婦健診日には保育園の一時保育を利用しよう
保育園を利用している方は心配ありません。まだ保育園を利用していない方は自宅に近い保育園に一時保育の相談に行く事をおすすめします。
特に検診の日は一時保育を利用する方が良いでしょう。
子供の待機場所がある病院ならよいのですが、私が通院していた総合病院にはそのようなスペースは無かったので近くの保育園にお願いしました。
これは本当に助かりました。やはり妊婦健診は緊張するものですし、先生の話が重要になります。
助産師さんとの話もあるので、上の子が居ると中々スムーズに進みません。
また、病院には色々な器具を揃えているのですが上の子は何でも触ろうとします。
他の妊婦さんのお子さんが動き回っていた時に「この子外に出して!」と先生が怒鳴っていました。
危ないものですし、滅菌しているので先生も容赦なく叱ります。

出来るならば定期健診日には一時保育をおすすめします。
私が2人目を出産の際、朝でしたので今から産まれそうですと預ける事が出来ました。
また保育園の先生との繋がりも出来るので、上の子の成長の話も聞けます。帰宅後の上の子と「何して遊んだの」と会話のネタにもなりました。
私はそのまま2人目の育児の為に上の子を一時保育でお世話になりました。予算の事もあると思いますが、一度ご検討下さい。
2人目の妊娠での対策を考えてストレスを和らげよう

私も2人目の妊娠を随分迷いましたし、2人目を妊娠した時も喜ぶ余裕なんてありませんでした。そんな時、助産師をしている友人から教わった対策です。
この対策は、とても役に立ち、妊娠後期には2人目を迎える心の準備も出来ました。友人にはとても感謝しています。皆さんもぜひ試してみて下さい。
- 不安に感じている事を書き出す
- 子育てに関係ある不安か検討する
- 不安を短いスパンで分ける
- 今の不安を解決する対策を考える
<不安に感じている事を書き出す>
まず、紙に今不安な事を書き出しましょう。パソコンでも良いのですが書く行為が頭を整理させてくれるそうです。
お金の事、上の子の事、自分の仕事の事、体力や年齢の事、両親の事などを不安に思っている事をどんどん書いていきましょう。
<子育てに関係ある不安か検討する>
最初に書き出した不安を見て、直接子育てに関係あるかどうかを見てみます。「親の事」や「老後の事」は確かに不安ではありますが、直接子育てに関係はありません。
お金も「老後の貯金」と「出産費」を比べれば「老後の貯金」は子育てには関係ありませんよね。
このように自分が不安に思っている事が子育てに直接関係しているかを見てみます。
<不安を短いスパンに分ける>
ここまで来ると自分が漠然に思っていた「不安」が少し絞られたのではないでしょうか。さらに細かく見ていきましょう。
「絞られた不安」が、今考える必要があるかを考えます。例えば「出産時に上の子をどうするか」という事を妊娠初期に悩んでいても仕方がありません。
もちろん考えておく必要はありますが、妊娠初期に考えなければならない不安は他にもあるはずです。
「つわりが酷いので上の子の食事が心配」「出血しやすい時期なので安定期までの上の子の外遊びに不安がある」こちらの方が大事な問題ですよね。
このように不安材料を短く切って考える事で、「不安」に思う項目が減り、気持ちも楽になります。

不安なことが限定されるので、今何を考えるべきなのか明確になりますね。
<今の不安を解決する対策を考える>
そしてやっと「今の不安」について解決方法を考えましょう。「つわりが酷いので上の子の食事が心配」なら一時保育を利用し、昼食とおやつをお願いする。
夕飯をうどんなど、つわりでも食べられそうなメニューにする。など周りの目を気にせず利用できる事を利用しましょう。
「出血しやすい時期なので安定期までの上の子の外遊びに不安がある」でも絵本を読ます機会を増やす。
一時保育を利用したり、子供のイベントに参加したりなど、あなたなりの解決策を見つかるはずです。
ここで気を付ける事はすぐに解決策を見つけようと思わない事です。妊娠初期に考えていた事が妊娠中期になると変化する事なんて当たり前のようにあります。
私もつわりが治まったら「何であんなに不安に思っていたんだろう」と何食わぬ顔で過ごしていました。
どうしたらよいか分からないから「不安」に思うのです。
嬉しくないという気持ちを少しでも和らげる事が目的なので、考え込まないようにして下さい。
まとめ

- 2人目を妊娠して不安に思う事は誰でもある
- 2人目を妊娠して嬉しくないのは上の子を育てた苦労を味わってきたからこそ2人目の子育ての不安を感じる
- 2人目の妊娠で大変なことは上の子の心のケアや休む事や体重管理が難しく出産のリスクを考えなければいけないこと
- 2人目の妊婦検診の時は一時保育を利用する
- 2人目の妊娠で気を付けることは陣痛が来たら早めに病院へ行く
- 2人目の妊娠の不安を和らげる対策として不安を書き出し、子育てに関係する不安のみ考え、短いスパンに分けて対策を考える
2人目を妊娠して嬉しくないと思う気持ちはあなただけではありません。
上の子での出産や育児を経験しているからこそ、不安を感じているのです。それは子供を思っている証拠です。
少しでも嬉しくないという思いの不安材料を取り除き、ストレスを和らげて2人目の出産に臨んで下さい。