突然ですが、クリップ外しまたはクリップリムーバーや内張りはがしといった工具をご存じですか?
じつは、これらの工具は車のカスタマイズや修理時に、クリップという部品を外すために使われる、専用工具です。
「ヘッドライトカスタムに挑戦したい!一通りの工具は揃っているけれど、バンパーのクリップを外したい場合は、クリップ外しを買わないとダメなの?」
「使用頻度が高くないし、安く済ませたいけれど、100均にクリップ外しは売っている?身近な物や100均の商品で代用できるならそれも知りたい!」
とお悩みの方にぜひ見ていただきたい!現役自動車整備士を夫に持つ私が、アドバイスを受けつつ、100均に通いつつ♪損せずクリップを外せる方法を調べてみました!
目次
100均にクリップ外しは売っていない
残念ながら、ダイソーやセリアといった100均にはクリップ外し、内張りはがし、といった車体部品を外すという専用用途の商品は、売られていませんでした。
100均はその特性上、商品の入れ替わりが激しく、ある程度売れる商品しか販売を続けることができないため、ただでさえ使用頻度が低い専用工具は置いていないようです。
また、ピン抜き、釘おこしといったクリップ外しに近い形状の商品も過去には売られていましたが、現在は見かけません。
しかし、代用品になる商品は購入することができます!
100均の商品でクリップ外しの代用が可能!そもそもクリップ外しとは?


まずは、そんな疑問を解消していきましょう。
クリップまたは、カークリップとは?
自動車メーカーによって各部品の名称は異なりますが、主にバンパーや内装の固定に使われている部品です。
クリップ外しが必要となるのは主に、リベットタイプと呼ばれるクリップで、中心のピンをこじるようにして持ちあげ、ロックを解除する必要があります。
クリップ外しとは?値段はどのくらい?
クリップ外しは商品によってクリップリムーバー、内張りはがしという名称で売られていて、その名の通りクリップを外す専用工具です。
一般的にクリップ外しといえば金属製で、先端がY字になっている物を指す場合が多いです。
Y字の先が広く平たくなっているので力が分散され、部品を傷つけにくく、テコの原理を使って簡単に中心のピンを浮かせることができます。
価格は、一般的なもので400円~2000円の間で購入可能。
もし外したいパーツが内装の場合、クリップ外しより内張りはがしがオススメです。
パネル等の隙間に差し込んで浮かせることができる、ヘラのような形状です。
他にも、狭い部分に使いやすい細長い形状の物や、ドアステップ等の大きなパーツを取り外したい時に使いやすい、幅広タイプの物もあります。
外したいパーツによって使い分ける必要があるため、内張りはがしは3種類~10種類のセットになっている商品が多いです。
価格は、単品では400円ほど~種類が多いセットになると3000円ほどになる商品もあります。
中には、上記2種類をセットにした物も各メーカーから販売されています。
セット商品の中には、それぞれを単品で買うより安い物もあり、初心者の方には特におすすめです。
価格は800円で購入できるものもあれば、10000円を超えるプロ仕様のものまで様々。
また、販売されている場所は、カー用品店や、ホームセンター。セット商品で価格が安い物は、主にネット通販で売られていることが多いです。

なになに?マイナスドライバーで、クリップ外しの代用…?
100均のマイナスドライバーでクリップ外しの代用は危険!




100均のマイナスドライバーだとダメなの?

マイナスドライバーを代用することのデメリット3点
クリップ外しの代用品としてよく紹介されているマイナスドライバーですが、安易に代用品として使ってしまうと、大切な愛車を傷つけてしまう恐れがあります。
特に、以下の3点に注意が必要です。
力の入れ具合によっては思わぬ方向に手が滑ってしまう危険がある。




100均の毛抜きでクリップ外しの代用が可能!方法は?
ネット上では、毛抜きを使ってクリップ外すやり方を紹介されている方もいます。
毛抜きをそのまま使用するのではなく、ニッパーを使って加工する必要があるようです。
このように、毛抜きを少し広げ、先端を内側に直角に近くなるようニッパーで曲げます。
あとは、両端をクリップのピンの隙間に差し込み、はさむように持ち上げます。
こちらもマイナスドライバー同様、クリップを外す用途の道具ではないため、クリップが割れたり、車体が傷付く可能性があります。
しかし、小さく、力の調節がしやすいため、マイナスドライバーより危険は少なそうですね。
100均の商品でクリップ外しの代用をするのは自己責任!事前準備は念入りに

クリップ外しの代用は、慣れていない人ほど注意が必要です。
代用する時は以下の点に気をつけると、損をする危険が減ります。
- 作業する車体部分の周辺には養生テープを貼り、保護する
- マイナスドライバーや毛抜きの先にビニールテープやセロテープを貼り、鋭利な部分を隠す
- クリップの汚れは十分ふき取り、必要があれば潤滑剤等で外れやすくしておく
まとめ

- 100均にクリップ外しは売っていないが、代用できる物は購入可能
- マイナスドライバーや毛抜きの代用は、初心者は特に注意が必要
- 代用する際は周囲の養生、汚れを落とす、潤滑剤の使用等の事前準備は念入りに
- クリップ外しのセットは安くて800円。心配な人は専用工具の購入を
いかがでしたか?100均にはクリップ外しは売っていないことがわかりましたね。
自分が何のカスタマイズをしたいのか、どのパーツを外したいのかを把握した上で代用品を試すか、専用工具を購入するか検討してみてくださいね♪